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決まったことをきちんとさせ、そして褒めること as/1794.html
森川林 2013/04/23 04:25 


 勉強のよくできる子とできない子の差は、毎日の家庭学習の習慣の中にあります。
 毎日の家庭学習の習慣は、親の接し方によって左右されます。
 いちばん大事な基本は、子供のやったことをまず認めて、そして褒めることです。
 ところが、多くのお母さんやお父さんが、認めて褒めるのではなく、注意して直そうとするのです。

 例えば、音読を聞いたあと、「もっとこういうふうに読みなさい」というような注意です。又は、作文を書かせたあと、「ここの文がおかしいから直したら」などという注意です。子供に長文の説明をさせたあと、「もっとわかりやすく説明して」などという注意もそうです。

 子供の読んでいる本を見て、「もっとちゃんとした本を読みなさい」などという注意も同じです。

 注意したくなる気持ちは確かにわかります。子供の音読や作文や説明や読書は、大人から見れば欠点がすぐ目につくからです。

 しかし、そういう注意をされた子供の立場になって考えてみると、子供はこういうふうに思っているのです。
「せっかく、がんばってやっていたのに、そのがんばったところは全然見てくれずに、いつもだめなところだけ見つけて注意される」

 そういう気持ちが続くと、子供は、親の前で音読や作文や説明や読書をすることを嫌がるようになります。そうすると、毎日きちんとするという習慣ができなくなるのです。

 勉強のよくできない子の共通点は、毎日の決まった習慣がないことと、いつも注意されていることです。なぜ習慣がつかないかというと、いつも注意されるからなのです。だから、最初の出発点は、子供のやったことをいつもそのまま認めて褒めてあげることです。

 直したいところがあっても、そこには何も触れずにただ手放しで褒めることが大事なのです。下手な音読でも、「だんだん読むのが上手になってきたね」といつも褒めていれば、本当に上手になっていきます。逆に、「もっとこう読みなさい」と直そうとすると、どんどん下手になっていくのです。

 子供はどこで上達するかというと、注意によって上達するのではなく、継続によって上達するのです。継続させるためには、いつもいいところを見て褒めてあげることです。

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作文が書けないときは、すぐに教室にSOSの電話を(生徒父母向け記事) as/1793.html
森川林 2013/04/20 17:56 


 作文は、課題によって書きにくい場合があります。特に、小3の感想文課題、小5の難しくなった課題、中1の課題、高1の課題などです。

 作文というのは、書くことに詰まると、あとは時間がたてばたつほど書けなくなるという性質があります。そういうとき、子供が自分で気持ちを切り換えるということはなかなかできません。

 ですから、小中学生の間は、作文は子供部屋ではなく居間で書かせるようにして、もし10分ぐらい書くことが止まっている状態があったら、早めに教室にSOSのお電話をするようにしてください。

 また、家庭では、次の週に書く課題について、子供がお父さんやお母さんに説明し、お父さんやお母さんがそれについて体験談の似た話をしてあげるような時間をできるだけ取ってください。事前にそういう話をしていると、難しい課題のときも比較的スムーズに書けるようになります。

 書くつど、「次どうやって書くの」と聞いてくる子の場合は、そのたびにお母さんが答えてあげるのではなく、最初に構成図を一緒に書いてあげるようにしてください。

 これらのやり方も、わかりにくいときは、いつでも教室にお電話でご相談ください。

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