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なぜ音読が役に立つのか(facebook記事より) as/1812.html
森川林 2013/05/14 08:07 



 今日のfacebook記事に、「なぜ音読は役に立つのか」という記事を書きました。

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「なぜ音読が役に立つのか」

 国語の勉強法で最も大事なことは、難しい文章を読むことです。

 ところが、文章を読む意欲は、読む内容の面白さ×読みやすさに比例します。
 内容にあまり関心がないもので、読みにくいものは、読もうという気持ちが起きません。

 そのかわり、内容に関心があるものならどんなに難しくても読みたくなります。
 また、特に内容に関心がなくても、読みやすい漫画はすぐに読みたくなります。

 読む力をつけるのにふさわしいものは、大体内容に関心が持てず、表現も難しいものが多いので、必要だとわかっていてもなかなか読めないのです。

 そこで役に立つのが音読です。
 声を出すという動作がきっかけになって、読みにくいものでも読み続けることができるのです。

 それと似ているものが、作文と対話です。
 いずれも、書くとか話すとかいう動作がきっかけになって、考えにくいものを考えることができるからです。

 知識を覚える勉強は、手応えがあります。やればそれだけ成果が目に見えます。そして、教材も豊富です。

 しかし、考える勉強は、手応えがありません。成果が見えないし、教材もありません。
 そして、どういうふうに力をつけるのかもわかりにくいのです。

 その考える勉強の方法が、読書、音読、作文、対話なのです。

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 その音読の勉強をどう続けるかという方法を、このあと書きたいと思います。(つづく)

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作文は、書いたあとの添削よりも、書く前の準備の方が大事 as/1811.html
森川林 2013/05/13 20:46 



 作文の指導で大事なことは、書いたものを直すのではなく、書く力をつけるということです。
 作文は結果ですから、結果にいくら手を入れても、それは手を入れた人の力にはなっても、手を入れられる方には何にもなりません。

 作文以外の勉強は、結果と原因が近いので、例えば算数数学や英語の勉強でしたら、問題を解くことをそのものが勉強です。
 しかし、作文はそうではありません。

 作文と一口に言っても、そこには、構成、題材、表現、主題、など4種類以上の側面からの見方が可能です。
 言葉の森で勉強をすると、自然に構成力がついてきます。
 題材の力は、体験、読書、対話などによってつけることができます。
 表現の力は、いちばんセンスに近いものですが、これも表現の工夫を意識的にすることでついてきます。
 主題の力は、主に対話によって育ちます。お父さんやお母さんとたくさん話をしている生徒は、考える力が深まってきます。

 このように、作文の実力を育てるものは、作文の添削を受けることではなく、作文を書く前の準備や自習に力を入れることです。

 今、作文指導をしている塾や通信教育の指導法は、ほとんどすべてが作文を書かせて添削をするものです。
 一見勉強をしているように見えますが、これでは力はつきません。
 事前の準備に力を入れることが大切なのです。

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