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人間には波がある(facebook記事より) as/1813.html
森川林 2013/05/15 06:59 


 5月15日のfacebook記事です。

====引用ここから。

 人間には波があります。
 平均よりも上に向かうときと下に向かうときがあります。

 下に向かっているときには無理に上に向こうとがんばるよりも、下向きの力を利用して読書で蓄積をしていくことです。
 「することないから、本でも読もう」という感じです。

 そういうときに、さっと読書ができるようになるためにも、子供のころから本を読むことに慣れておくといいのです。
 今は、「することないから、ゲームでもしよう」という子が多いと思いますが(笑)。


 子供たちの作文の成長の経過を見ていると、誰でも途中でスランプがあります。
 前の学年のときよりも、字数も減るし、森リン点も低くなるのです。
 例えば、小3のときに書いていた作文より、小4の方が字数が減っているというような例です。
 そういうときは、なぜか読書の傾向も、以前よりも易しいものになっているようです。

【参考記事】
「作文の勉強も客観的なデータで」
https://www.mori7.com/index.php?e=1549

 しかし、下に向かう波のあとには必ず上に向かう波があり、時期がたつと、また字数も増え、森リン点も高くなっていきます。
 大事なことは、下に向かっているときに、「これは波なのだ」と思うことです。

 たぶん、その下向きの時期は、それまでの自分から脱皮するために、一時的にサナギ状態になっている時期なのだと思います。

====

 下向きの力が働いている子に対しては、その下向きの状態をそのまま認めてあげることだと思います。

 「下向きでいいんだよ。人生の目的は、幸福に生きることであって、上に向かって進むことではないんだから、自分の好きなとおりにやっていったらいいんだよ」
というような言い方です。

 そのときに、たぶん犬のようなペットは助けになります。
 犬は、いつでも主人を無条件に認めてくれるからです。

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なぜ音読が役に立つのか(facebook記事より) as/1812.html
森川林 2013/05/14 08:07 



 今日のfacebook記事に、「なぜ音読は役に立つのか」という記事を書きました。

====

「なぜ音読が役に立つのか」

 国語の勉強法で最も大事なことは、難しい文章を読むことです。

 ところが、文章を読む意欲は、読む内容の面白さ×読みやすさに比例します。
 内容にあまり関心がないもので、読みにくいものは、読もうという気持ちが起きません。

 そのかわり、内容に関心があるものならどんなに難しくても読みたくなります。
 また、特に内容に関心がなくても、読みやすい漫画はすぐに読みたくなります。

 読む力をつけるのにふさわしいものは、大体内容に関心が持てず、表現も難しいものが多いので、必要だとわかっていてもなかなか読めないのです。

 そこで役に立つのが音読です。
 声を出すという動作がきっかけになって、読みにくいものでも読み続けることができるのです。

 それと似ているものが、作文と対話です。
 いずれも、書くとか話すとかいう動作がきっかけになって、考えにくいものを考えることができるからです。

 知識を覚える勉強は、手応えがあります。やればそれだけ成果が目に見えます。そして、教材も豊富です。

 しかし、考える勉強は、手応えがありません。成果が見えないし、教材もありません。
 そして、どういうふうに力をつけるのかもわかりにくいのです。

 その考える勉強の方法が、読書、音読、作文、対話なのです。

====

 その音読の勉強をどう続けるかという方法を、このあと書きたいと思います。(つづく)

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