今日のfacebook記事から。
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季節は、移り変わります。
昨日は、今日とは同じではありません。
新しい時代を迎えるには、新しい考え方が必要です。
かつての社会は、生き残るために相手に勝たなければならない社会でした。
これからの社会は、生き残るため相手に譲らなければならない社会です。
それもしぶしぶ譲るのではなく、心から喜んで譲り合うような社会になるでしょう。
多くの人がそういう気持ちになれば、これまでの勝ち負けの社会を支えていた多くの仕事は不要になり、その代わり新しい創造的な余暇が始まるでしょう。
泥棒をしたり、鍵をかけたり、その鍵を壊したり、更にそれを壊されないようにしたりという、何も価値を生み出していないのにGDPだけを高めていたような仕事がなくなれば、豊かさは同じでも自由な時間がもっと増えるからです。
そんな時代が、もうそこまでやってきているような気がします。
昨日も、今日も、穏やかな日が続きます。
でも、梅雨の季節らしく、近所の庭のアジサイが花をつけました。
もうすぐ明るい夏がやってくるでしょう。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
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言葉の森は、作文、読解、国語という専門的な分野を指導している教室です。
言葉の森では、これまでは、ほかの分野の勉強は教えていませんでした。それは、ほとんどの教科の勉強は、家庭で自分ひとりでできると考えていたからです。
しかし、近年、小学校低中学年からの塾通いの子が増え、本来遊ぶ時間を大切にしなければならない時期に勉強漬けの生活を送る子が増えていることに気がつくようになりました。
低学年から成績を上げることを目的とした勉強をしている子は、そのときは確かに成績は上がりますが、その分勉強に対するマイナスの感情を持つようになることがあります。また最も大事な創造性を伸ばす自由な時間が圧迫されることもあります。その結果、低学年のときに成績のよすぎた子は、高学年、中学生、高校生と学年が上がるにつれて勉強に対する意欲が低下するようになりがちです。
そこで、言葉の森では、家庭で楽にできて実力のつく勉強ということで、他の教科の勉強の仕方もアドバイスすることにしました。
英語は、この5月末に、政府の教育再生実行会議が提言を行ったように、これから小学校の授業の中で一層指導が強化されるようになります。
英語学習の強化自体は問題ありませんが、その英語教育重視の流れに対応するために、英語の早期教育に取り組もうとする人が増えているところに問題があります。
小学校3年生までは日本語を充実させる時期であるのに、幼児や低学年から英語に力を入れることで、日本語も英語も不十分な子供たちが増えているのです。
英語は、中学生から始めても間に合いますが、英語の感覚をつかむのに最適な時期は小学校4年生からです。しかし、その時期の英語の取り組みは、英語の単語や文法を覚えるような知識的なものでなく、英語を感覚的に身につけるようなものです。
そこで、言葉の森(通学教室)では、家庭でできる英語の勉強として、英語の本をもとに英語の文章を丸ごと暗唱するという自習を行えるような仕組みを作りました。
この自習を小学校4年生から行えば、毎朝10分ほどの学習で、英語の感覚が身につき、中学に上がってからの英語も得意になります。
https://www.mori7.com/kg/ei/jm.php
なお、このページで紹介しているソフトやウェブサイトは、ほとんどフリーのものですので、同じような英語の勉強法は、家庭でも独自に作れます。
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今日のfacebookの記事から。
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先日、小学生の子のお母さんから電話の相談がありました。
「塾の国語のテストの点数がすごく悪くて……」というのです。
点数が悪くて相談をされる方に共通しているのは、ほとんどの場合そのテストの中身を見ていないことです。
大事なのは、点数ではなく、その中身です。
点数が悪くても笑って済ませられる場合もあるし、点数がよくても危機感を持たなければならない場合もあります。
実は、学力とテストの成績は、最近ますます一致しなくなりました。
先日もセンター試験対策のことを書きましたが、最初に60点の平均点ぐらいしか取れない生徒が、数時間の説明で次の週からは満点近い成績を取るようになります。
【参考記事】「受験的国語力で解くセンター試験国語」
https://www.mori7.com/an/6.html
だから、国語の本当の学力を知るのに、いちばんあてになるのは、その子の読書と対話と作文です。
本を読んでいて、普通に対話ができて、文章がしっかり書ければ、テストの成績はあとからどうにでもなります。
同じことは、英語にも数学にも言えます。
大事なことは、成績をよくすることよりも、学力の土台を作っておくことです。
成績は、受験の前になってからよくすることを考えればいいのです。
普段の勉強は実力をつけるための勉強、受験の前の勉強は勝負に勝つための勉強という区別をしておけば、余裕のある能率のよい生活が送れると思います。
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それでは、国語の実力をつけるためには、どうすればいいかというと、
1、朝ご飯前の毎日の長文音読(できれば暗唱も)
2、毎日の夕方の読書10ページ以上(できれば50ページ以上)
3、課題の長文をもとにした親子の対話(できれば家族全員で)
4、毎週の作文
そして、更に余力があれば、
5、問題集読書
です。
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受験作文指導の記事をアップしました。
https://www.mori7.com/an/14.html
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■■読解力記述力もつく受験作文指導
感想文で読解力をつけ、
要約で記述力をつける独自の通信教育。
■受験作文小論文指導の豊富な実績
言葉の森は、大学入試で小論文試験が取り入れられる何年も前から、作文小論文の指導を始めていました。
高校入試や公立中高一貫校入試で作文試験が課されるようになったときも、独自に問題集を作って対応したのが言葉の森です。
このような長年の実績で、どのような問題が出ても、的確な指導ができるようになりました。
■ただ書かせて添削するだけでない事前指導
作文指導というと、多くの場合、生徒に文章を書かせて、それを先生が添削する形の教え方になっています。
しかし、事後的な添削だけでは、欠点を直すことはできても長所を伸ばすことができません。
これに対して言葉の森の指導は、事前にどういう方向で書いていくかをアドバイスすることが中心です。
このため、文書を書く目標ができるので、誰でも自分の実力を伸ばすことができるのです。
■作文の勉強を通して国語力、読解力をつける
言葉の森の作文指導は、小学校高学年から、難度の高い説明文を読んでの感想文指導が中心になります。
入試問題に出てくるような文章を読んで、その内容を理解し、自分なりの実例を通して感想を書く練習なので、作文力とともに読解力がつきます。
低学年から国語と作文が得意になっていると、どの教科の勉強もスムーズに進むようになります。
■ひとまとまりの文章を書く力があれば、記述問題にも対応できる
言葉の森の作文指導の特徴は、文章の構成を重視し、段落ごとの関係がはっきりした文章を書く練習をしていることです。
このため、ひとまとまりの作文を書く中で、個々の段落を簡潔にまとめる力がつきます。
また、感想文の指導では、長文を要約する練習をするので、読解力と記述力が自然に身につきます。
文章を読む学習と作文を書く学習を組み合わせて指導するのが言葉の森の特徴です。
■担任制の電話指導の通信教育だから、誰でも書けるようになる
通信教育で作文の指導を行う場合、課題が易しい低中学年のうちはどのような教材を使ってもそれなりに楽しく書かせることができます。
しかし、高学年になって受験に対応した難しい作文課題になったとき、通信教育の教材だけでは書けなくなる子がかなり多いのです。
それは、低中学年で楽しく書くことと、高学年で受験対応の力をつけることとが結びついていない勉強をしているためです。
言葉の森では、毎週の担任の講師からの電話指導で、その生徒の実力に応じた説明をしています。
そのため、低中学年から感想文を含めた難しい課題に取り組むことができるのです。
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言葉の森の教室の歴史の記事をアップロードしました。
「日本の作文教育の草分け、言葉の森」
https://www.mori7.com/an/13.html
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■■受験のための教育から実力のための教育へ。
■■競争の教育から独立と創造の教育へ。
■作文教室のスタートは1970年代後半
言葉の森の前身「のびのび文章教室」が作文指導を始めたのは1970年代後半で、当初は大学生を対象にした就職試験対応の作文教室でした。
当時、作文教室というものはどこにもなく、教材は当時からすべてオリジナルなものでした。
その後、1990年に法人として発足し、対象を小学生にまで広げました。
最初は通学だけの教室でしたが、学年が上がるにつれて教室の時間内に通えない生徒も出てきたため、電話による通信指導も行うようになりました。
通信指導が定着してきたころ、2000年代にインターネットの普及が始まり、それに合わせて言葉の森の生徒も全国に広がりました。
■創造性を育てる作文教育を目指して
言葉の森が作文指導を始めたのは、作文教育を通して子供たちの個性、知性、感性を育てるためです。
そのため、作文の学習が創造性の開花に結びつくような工夫をさまざまに行ってきました。
言葉の森には、教室の理念に賛同して参加してくださる方が多く、小学校1、2年生だった生徒が、高校3年生まで続けるということもよくありました。
教室に来る生徒は、作文の好きな子が多く、当時はそれに合わせて、文章力も学力も優れた生徒に学年以上の高度な指導を行っていました。
■作文小論文の入試の広がりに対応
やがて、知識中心の詰め込み教育に対する反省から、大学入試で小論文試験を行うところが増え、言葉の森も入試に対応した指導を行うようになりました。
また、国語の読解力を伸ばしたいというニーズもあったため、小学校高学年からは感想文指導を増やすようになりました。
更に、作文小論文の客観的な評価を行うために、自動採点ソフト「森リン」を開発し、2005年に国際特許を取得しました。
■これからの時代に必要な学力の中心となる作文
これからの時代に求められる教育は、大きく四つに分けられます。
それは、
(1)受験のための教育から実力ための教育へ、
(2)学校や塾に任せる教育から家庭を主体にした教育へ、
(3)点数のための教育から文化のための教育へ、
(4)競争を目的にした教育から独立と創造を目的とした教育へ、
です。
これらの教育の中心となるのが、読書、作文、対話などの、考える力を育て、人と人との交流の中で、創造性を伸ばす教育です。
言葉の森は、この新しい教育を目指して、これからも教材開発を進めていきたいと思っています。
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facebook記事より。
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人生には、いつも小さな勇気を必要とすることがあります。
それを続けているうちに、次第に自信が育っていきます。
だから、子供にとって勇気と自信は、交互に進む右足と左足のようなものです。
人の言うことを素直に聞いているだけでは、自分らしい人生は歩めません。
子供の勇気を支えるために、親も時々小さな勇気ある行動を心がける必要があります。
受験というのも、小さな(人によっては大きな)勇気を必要とする出来事です。
ここでどういう選択をするかということが、その成否とは別にその後の自信につながります。
明るい薄曇りの空が広がって、今日も過ごしやすい一日になりそうです。
近所の垣根に、もう気の早いアジサイがつぼみをつけていました。
もうすぐ梅雨ですね。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
(中根)
(写真は、
http://www.ashinari.com/ より。近所のアジサイはまだこんなに開いてはいません)
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帰国子女の日本語教育に関する記事をアップロードしました。
「帰国子女の日本語教育は、毎週の作文と毎日の自習の中で」
https://www.mori7.com/an/12.html
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■日本語の教育は、勉強ではなく生活の一部
海外で暮らす子供たちにとって、いちばんの悩みの種は日本語を使う環境が乏しいことです。
特に小学校低学年は、母語の基礎ができる大事な時期ですから、この時期に日常生活の中で日本語に触れる機会を増やしていくことが必要になります。
言葉の教育は、勉強ではなく生活の一部として行っていく必要があるのです。
■日本語を生活の中で確保するさまざまな方法
日本語の力を維持し育てるために、海外で暮らす人たちはさまざまな工夫をしています。
例えば、家庭の中で母親と話すときは日本語だけにする、日本語のアニメや漫画や映画をできるだけ見るようにする、日本語を使って友達と遊ぶ機会を作るなどです。
日本語学校で勉強するよりも、家庭の中で日本語を使うことが、日本語教育の中心になります。
■言葉の森の作文指導と毎日の自習
言葉の森の作文指導は、海外の生徒にも、担当の先生が毎週電話で説明をします。電話のあとすぐに書くようにしているので、出し忘れということがありません。
更に、毎日の自習として10分程度の音読や暗唱をすることをすすめています。また、次の週の課題について親子で対話をすることが予習です。
作文の学習を中心に、日本語の勉強が日常的に行えるようにしているのです。
■帰国子女の作文入試にも対応
言葉の森では、帰国子女の作文入試対策も行っています。
志望校の過去問に合わせた指導は、受験の数ヶ月前からになりますが、普段の作文の学習もそのまま入試に対応できるレベルの高い内容です。
中学入試、高校入試、大学入試のすべてに対応できる実績を持っているのが言葉の森の特徴です。
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国語力、作文力のつけ方、低学年から国語力をつける意義の記事を載せています。
「大人になっても通用する本当の作文力をつけるなら言葉の森」
https://www.mori7.com/an/9.html
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■これからますます必要になる作文力
これまでは、覚えた知識を再現する記憶型の勉強が中心でした。しかし、これからは、思考力や表現力を見る作文型の勉強が中心になります。
公立中高一貫校の入試でも、公立高校の入試でも、大学の入試での、小論文のウエイトが次第に高くなっています。また、就職試験でも文章表現力が重視されています。
■学校や塾ではなかなかできない作文指導
ところが、従来の勉強スタイルでは、子供たちの作文指導はうまくできません。答えのある勉強であれば、その答えを目標にした一斉指導ができますが、作文指導は答えのない勉強です。
ひとりひとりの個性を見ながら、文章力を伸ばしていく指導は、これまでとは違う独自の指導法が必要なのです。
■通信教育の作文指導は、易しいうちは書けるが、難しくなると書けなくなる
通信教育ができるのは、勉強が易しいうちだけです。小学校1~4年生の間は、生活作文が中心なので、どこで教えても子供たちは楽しく作文を書きます。
しかし、学年が上がり、入試問題に出てくるような長文を読み感想文を書く段階になると、通信教育では作文の勉強は続けられなくなります。それは、書けなくなったときのフォローがないからです。
低中学年のころに、いくら楽しく書いていても、それが高学年の難しい課題の作文力に結びついていなければ、作文の実力がついたとは言えません。
■毎週の電話指導で親身の対応ができる言葉の森の通信教育
言葉の森の通信教育では、毎週担当の先生がそれぞれの生徒に電話で指導をします。その生徒のこれまでの実力を見ながら、無理のない指導ができます。
また、書いている途中でも、わからなくなったときは、すぐ教室に電話をして質問することができます。
言葉の森の特徴は、通信教育でありながら担任制と電話指導が充実していることです。
■毎日の自習と、家族の対話が広がる予習
作文力をつけるには、週1回の勉強だけでは足りません。言葉の森では、毎日10分程度の簡単な自習をすることを子供たちにすすめています。
その自習をもとに、次の週の課題について家族で対話をしてくるのが予習です。お父さん、お母さんと交わす知的な対話は、作文力を育てる以上に子供たちの思考力や感受性を育てます。
■文章の語彙力を解析するソフトで客観的な進歩がわかる
言葉の森では、独自に文章の語彙力を解析するソフトを開発しています。
主観的になりがちな作文力の評価に、客観的な基準を設けることで、子供たちの勉強の目標をわかりやすくしています。
自動採点ソフトによるベスト10のページ→
森リンの丘
(2005年国際特許:
特許庁のページで、「言葉の森」と検索すると表示されます。)
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「あらゆる学力の基礎、国語力をつけるなら言葉の森の作文・感想文指導」
https://www.mori7.com/an/10.html
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■国語力の中心は読解力、そして今後は作文力
国語の勉強の中心は読解力です。文章を読み取る力があらゆる学力の基礎になります。
そして、作文小論文の入試が増えるにしたがって、これからは作文力が国語力の重要な要素になってきます。
ところが、読解力、作文力をつける学習法を教えられるところはほとんどありません。
■国語の問題集を解く勉強では、国語力はつかない
国語の問題集を解く形の勉強では、できない問題は、いくら答えを見て解説を聞いてもできるようにはなりません。また、できた問題は、もともと問題を解かなくてもできた問題です。
国語の学力は、問題集の中で身につけるのではなく、日常生活の国語的な環境の中で身につけるものなのです。
■漢字の書き取りだけできても、国語力はつかない
漢字の書き取りは時間のかかる勉強なので、その勉強が国語の勉強だと思われがちです。しかし、漢字ができても国語力はつきません。
文章を読むための手段として漢字を読む力があり、作文を書くための手段として漢字を書く力があります。国語力の中心になるのは、読解力と作文力です。
■難しい文章を読み取り、感想文を書く勉強法
言葉の森の勉強法は、入試問題に出てくるような難しい長文を読み、その感想文を書くという形で進めます。
こういう高度な学習を通信指導でできるのは、先生からの毎週の電話指導があるからです。
難しい文章を読み取り、自分なりの感想を考える中で、本当の読解力、作文力がついてきます。
■受験だけでなく、将来も役立つ厚みのある国語力
言葉の森の勉強をより充実させるためには、毎日10分程度の自習と、家族の対話という予習が必要になります。
普段の生活の中で国語力を伸ばすことによって、受験だけでなく将来も役立つ厚みのある国語力がついていくのです。
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「小学校低学年のうちにつけたい国語力、作文力」
https://www.mori7.com/an/11.html
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■低学年だからこそ国語力、作文力がつく
国語力は、音楽やスポーツと同じように身体的な学力です。知識をつければ力がつくという教科ではありません。
だから、いったん国語が苦手になると、その苦手を逆転することがなかなかできなくなるのです。
■英語の早期学習は、日本語の力が確実についてから
英語の早期学習は、日本語の力がまだ充分についていない低学年のうちに始めると、弊害が生じることがあります。
せっかく英語を勉強しても、日本語の力がないと、日本語も英語も不十分なまま成長してしまいます。
小学校3年生までは、日本語の学習を最優先して取り組む必要があります。
■低学年のうちに、毎日の勉強の習慣をつけるなら国語の自習から
小学校1、2年生のうちは、勉強の習慣が最も容易に身につく時期です。
この時期の勉強の中心を音読や読書など国語の自習にしておくと、他の教科の勉強もスムーズに進むようになります。
低学年の国語力作文力は、問題を解いて○×をつけるような勉強ではなく、読むこと書くことを中心にした勉強で身につきます。
■低学年から始めた子ほど長く続けて実力がつく
国語や作文の学習は、上達するまでにかなり時間がかかります。また、国語力は、年齢に応じた学力なので、学年を先取りして進むことはなかなかできません。
国語力、作文力は、長く続けることによって実力がつく勉強ですが、低学年から始めた子ほど、中学生、高校生になっても作文の勉強を続けやすいのです。
■これからますます必要になる国語力、作文力
これまでの勉強は、覚えた知識を再現するような勉強でした。そういう勉強は、一斉授業でも、全員一律の教材でも充分に力をつけることができました。
しかし、これからはひとりひとりが自分の個性を生かして、文章を読み取り、考え、自分らしく創造することが求められてきます。
低学年のうちから、この新しいスタイルの勉強に慣れておくことが大事になってきます。
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このあと、受験の国語・作文、帰国子女の国語教育、家庭でできる作文指導などの記事を続けて載せる予定です。
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