ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1916番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/2
7月の森リン大賞より(中2の部) as/1916.html
森川林 2013/09/04 09:43 




7月の森リン大賞(中2の部68人中)

「みんなちがってみんないい」

ききほ



「障害は不便である。しかし、不幸ではない」

という言葉を聞いたことがあるだろうか。乙武洋匡さんという、手足のない、先天性四肢切断症の方を知っているだろうか。乙武さんの「五体不満足」という有名な本がある。明るく前向きな乙武さんの痛快なエッセイだ。



 「僕には誰にも負けないことが一つある。それは、手と足がないこと」

この言葉を小学生のころに初めて読んだ。今でも分かっているとは言えないが、前よりは理解できた気がする。障害は一つの個性と言うことだろうか。私は、そう思う。「かわいそう」という目で見たくなかった。



 障害を持つ人と遊園地に遊びに行ったらどうするか?聞かれた時、難しい問題だなと思った。双方が嫌な思いをせずにいられる方法と言うものは、案外出てこない。乗りたいアトラクション、乗れないアトラクション。私が思いついたのは、「折り合いをつける」ことだった。その一人が楽しめなければ意味がない。しかし、その一人が楽しめるものだけをピックアップして乗るというのはどうだろう?私が、その一人だったら、心苦しいな、と思う。その一人に合わせすぎる気もする。過ぎたるは及ばざるがごとしである。例えば、ちょっとしたお礼に高級菓子をもらったら、「え、」と、感謝より先にいぶかしい気持ちが湧いてくると思う。それと同じことだ。みんなで乗れるアトラクションと、乗れないアトラクションの数を考えたり、グループを二つに分けて、一方がジェットコースターに乗ってくる間一方はゆったりファンタジックなものを楽しんだりする。個性だと言っても、出来ることとできないことを区別することは誰にだって必要だ。クロール25メートルを泳げない人に、100メートルの選手になれとは、誰も言わないし、本人だって立候補しない。



 傷つけられる権利という言葉も、私にとって衝撃的だった。過保護になってはならないのだと、知った。小学生のころ、何かで、性同一障害の方のインタビューを見た。彼女はタレントとして活躍中だという。想像もつかない大変な苦労をしてきたと思う。親は、当然テレビに出ることを、反対したらしい。それでも、彼女はテレビに出続けることを選んだ。度はあるけれど、苦しいことも経験なのだなと思った。辛い時期を乗り越えて、と言ってしまえば簡単だが、その機会は絶対に誰でも、経験しなければならないんだな、と思う。そうだ、その記事の見出しは「コンプレックスは個性に変えられる」だった。



傷つけあうことなく、平穏な毎日が続いていけば良いのだけれど、そうはいかない。心ない言葉を言われること、言ってしまうこと。日常茶飯事だ。傷つけてしまうことは、ある意味仕方がないことかもしれない。でも、その日から、時間がたてば、傷つけた自分の浅はかさに気付くのだと思う。この先、人に悲しい思いをさせないで生きていける自信はまったくない。しかし、時が経った後、過去の自分の過ちに気付ける人になりたいと思う。



 障害者と健常者。それは、「差別」ではなく、「区別」だ。どちらも寛容に穏やかに過ごせる日が来てほしい。上と下ではなく、対等な立場として、語り合えたら、その時は、幸せだなと思う。





順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1「みんなちがってみんないいききほ86130653737883
2子育て方りょうたろう85139661657289
3両親の子育ての仕方れたす85119452617295
4愛情があればそれでいい四葉のクローバー83102658587296
5幸せになる方法いゆん81101551666986
6あめとむちぎんぎつね8097158606593
7規則と自由ゆへぬ79143849809790
8本当の愛情とはタージー7985259647092
9子供の教育トレジャーハンター7892454566799
10手助けかこちゃん78102454546683

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 

記事 1915番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/2
小5から急に難しくなる作文課題で創造的な学力を伸ばす as/1915.html
森川林 2013/09/04 09:42 



 facebook記事より。

====

 これからの時代に必要な学力は、自分で何かを創造する学力です。
 知識を理解したり吸収したりする学力は、その創造する学力の土台になりますが、理解や吸収だけではもう不十分です。

 言葉の森では、小学校5年生のころから、課題の長文が急に難しくなります。
 難しい(が内容的には面白い)長文を読んでその感想文を書く練習をするのですが、生徒の年齢では、その長文を理解はできても発展させることができません。

 そこで、お父さんやお母さんとの対話が必要になってきます。
 お父さんやお母さんは、子供よりも人生経験が多いので、すぐに似た例を見つけてこられるからです。

 しかし、お父さんやお母さん自身が理解する勉強に慣れていると、似た例を見つけて話題を発展させるということがなかなかできません。

子:「こんなことが書いてあったんだよ」
親:「へえ」
子:「おもしろいね」
親:「うん、おもしろいね」
子:「何か似た例あるかなあ」
親:「ネットで調べたら」
子:「……」

という展開になってしまうことも多いのです。

 覚えた知識を披露することは誰にでもできます。
 大事なのは、その知識を自分なりに発展させることです。

 これまでの勉強のほとんどは、知識を覚えてそれを正しく再現する勉強でした。
 しかし、そういう学力は、人間がただ辞書の代わりになっているような学力です。

 これからの人間は、もっと人間でなければできない創造性を発揮する学力を育てていく必要があるのです。


▽関連記事
「これからの勉強はどうなるのか 1(作文はなぜ必要か)」
https://www.mori7.com/as/1663.html

====

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
対話(45) 
コメント141~150件
……前のコメント
作文用紙の廃止 森川林
 新たに記事を追加しました。  小学5、6年生の生徒にも、 6/19
記事 4771番
作文用紙の廃止 森川林
 記事を追加しました。  なお、7月からの新学期については 6/19
記事 4771番
優しい母が減っ からあげ
うちはお母さんが怖いけど僕の将来の為だと思って素直に聞いてい 6/18
記事 979番
作文力のない子 森川林
 ゆきちさん、コメントありがとう。  作文が苦手だと思う理 6/16
記事 4480番
作文力のない子 ゆきち
読書は大好きで大好きでたくさん読みました。 でも、作文はと 6/16
記事 4480番
2023年の夏 森川林
 2023年の夏期講習は、暗唱、読書感想文、受験作文、国語読 6/7
記事 4756番
小学3、4年生 森川林
 ありがとうございます。  この本は、結構内容が深いので、 5/30
記事 4752番
小学3、4年生 しげか&
この本教えていただき、私も友人に勧めて、友人の子も読んで、ま 5/30
記事 4752番
読書感想文コン 森川林
 ChatGPT時代には、大勢の人数の中から一人を選ぶとか順 5/29
記事 4751番
声掛けは否定語 森川林
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。  子供が何 5/27
記事 4748番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習