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寺子屋を世界に 2 as/1954.html
森川林 2013/10/12 12:29 



 寺子屋の勉強は、自学自習が中心だから、先生の負担はあまりありません。
 江戸時代の寺子屋の光景を描いた絵を見ると、子供たちはさまざまに自学自習をし、中には遊ぶ子も、いたずらする子もいるのに、先生はのんびり本などを読んでいます。
 そのやり方で、世界一の識字率を達成していたのです。

 これを現代に復活させればいいのです。
 ある家庭で、近所の子供を数人集めて自学自習をさせます。
 その家庭で、朝から昼過ぎまで長時間勉強するとしたら、それは学校の代わりになるものですから、教育バウチャー制度で学校の代わりにその家庭の寺子屋に通うことができます。

 この現代の寺子屋こそ、世界の教育に求められているものです。
 世界には、学校のない地域がたくさんあります。そこに校舎を建て、先生を配置し、教科書をそろえていくのでは、時間も費用もかかりすぎます。そういう場所こそ、近所の子が数人集まり自学自習を行う家庭の寺子屋を作っていけばいくのです。

 その寺子屋のノウハウを輸出することが、これからの日本の役割になります。そのノウハウと一緒に、世界の子供たちに日本文化を伝えていくのです。
 言葉の森の今後の目標は、プレゼン作文などの新しい作文教育を軸にした寺子屋の学習を日本と世界に広げていくことです。

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寺子屋を世界に 1 as/1953.html
森川林 2013/10/11 21:42 



 facebook記事より。

====

 学力格差の広がった集団を、一斉指導に教えることには限界があります。
 では、少人数や学力別や個別で教えればいいかというと、それではコストがかかりすぎます。

 また、子供は、先生に教わっているときには実力はつきません。
 教わったことをひとりで反復する時間があって、初めて実力がつきます。

 といって、家庭学習を中心に勉強を進めようとすると、小中学生は孤独な勉強にすぐ飽きてきます。
 だから、家庭で長時間の勉強をすることには無理があります。

 そういう中で生まれたのが、江戸時代の寺子屋でした。
 子供が集まって、長時間自学自習をする場を作ったのです。

▽関連記事
「集団指導、個別指導のいずれでもなかった寺子屋の勉強」
https://www.mori7.com/index.php?e=1520

====
(つづく)

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黙読よりも音読、視写よりも音読 as/1952.html
森川林 2013/10/10 08:10 



 子供が小学校中学年になるころから、音読を嫌がるようになることがあります。
 なぜ音読を嫌がるようになるかというと、音読をすると親に注意されるからです。「声が小さい」とか、「読み間違えた」とか、「姿勢をよくして」とか、注意する方が気楽ですが、音読をするたびにあれこれ言われる子供の方はたまりません。
 だから、音読を嫌がるようになるのです。(又は、親のいないところで読むようになるのです。)

 今の親の世代のほとんどは、子供時代に音読という勉強の仕方をしていません。「慣れるより習え」という理屈本位の教育観が広がっていたころに、子供時代を送った人が多いからです。
 だから、子供に勉強を教えるときも、理屈で教えようとしてしまいます。それが、読み方に対する注意にも表れてきます。
 注意すれば、すぐにできるようになるはずという理屈に基づいた教育観があるからです。

 しかし、子供の学力は、そういう形ではつきません。
 下手でも、間違えて読んでも、ふざけて読んでもいいから、何しろ繰り返すことが大事です。繰り返しているうちに、注意したかったようなことは自然に直っていくのです。
 これが、「習うより慣れよ」という日本に昔からあった教育観です。

 では、なぜ黙読よりも音読の方がいいのでしょうか。
 それは、黙読で同じ文章を繰り返し読んでいると、すぐに斜め読みになり、やがて文字を眺めるだけになり、読むことにならなくなるからです。
 同じ文章を繰り返し読むために、音読が必要なのです。

 では、視写はどうなのでしょうか。
 ある文章を視写するとき、大事なことは、同じ文章を繰り返し視写することです。1つの文章を1、2回視写するだけでは、あまり意味がありません。
 しかし、視写は音読の5倍以上の時間がかかります。同じ文章を5回以上視写するような勉強は、ほとんどの子ができません。
 しかし、音読なら、視写を1回するのと同じ時間で5回以上繰り返し音読することができます。だから、視写よりも音読の方がいいのです。

 視写は、形の残る勉強です。だから、先生も、親も、子供も、視写の方があてのある勉強のような気がしますが、それは形の上だけのことです。
 勉強を内容本位に考えるなら、視写よりも音読なのです。

 ところで、音読というと、「枕草子」や「平家物語」という有名な文章の音読に意味があるように考える人がいます。
 それは、文化の音読であって、教育の音読ではありません。
 音読は、誰もが知っている有名な文章を覚えることに意味があるのではありません。
 自分の好きな文章で、自分が将来書きたいと思うような文章を音読することが教育の音読です。

 音読の目的は、文章を丸ごと理解する力をつけることと、語彙力、表現力、思考力、作文力を向上させることにあります。
 だから、音読は気長に繰り返すことが大事で、繰り返すためには読み方の注意などはせずに、毎日褒めて楽しく読めるようにしてあげる必要があるのです。

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子供の反抗期と親の権威 as/1951.html
森川林 2013/10/09 09:14 



 facebook記事より。

====

 小学校高学年になって、子供が親の言うことを聞かなくなるのは、親の権威がないからです。
 それは、小学校低学年のころに、親が権威ではなく権力で言うことを聞かせていたからです。

 昨日のゲーム機の話で言えば、ゲームの時間を決めて子供にコントロールさせるようにするのが権威です。
 ゲーム機を隠したり、禁止したり、使えなくしたりするのが権力です。

 戦後の日本は、個を主張し権威に反抗することが民主主義であるかのような教育が行われてきました。
 その結果、親が権威を持てなくなり、子供を正しく叱れないようになってきたのです。

 正面からきちんと叱ることができれば、普段は子供を叱る機会などほとんどありません。
 だから、楽しい親子関係ができるのです。

 親が子を思い、子が親を思うような関係が、日本における集団の縦のつながりです。
 だから、子供に伝える倫理観の出発点は、個の主張よりもまず親孝行です。

 子供が中学生になり反抗期になると、子供に遠慮して何も言わなくなる親が多いと思います。
 しかし、そういうときこそ、親がきちんと子供を叱るチャンスなのです。

====

 このことに関連して、時々感じるのは、父親の影の薄さです。
 しかし、それは、父親の責任だけではありません。

 家庭の中で父親を立てていくような母親の役割が欠けていることも多いのです。

 父親を立てる母のもとで、子供をきちんと叱る父と、愛情あふれる母によって、子供が自然に親孝行に育つというのが、家庭の本来あるべき姿です。

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スマホをやりすぎの中学生…… as/1950.html
森川林 2013/10/08 20:10 



 新しいメディアが登場したとき、最初の世代は、それに翻弄されます。そして、その最初の世代の試行錯誤のあとに、次の世代はそのメディアとうまく距離を保ってつきあえるようになります。

 昔、テレビが普及し始めたころは、テレビ漬けの子供がいました。今は、そういう子はほとんどいません。
 その後、ゲームが普及すると、朝から晩までゲームをする子もいました。今でもそれに似たことをしている子はいますが、次の世代は、ゲームをもっとうまくコントロールできるようになるでしょう。

 今、普及し始めたばかりで子供が溺れてしまうものが、スマホとSNSです。
 こういう新しいメディアには、どのように対処したらいいのでしょうか。

 新しいメディアを禁止するということは、誰でも考えつきますが、それでは問題の解決にはなりません。
 自由にやらせてコントロールする力をつけるというのが正しい方法です。

 そのためには、親自身がスマホやSNSを積極的に利用することです。
 そして、その面白さと限界を知った上で、子供には、「よく遊び、よく学べ」の精神で取り組むことを教えるのです。

 こういうことがスムーズに行くためには、小学校の低学年のころから、子供のやりたいことをどんどんやらせ、子供が自分でコントロールする力をつけていく必要があります。

 小学校低学年のころは、誰でも親の言うことを素直に聞くので、親はつい気軽に禁止したり強制したりしてしまいがちです。
 しかし、そういう一方的な親子関係で育った子が自立して自分の意見を言うようになると、今度は、柔軟な親子の対話をすることができなくなるのです。

 だから、親は、子供が小さいころから、漫画やテレビやゲームとうまくつきあうコツを身につけさせておく必要があります。
 もし、子供がゲームにあまり興味がなかったら、それをいいことにせずに、親の方からゲームをすすめてみるぐらいの働きかけが必要です。

 これからの世の中は、子供がひとりでたくましく生きていかなければなりません。
 無難な子育てをするのではなく、自主性を育てることを優先していく必要があるのです。

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森川林 20131008  
 特に、母親は女性なので、男の子がゲームに夢中になる感覚がわかりません。
 それは、ちょうど父親が、少女マンガの面白さを理解できないのと同じです。(私も理解できません(笑))
 だから、想像力を働かせて、子供のやりたいことを認めてあげることが大事なのです。

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子育て(117) 

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プレゼン作文の準備の仕方の説明(港南台教室) as/1949.html
森川林 2013/10/08 09:31 



 港南台教室で、プレゼン作文発表会の準備の仕方について説明しました。
 この動画では言い落としましたが、発表のときにバックグラウンドミュージックを流す人は、そのURLも連絡するようにしてください。

 バックの音楽は、次のようにして決めてください。
1、youtubeで自分の好きな曲のカラオケを見つける
2、自分の好きな曲をyoutubeにアップロードする

 バックの音楽は流さなくても、また音楽以外のものを流すようにしても結構です。


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発表交流会(20) 

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親子の対話が苦行のように…… as/1948.html
森川林 2013/10/07 19:58 


 親子の対話は、子供が小1のころから始めれば、自然に生活の中にとけこみます。
 小学校高学年になってから改めて対話をしようと思っても、話がぎくしゃくしてなかなか進みません。

 ただし、子供が小学校1年生のころは、対話といっても子供から話すことはあまりありません。
 そこで、子供が話すだけでなく、お父さんも、お母さんも、週に1回それぞれ話すテーマを持ち寄って順番に話すようにします。
 子供が楽しく聞いてくれるように話の内容を工夫しているうちに、親も話が上手になってきます。

 話し方の工夫といっても、難しいことはありません。
 ときどきダジャレを言ったり、自分の失敗談を言ったりして、子供が笑える話にしていけばいいのです。

 子供が親と対話をしたがらないいちばんの原因は、楽しくないことと、すぐに注意されたり笑われたりすることです。
 親が言ってはいけない言葉は、「そんな話し方じゃ、わからない」です。

 話し方を注意された子は、もう話をしなくなります。
 どんなに要領を得ない話でも、「うん、うん」と聞いてあげ、そこから似た話をつなげていくのです。

 小1、小2で親子が対話をする習慣を作り、小3、小4でいつも褒めて楽しい対話になるようにしていると、小5、小6の難しい課題のときにも長文の似た例で、知的な対話ができるようになります。
 大事なことは、親もそれなりの心構えで対話に取り組むということです。

 しかし、対話の仕方で苦労するのは、最初のうちだけです。
 やがて、家族の話が弾むようになってきます。
 そうすると、家族のお喋りという遊びの中で、子供の語彙力、思考力、読解力、表現力が育っていくのです。

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明るい未来を予測した行動が明るい未来を作る as/1947.html
森川林 2013/10/06 06:29 



 facebook記事より。

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 人間には、未来を考える力があります。
 だから、未来のために準備します。

 しかし、その準備を、不安と恐れに基づいた準備ではなく、期待と喜びに基づいた準備にしていくことが大切です。
 その準備によって、未来がそのように動いていくのです。

 これから世の中が苦しくなると思って、物やお金をためて消費を抑えて閉じこもる生活をすれば、やがて世の中は予想どおりに苦しくなっていきます。

 逆に、これから世の中に明るい可能性が開けてくると思えば、その準備のために新しいことを学び、投資し、外に出ていくようになります。
 そのことによって、世の中に明るい可能性が開けてくるのです。

 政治家や官僚やマスコミの愚かさを補って挽回してお釣りが来るぐらい、国民が聡明な行動をしていくことが日本をよくする道です。
 未来が明るいと思って行動することによって、未来は本当に明るくなるのです。



 今日も、穏やかな曇り空が広がっています。
 いい香りがすると思ったら、近所の垣根にキンモクセイが咲いていました。

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