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最近ますます、頭のよさや成績のよさは、仕事に関係なく(というわけではありませんが)、それよりももっと大事なものがあると思うようになってきました。
もともと仕事には、一人でできるものは少ないので、みんなに協力してもらえる性格の方が大事な場面が数多くあります。
そして、いちばん大事なのは、創造性と笑顔ではないかと思うようになりました。
創造性も笑顔も、それを価値あるものと見なす風土の中で育ちます。
だから、家庭での対話も、正しい真面目な話よりも、自分らしい面白い話に力点を置くことです。
また、子供に、「似た話ある?」と聞かれたときに、「そんなのない」とは決して言わないことです。
似た話は、こじつければ必ずあります。
そして、こじつけたり、ダジャレを言ったり、脱線したりしていくことが、子供の創造性と笑顔の基礎になっていくのです。
東の空が晴れてきました。
今日は、秋らしい天気になりそうです。
こんな日本晴れが、しばらく続くといいですね。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
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言葉の森では、11月から次のような企画を立てています。これらは、いずれもオープン教育のページで具体化し、言葉の森のホームページで紹介していきます。
言葉の森のホームページの更新をすぐに確認できるようにするには、言葉の森のフィード(
のマークのあるところ)をYahoo!などのRSSリーダーに登録しておくと便利です。
●家庭での遊びや行事の紹介など実行課題の充実
低学年の作文課題は、これまで「自由な題名」が中心でした。しかし、自由な題名で、「今日のこと」という題名ばかりが続くと、電話指導の前に書くことを準備するということを意識しなくなってきます。ときどき電話指導の際に、先生が、「今日は何を書くの」と聞くと、「まだ決めていない」というような生徒も多かったのです。もちろん、これではいい作文は書けません。
そこで、主に低学年の生徒を対象に、家庭で簡単に行える遊びや日本の行事を紹介することにしました。親子で楽しく遊びや行事を行ったあと、「これを作文に書いてみるといいかもね」というような働きかけができると思います。
●全教科自習アドバイスとミニ検定試験の実施
勉強の基本を自学自習です。人に教えてもらうよりも、自分で参考書を読み問題を解き答え合わせをして、わからなかったところだけ人に聞くというやり方が最も能率のよい勉強法です。しかし、その自学自習を家庭でひとりで行っていると、自分の現在の水準や目標がわからないので意欲が低下してきます。
そこで、言葉の森では、小1~中3の全教科の自習アドバイスを行うとともに、定期的にミニ検定試験を行うことにしました。当面、漢字の読み検定、英語暗唱検定、算数数学問題検定、長文暗唱検定などを行っていく予定です。
●公立中高一貫校等の受験講座のオンエア化
現在、受験コースで受講されている小6、中3、高3の生徒を主な対象にした受験講座をウェブで放映する予定です。これは、生徒の具体的な作品をもとに、今後どういうところに力を入れていったらいいかというアドバイスを行っていくものです。
作品アドバイスを希望される方は、作文をファクスでお送りください。(
対象は、小6、中3、高3(浪人生含む)の言葉の森の生徒。お送りいただく作文は、1人1点まで。匿名で作品の一部を表示させていただくことがあります。希望者多数の場合は、受験コース受講中の生徒を優先させていただきます。)
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プレゼン作文発表会の動画は、10月下旬にアップロードする予定です。
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10.4週の通学教室のプレゼン作文発表会が、今日で終わりました。
どの子も力作の発表で、絵や写真以外に、実物を持ってきたり、話に合わせた音楽を流したりと、見ごたえ聞きごたえがありました。
これからの勉強の目標は、他人と競争して点数や順位を争うようなものではなく、みんなが互いに自分の得意分野を発表し合うようなものになると思います。
競争の方が、一見がんばれるような気がしますが、そこで出てくるエネルギーは一時的だからです。
自分らしい創造的な発表をするためのエネルギーは、もっと持続的です。
更に大事なことは、発表の中で、人間が自立した全体的な役割を持てることです。
一般に、勉強というものは、正解が先生や教科書の側にあり、子供はいつもその正解を目指す部分的な存在です。
これに対して、遊びというものは、子供が自立した全体的な存在として世界と関わる経験を与えてくれます。
だから、遊びは面白く、勉強はつまらないのです。この意味で、発表は、勉強でありながら一種の遊びです。
人間の能力は、学校での成績を見ている限りでは、大きな差があるように見えます。
しかし、社会に出て何年かすると、小中学校時代の成績と、社会人としての仕事ぶりとはほとんど関係がないことがわかってきます。
では、何がその人の仕事ぶりと関係があるかというと、それは意欲的な生き方という性格的なものです。
その意欲がどこから来るかというと、全体的に行動した経験からです。
だから、いい仕事をしている人は、子供時代何かに熱中して遊んだ経験を豊富に持っているのです。
ロボット犬アイボを作った天外伺朗さんは、子供時代は野山で遊んでばかりいたそうです。そして、大学でもグライダーに乗って遊んでばかりいました。
だから、学生時代の成績は悪かったのですが、社会人になってから独創的な仕事を次々としていきました。
勝ち負けの時代は、もうすぐ終わります。これからは、個性の時代です。
しかし、それは個性のある人が勝ち、個性のない人が負けるという意味ではありません。
個性のある方が楽しいから、個性を発揮して生きていく人が多くなる時代なのです。
その個性を、作文という勉強の中で生かしていくために、これからプレゼン作文発表会を更に充実させていきたいと思います。
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作文は、文章で表現することですから、文章はそのための手段です。
では、何が目的かというと、その文章によって伝えたい中身です。
だから、その中身をよりよく伝えるために、文章以外の絵や音楽があってもいいのです。(※)
そういう意図で始めたのがプレゼン作文発表会です。
今回は初めての試みなのでどうなるかと思ったら、どの子も、すばらしい発表をしてくれました。
しかも、小学1年生から中学3年生までが共通の場で発表するので、異なる年齢による話の広がりがまた面白い。
(生徒には高校生もいますが、今回は受験生も多かったので、発表会には参加していません。)
みんな、上手に発表できることがわかったので、今後は、このプレゼン作文発表会に合わせて、普段の作文にも絵や写真をできるだけ用意しておくように勧めたいと思います。
そうすると、作文の記録自体が、子供たちのいい記念になるでしょう。
発表会は、来週の月曜日まで続きます。
ちょうど台風の風雨をうまくくぐるような感じで発表会ができそうです。
(※)
厳密に言うと、文章は単なる手段ではなく、文章によって中身が生まれる面もあります。
だから、発表の中心になるのはやはり文章的なものになると思います。
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これからの時代は、偏差値で輪切りにして評価するような不自然なことは次第になくなっていきます。
そのかわり登場するのが、それぞれの個性を生かした発表です。
他人との勝ち負けや優劣を競い合うのではなく、それぞれの個性を十分に発揮していく時代になるのです。
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ペーパーテストを試験の中心にすると、勉強しかできない生徒が合格するようになります。
しかし、小論文や面接を中心にすると、テーマと本人の相性による偶然に左右されすぎます。
そこで出てきたのが新しい推薦入試や特色入試です。
「東大推薦入試、京大特色入試の賛否」(朝日新聞社)
http://webronza.asahi.com/national/2013042600001.html
これらの推薦入試、特色入試の本質はプレゼンテーションです。本人の個性を存分に生かしたものを評価するのですから、間違いがありません。
学力の面は、センター試験や将来の到達度試験で担保できます。
つまり、これからは、自分の持ち味をしっかり主張できる人が求められてきます。
なぜなら、そういう人こそ社会で活躍できる人だからです。
ということを考えつつ、今回の通学教室の作文発表会は、絵と写真と音楽を組み合わせたプレゼン作文発表会にしました。
通信の生徒からも、親子で作った力作のプレゼン作文が送られてきました。
みんな、堂々と個性あふれる発表をしていました。
この1週間は、ずっとこういう発表会が続きます。
心配なのは、台風ですが、雨と風のプレゼントと思えば、何ということもありません。
台風を吹き飛ばすような元気さでがんばっていきたいと思います。
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イルカ(〝⌒∇⌒〝)
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森リンの点数を決める中心は表現語彙です。表現語彙とは、語彙の多様性のことです。
1位の作文は、密度の濃い文章という読後感があると思います。それは、多様な語彙が使われているからです。
1200字程度の作文で語彙を多様にするためには、できるだけ同じ言葉を繰り返さないように書くことです。そのためには、読書に力を入れて使える語彙を増やしておくことが大切です。
9月の森リン大賞(小6の部147人中)
どんどん切り捨てない
とよし
噴水は、何も役に立たないものなのだ。夏の日照りが続き、恒例の水不足になると、都市によっては噴水の水を停めてしまうところがあるが、噴水の水というのは同じものが循環しているだけなのであるから、どんなに水不足の場合でも、停める必要はない。噴水は、ただ水を噴き上げていればいいのである。
私にもこれと似た話がある。私の家のバルコニーには、飾る花や植物などを置くスペースがあり、それは、正直、あっても無くても良いものである。バルコニーはそもそも、避難する為のスペースだ。けれど、そこに、花や植物などを置くと、明るい印象を持つ。人形の場合、少しでも部屋に置いておくと賑やかな雰囲気になり、いやされる。リビングのダウンライトは、明るく出来たり、少し暗くも出来る。生活には、あまり必要ではないけれど、例えば、ケーキに飾るロウソクを、ダウンライトを利用して少し暗くして、輝かせる事も出来るし、自分に合った明るさに調節出来るのが魅力的である。
他にもまだある。レストランやカフェで流れる音楽。音楽によって心が落ち着いたり、和やかな気持ちになれたりする。母の話も聞いてみると、母は、
「カフェは、日常生活から少し離れて、ホッと出来る場所だわ。静かな音楽を聴きながら、本を読む。とてもぜいたくな時間ね。時々、自分の知らない曲がかかったりするので、面白い。その曲が気になってCDショップに買いに行ったけれど、曲名や歌手が分からず、買えない事もある。カフェで、もし、その曲が流れていなかったら、おそらくそんな気持ちにならなかっただろうなぁ…。あっても無くても良いものだけれど、私の心を優雅な気持ちにさせてくれるから…やっぱり、あった方がいいな。」
また、母の話しでは、ロンドンでは、カーテンは飾りとして扱っていた!と言う。つまり、カーテンとしての機能はなく、閉められなくなっているというのだ。私は母の話を聞いて、閉められないカーテンは珍しいなぁ、面白いなぁと思った。
そう言えば、引っ越し前に住んでいたマンションのエントランスに、観葉植物を置くか、置かないか、住人の間で話し合いがあった。観葉植物は置くことになったのだが、造花は意見が分かれた。それは、意外と費用がかかるからだ。しかし、造花を置く事により、憩いの場になるという事で、置くことになった。それにより、エントランスで人々がくつろぐようになったのだ。殺風景だったエントランスが、まるで植物園のようになった。
人間にとって、あっても無くてもいいものは、切り捨てないでその物の良さを生かしていく物なのである。一見、無駄だなぁと思ったものでも、そのまま活かしていこうと思う。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●どんどん切り捨てない | とよし | 86 | 1105 | 54 | 77 | 77 | 87 |
2位 | ●文化的 | DAIKICHI | 82 | 961 | 52 | 63 | 76 | 92 |
3位 | ●一番の意味 | たけみ | 80 | 1085 | 46 | 62 | 75 | 79 |
4位 | ●一番~勝ち抜く・勝ち取る~ | のりみ | 79 | 812 | 43 | 70 | 87 | 92 |
5位 | ●一人とみんなの優勝 | 彌織 | 79 | 901 | 48 | 84 | 87 | 81 |
6位 | ●私の長所、短所(清書) | ジャスミン | 78 | 927 | 47 | 59 | 80 | 84 |
7位 | ●長所だとしても反対には・・・ | 悟空 | 78 | 1027 | 39 | 69 | 78 | 79 |
8位 | ●やっぱり一番はとくべつ! | ゆへつ | 78 | 906 | 46 | 67 | 76 | 81 |
9位 | ●ユーモアについて話が | しろめウサギ | 78 | 863 | 44 | 73 | 73 | 87 |
10位 | ●私の長所短所 | ナナえもん | 78 | 956 | 43 | 62 | 70 | 87 |
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少し前までは、世界は危機の可能性の中にありました。自然災害、テロと戦争、感染症拡大、経済危機のそれぞれが起こり得る状況があったからです。
しかし、ここ数年で、未来の暗い可能性は小さくなり、その反対の明るい可能性が広がってきました。明るい可能性とは、平穏になる自然、平和な世界の到来、すべての人の豊かさの実現、科学技術の飛躍的発展、人間の隠されていた能力の開花などです。
だから、今大事なことは、現在もなお残る否定的な情勢に対する準備をしつつ、明るい未来に向けての準備を進めていくことです。
当面、可能性の高いものは、世界的な経済危機でしょう。その大きなものの一つは米国の倒産です。もう一つは中国の内乱です。米国の倒産は、日本に金融的な危機を引き起こすでしょう。中国の内乱は、日本に難民の流入をもたらすでしょう。それらによって、今なお経済の不況と競争の激化に苦しむ日本は、大きな国難に直面するでしょう。
これらの情勢の変化に機敏に対応できるように、言葉の森は今後、広報活動に力を入れていきたいと思います。主な分野は、第一にfacebook、第二にホームページ、第三にgoogle+です。(第一、第二、第三というのは重要度の順ではなく、ただ並べた順番です。以下同じ)
また、言葉の森の組織における人間のつながりを強化していく必要があります。組織の主なものは、第一に森林プロジェクト、第二に言葉の森の講師、第三にオープン教育です。これによって、生徒や保護者とのつながりを更に緊密なものにしていきたいと思います。
一方、実際の業務における重点は、未来の展望とのつながりで考えていく必要があります。業務の重点は、第一に実行課題(遊びや行事の作文課題)、第二に自習検定(家庭学習の促進と検定試験)、第三に公中講座(公立中高一貫校の受験対策の講座)です。
未来の展望は、短期的には、作文文化を普及させるための研究開発を進めることです。開発の重点は、第一にプレゼン作文、第二にオープン長文、第三に森リンテクノロジー(作文のように主観性の高い分野を客観化する技術)です。
長期的な展望は、日本に創造教育を広げ、ネット+家庭教室の新しい寺子屋を広げ、世界に普遍的な日本文化を広げていくことです。
これらの計画を実現するために、今後、それぞれの分野で、ネットを利用した会議を定期的に開いていく予定です。
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小3の子が、学校から1200字の作文を書いてくるようにとの宿題を出されました。
字数には個人差があり、長く書ける子と、長く書けない子の差は、はっきりしています。
一般に、小3の生徒が書く字数は、300字から600字です。ですから、1200字の宿題というのは、どの子にとっても負担が大きすぎます。
しかし、こういう長い作文を書く方法は簡単です。
いっぺんに1200字を書こうと思うから大変なのです。日数に余裕があれば、1日目に400字、2日目に次の400字、3日目に最後の400字を書けば、合計で1200字です。
このやり方は、夏休みの宿題の感想文を書くときにも使えます。
ただし、1日目に何を書き、2日目に何を書き、3日目に何を書き、最後のまとめの感想をどういう形にするかというおおまかなレイアウトを考えるのはお母さんです。
小学生の子供は、小5になるまでは、そういうレイアウトはまずできません。
物事の全体の構造との関連で部分を見ることができる能力は小5から育つので、要約の練習なども小5からでないと無理があるのです。
作文の宿題というのは、あまり意味がありません。
書く力のほとんどは、読む力と考える力の結果であって、書く力そのものを伸ばす分野は限られているからです。
書く力そのものとして伸ばす分野は、構成力、字数力、表記力です。
作文の肉付けになる題材力、表現力、主題力のほとんどは、作文の中で勉強するものではなく、読む勉強と考える勉強の中で行うものです。
だから、小学校低学年で毎日日記を書くというのも、実はそれほど勉強としての意味があるわけではありません。
むしろ、日記を書かせて、書いたあと注意することによって、書くことを苦手にしてしまうマイナスの方が大きいのです。
子供に間違いだらけの作文を書かせて、それを次々と直すというのは、最もよくない勉強法です。
いい勉強法は、読む力をたっぷりつけて、自然に正しい書き方を最初からできるようにしておくという方法です。
では、なぜ言葉の森では、小1(あるいは幼長)から作文の勉強をすすめているかというと、週に1回作文を書くことによって、毎日の読む勉強と話をする勉強のきっかけを作ることができるからです。
「習い事は6歳から」とよく言われます。それは、6歳のころから始めたことは、勉強というよりも生活の一部になるからです。
週に1回作文を書き、毎日音読をし、時々お父さんやお母さんと対話をするということが生活の一部になると、それだけで勉強の最も大事な骨格ができたことになるのです。
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断言形でのたまう。すごい。
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