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家庭学習を軌道に乗せるために、自習検定のページを作成中 as/1994.html
森川林 2013/12/03 09:40 



 タブレットPCやネットワークの利用により、勉強はますます楽しくできるものになっています。
 しかし、子供たちの学力がつくのは、教えてもらっているときではありません。

 いい教材、いい先生というのは、ひとつの条件ですが、最も大事なのは子供がひとりで考えて理解して納得したときです。
 だから、見た目に華やかな授業の場面ではなく、静かにひとりで考えているときに、本当の学力がついています。

 勉強の基本は、家庭での学習です。
 しかし、家庭の学習は、その習慣が軌道に乗っていないと、なかなか続けられません。

 そこで、その家庭での学習に目標を作るために、自習検定を行うことにしました。
 教科は、漢字、英語、算数数学、長文です。
https://www.mori7.net/jks/

 12月4週に、言葉の森の生徒の希望者を対象に検定試験を行い、その後、様子を見て、一般の人も参加できるようにしたいと思っています。

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物語文の心情を読み取るには、その物語文に没頭すること as/1993.html
森川林 2013/12/03 09:24 



 ある教育サイトに、「物語文の心情を読み取るのが苦手」という相談がありました。その相談に対する回答は、「易しい問題は近くに答えがあり、難しい問題は遠くに答えがある」というような内容でした。
 これは、確かにそのとおりです。こういう問題作成の仕組みを知っていると、対応の仕方も工夫できます。例えば、難しい問題を出す学校であれば、答えはそんなに近くにはないはずだという見通しが立てられるのです。

 しかし、このテクニックで差がつくのはわずかです。根本的な差は、物語文の心情を読み取れるかどうかです。
 そのコツは、その物語を没頭して読むことです。自分がその物語のひとりの登場人物として、物語の世界を経験しているかのように読むと、周囲の景色やほかの人の心情が手に取るにようにわかってきます。
 こういう読み方をしていると、問題を見たときに、元の問題文と照らし合わせなくても、自分の経験をふりかえることで答えの見当をつけられます。問題文に戻るのは、その見当を確認するためです。その確認をしやすくするために、問題文にはあらかじめ傍線を引いて読んでおくのです。(傍線を引くのは、大事なところではなく、自分がピンと来たところです。)

 では、物語文に没頭する読み方は、どのようにして身につくのでしょうか。それは、比較的易しい楽しい本を熱中して読む経験を重ねることによってです。
 だから、読書は、難しい本を精読するとともに(精読とは繰り返し読むことです)、易しい本を多読するという両方の読み方が必要になってきます。
 小学校時代は、国語の問題集を解くような勉強をするよりも、好きな本をたくさん読んでいた方が国語の実力がつくのです。

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