(すき家の排気ダクトの上で暖を取るスズメたち)
facebook記事より。
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戦後の日本の教育は、理解の教育でした。
物事を理解すれば、それで学習は完了すると思われていたのです。
しかし、日本に昔からあった教育は、理解する教育ではなく身につける教育でした。
だから、声に出して読み、それを何度も繰り返し、心と体で丸ごとその内容を見につけていったのです。
そういう教育を復活させるために大事なことは、細かい注意はしないということです。
子供の音読を聞いていると、親はつい何かひとこと言いたくなります。
読み方や読む姿勢や読み間違いについて、つい注意をしたくなるのです。
しかし、そこで言うべきひとことは、「読むのが、だんだん上手になってきたね」だけです。
人間には、繰り返していると自然に上手になるという能力がもともと備わっているのです。
ニュースに、「教育勅語復活か」という記事があったので、ブログにもそのことを書きました。
http://ameblo.jp/kotomori/entry-11742396454.html
道徳や人間の正しい生き方は、理屈で理解するものではありません。
だから、○×式のテストでは評価できません。
繰り返し音読して、自然に身につけるものなのです。
▽関連記事
創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 4、現代に生かす寺子屋教育
https://www.mori7.com/index.php?e=2023
(国語の勉強の基本は、長文の音読です。そこに読書と対話が加われば完璧です。)
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みなさん、明けましておめでとうございます。
今年のテーマは、「創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育」に詳しく書きました。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=76
その要約は以下のとおりです。
まず、世の中はどんどんよい方向に進んでいるということです。
今年は、それが加速すると思います。
そして、よい世の中になったときに(なりつつあるときに)、自分たちが何を目指しているのかが問われるようになってきます。
その答えのひとつが、創造を価値と源泉とする社会です。
みんなが、創造と愛(と勇気と知恵と笑い)の中で生きる社会の実現です。
しかし、それを実現するのは日本が最初で、日本が政治的、文化的にリーダーシップをとる中で世界中がそういう方向に動いていくのだと思います。
だから、言葉の森も、その大きい方向に向けて仕事をしていきたいと思います。
その第一が、創造力を育てる教育を行うことです。
それを、作文を中心とする教育の中で実現していきたいと思います。
その方法が具体的には、今の項目作文です。そこに、森リンテクノロジーやプレゼン作文や長文音読や親子の対話や実行課題(遊びや行事の課題)を取り入れていきます。
第二は、その創造教育を実現する前提として、現在の教科の教育をもっと効率のよいものにする必要があるということです。
今の子供たちは、役に立たない勉強を詰め込みすぎています。(特に小中学生)
だから、もっと効率のよい、時間のかからない、したがって費用のかからない教育を提案していきたいと思います。
その方法が具体的には、自習検定(漢字、英語、算数数学、長文、作文)、オープン教育(オープン長文などで自分たちで教材を作り提供する運動)、家庭を中心とした学習です。
そして、第三に、その創造教育と効率教育を作る主体としてのオープンな組織の充実です。
その主体となるのが、言葉の森の講師、森林プロジェクトのメンバー、オープン教育のアシスタント、それから、言葉の森の生徒の保護者、言葉の森に関心を持ってくださっている多くの方々です。
創造教育、効率教育(そして将来は文化教育)を作る仕事を、言葉の森のオープン教育の場を中心に、自由なマイクロビジネスモデルとして展開していきたいと思います。
ここまでが、「創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育」という記事の要約です。
今年は、以上の仕事を、雪の野原で小さな雪玉を作るような構想として取り組んでいきたいと思います。
平成26年1月1日
言葉の森 代表 中根克明(森川林)
マイクロビジネスモデルというのは、文化祭や地域のお祭りで、みんなが焼き鳥屋をやったり、ヨーヨー釣りをやったり、遊んだり踊ったりするようなイメージで考えています。
やらされる仕事はあまり楽しくありませんが、自分から進んでする仕事は楽しいものです。
みんながそういう仕事で生活していけるような社会が将来やってくるはずなので、その準備をしていくということです。(気が早いけど)