学校でも塾でも教えてくれない国語力のつけ方を言葉の森の作文通信で
学習塾や通信教育には、どこでも国語の講座があります。しかし、その国語の講座で実力がつく子はほとんどいません。それは、それらの講座のほとんどが問題を解く形の勉強をしているからです。
国語力は、問題集を解くことによってではなく、生活の中で、読む力、考える力をつけることで養われます。しかし、そういう家庭学習までアドバイスする塾や通信教育はあまりありません。
また、国語を専門に教える先生の多くは国語が好きなので、自分の感覚で教えることが多く、国語を理詰めに考えて解くという教え方がなかなかできません。
言葉の森の作文通信は、家庭での音読と対話と読書という日常生活での国語的な取り組みを重視しています。また、読解も作文も理論的に説明するのでどの生徒も国語の実力がつくのです。
国語の問題集を解くのではなく、読む力書く力をつけて国語力を伸ばすん
国語の勉強というと、誰でも問題集を解くような勉強を連想します。しかし、国語の問題をいくら問いても国語の力はつきません。
なぜかというと、問題集を解いてできた問題は、もともと何もしなくてもできた問題ですし、できなかった問題は、読み取る力がなくてできなかった問題ですから、次回もできないからです。
問題の詳しい解説を見ても、解説が理解できた気がするだけで、実際には問題を解く力はつきません。国語の力は、文章を読む練習をする中でついてきます。
言葉の森の勉強は、感想文を書くために長文を深く読み取る練習をします。そのため、書く力をつけることがそのまま読む力をつけることにつながり国語力がついてくるのです。
計算がいくらできても、文章題を解く国語力がなければ算数の力は伸びない
算数の計算は、計算の仕方というルールを知らなければできません。だから、できる子とできない子の差が大きいように見えますが、それは単に知識の差ですから学年が上がればその差は自然になくなります。
算数の計算が速いことは、算数の勉強を進める上に有利です。しかし、それは毎日の短時間の練習で身につきますから、長時間かけて何枚ものプリントをこなす勉強をする必要はありません。
算数で差がつくのは、文章題を考える問題、図形を考える問題です。この考える力は、読書や対話や手足を使う生活の中で身につきますが、最も大事なのが難しい文章を読む練習をすることです。
中学、高校と、学年が上がるにつれて算数数学の力が伸びる生徒は、文章を理解する力や考える力がある生徒なのです。
英語の先取りをした子よりも、国語力をつけた子の方が英語の力は伸びる
日本人にとって日本語とは、単に国数英理社のひとつの教科としての国語ではなく、考える力や感じる力のもとになっている最も大事な学力です。
英語力をつけるために幼児期や低学年から英語の勉強をした子は、国語力が不足していることが多いため、学年が上がると、英語も国語も苦手になることがあります。
低学年のうちの勉強は、国語が中心で、英語は小学4年生ぐらいから始めていくのがいいのです。また、国語の勉強の中心は、読書と対話という国語的な生活です。
これからの国際社会に求められる学力は、語学力ではなく、自国の言葉で考える力です。国語力のある生徒ほど、英語の力も伸びていくのです。
国語力がつく長文読解の作文通信
小学生の勉強は、頭を育てるだけでなく心を育てることが大事
小学校低学年のうちは、同学年の生徒の勉強の様子が気になるものです。この時期は、勉強すれば誰でも成績が上がる時期なので、勉強時間によって大きな差がつくように思いがちです。
しかし、低学年のうちの勉強の成績が、高学年になってからの成績につながるわけではありません。高学年の成績は、高学年になってからの勉強によって決まるのです。
高学年になってからの勉強に最も関係の深いのが、勉強に対する肯定的な感情と、自分なりにものを考える姿勢です。
だから、低学年のうちは、読書や作文や対話によって頭と心を育てていくことが大事になるのです。
差のよく見える算数や英語よりも、差の見えない国語が最も大きな差になる
算数や英語や漢字の書き取りは、知識の差がそのまま成績の差になります。だから、低学年のうちでも差がすぐにわかります。しかし、この差は実はほとんど意味のない差です。
一方、日本語の文章を読む力は、日本に暮らしていれば誰でも自然に身についています。だから、低学年のうちは国語の読解力の差はほとんどないように見えます。しかし、この表面に出ない国語の読解力が、最も大きな学力の差になっています。
読解力の差が、国語の成績の差として表れるのは、学習塾の模擬試験などをやるようになってからです。しかし、この時期になると、国語が得意か苦手かはほぼ固定的なものになってしまいます。
学力の差のあまり感じられない低学年のうちに、読む力を十分に育てておくことが大事なのです。
小学生は知識の詰め込みの勉強ではなく、読み、書き、考える勉強を中心に
漢字の書き取りや理科や社会の知識の勉強は答えがはっきりしています。だから、楽しくできる教材が豊富で、勉強もさせやすく、勉強すれば点数が上がるので子供も熱心に取り組みます。
勉強の結果が点数という形で出るので、目標もつい高めに設定するようになり、先生も親も子もつい無理な勉強をしてしまいがちです。
しかし、低学年のうちに知識の勉強をしすぎると、考える力が低下します。問題を考えるよりも先に答えを探すという浅い勉強の姿勢が身についてしまうからです。
低学年の間は、知識の勉強はほどほどにとどめておき、その分、読み、書き、考える勉強に力を入れていく時期なのです。
低学年から親子の対話の習慣をつけ家庭の文化を作ることが一生の財産に
現在の受験勉強は、中学入試、高校入試、大学入試のいずれの試験でも、考える力や書く力を問う問題が出題されるようになってきています。
公立中高一貫校や国公立大の入試では、選択式の問題はほとんどなく、大部分が自分なりに考えて記述する形の問題になっています。
この思考力、表現力を育てるために最も役に立つのが、読書と作文と対話です。特に、親子の対話の習慣は子供の考える力を大きく伸ばし、その子の一生の財産となります。
家族の対話は、子供が小学1年生のころからそのときどきの作文のテーマに関連させて進めていくと、無理なく家庭の文化として定着していきます。
小1からの作文通信で学力と個性