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年齢とともに進む読書力 as/210.html
森川林 2008/01/29 10:34 
 これまでいろいろな生徒を教えてきた感じたことは、読書力と作文力と学力に深い関連があるということです。
 教えてきた子供たちの中に、小学校低学年から作文の勉強を始めて、途中中学受験のときに一時休み、その後再開し高校3年生まで続けたという子がかなりいます。その子たちの多くは大学入試で小論文を使いませんでした。理科系だったり、小論文のない大学を受けたりする子がなぜか多かったからです。しかし、小論文の試験があればみんなハイレベルの文章を書ける子たちばかりでした。
 それらの子供たちを見ていて、共通する特徴があるように思ったことがあります。
 まず、小学校低学年から作文の勉強をするぐらいですから、教育熱心な家庭の子供たちが多かったと思います。しかし、その熱心さは、知識の詰め込みをするような熱心さではなく、子供の本当の成長を考える落ち着いた雰囲気の熱心さでした。
 どの子も、小学校低学年から本をよく読んでいましたが、このころはほとんどの子が本をよく読むので、それは、それほど目立ったことではありませんでした。勉強はみんな普通によくできていましたが、作文も普通に上手という程度でした。
 その子たちが中学生になるころでも、作文は普通よりもよく書けるが、特に優れて上手だということはありませんでした。むしろ、教える私の方が、よく勉強をしているわりにものたりないと思うことも多かったのです。もちろん、字数も構成も表現も表記も全部できているので、欠点はないのですが、とりたてて光るものもないという感じの文章でした。
 それがやがて、早い子は中学生の途中から、遅い子は高校生の後半から、普通は中学生から高校生にかけて、ある時期からぐんぐん上手になっていくのです。この上手さというのは、ひとことでは説明しにくいものですが、書いている本人が書くことを楽しんでいるという感じが伝わってくるような文章です。
 そして、このように途中からぐんぐん上手になる子に共通しているのが、中学生や高校生になってもよく本を読んでいるということでした。

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1.4週は問題と清書(ただし清書はパソコン入力でも可) as/209.html
森川林 2008/01/22 07:56 
 1月から、毎月第4週の勉強は、読解問題+清書となります。ただし、清書については、パソコン入力で送っても結構です。両方やる時間が取れない場合は、読解問題の方を優先してください。
 問題は、課題フォルダにはさんである読解マラソン集から出します。第4週の「山のたより」に問題が書いてあります。
 読解問題の答えを作文の丘から送信する人は、作文の丘に答えを入れる欄がありますから、清書と一緒にそこから送信してください。
 読解問題の答えを作文用紙に書く人は、作文用紙に問題と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。バーコードシールは、清書の1枚目にはるので、問題の方にははりません。

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「未来の勉強」の補足 as/208.html
森川林 2008/01/21 12:36 
 1.2週の言葉の森新聞に掲載した「未来の勉強」について、ある保護者の方からコメントがありました。内容は、「未来の勉強に必要ないからと語学の勉強を軽視したり、生産性がないからと営業の仕事は必要なくなると言ったりするのは言い過ぎではないか」というものです。
 貴重なコメントをありがとうございました。これは、「必要ないからやめよう」ということよりも、「漠然と必要と思っていることを見直そう」ということに力点を置いて書いたものです。しかし、現在、多くの人が行っていることに対して、未来の社会ではその重要性は低下すると書いたので、ちょっと過激な文章になったと思います。そう思って、「先生という職業も、将来は重要性が低下する」と自分のことを書きました(笑)。
 現代は、世の中が大きく変化している時期だと思います。その変化の最も大きいものは何かというと、人類の生産力が発展して豊かな社会が可能になったということです。確かに、世界のほとんどの地域は貧困に苦しんでいます。それどころか、先進国においても貧富の格差がますます拡大しているように見えます。しかし、これらの貧困は、経済力の不足によって生まれたものではなく、政治力の不足によって人工的に作られているものです。
 と考えれば、今日の世界を支配しているように見える貧困と無知は、人間の知恵によって近い将来必ず解決するものだと思います。私たちが生きる未来は、それらの問題が解決した社会です。そして、私の予想では、そういう社会はもうすぐにでも来るように思えるのです。楽観的ですが。
 私たちの子供や孫が生きる社会は、現代の社会が抱えているさまざまな問題が解決した社会です。これまでの教育は、今ある多くの問題を解決するための教育でした。未来の教育は、それらの問題が解決したあと、新しい問題を生み出すための教育になるでしょう。その教育をひとことで言えば、勉強すること自体が楽しいという教育になると思います。苦しいことを我慢して勉強したり仕事をしたりするのではなく、うれしくてたまらないから勉強をしたり仕事をしたりするような社会がもうすぐやってくるのだと私は思っています。

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