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記事 2167番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
経済の時代から文化の時代へ(1) as/2167.html
森川林 2014/06/30 07:40 



 これまでは、物の時代でした。物の豊かさや生活の利便性が多くの人の求めるもので、それらを提供するものが、主に工業製品でした。
 工業製品には、設備や資本が必要なので、物やサービスを売って利益を出し、それを再投資することが社会の流れの大きなサイクルになっていました。
 しかし、物やサービスが行き渡るようになると、(行き渡り方がまだ不十分だとしても)人間の喜びは、物ではなく、自分の個性を発揮することに向けられるようになります。
 ところが、個性は、その人の能力の水準によって開花の水準も異なってきます。例えば、食物を食べることは誰にとっても喜びですが、そこに表れる喜びの個性は、動物的な水準の個性です。人間の個性は、向上とセットになっていなければ、人間的な個性としては開花しません。
 これからの社会は、多くの人が、自分の個性の発見と創造を求めて、自分自身を向上させることに向かう社会です。そして、何かを学ぶ人がいるということは、その何かを教える人がいるということですから、社会全体として学ぶことと教えることが組み合わさる形で進んでいきます。
 経済の時代には、学ぶことは、個性を生かすことではなく利益を出すことに結びついていましたから、学ぶジャンル自体がきわめて狭く限られていました。
 しかし、文化の時代の「学ぶこと」は、多様性に満ちていますから、学ぶ人と同じくらいに教える人も必要になります。(つづく)

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幼児期の勉強の要は、親子の対話と作文  as/2166.html
森川林 2014/06/29 11:53 


 勉強は、小学校に入ってから始めるものではありません。子供が生まれたときから、バランスのよい成長を考えていくことが広義の勉強です。
 幼児期の勉強で最も大事なのは、豊かな日本語の力を身につけていくことです。その日本語力の勉強に次いでやっていく必要があるのが、数の感覚を身につけておくことです。
 しかし、日本語力の大切さに比べれば、計算の練習で数の感覚を身につけることはずっと重要度の低いものです。それは、あとからでもやれば身につくものだからです。
 また、幼児期からの英語は、今はブームになっていますが、渡部昇一氏の著書「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」にあるように、やりすぎれば必ず弊害があります。そして、既に、そういう弊害が一部に出ています。

 ところが、日本語力をつけるという勉強は、漢字の書き取りをしたり、国語の問題集を解いたりするような勉強ではありません。そういう知識的な勉強を幼児期に行うことは、かえってバランスのよい成長を阻害します。
 日本語力をつけるための最良の勉強法は、親子の生きた対話です。なぜかというと、幼児や小学校低学年の勉強で最も大事なものは、勉強に対する意欲で、その意欲は、子供にとっていちばん身近な両親との交流の中で生まれるものだからです。
 この幼児期の対話を、親子で書く作文の勉強として行うのが幼児作文コースです。現在、幼児年長以上の方を対象に、体験学習を受け付けています。
https://www.mori7.net/yousaku/

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