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記事 2214番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
子供に自分で○付けをさせたら、答えを先に見てしまうのでは、という心配をしないために as/2214.html
森川林 2014/09/11 20:27 


 問題集をやったときの○付けは、子供自身にさせるとよい、という記事を以前書きました。
 しかも、その○付けは、1ページ全部解き終わってからやるよりも、1問から数問解いたらすぐに○付けをする方がいいのです。なぜかというと、その方が×の場合のフィードバックが早いので、×だったところの理解が定着するからです。だから、答えを横に置いておいて問題を解くぐらいがちょうどいいのです。

 ところが、多くの子は、1ページ全部解き終わってから、まとめて答え合わせをしようとします。すると、勉強の中心が問題を解くことになってしまい、答え合わせはその勉強のおまけのような形になってきます。
 問題を解いて、もしその答えが合っていた場合、その問題を解くために費やした時間は、ただの作業の時間ですから、無駄の時間だったことになります。1時間算数の問題を解いていたとしても、その答えが全部合っていたとしたら、その1時間は何もしなかったことと同じです。

 しかし、だからと言って、難しい問題で×が続くような勉強は長続きしません。×が続く勉強は、肉体的にも精神的にも疲労するので、受験勉強として自覚して取り組むのでなければできません。
 したがって、いちばんよいのは、易しい問題で解き方に慣れることができて、ときどき難しい問題があって×がつくようなレベルの問題集です。そして、その×のところは、解法を見て自分なりに理解し、その解き方を身近なお父さんやお母さんに説明するのです。その説明は下手でもかまいません。自分なりに説明しようとすることが大事なのですから、聞いている人は、たとえその説明が要領を得ないものであっても、説明したこと自体を認めてあげる必要があります。
 ×の問題は、1回ではできるようにならないのが普通です。しばらくして同じ問題をやると、やはり×になります。そこで、また解法を見て自分なりに理解します。そういうことを繰り返しているうちに、自然に解けるようになっていくのです。

 自分で○付けをさせると、子供が先に答えを見てしまうので勉強にならないのではないか、と心配されるお母さんも多いと思います。
 しかし、そこがいちばん大事なのです。

 何も言わずにただ子供に○付けをさせるとしたら、子供が答えを見て、その答えを写して勉強をしたことにしてしまう、ということはあり得ます。
 だから、事前に、次のようなことを言っておくのです。
 「勉強というのは、自分の力をつけるためにやるのだから、○になることが大事なのではなく、なぜ×だったのかと考えることが大事なんだよ。だから、少しでもわからなかったらできるだけ×にしておくんだよ」
 こういう原則的なことを言うと、子供はすぐにその原則になじみます。すると、その勉強だけでなく、生活全体に一つの柱のようなものができてくるのです。

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sizuku 20170131 51 
最終的に自分で勉強できる習慣をつけるため、小さいころから姿勢をしっかり教えておくことが大切ですね。
また、自分で説明させるというのは深い理解への王道だと思います。それを注意せずすべて受け入れる親の姿勢も大切ですね。

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寺子屋オンエアに見る新しいネット教育 1 as/2213.html
森川林 2014/09/10 20:35 


 インターネットを使った教育が、広がっています。
 アメリカの大学が主導しているMOOCは、既に世界中の高校生に、優れた授業を無料で提供しています。
 また、小中学生対象には、ゲーム的な面白さを備えた魅力的なネット学習教材を提供する動きが進んでいます。

 教育の分野の中でも、理科や数学の分野は、国境を越えて世界共通の教育が可能です。
 だから今、世界のネット教育企業が目指しているものは、教育界におけるgoogleやamazonという、世界で1社か2社しか勝ち残らない熾烈な競争の結果生まれる独占的な教育市場なのです。

 しかし、この教育観の根底にあるのは、ヨーロッパ的な世界観です。
 それは、できるだけ幅広く大衆的な底辺を広げるとともに、その底辺の頂上をできるだけ高く引き上げ、合理的なピラミッドを作るという見通しを持った世界観です。
 この考え方は、現在の欧米の社会の姿と同心円をなしています。つまり、優れたリーダーのいる社会をいかに作るかということが、よい社会作りの中心になっているのです。

 このヨーロッパ的な教育観をピラミッド型の教育観とするならば、日本の教育観はその対極にあります。
 日本の教育では、優れたリーダーをいかに作るかということよりも、頂点も底辺も含めて全体をいかに底上げするかということに関心が向けられてきました。
 その考え方の根底には、人間は誰でも同じような可能性を持ち、誰もが自分の持ち場で創造性を発揮することが、よい社会作りの条件となるという世界観がありました。
 この日本的な教育観を、ヨーロッパのピラミッド型の教育との対比で言えば、森林型(と言っても雑木林のような森林)の教育観と言ってもよいでしょうす。

 この森林型の教育観におけるネット教育は、頂点をMOOCとし、底辺をゲームとするような教育ではありません。
 それは、ゲームとはほど遠いシンプルな教材をもとに、自学自習式の勉強と、人間どうしの触れ合いの中で行われる教育です。
 その勉強の成果は、点数によってつけられた序列の上位ではなく、それぞれの個性を生かした発表と創造です。

 この日本的な教育によって、子供たちのより本質的、創造的な教育が実現できるのです。
 (つづく)

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ミント 20140916  
欧米型の勉強はピラミッド式というのはよくわかります。プリスクールからハイスクール卒業までアメリカの公立校に子供たちは通っていました。教育も進化していっていると思います。アメリカも公立校をみると公平に教育が受けられることが前提ですが能力がある子はさらに上のクラスが学校内に用意されているのでピラミッド式の頂点がアップしていくのでしょう。日本は森林型とのことですべての子供の可能性を引き上げてくれるのは安心できますね。

森川林 20140916  
 ミントさん、コメントありがとうございます。
 教育以外の分野でも、日本は平等志向で、欧米はエリート志向という文化の違いがあるようです。
 底辺に考える力があるというのが、日本文化の強みだと思います。
 

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記事 2212番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
小中学校の勉強は、意欲、教材、方法、かけた時間に比例。考える力をつける本質的な難しさは読書と対話から as/2212.html
森川林 2014/09/09 20:34 


 小中学校、つまり義務教育の勉強には、本質的に難しいものはほとんどありません。
 1冊の薄くてよくまとまった教材があり、それを繰り返して百パーセント自分のものにするという方法を実行すれば、あとはかけた時間に比例して勉強はできるようになります。
 その勉強を続けるもとになるものは、本人の意欲で、その意欲は、健全な競争心、仲のよい友だち、好きな先生、将来の夢などによって作られます。

 小中学生の勉強には、本質的に難しいものはないはずなのに、受験勉強になると、難しいものがあるように見えるのは、受験というものが点数の差をつけるために、本質的ではないところで難しい問題を作っているためです。

 本質的でない難しさとは何かというと、人間の自然の身体的感覚を離れたところから来る難しさです。
 例えば、理科の天体の問題は、3次元の立体の動きが中心になっています。人間は、2次元の平面的なところでものを考えることに慣れているので、立体化された問題はわかりにくいのです。
 しかし、これはただわかりにくいというだけで、本質的な難しさではありません。この一見難しい問題を、わかりやすい形に還元して考えるのに慣れることが勉強のテクニックです。

 同じように、人間の短期記憶は同時に7つぐらいまでのところしか把握できません。8つ以上になると急に混乱してきます。難しい問題と言われるものの中には、人間の短期記憶の容量を超えているから難しいというものもあります。
 これも、対処の仕方は、8つ以上の情報を、7つ以下の情報にまとめるのに慣れるということです。
 こういう非本質的な難しさが、勉強を難しいものに感じさせていることが多いのです。

 子供のころは、このような非本質的な難しい勉強に時間をかけるよりも、その分、たっぷり遊んだり、読書をしたりしている方がいいのです。
 このことは、特に低学年の勉強について言えます。低学年のころに、難しい勉強をさせても、勉強に対する否定的な感情を育てるだけにしかならないことが多いのです。
 それは、低学年のころの問題の難しさというものが、例えばややこしい文章題の問題のように、本質的でない難しさであることが多いからです。

 もちろん、勉強の中には、本質的に難しい勉強というものもあります。
 そのひとつが、日常生活の語彙を超えた抽象的な語彙を使って考える勉強です。
 その前段階の勉強が、物事の原因や結果や理由や方法という構造的な説明を理解する勉強です。
 そういう勉強は、小学校低学年のころは、主に両親との対話と読書によって培われていくのです。

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記事 2211番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
英語学習の方法 as/2211.html
森川林 2014/09/08 21:38 


 英語教育は、さまざまな専門家がいて、さまざまな教材があるために、かえって誰に頼り、何をしたらいいのかわからなくなっている面があります。
 そして、いろいろな教材に手を出しているうちに、結局どれも中途半端になり、時間をかけたわりに実力がつかないという、今の国語や算数数学など他の教科と同じようなムダの多い勉強になっていくような気がしています。

 英語学習の能率のよい方法を考える場合、それを英語だけに絞らず語学一般にあてはまるものと考えていく必要があります。
 そう考えるのは、今の日本の英語教育ブームと同じぐらい、やがてアジアや世界で日本語教育のブームが起きると思うからです。
 外国の人に、日本語の勉強の仕方を尋ねられたとき、自分の英語学習の仕方をそのまま外国人の日本語学習の仕方に適用できれば、英語を学習した以上の成果を得たことになります。

 そこで、外国人で日本語の学習を短期間で成功させた人の勉強法を調べてみると、そこには一つの共通点があるようです。
 それは、
1、基本となる教科書は1冊から3冊程度に絞り、いろいろなものに手を出さない。
2、そのかわり、その数冊を何回も繰り返し百パーセント自分のものにする。
3、自分のものにする方法は、その教科書のCD音声を聞いてそっくり真似できるようにする。
4、その教科書の文章を全部暗唱する。
5、その教科書の文章を全部暗写する。
という方法です。

 簡単な方法に見えるかもしれませんが、この繰り返して百パーセント自分のものにするという勉強が、ほとんどの人はできません。
 大抵は、8割ぐらいできたら飽きてくるので、次の新しい教材に移るという勉強をしているのです。
 これは、算数数学でも、国語でも、同じです。

 問題集を解く形の勉強は、こういう飽きっぽい勉強法を助長しています。
 問題集を解いて、その問題が○だったとしたら、本当はその問題はする必要のなかった問題です。解いただけ時間の無駄だった勉強なのです。

 ところが、ほとんどの人は、問題集を解いて○をつけて、それが勉強だったと思っています。
 本当の勉強は、×のついた問題を、そのあと何度も繰り返し解いて確実に○にするところにあります。
 だから、問題集は、問題集自体に答えを書き込むのではなく、別のノートに計算過程と答えを書き、問題集には○×をつけるだけにとどめておくことが大事なのです。

 この「繰り返して百パーセント自分のものにする」という勉強を、英語だけでなく、すべての教科に広げていくことが必要です。
 英語でも、算数数学でも、国語でも、勉強の基本は同じ、「1冊を繰り返して百パーセント」なのです。

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世界のシナリオは、経済変動のあと、社会の大きな代謝に as/2210.html
森川林 2014/09/07 21:37 


 感染症は、どのように困難に見えるものであっても、やがては人間の英知が克服する日が来ます。
 戦争の危機は今も残っていますが、戦争を起こさせたい人よりも、起こさせたくない人の力の方が日に日に強くなっています。
 自然災害は、人間の意識と深く関わっていいます。希望を持つ人が増えれば増えるほど、自然災害は遠ざかっていくでしょう。

 これから起こる可能性の高い問題は、経済の変動です。
 破綻を回避するために行われた金融緩和は、出口の見えないまま拡大し、やがて人間の手ではコントロールできないものになるでしょう。
 コントロールできないときに打つ最後の手は、徳政令のようなものになるかもしれません。

 その先に、これまで過去の歴史で行われていたようなさまざまな政策が行われるでしょう。
 しかし、歴史は単に繰り返すのではなく、新しい社会が生まれてきます。

 お金のない時代の経済は、物々交換でした。
 しかし、これからは、単なる物と物との関係に戻るのではなく、新しく人と人との関係が生まれてきます。
 そして、人と人との流れに乗らない経済は、新陳代謝によって自然に消滅していくのです。

 社会のすべての分野で、本質的なものだけが残ります。
 だから、大事なことは、本質的なことを再優先して生きていくことなのだと思います。

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記事 2209番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
奪い合う社会から与え合う社会へ as/2209.html
森川林 2014/09/06 19:46 


 これまでの社会は、奪い合うことによって発展してきました。
 ある人が強力な矛(ほこ)を作れば、ある人はそれ以上に強力な盾(たて)を作るというのが、世の中の進歩の姿でした。
 ある人が鍵を作れば、ほかのある人がその鍵を壊す方法を考えるというのも、かつてはひとつの進歩でした。作ることと壊すことが相まってGDPを高め、社会を豊かにすると考えられていたのです。

 しかし、そこで作られた豊かさが、果たして人間の幸福に結びついているかと考えると、誰もが疑問に思わざるを得ないような状態が増えてきました。
 鍵を作ったり壊したりするよりも前に、鍵の要らない社会を作った方がよいのではないかと、多くの人が感じ始めたのです。
 そして、それまでの作ったり壊したりするために費やしていた時間を、もっと別のことに向ければいいのではないかと思い始めたのです。

 しかし、それは、政策としてできることではありません。
 強力な政府が、賞や罰で強制しても、奪い合うことを前提に発達してきた社会は変わりません。

 一人ひとりの心が変わることによって、新しい社会は生まれてきます。
 しかし、心を変えることができるのは、宗教ではありません。
 人間の心は、命令によってではなく自覚によって変わらなければならないからです。

 これまでは、そういう理想の社会は、遠い夢のような話と思われてきました。
 しかし、今、身近にいくつもそんな理想の片鱗を見ることができるようになっています。

 奪い合うことによって豊かさを追求してきた社会は、やがて静かに過去のものになるでしょう。
 そして、与え合うことによって豊かになる社会が、それと入れ替わっていくのです。
 子供たちの教育も、奪う力をつけるものから与える力をつけるものへ、これから静かに変わっていくのだと思います。

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記事 2208番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
勉強はのんびり気長にやるほど得意になる as/2208.html
森川林 2014/09/05 20:07 


 小学校低学年の子は、作文でも、勉強でも、読書でも、遊びでも、みんな大好きです。生きていることがうれしくてたまらない時期ですから、どんなことも楽しく好きになるのです。

 ところが、小学校低学年のときに、何かが苦手になることがあります。ときどきあるのは、作文が苦手になるというケースです。
 その原因は、たったひとつ、早く上手に書かせようと思い、注意する量が多くなってしまうからです。

 親が、注意と思っていないような一言でも、子供にとっては注意と受け止められてしまうことがよくあります。
 だから、小学校低学年のころは、どんなに欠点があったり、不十分なところがあったりしても、ただひたすら褒めていればいいのです。

 そして、褒める一方で、気長に長文音読と読書と対話を続けていくことです。
 その音読と読書と対話も、やっているといろいろ気になることが出てきますが、全部そのまま認めて褒めてあげます。
 読み方を注意したり、話し方を注意したり、読む本を決めたりすると、やがて音読も読書も対話も苦手になっていきます。

 褒めるだけで上手になるのかといえば、そのとおりです。
 褒めていれば、みんな上手になり、得意になっていきます。早く上達させようと思い、注意すると、苦手になり、下手になっていくのです。

 人間は、繰り返していれば上達するようにできています。歩き方でも、走り方でも、喋り方でも、文章の書き方でも、続けていれば自然に上手になります。
 学年が上がると、アドバイスによって急に上手になるという場面も出てきます。しかし、その場合でも、それまでの長い蓄積があるから、一言のアドバイスで上手になるのです。

 だから、大事なのは、気長に続けていくことです。そのために、いつも気長に褒めていくことです。
 音読も、読書も、作文も、生活の一部となるぐらいに自然に続けられるようにしていくことが大事なのです。

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ミント 20140917  
低学年の作文、難しく考えてしまうと書けなくなりそうですね。私の子供時代も書き出すまでが時間がかかっていました。本を読む楽しさを実感できたらどんな人が出てくるのか、どういうお話なのか一番好きな部分はどこだったか、こちらが聞きたいなといった雰囲気で話を聞き出すことも大事ではないかと思いました。

森川林 20140917  
 楽しいというのがいちばん大事です。
 勉強になるようにとがんばると、つい楽しくない雰囲気になります。
 楽しんでいること自体が勉強だと思っているといいようです。

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記事 2207番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/29
思考力は、答えのない世界を楽しむことで育つ as/2207.html
森川林 2014/09/04 20:20 


 これからの学力で必要になるのは、知識の量ではなく、考える力です。

 あらかじめ用意されている答えを知識としてたくさん知っているというのが、これまでの学力でした。今の大人の多くは、自分自身がそういう勉強をしてきたせいで、いまだに知識の量を増やすことを勉強だと考えがちです。
 そのため、子供に対しても、知識の有無を問うような対応をしがちです。
 「これ、知っている?」「えー、こんなのも知らないの」「お父さん(お母さん)は、もっとこんなことも知っているよ」というようなやりとりです。
 しかし、そういう知識の量を増やすだけの学力は、もう時代おくれの学力です。

 これから必要になる学力は、思考力です。
 思考力とは、正しい答えを探す力というよりも、答えのない世界を楽しむ力です。

 子供の思考力を伸ばすためには、親が考える楽しさを示すことが大事です。それは、ちょうど、子供を読書好きにするために、親が楽しく本を読んでいる姿を見せることと同じです。

 だから、子供との対話も、「これ知ってる?」「えー、知らないの」というようなやりとりではなく、親が自分で体験したこと、発明したこと、発見したことを、楽しそうに子供に話すことが重要になります。

 発明、発見というと無理だと思う人もいるかもしれませんが、体験というのも、発明や発見と同じ思考力の表れです。「こう思ったから、こうしてみた」という行動は、答えのない世界を楽しんでいるからできるのです。

 子供との対話を楽しく進めるには、知識のやりとりをするのではなく、こういう思考力のやりとりをすることが必要になります。

 対話は、互いに自分の体験談で似た話をするから面白くなります。
 知識だけの話は次第に狭く収斂していきますが、体験談の似た話を次々に拡散していきます。
 この対話を楽しむことが、子供の思考力を育てていくのです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

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●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
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●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
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●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

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●入試の作文・小論文対策
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●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
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●作文の通信教育の教材比較 その2

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