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記事 2257番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
寺子屋オンエアで、国語満点講座も as/2257.html
森川林 2014/11/12 21:27 


 以前、グーグルハングアウトを使って、公立中高一貫校講座などを行っていましたが、当時はまだ参加できる人があまりいなかったようなので、ただ動画をアップロードするだけの講座になっていました。
 本当は、リアルタイムで複数の参加者がやりとりする形で勉強を進めたかったのですが、グーグルハングアウトはまだ多くの人に敷居が高いものだったのだと思います。

 その後、寺子屋オンエアの企画に、グーグルハングアウトを使うことにしました。この場合も、やはりパソコンの設定などが難しいこともあり二の足を踏んでしまう人が多かったようです。
 それでも、何人かの方はグーグルハングアウトの設定をして、寺子屋オンエアに参加してくれました。
 ただ、グーグルハングアウトの難点は、メンバー全体に話が飛び交うので、一人ひとりじっくり話すことができないことです。(いずれ、グーグルハングアウトにもそういう機能ができるでしょうが)
 そこで、グーグルハングアウトでの画面の共有は基本にしながら、個人間の話はスカイプで行うことにしました。すると、これがなかなか使えるのです。
 教室での授業風景を連想するとわかりやすいと思いますが、通学の教室では、子供たちが何人もいてお互いに一緒に勉強している雰囲気が伝わります。そして、先生と生徒の話は個別指導ですから、個々に話をします。
 そういう教室での勉強スタイルと同じことが、グーグルハングアウトとスカイプの併用でできることがわかったのです。

 今は、寺子屋オンエアは家庭での自学自習をアドバイスするものという形で使っていますが、これはもっといろいろに発展させることができます。
 そのひとつは、センター試験満点講座です。これまで、通学教室では、大学入試のセンター試験満点講座を開いていました。しかし、これは、リアルにその生徒と直接話をしないと通じにくいところがあります。そのため、通信ではそういう講座を開くことができませんでした。
 しかし、このグーグルハングアウトとスカイプを使えば、通信の生徒も通学教室と同じようなことができるようになります。
 更に、今後は、国語満点講座、受験作文講座、読書講座、作文検定、プレゼン作文発表会など、いろいろな取り組みがウェブでできるようになると思います。

 ただ、寺子屋オンエアに参加するためには、ウェブカメラの機材を用意したり、skypeやgoogle+の設定をしたりする必要があります。
 そこで、12月からは、寺子屋オンエアの無料体験学習として、カメラなどの機材をすべて貸与することにしました。(ただし、当面は言葉の森の生徒対象)
 グーグルハングアウトを使える人が多くなれば、これからいろいろな企画をウェブ上で行っていきたいと思っています。

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勉強の教え方の上手な先生は、すぐには教えない as/2256.html
森川林 2014/11/11 20:49 


 小中学生のころの勉強は、義務教育というぐらいですから、基本的に難しいものは何もありません。
 教科書や参考書を読み、問題集の詳しい解答を読めば、誰でも自分ひとりで理解できるものです。

 学校や塾で、たまに難しい問題が出されることがあるかもしれませんが、それは難しいクイズのような問題に過ぎません。
 その難しい問題ができたから頭がよいわけでもなく、できないから頭が悪いわけでもありません。

 小中学校のころの勉強は、基礎さえしっかりできていればよく、あとは年齢が上がれば誰でも自然に難しいこともできるようになるのです。
 そして、その基礎の学力は、もともと教科書をしっかり読めばわかるようなものばかりなのです。

 ところが、現代ではそれがそうなってはいません。
 小中学校の勉強で既にできる子とできない子の差があり、できない子は、どこから手を付けていいかわからないぐらいできないことも多いのです。

 基本的な勉強ばかりなのに、なぜ基礎の段階からできない子が出てくるかというと、それは、教えられる勉強をしているからです。
 教わるというのは、自分のペースで理解することではなく、教える人のペースで理解することです。だから、かえって理解しにくいのです。
 そして、教える人のペースで理解したことは、理解したつもりになるだけなので、かえって頭から抜けていくのも早いのです。

 勉強の基本は、自分で理解することです。そして、どうしてもわからないときだけ、身近にヒントを教えてくれる人がいればいいのです。
 勉強の基本を、他人から教わるところに置いている子は、長時間勉強するわりに実力がつきません。そして、教われば教わるほど学力は低下しやすくなるのです。

 勉強の教え方の上手な先生は、めったに教えることはしません。
 まず、子供自身が自分で解いて、自分で○付けをするのを待っています。
 間違えた問題は、子供が自分で解答を読んで納得するようにします。
 解答を読んでもどうしても理解できないときだけ、先生が登場します。
 しかし、それは直接的に教えるためではありません。どう考えたらよいかというヒントを与えるだけなのです。

 このような教えない教え方をしていると、子供の実力はどんどん伸びます。
 それは、自分のペースで理解するので、その理解が定着するからです。

 この教えない教え方をしているのが寺子屋オンエアです。
 これから、こういう勉強法をもっと増やしていきたいと思っています。

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