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マイルドヤンキーとなる若者――グローバルからローカルへ、そしてローカルから as/2339.html
森川林 2015/03/25 20:56 


 ハーバード大学などアメリカのハイレベルの大学に日本の若者が進学しなくなり、その代わり中国や韓国の若者が急速に増えているそうです。
 しかし、日本の若者全体が海外に行かなくなったわけではありませんから、特に優秀な層が、海外に行かなくなっているのだと思います。
 この現象を見て、最近の若者は覇気がなくなったと思う大人は多いと思います。しかし、それは実は違うのです。

 海外と日本という対比と似ていますが、最近の若者には、大都会よりも地元へという志向が強くなっているようです。
 マイルドヤンキーという言葉がありますが、地元でそれなりに自分らしい、そこそこに楽しい生活を送るという傾向が強くなっているのです。

 今の日本の社会では、ローカル経済は、グローバル経済とは切れて存在する面が強くなっています。だから、円安でグローバル企業が利益を上げても、それがトリクルダウンする形で地方を潤すところにまで行かなかったのです。

 しかし、そのことは逆に、これからグローバル経済に金融危機が見舞い、大きなシュリンクが起きた場合も、そのシュリンクが地方にまで波及することが少ないだろうことを予想させます。

 地方の経済は、生活の必要で成り立っています。もちろん、ネットの影響を受ける分野は、グローバル経済の影響を受けますが、そうでないリアルな地方の産業は、世界的な経済危機があろうがなかろうが同じように存続し続けるのです。

 このような情勢の中で、若者の発想は、世界を相手に大儲けをするという過酷な競争の人生には向かわずに、地元で成り立つ個性を生かした、大儲けもないかわりに大損もない、長続きする生活へと向かっているのです。

 しかし、この生活には続きがあります。それは……(つづく)

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3月19日~3月24日まで無料体験学習を申し込まれた方に、再度ご送信のお願い as/2338.html
森川林 2015/03/24 19:16 


 3月19日(木)から24日(火)にかけて、言葉の森のトップページから無料体験学習を申し込まれた方は、こちらのプログラムミスにより、情報が正しく送信されていませんでした。
 体験学習の資料などが届かない方は、誠に申し訳ありませんが、再度、お電話又はフォームから体験学習をお申し込みくださるようお願い申し上げます。

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2月以前の昔の「山のたより」の手書き作文のウェブ添削を見るには as/2337.html
森川林 2015/03/23 14:46 


 2月23日ごろに、「山のたより」の手書き作文の表示の仕方を変更しました。
 これは、ブラウザのバージョンアップに伴い、ブラウザによって見え方が異なる問題を当面解決できないことがわかったためです。

 しかし、そのために、2月以前の手書き添削が見られないようになっていました。
 そこで、下記のページで、2月以前の表示の仕方もできるようにしました。なお、昔の山のたよりを見る場合は、インターネットエクスプローラーの「ツール」→「互換表示」で、古いバージョンへの互換表示を設定してからごらんください。
(新しい「山のたより」は、互換表示をしないで見るようになっています。)
https://www.mori7.net/oka/iyama_old.php

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生徒コードが4桁に――「ああああ」から「んんんん」まで as/2336.html
森川林 2015/03/19 21:09 


 言葉の森の生徒コードは、ひらがな3文字で作っていました「あああ」から始まって、「ああい」「ああう」と進み、最後のコードは「んんん」となるコードでした。
 なぜひらがなかというと、数字やアルファベットでは味気ないからという理由もありますが、それ以上に、ひらがなは文字の種類が多かったからです。
 数字で3桁のコードを作ろうと思えば、数字は1から0までの10種類ですから、10の3乗で、1,000種類しか作れません。アルファベットの場合は、26の3乗ですから、17,576種類です。ひらがなの場合は、「が」行や「ざ」行などを入れれば、60種類ぐらいの文字がありますから、60の3乗とすると、216,000種類もできます。(60進法ということです。)

 これならしばらく安心と思っていたら、そのコードが次第に枯渇してきました。これは、生徒だけでなく、ただ問い合わせをした人にもコードを割りふっているからです。
 そこで、今後のことを考えて、本日から生徒コードを4桁にしました。4桁ですから、60の4乗とすれば、12,960,000種類です。今世紀中は間に合いそうです。

 しかし、順に作ったコードが、「ああああ」「あああい」「あああう」……と、何かコードらしくありません。もちろん、自分で、「もりおか」とか「やまなし」とか任意のものを作れますから、問題はないのですが、自分でコードを選ばない場合は、自動的に「ああああ」のようなコードになってしまいます。

 そこで、3桁のコードのうち、空きができてまだ使われていないものを新たに追加することにしました。これは、明日作る予定です。
 今、体験学習を申し込まれる方は、コードが4文字になっていますが、できるだけご自分で気に入ったものを選ぶか作るかしてください。
 もちろん、いったん決めたコードも、変更することはできますが、最初から同じものの方がいいと思いますので。

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ラウレア 20150323  
60の4乗の12,960,000種類でも間に合わなくなりますように。
関西(和歌山)の友人・知人に、言葉の森のよさを宣伝しています♪

森川林 20150323  
 ラウレアさん、ありがとうございます。
 寺子屋オンエア方式で作文の通信指導ができることがわかったので、これから世界中の人に広げていきたいと思っています。

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勉強は話し声のないところで、テレビはヘッドホンで as/2335.html
森川林 2015/03/18 21:00 


 日本人は、話し声も自然の音も左脳で処理します。だから、集中して考える勉強をするときは、音のないところでする必要があります。高学年の作文は、集中して考える勉強ですから、静かな環境でやる必要があります。

 しかし、小中学生のうちは、自分の部屋で勉強すると、勉強に身が入りません。リビングで、みんなのいる中で勉強した方が集中して取り組めるのです。

 ところが、リビングにテレビがあり、弟や妹がテレビを見ていると、やはり勉強には集中できません。そういうときは、テレビの音声が外に漏れないように、ヘッドホンで聞くようにするといいのです。今は、分岐ケーブルで複数のヘッドホンがつなげられますし、無線のヘッドホンもあります。

 このヘッドホンでテレビを見るというのは、赤ちゃんのいる家庭でも有効です。幼児期には、テレビのような機械の音声はできるだけ触れさせない方がいいので、テレビを見たい人だけがヘッドホンで聞きながらテレビを見るようにするといいのです。

 ヘッドホンの代わりに、勉強する人がイヤーマフをつけるという手もあります。イヤーマフと耳栓を組み合わせると、近くの話し声でもほとんど聞こえなくなります。

 音と集中力の関係は、子供本人にはよくわからないので、親が子供の勉強の環境を工夫してあげる必要があります。

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理詰めで解く国語――センター試験を例にして as/2334.html
森川林 2015/03/17 19:24 


 国語の問題というのは、感覚で解くのではありません。すべて理詰めで解くのです。
 理詰めで解けない問題は悪問です。そういう悪問もたまにはありますが、原則としてすべての問題は理屈で考えて答えを出せるようになっています。

 ある年のセンター試験の問題で、高校生の生徒が、「これはどうして5が正解なのかわからない」という選択問題がありました。

 設問は、「『そのような日常言語は、人によってニュアンスが異なり多義的である』とあるが、『そのような日常言語』の具体例として最も適当なものを選べ」というものです。

 選択肢は、五つです。うち二つは明らかに×とわかるものなので、微妙な三つを載せると、

1、山に登ると水は貴重だ。ペットボトルの水が半分残っているのを見て、ある人は「まだ半分ある。」と思うし、別のある人は「あと半分しかない。」と思う。水の分量は同じであっても、その受け止め方は人それぞれだ。
2、略
3、略
4、友人とデパートの入り口で待ち合わせた。約束の時間に現れないので携帯電話に連絡すると、別の入り口にいた。「デパートの入り口で……。」という同じ言葉であっても、それぞれが思い浮かべた場所は違っていたのである。
5、最近、家を新築したおじが、「駅から近いよ、歩いておいで。」といって、手書きの地図をくれた。「近い」というので地図をたよりに歩いたところ、かなり歩かされた。「近い」といっても人によってはだいぶ差がある。

 正解は、5です。
 1も4も5も、同じようなことを言っているので、なぜ1と4が正解でないかわからないという人も多いと思います。

 1は、「ペットボトルの半分の水」と実物が対象ですから、日常言語が対象になっているのではないということで、消去法的に×なのです。
 4は、「デパートの入り口」というのはニュアンスではなく、定義が曖昧だっただけで、北の入り口とか南の入り口とか言っていれば解決したことですから、これも消去法的に×なのです。
 5は、「駅から近い」という日常言語のニュアンスが対象になっているので、特に間違えているところはありません。
 この結果、最後に残った5が正解になるということです。

 こういう理詰めの解き方を身につけるだけで、国語の成績は短期間で上がります。

 しかし、これは国語問題の解き方のテクニックであって、本当の国語力ではありません。
 本当の国語力とは、思考力のことです。だから、国語力を見るためには、小論文と口頭試問のようなことが必要になるのです。
 今後の大学入試は、そういう方向に向かっていくと思います。

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合格情報(続き) as/2333.html
森川林 2015/03/16 12:10 


 合格の続報が入りましたので、改めて受験コースの生徒の合格情報を紹介します。(順不同)

【中学校】
岡山大学附属中
学芸館清秀中
兵庫県立大学附属中
愛知淑徳中
栄東中
岡山大学付属中
岡山中
学芸大附属世田谷中
学習院中
駒込学園中特待
広島市立広島中
広島女学院中
広島新庄中
甲陵中
山梨大学附属中
市川中
渋谷幕張中
仁川学院中
聖心女子学院初等科
千葉大学付属中
洗足学園中
大阪学芸中
大阪教育大学附属天王寺中
滝中
長崎県立長崎東中
追手門学院大学中
都立桜修館中
都立小石川中
都立武蔵高校附属中
土佐塾中
東邦中
同志社女子中
兵庫県立大学附属中
宝仙学園理数インター
豊島岡女子中
履正社中豊中学園
立教池袋中
立命館守山中

【高校】
大阪桐蔭高校
大阪府立北野高校文理学科
都立国際高国際バカロレアコース
東京電機大学高
明治学院大学附属高

【大学】
JR東京総合病院高等看護学園
杏林大学医学部附属看護専門学校
青山学院大学総合文化政策学部
西武文理大学
東京女子大学
東京電機大学
東北大学経済学部
日本大学経済学部
日本大学理工学部
明治大学国際日本学部
早稲田大学教育学部

 なお、受験コースではありませんが、言葉の森の生徒及び元生徒から次のような合格連絡を受けました。
 みなさん、おめでとう。

上智大学国際教養学部
東京大学理科一類
北海道大学農学部
大分大学医学部

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合格情報(27) 

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創造力の源は言語と経験 as/2332.html
森川林 2015/03/14 19:08 


 人間がほかの動物と違うところはたくさんありますが、その中でも特に重要なことは、人間には創造力があるということです。
 言われたことをきちんとこなすだけなら、それが知的なことであっても、これからのロボット技術や人工知能技術の発達によってできるようになるでしょう。
 例えば、今人工知能の技術が視野に入れているのは、医療や法律に関わる仕事を代替することです。これらの仕事は、膨大な知識のデータベースを背景に、不確定な事象や資料に方向性を見つけることですから、機械の得意分野なのです。
 だから、これから人間に求められるものは、治す医学ではなく創造する医学、直す法律ではなく創造する法律になります。

 人工知能が創造力も持つことができるかのように言う人がいますが、それは見かけの創造力であって、本当の創造力ではありません。
 例えば、「悲しい気分」とか「楽しい気分」とかいうテーマで、ランダムにそれらしい曲や詩を作るというのは、今のコンピュータでもできます。しかし、それは創造ではありません。創造の見かけを演出するプログラムなのです。

 では、創造とは何かと言えば、その動機は、生きる意欲です。
 コンピュータは、自動的に温度の調整をすることができます。しかし、それは、コンピュータが、「寒くて嫌だからもっと暖かくしよう」とか、「暑くてたまらないからもっと涼しくしよう」とか思っているわけではありません。ある温度になったらある動作をするというプログラムで動いているだけです(あたりまえの話ですが)。

 ところが、人間は、もちろんそうではありません。だから、人間は、そこから一歩進んで、冬なのに寒中水泳をしたり、夏の暑い盛りに我慢大会などをしたりすることもあるのです。
 生きる意欲は、一つですが、人間を取りまく事象は無限に多様性があります。暑かったり、寒かったり、大雨が降ったり、日照りになったり、また、人間自身も、お腹が痛くなったり、背中がかゆくなったり、鼻水が出たり、くしゃみが止まらなくなったり、無限に多様な状態に遭遇します。
 生きる意欲というたった一つの動機が、それらの多様な事象を、解決されるべき多様な個々の問題として把握するのです。これが創造の出発点です。

 動物や植物にも生きる意欲はあります。しかし、動機があり、問題が把握できても、動植物は自分に与えられた肉体の範囲での解決策しか思いつきません。猫は寒かったらこたつにはいり、犬は暑かったら地面に穴を掘る、という行動しかできません。まして、自ら寒中水泳をしたり、我慢大会をしたりするという予想外の行動を取る犬や猫はいません。

 生きる意欲を阻害する問題を、肉体に制限された枠内で対応するのではなく、新しい手段や方法によって解決しようとするのが人間の創造です。
 その創造の最も大きなツールが、言語です。しかし、その場合の言語は、ある一つの語句がある一つの定義に一致しているというような機械的な言語ではありません。
 人間にとって、ある語句は、その語句を囲む濃淡さまざまなニュアンスに彩られた定義を持って個性的に存在しています。だから、比喩やダジャレや偶然のひらめきが、個人差を伴って生まれてくるのです。

 この言語の多様性の背景となっているものが、読書と対話です。しかし、言語だけを優先させると、空理空論の理屈だけが空回りする言語になってしまいます。
 一方、生きる意欲の背景となっているものは、経験です。しかし、経験だけを優先させると、手当たり次第行動するという動物的な経験になってしまいます。
 だから、これからの子供の教育にとって大事なものは、豊富な経験を伴った豊富な言語なのです。

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