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4月1週の作文の書き方の例(小4−中3) as/235.html
森川林 2008/03/26 09:40 
小4の作文の例「いたずらをしたこと」項目書き方の説明
「こらあ。」
 先生の声がひびきました。
 ぼくは小学校一年のとき、グラウンドで作ったどろだんごを教室にならべておきました。
 ぼくは、どろだんご作りが好きで、そのころは、……。
構成●書き出しの工夫
 作文の書き出しに、会話、色、音、景色の様子などがわかるように書きます。
 書き出しの工夫をしたあとは、「いつ、どこで、何をした」などがわかるように説明を書いていきましょう。
 みんなは、グラウンドにどろだんごをおいてきていました。
 しかし、ぼくは、教室の中に持ってきてならべておきました。
 先生は、
「だれだ、こんなことをしたのは。」
と、大きな声で言いました。ぼくは、まるでかみなりが落ちたような気がしました。
題材●自分だけがしたこと
 ほかの人とはちょっとちがう、自分だけがしたことを書きましょう。
 しかし、特に自分だけのことがなければ、ふつうに自分のしたことを書いていきましょう。
表現●たとえ、又はダジャレ
 「まるで……よう」という書き方で、たとえを書いていきましょう。
 たとえのほかにダジャレを思いついた人は、ダジャレを書いていきましょう。
 ぼくは、お母さんに、子どものころのいたずらの話を聞いてみました。すると、……
 ◎前の話聞いた話
 自分のもう一つのいたずらの話、又は、お父さんやお母さんに聞いた話を書いて、話題を広げていきましょう。
 しかし、この「前の話聞いた話」が書きにくいときは、とばしてもかまいません。
 ぼくは、心の中で、そんなにおこらなくたっていいのになあと思いました。
主題●心の中で思ったこと
 口には出さない、又は九日は出せないような思ったことを書いていきます。
 書きにくいときは、ふつうに思ったことを書いていきましょう。
小5の作文の例「さようなら○○さん」項目書き方の説明
「ゆきちゃん、元気でね。」
「うん、みっちゃんもね。」
 わたしといちばん仲のいいゆきえちゃんが、引越しをすることになった。
 ゆきえちゃんは、三年前、……。
構成●書き出しの工夫
 作文の書き出しに、会話、色、音、景色の様子などがわかるように書く。
 書き出しの工夫をしたあとは、「いつ、どこで、何をした」などがわかるように説明を書く。
 ゆきえちゃんと初めて話したのは、私がうっかりお弁当をわすれてきた日だった。
 私が、ひとりで途方にくれていると、ゆきえちゃんがにこにこしながら話しかけてきた。私は、……。
 そのとき、私は、ゆきえちゃんの顔がお日様のように見えた。
題材●体験実例
 自分の体験を書く。
 自分の体験以外の話ももちろん書いてよいが、できるだけ自分のしたことを中心に書いていこう。
表現●たとえ又はダジャレ
 「まるで……よう」という書き方で、たとえを書いていこう。
 たとえのほかにダジャレを思いついた人は、ダジャレを書いていこう。
 ゆきえちゃんとのもう一つの思い出は、一緒にプールに行ったことだ。それは、……。
 ◎前の話聞いた話
 自分のもう一つの話、又は、お父さんやお母さんに聞いた話を書いて、話題を広げていこう。
 しかし、この「前の話聞いた話」が書きにくいときは、とばしてもよい。
 私は、友達と別れることはつらいけど、別れというのは、考え方によっては新しい出発になるのだということがわかった。
主題●わかったこと
 「わかった」という言葉で、大きい感想を書いていこう。
 大きい感想が書きにくいときは、ふつうに思ったことを書いていけばよい。

小6の作文の例「私の目標」項目書き方の説明
「ゴー。」
 音を立てて青空をジェット機が飛んでいく。
 ぼくの夢は、パイロットになることだ。
構成●書き出しの工夫
 作文の書き出しに、会話、色、音、景色の様子などがわかるように書く。
 書き出しの工夫をしたあとは、説明を書く。
 ぼくが、その夢を持つようになったのは、遠足で飛行場に行ったときだった。
 ぼくは、最初に飛行機を見たとき、その大きさに驚いた。
 飛行機を見ていると、まるで大きな生き物が休んでいるように見えた。
 ぼくは、こういう飛行機を操縦して、……。
 しかし、そのためには、もう少しダイエットをする必要があるかもしれない(笑)。
題材●体験実例
 自分の体験を書く。
 自分の体験以外の事実ももちろん書いてよいが、自分の体験を書くと、自分らしさが出てくる。
表現●たとえ、又はユーモア表現
 「まるで……よう」という書き方で、たとえを書いていこう。
 たとえのほかにユーモアのある表現を思いついた人は、それを書いていこう。自分で、ユーモアのつもりで書いたところは、(笑)などと入れておくと、先生にもわかりやすい。
 ぼくのもう一つの目標は、今度はぐっと身近なことになるが、今度の水泳大会で自分にとっていちばんいい記録を出すことだ。
 ぼくは、去年から水泳を始めている。……
 ◎前の話聞いた話
 自分のもう一つの話、又は、お父さんやお母さんに聞いた話を書いて、話題を広げていこう。
 しかし、この「前の話聞いた話」が書きにくいときは、とばしてもよい。
 目標があると、人間はふだんの生活も張り合いが出てくると思った。
 ぼくは、これから……。
主題●一般化の主題
 「人間は」や「人間にとって」という言葉で、大きい感想を書いていこう。
 大きい感想が書きにくいときは、ふつうに思ったことを書いていけばよい。

中1の作文の例「あだなはよいか」項目書き方の説明
 私の学校では、友達どうしをよくあだなで呼び合う。私は、まっちゃんだし、友達の鈴木さんはすーさんだ。……。
 私は、あだなはよいと思う。
主題●是非の主題
 あだなに関する身近な実例を書き、そのあと、よいか悪いかどちらかにしぼった意見を書く。
 よいとも悪いとも両方考えられる場合でも、仮に一つの意見に決めておこう。
 その理由は、あだなで呼び合うことによって親しみが増すからだ。
 例えば、私の学校でも新年度になったばかりで、まだ友達どうしがうちとけていないころは、あだなで呼ぶことはなかった。しかし、一週間ぐらいたつと、……。
構成●理由1
 自分の意見の裏づけとなる理由を書く。
題材●体験実例
 その理由の裏づけとなる実例を書く。
 できるだけ自分自身の体験を書いていこう。
 もう一つの理由は、あだなには、その人の個性が出るからだ。
 例えば、体の大きい須藤君は、みんなからスゾウ君と呼ばれている。また、……。
 ●理由2
 意見の裏づけとなるもう一つの理由を書く。
 その理由の裏づけとなる実例を書く。
 確かに、あだなには人を傷つけるようなものもある。
 しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである」という言葉があるように、あだなもどう使うかということが大事だ。
 だから、私は、あだなよいと思う。
主題●反対意見への理解
 「確かに」や「もちろん」という言葉で、自分の意見と反対の意見にも理解を示そう。
表現●名言の引用
 名言集から、自分の意見に合う名言を引用しよう。
 そのあと、書き出しの意見に戻ってまとめる。

中2の作文の例「長所と短所」項目書き方の説明
 私の長所は、明るいことだとよく言われる。それに対して、短所は物忘れが多いことだ。人間には、長所と短所がある。そして、それは結びついているような気がする。先日、……。
題材○状況説明
 長所と短所にまつわる身近な例を書いていこう。自分のことに限らず、社会的なことでもよい。
 世の中には、自分の長所を伸ばすべきだという意見がある。確かに私もそう思う。
 例えば、私は、苦手な英語と得意な数学があったが、苦手な英語をどうにかしようと思っているうちは、勉強があまりはかどらなかった。しかし、得意な数学をがんばろうと思ったら、勉強が軌道に乗り、英語に対してもやる気が出てきた。だから、……。
構成●複数の意見A
 考えられる複数の意見のうちの一つを書く。
題材●体験実例
 そのあと、その理由や理由の裏づけとなる体験実例を書く。
 しかし、長所を伸ばそうという意見とは反対に、短所を先に直すべきだという意見もある。
 一つの短所がすべての長所の足をひっぱることもあるからだ。
 例えば、織田信長は、たった一度の油断のために本能寺の変で敗れた。それは、……。
構成●複数の意見B
 考えられるもう一つの意見を書く。
題材○社会実例
 そのあと、その理由や理由の裏づけとなる実例を書く。
 実例は、できれば、体験実例とは異なる社会的な広がりのあるものを書こう。
 このように考えると、大事なことは、長所を伸ばすことと短所を直すことのどちらがよいかということではなく、大きな長所と大きな短所を併せ持つ個性的な人間になることではないかと思う。その個性の上に、うまく長所と短所をコントロールしていくことが必要になるのではないか。
 「一人の敵も作らない者は、一人の友も持たない」という言葉がある。このように、目だった短所のない者は目立った長所もない。
 私は、……。
主題●総合化の主題
 意見Aと意見Bを乗り越えた意見Cでまとめよう。
表現●名言の引用
 名言集から、自分の意見に合う名言を引用しよう。

中3の作文の例「ゴミ」項目書き方の説明
 家の近くのゴミ捨て場に、ときどきまだ使えそうなものが置いてあることがある。
 物は、不要なものだと思えばそう見える。しかし、私は、ゴミのように見えるものであっても、それをうまく生かしていけるような人間になりたい。
主題●生き方の主題
 身近な実例のあと、自分の生き方に結び付けて意見を書こう。
 そのためには、第一に、物事の欠点を見るのではなく、長所を見ることだ。
 例えば、私は小学一年生のときに、よく先生から叱られた。いつも元気がよく、脱線することもあったからだ。たぶん、そのときの先生にとって、私はゴミのような存在だったのだろう。しかし、小学二年生になると、新しい先生は、私の元気のよさを生かしてくれた。そのため、……。
構成●方法1
 意見を実現するための方法を考える。
 第一の方法は心構えのようなところで考えるとよい。
題材●体験実例
 その方法の裏づけとなる体験実例を書く。
 第二の方法は、物事を一部の人が見るのではなく、いろいろな立場の人が見ることだ。
 例えば、エジソンは、子供のころ、担任の先生からは評価されていなかった。しかし、もし、その学校で、いろいろな立場の先生がエジソンを見ていれば、中にはエジソンの長所を発見した先生もいたはずだ。
構成●方法2
 もう一つの方法を考える。
 第二の方法は、社会や教育や文化を変えるようなところで考えるとよい。
題材○社会実例
 そのあと、その方法の裏づけとなる実例を書く。
 実例は、できれば、体験実例とは異なる社会的な広がりのあるものを書こう。
 確かに、不要なものを捨て、有用なものを活用するということは、能率を高めるために必要だ。
 しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉もある。
 ゴミと思えるようなものを資源に生かすことを、私は、いつも心掛けていきたい。
主題●反対意見への理解
 自分の意見と反対の立場の意見にも理解を示そう。
表現●名言の引用
 名言集から、自分の意見に合う名言を引用しよう。
 そのあと、最初の意見に戻ってまとめる。

小学生高学年以上の主な表記項目書き方の説明
 
表記●段落
 話の変わるところで、行を変えて、一マス空けて書こう。
 話の変わるところが自分でよくわからないときは、「。」が三つぐらい来たら段落にしよう。
●常体
 文の書き方には、敬体と常体がある。
 敬体は、生活作文に向いた書き方、常体は、説明文や意見文に向いた書き方と言われている。
 学校の教科書も、学年が上がるにつれて常体が増えてくる。
 常体だけで作文を書く練習をしていこう。
敬体    常体
です。   だ。
でした。  だった。
します。  する。
しました。 した。
●一文百字以内
 文というのは、「。」が来るところまで。
 一つの文の長さが、百字以上になると読みにくくなることが多い。百字を超えそうなときは、二つの文に分けよう。
●はできるだけ書くところ、◎や○はできれば書くところ。

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記事 234番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
言葉の森新聞訂正「作文検定には住所シールを」 as/234.html
森川林 2008/03/21 10:11 
 作文検定の予約は、下記のページからお願いします。
https://www.mori7.com/mori/yoyaku.php
(3月21日午後8時受付開始)

 土曜の生徒に送った言葉の森新聞の内容に間違いがありました。


●作文検定模試として提出する場合は、作文用紙の1枚目にバーコードシールをはってください。
●まだ作文検定模試を受けるには早いと思われる場合は、作文用紙の1枚目に自分の住所シールをはり、通常の作文としてご提出ください。


作文用紙の1枚目に自分の住所シールをはってください。住所シールのないものは受け付けません。
まだ作文検定模試を受けるには早いと思われる場合は、住所シールの余白に「作文」と書いておいてください。

 なお、作文検定に関する質問は、父母の広場でお願いします。
https://www.mori7.com/nohara/hubo/index.php


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記事 233番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
自発的な学習意欲を育てるために as/233.html
森川林 2008/03/13 13:58 
 大人でも子供でも、自発的に何かに取り組むためには、大きな目標だけがはっきりしていて、そのときどきの小さな目標は本人が自ら克服していけるという仕組みになっていることが大事です。
 子供が小学校低学年のころは、親は、細かいことでも子供に指示をすることができます。今の学校教育のスタイルが、先生が生徒に何かを教えるという形になっているために、親も子供に接するときに、つい先生が生徒に接するときのように教えすぎてしまうことがあります。
 例えば、子供に、作文を書かせるとき、音読をさせるとき、読書をさせるときなどに、親はつい、手取り足取りの指示をしてしまいがちです。もちろん、こういう指示の仕方も、親子がコミュニケーションを楽しみながらやっているのであれば問題ありませんが、細かい指示を始めると、つい親は苛立ち、子は不満を持ち始めるようになります。親が子供に教えることが難しいというのは、こういう事情があるからです。
 では、どうしたらいいのでしょうか。
 作文だったら、字数と表現項目だけを指示して、子供が行き詰まって親に聞いてきたときにだけ答えるようにすればいいのです。例えば、「字数は200字以上、たとえと会話を思い出して書いてみよう」という感じです。
 音読だったら、「毎日2ページ、つっかえずにすらすら読めるようになることを目標にして読んでみよう」というようなやり方です。もちろん、最初はつっかえながら読んでもいいのです。何度も読んでいるうちに必ずすらすら読めるようになります。また、読んでいるうちに飽きてきて、ふざけて読んだり速く読んだりしても、それは全然気にしません。むしろ、そういう読み方ができるぐらい余裕ができたことをほほえましく見ていればいいのです。これを、知らない言葉の意味を調べさせたり、本当に読めているかどうか親がテストをしたり、読んだところを要約させたりすれば、途端に音読が苦痛になってきます。
 読書も同じです。「マンガや絵本でない本を、何でもいいから50ページ読んだら今日の勉強はおしまい。あとは何をして遊んでもいいよ」という指示の仕方をすれば、子供は喜んで本を読みます。(学年や実力に応じて、「小3だから30ページ以上」などと柔軟に決めてください)
 親は、大きな方向だけを指示して、細かい選択は子供の自主性に任せていく、というのが自発的な学習意欲を育てるコツです。
(「内輪の父母の広場」から)

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記事 232番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
人間は地球の一部 as/232.html
森川林 2008/03/13 04:09 
 私たちは、個人としてこの世界に生きているように思っています。それはそれで正しいのですが、もっと大きな目で見ると、地球というより大きな生命体の一部として生きているのだと考えることもできます。
 そう考えると、今、地球では、あちこちの細胞どうしが争ったり、嫌い合ったり、奪い合ったりしている状態にあると思えてきます。ある人がほかの人と争うというのは、言わば右手が左手をつねっているようなものです(笑)。右手と左手があるのは、リンゴの皮をむくときのように、互いに対立しながら協力して一つの仕事を成し遂げるためです。
 この地球の不自然な状態を治すのは、自分たちが地球の一部だと自覚した細胞で、その治し方は、健康と幸福が人間の本来の状態だという情報を他の細胞に向けて発信していくことです。発信するとは、ただそういう思いを持つということです。同じ一つの体の細胞なので、思っただけで情報は自然に全身に伝わっていくのです。簡単です。
 もうすぐ春です。元気にやっていきましょう。(●^o^●)

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記事 231番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
3.4週の作文検定模試の日程 as/231.html
森川林 2008/03/12 09:48 
 3月4週に、日本語作文小論文研究会による作文検定模試が行われます。課題は、3.4週の言葉の森新聞に掲載します。
 通常の作文と同様、自宅で書いていただく形になります。このため、時間制限などができませんので、正式の作文検定ではなく模擬試験という扱いになります。
 通学教室の生徒の場合は、時間制限のもとで行いますので、正式の作文検定となります。(課題は、通信教室とは異なるものを当日配布)
 通信の生徒でも、港南台(横浜市)の通学教室に来られる方は、正式の作文検定として受検できます。人数に制限がありますので、ホームページから事前に予約をしてください。
 通学の生徒は、予約をする必要はありませんが、通常の曜日と異なる曜日に出席する場合は予約ページで予約をしてください。
予約のページ https://www.mori7.com/mori/yoyaku.php (3月21日(金)午後8時より受付開始)
 通学教室の作文検定の日程は、3月22日(土)−3月28日(金)(平日は午後4時から6時の間に入室。土曜は午前9時半から10時半の間に入室。時間は75分程度です)

 なお、作文検定も作文検定模試も今回は費用はかかりません。
 検定結果の返却は4月下旬になる予定です。したがって、4月から退会される予定の生徒の場合は、検定試験ではなく通常の作文として添削したものを4月1週に返却します。
 小1以下 12級 〃
 小2   11級 〃
 小3   10級 題名課題
 小4    9級 〃
 小5    8級 〃
 小6    7級 〃
 中1    6級 感想文課題
 中2    5級 〃
 中3    4級 〃
 高校生以上 3級 〃

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記事 230番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
地に足をつけること as/230.html
森川林 2008/03/11 06:27 
 学生運動が盛んだったころ、活動に熱心な学生にとって痛い一言は、「親を説得できてから言えよ」でした(笑)。
 マルクス主義は、キリスト教を含む西洋の巨大な思想体系との理論闘争の中で鍛えられたイデオロギーですから、当時、理屈でかなうものはありませんでした。しかし、親を説得するのはほとんどの場合不可能だったのです。
 いま、話題になっているスピリチュアリズムも同様です。キリスト教や仏教なども含むスピリチュアリズムは、やはり長年の思想闘争の中で鍛え上げられていますから、普通の日本人はすぐに説得されてしまいます。普通の日本人は、日常生活で丁丁発止と議論を戦わせるという習慣がないからです。
 スピリチュアリズムは、しかし、苫米地英人(とまべちひでと)氏が言うように、単なる幻覚や洗脳なのではありません。エドガー・ケイシーのリーディングなどを見てもわかるように、現実にしっかり結びつくことも可能な世界です。
 しかし、スピリチュアリズムに向かう多くの人は、地に足がついていません。例えば、前世や来世を知るセミナーがあります。しかし、自分の前世などがわかったところでどんな意味があるのでしょうか。前世というのは、例えば、小学校の同窓会と同じようなものです。会えば懐かしいが、だからどうということではありません。また、来世というものは、単なるいくつかのシミュレーションの一つにすぎません。未来は、今の自分がこれから作るものだからです。ときどき、未来は確定しているという人がいます。しかし、「では、私があなたにこれから何をするか決まっているのですか」と聞くとどうなるでしょうか。未来が確定しているという人の言うことはすべて、後出しジャンケンのようなものです(笑)。
 では、スピリチュアリズムに対して、私たちはどのような態度をとるべきなのでしょうか。避けるというのは、いちばん危ない方法です。知的な人ほど、未知の世界には弱いからです。いちばん大事なことは、地に足をつけるということです。現実の勉強や仕事で前進のあることが先で、スピリチュアリズムは、その勉強や仕事に対して補助的な役割を果たすことができるでしょう。しかし、中心になるものは、あくまでも現実の世界です。
 このようなことを思うにつけても、日本人の多くは、多様な思想というものを知りません。経済学であれば、マルクスもケインズも両方読んでいるというのが教養です。精神世界も唯物論思想も、両方理解していなければなりません。「ハトホルの書」も、鈴木大拙の「日本的霊性」も両方読んでいなければなりません。医学であれば、東洋医学も、西洋医学も、両方に通じていなければなりません。それなのに、多くの人は、自分が最初に関わった思想や理論の体系にすぐに取り込まれ、その最初の思想以外のものを頭から排除して、自分の教養をどんどん深く狭くしていってしまうのです。
 たくさんの教科があると勉強が大変だから、受験する少数の教科に絞りたいと言う人がいます。その気持ちはわかりますが、人間の本来の姿は、たくさんの教科を勉強できる方がうれしい、だったはずです。
 現代の社会で最も大切なことは、学生だったら勉強で自分を向上させること、社会人だったら仕事で社会に貢献することです。すべては、「それができてから」ということなのです。

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記事 229番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
長文を家庭の話題の種に as/229.html
森川林 2008/03/05 13:33 
 内輪の父母の広場からの記事です。

 私(森川林)の家では、子供が朝起きたら、朝ごはんの前に長文音読書と決めていました。
 子供が長文音読をするのを聞いていると、面白い話がときどきあります。
 そこで、お父さんやお母さんの出番です。
「今の長文で、お父さん(お母さん)にも似た話があるよ」
と言って、親の体験を話してあげるのです。
 子供は、両親から話を聞くことを喜びます。身近な人の体験として聞いた話は、本で読んだ話よりも深く心の中に残ります。
 子供が高学年になると、親特に父親が子供と話す話題はだんだん少なくなります。その結果、たまに話をするとつい小言ということにもなりかねません。
 子供が小学校の低学年のころから長文を話題にして家族で話をする習慣をつけておくと、新しい形の家族の団欒ができると思います。

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記事 228番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/8
読書とテレビやゲームの時間 as/228.html
森川林 2008/03/05 13:32 
 内輪の父母の広場からの記事です。

 子供にいい本を読ませたいとは、どの親も思うはずです。
 しかし、子供は、親が思うような本をなかなか読みません。
 そこで、対策は、
(1)何しろ、好きな本をたっぷり読ませる
(2)その一方で、読み聞かせをしてあげる
ということになります。
 しかし、本そのものを読まない子も、今はいるようです。
 その原因は、ひとことで言うと、テレビやゲームの方が面白いから本を読む時間がとれないということです。そこで、
(3)テレビやゲームは時間制限をする
ということになります。
 中には、テレビやゲームは最初から触れさせないという家庭もあります。
 しかし、テレビをまったく見ないとなると、学校の友達との話題で困ることもあるでしょうから、1日1時間などとルールを決めて見させるような形がよいと思います。
 ゲームやインターネットについては、早めに免疫をつけておく方がいいでしょうから、1日15分とか30分とか決めてやらせるとよいと思います。
 大事なことは、ルールを決めて実行させるということです。

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小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
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●公立中高一貫校の作文合格対策
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