言葉の森では、小学2年生までの作文の題名は自由です。題名課題が出てくるのは小3からで、感想文課題が多くなるのは小5からです。
なぜ、小2までが自由な題名なのかというと、与えられた課題では書くことがないという子が出てくるからです。
小3以上でも、同様に、与えられた題名では書くことがないという場合もあります。しかし、自宅で予習の準備をする際に、お父さんやお母さんに似た話を取材すれば、書くことがないということはなくなります。また、この対話によって実例ばかりでなく、語彙や感想を書く力も向上します。書く前に、書くことを準備するという過程が大事な勉強なのです。
小学2年生までの自由な題名でも、もちろん準備は必要です。それは、お母さんの声かけです。今度の作文にどういうことを書くのか事前に聞いてあげるのです。
小学2年生のころは、毎日が新しい経験ですから、毎日のように「今日のこと」「昨日のこと」を書いてもかまいません。
しかし、中には、書くことがパターン化し、毎回同じように、同じ遊びの話を書く子も出てきます。
そこで、言葉の森では、それぞれの月ごとに、家庭で楽しく取り組める遊びや行事の実行課題を作っています。
https://www.mori7.net/jk/index.php?n=p&p=12&tuki=12
12月の行事でしたら、クリスマスの飾り付けや、お正月の準備、年賀状の作製、大掃除などがあります。それらを遊びに関連させて、芋版で年賀状を作る、松ぼっくりでクリスマスツリーを作る、みかんの汁で文字を書くなど、いろいろな企画が考えられます。
日曜日などに、そういう遊びを家族全体で取り組みます。その際に、できればその遊びの場面を写真や動画で撮っておき、あとで思い出せるようにしておきます。
そして、その遊びの話を、写した写真や動画などを見ながら、次の週の作文の課題として書いてみるのです。
遊びというものは、お金をかけたり時間をかけたりしなければできないものではありません。むしろ、そういうお金や時間をかける遊びは、子供が飽きてしまうことも早いのです。
だから、作文の題材を作るために、旅行に行くとか、ディズニーランドに行くとかいうことは必要なく、例えば、近所の公園でシートを敷いて朝ご飯を食べてみるというような簡単なすぐにできる遊びでいいのです。
この実行課題をもとにした作文発表会を、1月に、幼長から小2までの生徒を対象に行う予定です。(参加は自由)
やり方は、12月の実行課題をもとに(もちろん、実行課題に載っているもの以外でもかまいません)、親子又は近所の子供たちも入れて、行事や遊びに取り組みます。
その取り組みをもとに作文を書き、それを写真や絵と一緒に、12月4週までに「画像の泉」にアップロードしてもらうのです。その際、名前などの固有名詞は消しておくといいと思います。
https://www.mori7.net/izumi/
この実行課題作文発表会は、子供がそれまでに書いた作文の中でいちばん面白そうなものを一つ、写真や絵を添えてアップロードし直すだけですから、手間はかかりません。
この12月の実行課題作文と絵や写真を、1月に、生徒どうしが見られるところに展示します。
実行課題の作文を書く際に注意してほしいことは、子供は作文に、肝心なことは書かずにどうでもいいことばかりを書くもので、それをそのまま認めてあげることが大事だということです。
たとえ、作文という形の中には出てこなくても、親子で楽しく遊んだ経験は子供の中に残っているからです。
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「子どもの脳がどんどん良くなる」などの著者鈴木昭平さんによると、自閉症、アスペルガー症候群、多動性障害、学習障害、更にはダウン症などの発達障害の子供たちに共通する原因は、右脳の働きの過剰と、それに対する左脳の働きの相対的な著しい低下にあるそうです。
鈴木さんは、それらの子供たちの活発な右脳の働きを生かし、高速に左脳の言語脳に働きかけるフラッシュカードを使った方法によって、劇的な改善例を生み出しています。
現在、子供たちの発達障害は年々増えているようです。
「発達障害の増加と懸念される原因についての一考察」より
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/35777/2/WasedaKyoikuHyoron_26_1_Sakatsume.pdf
この発達障害の軽度のものは、注意力欠如や理性的なコントロールが効かない性格などとなって現れています。
学校における学級崩壊には、こういうコントロールの効かない子供たちによるものがかなりあると思われます。
このような発達障害を持った子供たちは、これまで医療によっても教育によっても改善する見込みはあまりありませんでした。
しかし、鈴木さんの行っている方法によると、そういう子供たちが、早い場合はその日から症状の改善が見られるというのです。
その方法は、私(森川林)なりの言葉で簡単にまとめると、第一は親の笑顔、第二は食事の改善、第三は高速言語入力(インプット)のようです。
この高速言語入力という言葉は、こちらで勝手につけた名前ですので、詳しくは、鈴木さんの本を読んでもらうのがいちばんよいと思います。
「子どもの脳にいいこと」
http://www.amazon.co.jp/dp/4877951571
「やっぱりすごい!! 新・子どもの脳にいいこと」
http://www.amazon.co.jp/dp/4877952020
「子どもの脳がどんどん良くなる」
http://www.amazon.co.jp/dp/4845422298
高速言語入力の原理は、次のようなものです。
まず、発達障害の子どもは右脳の働きが活発で左脳の働きが弱いという仮定から出発します。
それは逆に言えば、左脳の働きが弱かったために、それをカバーするものとして右脳の働きが活発化したとも言えると思います。
右脳は、見聞きしたものを分析せずに、一括して瞬時に処理できるので、通常の言葉かけなどは遅すぎて集中できません。
そのために、落ち着きがなく、周囲に対して理性的な配慮や行動のコントロールができず、興味があるものにすぐ行動を起こしてしまうという結果になるのです。
この活発な右脳の働きを生かして、言語を高速にインプットすることにより、言語脳である左脳の働きを活性化し、左右の脳のバランスを取るというのが、鈴木さんの行っている方法です。
具体的には、ひらがなや色や形の描かれたフラッシュカードを、言葉を声で言いながら0.5秒から0.2秒の高速で次々に見せていくというやり方です。
この際に、鈴木さんが特に強調しているのが、親の笑顔です。笑顔でなければやってはいけない、とまで言っています。
なぜ笑顔が大切かというと、次のような理由があるからだと思います。
まず、子供は直感的に、明るいもの楽しいものの方に目を向けます。その反対に、暗いもの怖そうなものは、本能的に避けようとします。
真面目な親や先生の表情は、暗く怖くなりがちです。そういう状態では、子供は働きかけを受け入れる前に、接すること自体を拒否してしまうのです。
ここからは、私の考えですが、このフラッシュカードによる右脳経由の左脳活性化の先にあるものが、超速読による左脳経由の右脳活性化だと思います。
また、もうひとつの左脳経由の右脳活性化の方法が、超暗唱という方法です。
超速読とは、ただ左脳の力で速く読む速読ではなく、右脳の力で全体を一目で読み取るような速読です。、
超暗唱とは、二百字や三百字の暗唱ではなく、五千字や一万字の暗唱です。
右脳経由の左脳活性化は、発達障害の子供たちを改善する方法ですが、左脳経由の右脳活性化は、通常の子供たちの創造性を高める方法になると思います。
言葉の森の教室にも、これまで、「学習障害と言われたのですが、作文が書けるでしょうか」というお母さんから何件か相談がありました。
これまでの例では、それらの子供たちは、集団生活にはなじみにくい面はあったのかもしれませんが、作文の勉強ではほとんど何の問題もありませんでした。むしろよくできる子の方が多かったのです。
ですから、学習障害という言葉は、学校や病院による無責任なレッテル貼りのようにも思っていました。
しかし、実際に、発達障害と言われる子が増加している現状を見ると、やはり対策を考える必要があります。
今考えているのは、発達障害と言われる子供を持ったお母さんたちと連携して、ウェブ上で改善の工夫をしていく「高速言語入力クラブ」の企画です。
また、もうひとつは、普通の子が五千字一万字の暗唱を目指す「超暗唱クラブ」の企画です。
いずれも、googleハングアウトやskypeやfacebookなどを利用して、相互の交流の中で行っていきたいと思っています。
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海外で暮らす日本人のいちばんの悩みは、子供の日本語教育だと思います。
多くの家庭は、両親と話すときは日本語を話すとか、できるだけ日本語のyoutubeなどの番組を見るとか、日本語の本を読むとかの工夫をしているようです。
近くに日本語学校がないようなところほど、家庭での取り組みは意識的で、それがかえって好結果を生んでいるようです。
親は普通に日本語の読み書きができるので、言葉というものは自然に身につくものだと思いがちですが、子供時代の言語習得は環境に左右されています。
特に、小学校1年生から3年生の時期は、言語脳が決定される時期で、その時期に日本で暮らしている子は日本語脳になり、海外で暮らしている子はその現地の言語脳になると言われています。
この小学1年生から3年生の時期に、現地の言葉とは異なる言語脳を形成することができるかどうかということはまだ研究も実践も行われてていませんが、私は、日本語の音読暗唱教育がその鍵を握っているのではないかと思います。
語学を意識的に学べるのは、小学校4年生から6年生にかけてで、この時期の言語習得は、既に言語脳が決定されているために、より小さい時期の言語習得よりも苦労はありますが、その代わり読み書きも含めた使える言語力が身につくようです。
日本では、以前中学1年生からの英語教育が行われていましたが、中学1年生になるとその言語の感覚を身につけることが難しくなるので、その点で英語の小学校高学年からの導入は合理的な政策だと言えます。
しかし、幼児期や小学校1~3年生の英語教育は、これに対して、弊害の方が圧倒的に多いので、この時期の違いを明確にした英語教育を行うことが必要です。
日本語脳とその他の言語脳の違いは、端的に言えば、虫の声や波の音などの自然音を左脳で言葉として聞けるか、右脳で雑音として処理してしまうかの違いです。
この違いが、将来どのように影響するかという研究はまだ進んでいませんが、私は、自然との共感のしやすさというところに差が出てくるのではないかと思います。
例えば、枕草子に、「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる……」という文がありますが、このように自然の情景をそれだけで取り上げて文学にするという伝統は日本にしかないようです。
この自然への共感は、動植物や人間への共感にも及んでいます。
日本人が、一般に、争いの嫌いな穏やかな民族であるのは、他人との共感度が高いからです。他人を自分とは無関係な物のような他人として見ずに、自分と同じ感情を持った人間として見てしまうのです。
日本では、例えばペットの犬を断尾又は断耳する習慣がなかったのは、動物や植物や昆虫などに対してもその共感が働いていたからです。
この共感力は、更に学問に対しても発揮されます。
日本以外の国では、物事は対立の中から発展すると考えられています。対立と競争と勝敗を経て、より優れたものが生まれるというのが、諸外国のものの考え方の基本です。
日本では、この反対に、調和の中でものごとが発展すると考えられています。異なる二つのものが遭遇した場合、互いに相手の長所を認め合い、自分の中にその足りないもの作り出すことが創造の基本になっているのです。
日本が多くの外来文化を自国の文化の中に取り入れることができたのは、この共感と調和の考え方が日本文化の土台になっていたからです。
ここから、日本人が科学技術の世界でも優れた業績を残している秘密が明らかになると思います。
日本人は、科学や技術の対象となる物理的実体に対しても、人間に対するのと同じような共感力を持って接するようなのです。
オリンピックで使用された世界一の砲丸の球は、日本の町工場で作られていましたが、その作る技術の基本は、音や手触りのような共感の感覚にありました。
日本の霊長類研究が世界に先駆けて進んだのは、対象となるサルに名前をつけて呼ぶという発想があったからです。欧米では、サルは単なる物としての対象で、名前をつけて呼ぶということは考えられなかったのです。
この共感力は、勉強に対しても発揮されていると思います。
言語というものは、一人の人間の中で比較することはできないので、そういう研究はまだ進んでいませんが、日本人の学力が高いのは、日本語の力による面がかなりあると思われます。
この意味で、海外で暮らす日本の子供たち、特に小学1年生から3年生にかけての子供たちの日本語教育は、きわめて重要だと思います。
言語の習得の基本となる場は、地域と家庭であって、学校ではありません。現地という地域で日本語が使えないのであれば、その分を家庭で補っていく必要があります。
そのひとつの方法が、日本語の毎日の音読暗唱学習になると思います。
今、言葉の森では、幼長から高3にかけての暗唱長文集を全面的に作りなおしています。
また、暗唱チェックの方法も、電話だけでなくskypeやgoogleハングアウトを使って確実に行っていきたいと思っています。その理由は、電話ではつい元の文章を見て言ってしまうということもあると思うからです。
更に、暗唱の文章の分量も、900字だけでなく、その5倍の4500字を目標にしていこうと考えています。900字の暗唱は約2分でできますから、4500字の暗唱にかかる時間は約10分です。これは、決して難しいことではなく、むしろ慣れてくれば楽しい勉強になるはずです。
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「日本語もしっかり身につけてほしい。」
海外在住の日本人家庭にも、現地で暮らすミックスのママorパパたちにも。
毎日少しずつできる勉強法です。
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シュリーマンが、さまざまな外国語を独学で習得した方法は、その言語の音読と暗唱でした。
この方法が、外国人が日本語を学ぶ方法として生かせると思います。
言語というものは、おおまかなところでは単語がわかれば内容を理解することができます。
翻訳ソフトのレベルは、既に概要を理解するには充分な域に達しています
しかし、細かい微妙なニュアンスの違いなどは、翻訳ソフトではまだ力不足です。
それを文法的に理解する方法もありますが、いちばんよいのは、やはりその言語に慣れることによって身につける方法です。
例えば、日本の中学生の英語のテストでは、語順を入れ替えた文章を正しい語順に直すという問題がよく出ます。これを文法的に理解するのは大変です。しかし、音読で慣れていれば、自然に正しい語順がわかります。
外国人の日本語学習にも、同じことがあてはまります。
文法や単語の学習のほかに、日本語の文章に慣れることによって、微妙なニュアンスも理解するということが勉強の中心になると思います。
幸い、日本は、諸外国の本の多くが日本語に翻訳されています。
これらの本の中で、自分の気にいったものを読み、その中のいい文章を音読し暗唱するのです。
ふりがながないと漢字が読めないという場合は、ルビふりのサイトがあります。
音声がないと読み方がわからないという場合は、音読のサイトがあります。
そのほか、個々の単語の意味はウェブ翻訳で充分にできます。
インターネットの時代には、シュリーマンの学習した方法が、誰でも自宅で簡単にできるようになっているのです。
問題はただひとつ、まだその音読暗唱という方法が、まだ洗練された学習方法として確立されていないことです。
言葉の森では、今後この日本語の音読暗唱という勉強方法を作っていきたいと思っています。
参考までに、「シュリーマンの古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)」
http://www.amazon.co.jp/dp/4102079017
ドイツ語の原本は、キンドルで無料で読みます。
「Selbstbiographie (German Edition) Heinrich Schliemann」
http://www.amazon.co.jp/dp/B004ZG12DO
ちなみに、シュリーマンは、日本にも来ていたそうです。
「シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325)) 」
http://www.amazon.co.jp/dp/4061593250
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テキストにある会話の例を全部暗記してしまう生徒、未習の文型も使いこなしています。
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「フリースクールで教育を受けた場合でも義務教育の修了と認める」という法案が、来年2016年の国会で成立する見込みで、早ければ2018年4月からスタートします。
不登校の児童生徒は、現在12万人いると言われています。
不登校の子供たちは、勉強が嫌いなわけではありません。皆と同じペースで学校で勉強することが嫌いなのです。
しかし、子供ですから、自分のペースで自主的に勉強するということはできません。やはり、大人のアドバイスがなければ、安心して勉強に取り組むことはできません。
そこで、一般的に考えられている対策は、個別学習のアドバイスです。しかし、これにも限界があります。
今の教育は、教えることが前提になっています。少し前までは、大勢の生徒を対象にした一斉指導が中心でしたが、今は、それが少人数になり、更に学習塾などでは個別指導で教えるところも増えています。
ところが、この「教える」という発想を前提にする限り、教育は異常にコストがかかるものになり、しかも、子供の、自分のペースで自主的に勉強するという希望は、達成されないのです。
ここで、参考にできるのは、江戸時代の寺子屋教育の仕組みです。
寺子屋教育は、(1)子供たちが集団の交流の中で学ぶことができ、(2)しかし、先生が教えるのではなく、子供がそれぞれ自分のペースで学び、(3)それにも関わらず、どの子も確実に必要な学力をつけていく、という教育でした。
小中学生という義務教育の期間の勉強は、わかりやすい参考書と適度な問題集があれば、独学でも学べるものです。
しかし、今は、学校でも塾でも、先生が教えることが前提になっているために、教科書も問題集もわかりにくく作られています。その例が、解説の少なすぎる教科書、解法の不十分すぎる問題集です。
この教材選びを変えることが、寺子屋的な教育の前提になります。
言葉の森の森林プロジェクトも寺子屋オンエアも、先生が生徒にあまり教えない勉強です。子供自身がわからなくて質問をしてきたときは、教えますが、先生が積極的に教える場面はごくわずかです。
子供は、というよりも人間は、もともと人に教えるのは好きですが、人に教わることは好きではないものです。たとえ、苦労しても、自分でやってみたいというのが人間の本来の性質です。
わからなくて困っているときに教えてもらうのはいいのですが、自分でやればできそうなことまで一方的に教えられるのは、人間性の本質に反するのです。
そこで、言葉の森が今考えているのは、森林プロジェクトと寺子屋オンエアを、通信制のフリースクール的な学校にすることです。
現在のネット環境を利用して、かつての寺子屋教育のよさと、創造性を育てる新しい教育を組み合わせた通信制の学校を、できれば2018年4月までに作っていきたいと思っています。
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解らない時は、回答や解説を読んでみる。
そこで、わかった!!と納得できる
そんな勉強が、子供1人で出来るようになると、最高ですが、現在のうちの場合を
お話しますと、算数などは、わからないと回答をみてるのか??すべて、丸付けで丸なんです。どうしても子供は、◯にしたいので、その場を◯にしても結局自分が本当に解ったのか、あやふやなまますぎる状態になってしまいます。わからないところは、わかるまで、繰り返す。そんな勉強が出来るようになるといいですが、皆さん、できているのでしょうか?寺子屋の仕組みは、凄くいいと思います。そのアドバイスの仕方が、難しいです。
かれごまさん、そこが大事なところなのです。
その子の成長過程の初期に、「○がつくことがよいことだ」という先入観が育ってしまったのですから、それを直すのが教育です。
どう直すのかというと、「自分が成長することがよいことだ」という価値観をこれから育てるのです。
○をつけるか×にしておくかということは、技術的な問題ではなく、大げさに言えば世界観や人生観の問題なのですから、何度か言ってすぐにできるものではありません。
そのかわり、そういう考え方が定着すれば、中学生になっても高校生になっても、一生その子の生き方にとってプラスになります。
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家庭学習の基本は、(1)毎日(2)同じ教材で(3)同じ時間に(4)同じようにやることです。
特に、小学校低学年では、こういう毎日同じことを同じようにやることが大事です。なぜかというと、同じことをやるのであれば、親がいちいち指図をしなくても自分でやれるようになるからです。
また、これが最も能率よく実力をつけ自主性を育てるやり方なのです。
こういうやり方の反対が、学校や塾の宿題を家庭学習の中心としたり、通信教材を家庭学習の中心としたりしてしまうやり方です。
なぜ、これらがよくないかというと、同じ教材でなかったり、同じやり方でなかったりするので、親が言わないと始められなくなることが多いからです。
では、どういう家庭学習をしたらいいかというと、国語は長文の音読と読書です。算数数学は1冊の問題集をできないところがなくなるまで繰り返すことです。英語は教科書の音読と暗唱です。
ところで、国語の音読と読書は、国語力をつける基本ですが、これらの勉強の欠点はチェックが難しいことです。
寺子屋オンエアでは、毎日の音読を担当の先生にビデオメッセージで送ってもらっているのでチェックができますが、家庭ではこのやり方はなかなかできません。
よくあるのが、お母さんが、「音読、ちゃんとした」と聞くと、子供が、「うん」とか「はい」とか言って、それでおしまいになってしまうことです。実際にその場で聞くのでなければ、音読を毎日確実にさせることが難しいのです。
そこで、音読とは別の自習としておすすめするのが暗唱です。
暗唱は、普通に毎日10分やれば、誰でも1ヶ月で約900字の文章を暗唱できるようになりますが、週に数回やっているだけでは充分にできるようにはなりません。やればできるが、やらなければできないという差がはっきりしているのです。(小学2年生までは、毎日やっていなくてもすぐに暗唱できることも多いのですが、学年が上がるにつれて、やらなければできないということがはっきりしてきます。)
家庭学習で音読を徹底させる最もよい方法は、朝ご飯の前などに、実際にお母さんの前で音読をさせることです。(ただし、音読のあとに、読み方の注意などは決してせずに、読んだこと自体を褒めてあげることが大切です。)
このその場での毎日の音読チェックが難しい場合は、週に1回、毎日の暗唱をチェックすることです。
暗唱のチェックなどと言うと、子供に負担があるような気がするかもしれませんが、暗唱という勉強法は実は楽しいものなのです。それは、最初はできなかったことが、やっているうちにできるようになり、それを続けて熟達できるという達成感があるからです。
この暗唱の長文集を、現在言葉の森で全面的に作り直しているところです。
これは、来年の1月から、言葉の森の生徒以外の誰でも利用できるようなオープンな形で提供していく予定です。
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中学生の勉強の様子を見ていると、その場しのぎの勉強という感じを受けることがよくあります。
宿題があれば宿題に追われ、テストがあればテストに追われ、宿題やテストがなければぼんやり遊び(笑)、いつも外側からの刺激に対応して生活しているような印象を受けるのです。
そういうその場しのぎの勉強の姿勢を促進しているのが、学習塾の存在です。塾に通っていると、塾のお膳立ての上で勉強できるので、自分は何も考えなくてよくなるからです。
そのため、「塾があるから」「塾で言われたから」「塾でやるから」と、勉強の方針を塾に任せてしまう傾向が出てきます。
塾中心の勉強をしている人は、それを急に変えることはできませんが、少なくとも、勉強とは本来自分で方針を考えてやるものだという自覚だけは持っておくべきだと思います。
自分で方針を立てるための基本は、1冊の教材を5回繰り返すこと、目で読んで理解するだけでなく声に出して音読することです。
声に出すよりも手で書くというのは、時間がかかるのであまりおすすめできません。手で1回書く時間があれば、同じものを音読で5回以上繰り返せるからです。手で書くというのは、やった感じがするだけで、本当に身につくのは繰り返すことによってです。
国語の勉強の基本は、問題集読書です。何度も繰り返し読み、更に余裕があるときは、選択問題の中で正解でない選択肢の理由を言葉で言ってみることです。これは、国語の成績に直結します。
英語は、教科書の音読が基本です。1ページを20回以上読んで暗唱できるようにしていくと、英語の実力がつきます。
数学は、自分の実力に応じた問題集を1冊完璧に仕上げることです。いろいろな問題をやるのではなく、1冊だけを完璧にというのが原則です。
本当は、こういう勉強の仕方を学校や塾で教えればいいのですが、勉強の仕方を教えるのではなく、勉強そのものを教えるところがほとんどです。
だから、勉強の仕方は、家庭でカバーしていく必要があるのです。
寺子屋オンエアでは、今度、中学生の定期テスト対策として、前回の試験の分析、今回の試験勉強の方針、そのスケジュールの立案などができるようにしていきたいと思っています。
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遊びと勉強は、正反対のように思われています。
子供は、みんな遊びが好きで勉強は嫌いです。本当は、好きになるような勉強もあるのですが、それは今の社会ではどちらかと言えば例外的です。(例えば、昔の灘中の橋本先生の「銀の匙」の授業などは、子供たちが好きになる勉強だったでしょうが、成績に直結することが求められる勉強では、そういう楽しい勉強は難しくなっています。そのため、勉強にゲームや競争の要素を取り入れて面白くさせる試みが出てきますが、そうすると岡潔さんが指摘したように、人間がその勉強を通してだんだん動物的になるという問題が出てきます。)
子供が、遊びがなぜ好きなのかというと、遊びには、自由と、主体的な取り組みと、無限の工夫があるからです。
これに対して、勉強がなぜ嫌いなのかというと、勉強には、強制と、受け身で聞く姿勢と、既に決まっている答え、しかないように思えるからです。
作文の勉強は、勉強の中でも、特に苦手な子や嫌いな子が多い勉強です。
もし、作文の勉強を遊びのようにできれば、勉強はもっと楽しくなるはずです。
この作文の勉強を、遊びのような面白いものにしようとして考えたのが、プレゼン作文発表会です。
自分の作文を、みんなの前でプレゼン発表し、その発表をもとに質問や感想で交流を図るのです。
前回の6月のプレゼン作文発表会では、多くの力作の発表がありました。
https://www.mori7.net/hpk/koremade.php
(発表の公開を許可してくれた人の動画です)
今回の発表会は、12月6日(日)です。
インターネットを利用した発表会ですから、誰でも自宅から参加できます。前回は、モザンビークから参加してくれた友達がいました。
こういう発表を通して、楽しい勉強を体験していってほしいと思います。
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このプレゼン作文発表会、我が家の娘も参加しました。親子で本当に楽しく取り組ませて頂きました。また近々あるようです! 次回、また是非参加したいと思います!
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