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暗唱と音読は違う読み方――早口、棒読み、句読点で区切らず、リズミカルに as/2495.html
森川林 2015/12/15 08:24 


 音読というのは、文章のリズムに沿って読むことですから、句読点で区切って普通に読む読み方でかまいません。
 しかし、暗唱の文章も同じように読むと、何度繰り返してもなかなか暗唱できません。

 暗唱の読み方は、できるだけ早口で、棒読みで、句読点でもほとんど区切らず、しかしリズミカルに読んでいくのがいいのです。
 棒読みでリズミカルにというのがわかりにくいと思いますが、お経のような読み方に似ていると思うといいでしょう。

 もちろん、これは最初の暗唱が定着するまでの間で、暗唱がすっかりできるようになったら、句読点で区切る普通の読み方でいいのです。
 なぜ、句読点で句切らない方がいいかというと、句読点で区切ると、意味のつながりで読もうとしてしまうからです。意味のつながりで読むと、説明文の場合はストーリーがありませんから、次の言葉が出てきません。
 句読点で区切らずに読むと、一連の文章の流れが、音楽の歌詞のような形で次々に浮かんでくるようになるのです。

 しかし、早口で読むと言っても、最初から早口で読むのではありません。
 よく、助詞の「てにをは」を読み間違える人がいます。「どこどこへ行く」を「どこどこに行く」などと読んでしまうのです。

 最初に間違えて読むと、この読み間違いはなかなか直りません。最初の読み方は、できるだけ正確にゆっくり読むことが大切です。
 正確な読み方が確実にできるようになってから、だんだん早口で止まらずに読むようにしていくのです。

 暗唱は、暗記ではありません。
 覚えることが目的ではなく、文章が自分の身につくことが目的です。だから、何とか覚えて読めればいいというのではなく、無意識のうちに最初から最後まで一息で読めるようになることが大事です。
 道を歩いているときなどに、ふとその暗唱の一部が思い出されるようになることが暗唱の目標なのです。

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mae 20170323 9 
暗唱にはリズムが必要。がんばります♪

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算数数学の勉強のコツはまず答えを見ること as/2494.html
森川林 2015/12/14 05:45 


 算数数学の勉強に、時間をかけている人がいますが、答えのある勉強に時間をかけるのは時間の無駄です。
 考える時間は、答えのないもののために使うべきであって、その考える力をつけるために、答えのある勉強はすぐに答えを見ることなのです。

 更に言えば、問題を見て解けそうだとわかる問題は、わざわざ解く必要はありません。解かずに答えを確認するだけで充分なのです。
 勉強は、わからないことがわかるようにすることであって、わかることを何度も繰り返したり、わからないことを何時間も考えたりすることではありません。

 したがって、算数数学の最もよい教材は、自分にとって適度に難しい問題があり、問題よりも解法のページの方が多いぐらいに充実している教材です。
 そして、最もよい勉強法は、その問題集を百パーセント、解けない問題が1問もなくなるまでく繰り返すことなのです。

 そのためには、問題の答え合わせは、本人が自分でやることです。
 問題の答え合わせを、お母さんがやるようにしていると、答えが合っていることがよい勉強のように思ってしまいます。

 答えが合っているということは、その勉強はもともとやる必要がなかった勉強で、ただわかっていることを確かめるために時間をかけただけになるからです。
 また、答えが間違っていた場合、一度や二度の説明でその問題が次からできるようになるという保証はありません。
 間違いというものは、本人のものの考え方に根ざしていることが多いので、何度も繰り返さないと身につかないことが多いからです。

 今の子供たちの多くは、勉強というものを問題を解くもののように考えています。
 解くまでが自分の仕事で、○×をつけるのは他人の仕事、教えてくれるのも他人の仕事と考えているのです。
 本当の勉強は、自分で答え合わせをすることです。自分で答え合わせをして正しい答えを理解することが勉強です。

 こういう勉強をするためには、お母さんは、子供の算数数学の勉強が終わったときに、その中のひとつの問題について子供に解説してもらうといいのです。
 「難しかった問題はどれ」と聞いて、「その答えはどうやって出すの」と聞いてみるのです。
 その説明がわかりにくくてもかまいません。子供が一生懸命に説明してくれるなら、それはよく理解できるようになった問題です。
 そして、子供がうまく説明できなかったときだけ、その問題を一緒に考えて教えてあげるのです。
 こういう子供中心の勉強の仕方をすることによって、子供は勉強というものが他人のためにするのでなく自分のためにしているのだということを理解していくのです。

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