1月から暗唱検定を行うことにしました。
これは、3ヶ月分の暗唱文約3000字を5分で暗唱するというのが目標です。
これまで言葉の森の自習でやっていた暗唱は、1ヶ月で約1000字の文章を2分で暗唱することが目標でしたが、これは暗唱の自習をしているほとんどの子ができていました。
毎日10分の練習で誰でもできるようになるのですが、そのために大事なことは毎日欠かさずにやることです。
ところが、家庭ではこの毎日やるということがなかなかできません。
既に毎日の習慣としてやれるようになった子はいいのですが、これから新しく暗唱の自習に取り組むという子は、軌道に乗せるまでのきっかけが必要です。
そこで、現在の寺子屋オンエアと同じ仕組みで、暗唱クラブを作ることを考えました。
これは、時間を決めて、暗唱をする子が集まり、それぞれ自分の暗唱範囲を暗唱したあと、順に発表するというものです。
しかし、暗唱というものは、直前に別の文を聞くと、せっかくできるようになっていたものができなくなってしまうので、同じ部分を暗唱している子どうしが一緒にやる必要があります。
ただし、すべての暗唱文をこのように分けると、分け方が多くなりすぎてしまいます。
暗唱は、最初の300字ができるようになれば、あとはやり方がわかるので、ひとりでも続けていけます。
そこで、例えば、午後6時から1番めの100字、6時15分から2番めの100字、6時30分から3番めの100字、6時45分から300字全部などと分けていきます。
すると、自分のやっている部分に合わせてその時間に暗唱クラブに参加すればいいのですから、初めての暗唱でもやりやすくなります。
日本語の暗唱に慣れてきたら、中学生は英語の暗唱もやっていいと思います。これも、コツがわかればひとりでもやれるようになります。
問題は、時差のある海外の生徒ですが、これも、その国で暗唱の自習をする参加者を募れば、そこの時間帯に合わせた暗唱クラブができるようになります。
海外で暮らしていると、子供の日本語教育が不十分になるので、暗唱クラブに参加を希望する人は多いと思います。
暗唱は、やったことがない人は、大変なことのように思うかもしれませんが、実は、やっていると楽しくなるものなのです。
百人一首の百首暗唱を行っていた小学校の校長の杉田久信さんによると、暗唱の勉強が進むにつれて子供たちが明るく元気になっていったそうです。
たぶん、今後行う予定の暗唱クラブも、子供たちの活発な声が響く集まりになると思います。
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子供たちは、生き物が大好きです。
言葉の森の港南台の通学教室に、犬と鳥とメダカがいますが、初めて教室に来た子は、犬の出迎えに驚きます。鳥も、ときどき放し飼いにするので、教室を飛び回ることがあります。
こういう動物との触れ合いは、子供にとって楽しいものですが、残念ながら今の住宅事情では、ペットはなかなか飼えません。
また、生き物を飼うとなると、その世話は大体お母さんの仕事になってしまうので、親の方があまり積極的になれないという事情もあると思います。
しかし、飼うのにそれほど負担がなく、誰でもすぐに飼えてよくなつく生き物もいます。その代表が、手乗り文鳥です。雛のときから人間がえさをやっていると、人によくなつくようになります。
オカメインコも、人間好きでよくなつきますが、欠点は、コードをかじったり、パソコンのキーボードをはずしたりすることです。
インコ類は、セキセイインコなどもよくなつきますが、やはりくちばしが丈夫なので、いたずらをすることがあります。
文鳥を放し飼いで飼うときに注意することは、ドアの開け閉めです。また、床の上を歩いていると、うっかり足で踏んだり、椅子の脚でひいたりしてしまうことがあります。
しかし、これは最初のうちだけで、そのうち人間が自然に鳥の存在を意識して安全に行動するようになります。
ところで、最近考えているのは、鳥を飼うよりももっといい方法です。
放し飼いで飼っている鳥は、夏などうっかり窓を開けていると、飛んでいってしまうことがあります。慣れている鳥ほど、人間のあとをついて回るので、うっかりドアを開けた拍子に人間と一緒に表に出てそのまま飛んでいってしまうことも多いのです。
部屋の中で育った鳥は、屋外での距離感がわからないので、戻ってくることができません。
文鳥は、自然界で冬越しをする場合もあるようですが、基本的に南国生まれの鳥なので、日本の冬は厳しいようです。
そこで考えたのが、スズメをペットがわりにすることです。
と言っても、野性の鳥を飼うことはできませんから、ベランダなどにスズメ用のエサ台を作ってやるのです。
スズメにえさをやるつもりが、ハトやカラスまで来ると面倒ですから、もしハトやカラスも一緒に来るようでしたら、えさ台の上に、スズメだけが入れるぐらいの大きさの網を設置しておきます。ハトやカラスもかわいいのですが、フンの掃除が大変になるからです。
このエサ台にスズメがたくさん来るようになったら、近くに巣箱を作ります。その巣箱に、あらかじめ、赤外線ランプとウェブカメラを入れておけば、巣箱の中のスズメの観察できるでしょう。
動物がかわいいのは、近くでその仕草が見られるからですから、必ずしもカゴの中で飼う必要はありません。
自然界のスズメをペットがわりに飼うということができれば、旅行に行くときも、餌や水やりの心配が要りません。
日常の中で親子で楽しく遊ぶというときに、こういう動物との触れ合いも考えていくといいと思います。
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音読というのは、文章のリズムに沿って読むことですから、句読点で区切って普通に読む読み方でかまいません。
しかし、暗唱の文章も同じように読むと、何度繰り返してもなかなか暗唱できません。
暗唱の読み方は、できるだけ早口で、棒読みで、句読点でもほとんど区切らず、しかしリズミカルに読んでいくのがいいのです。
棒読みでリズミカルにというのがわかりにくいと思いますが、お経のような読み方に似ていると思うといいでしょう。
もちろん、これは最初の暗唱が定着するまでの間で、暗唱がすっかりできるようになったら、句読点で区切る普通の読み方でいいのです。
なぜ、句読点で句切らない方がいいかというと、句読点で区切ると、意味のつながりで読もうとしてしまうからです。意味のつながりで読むと、説明文の場合はストーリーがありませんから、次の言葉が出てきません。
句読点で区切らずに読むと、一連の文章の流れが、音楽の歌詞のような形で次々に浮かんでくるようになるのです。
しかし、早口で読むと言っても、最初から早口で読むのではありません。
よく、助詞の「てにをは」を読み間違える人がいます。「どこどこへ行く」を「どこどこに行く」などと読んでしまうのです。
最初に間違えて読むと、この読み間違いはなかなか直りません。最初の読み方は、できるだけ正確にゆっくり読むことが大切です。
正確な読み方が確実にできるようになってから、だんだん早口で止まらずに読むようにしていくのです。
暗唱は、暗記ではありません。
覚えることが目的ではなく、文章が自分の身につくことが目的です。だから、何とか覚えて読めればいいというのではなく、無意識のうちに最初から最後まで一息で読めるようになることが大事です。
道を歩いているときなどに、ふとその暗唱の一部が思い出されるようになることが暗唱の目標なのです。
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暗唱にはリズムが必要。がんばります♪
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算数数学の勉強に、時間をかけている人がいますが、答えのある勉強に時間をかけるのは時間の無駄です。
考える時間は、答えのないもののために使うべきであって、その考える力をつけるために、答えのある勉強はすぐに答えを見ることなのです。
更に言えば、問題を見て解けそうだとわかる問題は、わざわざ解く必要はありません。解かずに答えを確認するだけで充分なのです。
勉強は、わからないことがわかるようにすることであって、わかることを何度も繰り返したり、わからないことを何時間も考えたりすることではありません。
したがって、算数数学の最もよい教材は、自分にとって適度に難しい問題があり、問題よりも解法のページの方が多いぐらいに充実している教材です。
そして、最もよい勉強法は、その問題集を百パーセント、解けない問題が1問もなくなるまでく繰り返すことなのです。
そのためには、問題の答え合わせは、本人が自分でやることです。
問題の答え合わせを、お母さんがやるようにしていると、答えが合っていることがよい勉強のように思ってしまいます。
答えが合っているということは、その勉強はもともとやる必要がなかった勉強で、ただわかっていることを確かめるために時間をかけただけになるからです。
また、答えが間違っていた場合、一度や二度の説明でその問題が次からできるようになるという保証はありません。
間違いというものは、本人のものの考え方に根ざしていることが多いので、何度も繰り返さないと身につかないことが多いからです。
今の子供たちの多くは、勉強というものを問題を解くもののように考えています。
解くまでが自分の仕事で、○×をつけるのは他人の仕事、教えてくれるのも他人の仕事と考えているのです。
本当の勉強は、自分で答え合わせをすることです。自分で答え合わせをして正しい答えを理解することが勉強です。
こういう勉強をするためには、お母さんは、子供の算数数学の勉強が終わったときに、その中のひとつの問題について子供に解説してもらうといいのです。
「難しかった問題はどれ」と聞いて、「その答えはどうやって出すの」と聞いてみるのです。
その説明がわかりにくくてもかまいません。子供が一生懸命に説明してくれるなら、それはよく理解できるようになった問題です。
そして、子供がうまく説明できなかったときだけ、その問題を一緒に考えて教えてあげるのです。
こういう子供中心の勉強の仕方をすることによって、子供は勉強というものが他人のためにするのでなく自分のためにしているのだということを理解していくのです。
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