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記事 2501番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
これから来る経済危機にどう対処するか 1――食料は公園のサツマイモ栽培で as/2501.html
森川林 2015/12/21 21:03 


 これからやってくると言われている経済危機に、個人がそれぞれ個別に対応していたのでは、無駄が多すぎます。
 日本人の特性は、助け合いの精神を持っていることですから、それぞれの地域での協力によって対処していく必要があります。

 しかし、持っている人と持っていない人が、必要な物を共有するというのは、まだすぐには難しいところがあります。
 持っている人がどれだけ物を供出し、それをそれぞれの人がどれだけ利用したかという、集計システムを作っておけば共有はできなくはありませんが、それだけの準備をするのがまた大変です。

 だから、ないものを分け合うような助け合いではなく、新しいものを作り出しみんながプラスになるような助け合いをやっていく必要があります。

 最初に困るのは、都会では日々の食料です。
 田舎では、その地域で食料が生産されていますが、都会では食料は流通によって支えられています。
 だから、流通が止まれば、又は、流通を媒介するお金がなければ、都会では食料が手に入らなくなります。

 流通に頼らない食料供給というのは、地域で食料を生産することです。
 具体的には、すべての公園をサツマイモ畑にすることです。
 なぜサツマイモかというと、サツマイモはそれだけで人間に必要な栄養素のほとんど含まれている完全食品で、しかもどこでも栽培できるものだからです。

 空き地も植えこみも駐車場も、土地として利用できるところはすべてサツマイモ畑にすれば、その地域の食料のほとんどは賄うことができます。
 サツマイモが収穫されるまでの半年ぐらいの期間は、それぞれの家庭で備蓄しているもので耐えていけます。
 食料さえ確保できれば、あとは余裕ができるので、みんなで知恵を出し合ってよりよい生活作りの工夫をしていけます。

 昔の人は、飢饉に備えて、村落の周辺に食べられる草や、実のなる木を植えていました。
 同じように、これからは公園に、もっとカキやクリなどの樹木を植えていく必要があります。
 また、公園にニワトリやウズラを放し飼いにしておけば、いつでも新鮮な卵を手に入れることができます。

 最近、食事の量を、1日3食ではなく2食や1食にする人が増えてきました。
 そういう人たちが異口同音に言うのは、食事の量を少なくした方が健康によいということです。

 少食の価値を日本で最初に明らかにしたのは、江戸時代の水野南北です。
 食事のような生活習慣は、よほどのことがない限り変えられないので、食料不足はかえってよい機会になります。
 少なくとも、多少食料が少なくなっても、人間は生きていけるのだという気持ちを持てば、相互の助け合いにも余裕が出てきます。
(つづく)

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国語は問題文に線を引いて読む as/2500.html
森川林 2015/12/20 21:23 


 国語の問題を解くときには、問題文に線を引いて読むことが大事です。
 なぜかというと、問題を見て、その確認にためにもう一度問題文を読み返すときに、線が引いてあると、その傍線の部分がきっかけになって問題文の全体像がすぐわかるからです。

 線を引く箇所は、大事なところというのではありません。大事なところというのは、一度全部を読んでみないとわからないからです。
 そうではなく、自分が直観的に面白いと思ったところ、内容がよく理解できたところです。
 つまり、主観的に線を引いておけばいいのです。

 主観的に線を引いた箇所であれば、あとで読み返すときも、その内容がすぐにわかります。
 だから、その線を引いた箇所が目印になって、文章の全体像をすぐに思い出せるのです。

 ところが、線を引くよりももっと念入りに接続詞を囲んで読むようなことまでする人がいます。
 これは、やりすぎです。

 試験というものは、ゆっくりやれればあまり差が出ないので、長い文章を短い時間で読んで答えさせる形になっています。
 線を引く場合も、この短いじ時間に合わせてすばやく引いていく必要があります。

 線を引くというのは、問題文だけでなく、選択問題の選択肢を選ぶときも同様です。
 生徒に、国語のテストを見せてもらうと、問題文も選択肢もきれいなままの人がかなりいます。
 これでは、そのテストが返されたときに、自分がどういう基準でその選択肢を選んだのか忘れてしまうので、見直しの勉強ができません。

 国語の問題は、問題文も選択肢も、線を引いて読むということを習慣にしていきましょう。

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毎日の勉強に役立つタイマーと色塗り自習表 as/2499.html
森川林 2015/12/19 20:22 


 小学生のころは、親に言われて勉強するので、退屈な勉強でもそれほど抵抗なく取り組めます。
 しかし、中学生になると、親の指示で勉強する生活ではなくなり、本人任せの勉強になるので、思うように勉強できなくなる子も増えてきます。

 しかし、だからと言って、塾に入れ、無理矢理やらせるというのはよくありません。
 自分で工夫して勉強するという姿勢が育っていないと、高校生以上になったときにかえって困るからです。

 そこで、家庭でひとりで勉強に取り組むときに役立つ方法として、タイマーと色塗り自習表を考えました。

 タイマーというのは、10分なら10分と指定しておくと、10分後にベルが鳴るというものです。
 これで、自分が何かをするときに、見込みの時間を決めて取り組むのです。

DRETEC デジタルタイマー タイムアップ ホワイト T-186WT
http://www.amazon.co.jp/dp/B001B6RVNQ

 勉強の中には、ほんの短い時間でできるが、あまり魅力を感じないものというのがかなりあります。
 例えば、問題集読書の音読などは、わずか3分でできますが、続けられる人はなかなかいません。それは、続けることに目新しい面白さが感じられないからです。
 その反対に、新しい問題集の新しいページを初めてやるというのは、時間はかかっても珍しさにひかれて無理なくやれます。
 ところが、本当に身につく勉強は、同じものを短い時間であっても繰り返す勉強で、身につかないものは、新しいものをたとえ長時間であっても一度だけやるような勉強なのです。

 ここでタイマーを使うと、この数分の勉強というものに目標ができます。
 やり終える見込みの時間を3分なら3分と決めてボタンを押すと、すぐにその勉強をやる気持ちに切り替わります。。
 時間内にできたからといって、褒美が出るわけではありません。自分で決めて自分でやるだけですから、何の報酬もありませんが、それでも目標があって、その目標を達成したということは喜びになるのです。

 しかし、タイマーだけだと、その勉強が終わればそれで終わりです。
 タイマーの勉強法が微分的な意欲の持てる勉強法だとすると、勉強をやり終えた蓄積があとに残るような積分的な意欲の持てる勉強法が必要です。
 それが色塗り自習表です。

 この色塗り自習表で使うのは、7×7の49マスぐらいの表と、それを塗り分ける赤と青のペンです。
 1つのマスを2色で塗り分けるパターンは、1つのマスについて18通りありますから、毎日やっていても、同じ色塗りの模様になることはまずありません。
 そして、どの模様も、何かストーリーが感じられるような不思議な意味のある模様になるのです。
 小さな課題をひとつやり終えるたびに模様ができてくるというのは楽しいものなので、自然に決めたことを最後までやり遂げたくなってくるのです。

 勉強でも、仕事でも、自分の創造性が発揮できるようなものはほんのわずかで、大部分の時間は面白みのない作業のようなものです。
 しかし、そういう作業を能率よく進めるために、外からの強制や、褒美や、賞罰や、競争に頼るのではなく、自分で工夫できるものを探していくといいのです。

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記事 2498番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
子供が小さいうちに勉強の本質を伝える as/2498.html
森川林 2015/12/18 19:43 


 以前、「家庭で問題集などをやるときは、子供が自分で答え合わせをして○×をつけた方がよい」という記事を書いたことがあります。それに対して、保護者の方から質問がありました。「そのやり方だと、あまりできていないものまで○にしてしまう」というのです。

 これは、どの子でも多かれ少なかれあることだと思います。
 それは、現在の社会が、「○がつくことがよいことだ」という価値観で運営されているからです。

 学校でも、家庭でも、○がつけば褒められ、×がつけば注意されます。
 しかし、教育の本当の目的は、その子供が成長することですから、本当は×をもらってきた方がよいのです。

 勉強の中で、そういう人間の生き方に関することまで言えるのが家庭です。
 学校や塾では、大勢の生徒を相手にしているので、なかなか勉強の本当の目的のようなところまでは話ができません。

 しかし、家庭では、多少時間がかかって遠回りになっても、勉強以外のことも話す余裕があります。そこで、お父さんやお母さんが折にふれて、「○よりも×になった方が、本当の勉強になる」ということを教えてあげるといいのです。

 もちろん、こういう説明はすぐには子供に定着しません。習慣や価値観というものは、何度も繰り返してやっと身につくものだからです。
 しかし、いったんこのような勉強の真の目的というものが理解できた子は、中学生や高校生になっても、勉強に対する取り組みが違ってきます。

 例えば、曖昧な問題に対して適当に答えて、運が良ければ○がもらえるだろう、というような考え方はしません。それは、ただ点数がよくなるだけであって、自分にとっては何もプラスにならないからです。

 また、テスト前に山を張って、それがたまたま当たってよかった、というようなこともしません。それも、点数がよくなるだけであって、自分にとってはやはり何のプラスにもならないからです。

 高校生ぐらいになると、ほとんどの生徒は、こういう物事の本質のようなところからものを考えるようになります。
 しかし、こういう姿勢は、小中学生のなるべく早い時期から身につけておく方がいいのです。その姿勢を身につけさせるのが家庭の文化力です。

 だから、「×にせずにすぐ○にしてしまう」という子に対して、言葉の上での注意はあまり効果がありません。
 その子がこれまで持っていた価値観を作り変えるぐらいの大仕事なのですから、親の方も忍耐強く何度も同じように繰り返し教えていく必要があります。

 また、親の方も、子供がテストで×をもらってきたら、「間違っていたところがわかってよかったね」と褒めてあげるぐらいに、自分の対応の仕方を作り変えていく必要があるのです。

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mae 20170323 9 
親の方も、子供がテストで×をもらってきたら、「間違っていたところがわかってよかったね」と褒めてあげるぐらいに、自分の対応の仕方を作り変えていく必要がある……親にも心の余裕が必要だということ。

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