3月30日・31日の1泊2日で、春の遠足合宿を行いました。
場所は、岡山県の前島で、瀬戸内海の海に囲まれた自然の豊かな島でした。
1日目はウォークラリーと魚釣り、2日目は野外料理。
小学1年生の子も積極的に仕事に取り組んでくれました。
一緒に参加してくださったお母様方、ありがとうございました。
写真の記録(約250枚)は、下記のページに掲載しています。(参加者のみ閲覧可)
https://www.mori7.net/stg/
それらの写真の中から、一部を紹介します。
フェリーに乗って出発。でも、たった5分で着きました。
ウォークラリーは、島めぐり。大阪城などの石を切り出した場所で小休止。
こんな花崗岩の大きな岩がたくさんありました。
山道は結構険しく、途中で道がわからなくなり、携帯で現在地を聞きました。
午後は釣り。夕日が落ちるまで寒い中、みんなで魚釣りをしました。
でも、たった5匹(笑)。
イシダタミガイという貝も取れました。
野外料理です。焼いているのは、お肉と玉ねぎ。
まぜご飯には、取ってきたゼンマイとイシダタミガイも入れました。
お味噌汁には、釣ってきた魚も入っています。
なぜか南国風の景色です。
見晴らしのいい場所がありました。静かな瀬戸内海の向こうに浮かぶのは小豆島(かなあ)。
魚釣りは、こんな雰囲気でした。後ろにある建物は、海水から塩を取るところだそうです。
春休みは関西地方の企画でしたが、今度の夏休みは関東地方で夏合宿を行う予定です。
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■4級の3 やまとうたは、ひとのこころをたねとして(古今集序文)
【1】やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。
世の
中にある
人、こと、わざ、しげきものなれば、
心におも
ふことを、
見るもの、きくものにつけて、い
ひいだせるなり。【2】
花になくうぐ
ひす、
水にすむか
はづのこ
ゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。【3】ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに
見えぬおに
神をもあ
はれとおも
はせ、
をとこ
をむなのなかをもや
はらげ、たけきもののふの
心をもなぐさむるは、うたなり。
【4】このうた、あめつちのひらけはじまりける
時より、いできにけり。[あまのうきはしのしたにて、め
神を神となりたま
へる
事をい
へるうたなり。]【5】しかあれども、
世につた
はることは、ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり[したてるひめとは、あめわかみこのめなり、
せうとの
神のかたち、
をかたににうつりて、かがやくをよめるえびす
哥なるべし、これらはもじのかずもさだまらず、うたの
やうにもあらぬことども
也。]【6】あらかねのつちにては、すさの
をのみことよりぞ、おこりける。ちはやぶる
神世には、うたのもじもさだまらず、すな
ほにして、
事の
心わきがたかりけらし。【7】ひとの
世となりて、すさの
をのみことよりぞ、みそもじあまりひともじはよみける。[すさの
をのみことは、あまてる
おほむ神のこのかみ
也、
女とすみたま
はむとて、いづものくにに
宮づくりした
まふ時に、その
所にやいろのくものたつを
見てよみたま
へる
也、やくもたついづもや
へがきつまごめにや
へがきつくるそのや
へがきを。]【8】かくてぞ、
花をめで、とりをうらやみ、かすみをあ
はれび、つゆをかなしぶ
心、ことばお
ほく、さまざまになりにける。【9】と
ほき
所も、いでたつあしもとよりはじまりて、
年月をわたり、たかき
山も、ふもとのちりひぢよりなりて、あまぐもたなびくまでお
ひのぼれるごとくに、このうたも、かくのごとくなるべし。
(
古今集序文)
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■4級の2 天地初めて発(ひら)けし時(古事記)
【1】
天地初めて発けし
時、
高天の
原に
成りませる
神の
名は、
天の
御中主の
神。
次に高御産巣日の
神。
次に神産巣日の
神。この
三柱の
神は、みな
獨神に
成りまして、
身を
隱したま
ひき。
【2】
次に國稚く、
浮かべる脂の
如くして
水母なす
漂へる
時に、
葦牙のごと
萠え
騰る物に
因りて
成りませる
神の
名は、
宇摩志阿斯訶備比古遲の
神。【3】
次に天の
常立の
神。この
二柱の
神もまた
獨神に
成りまして、
身を
隱したま
ひき。
【4】
次に
成りませる
神の
名は、
國の
常立の
神。
次に
豐雲野の
神。この
二柱の
神もまた、
獨神に
成りまして、
身を
隱したま
ひき。【5】
次に
成れる
神の
名は、
宇比地邇の
神。
次に妹須比智邇の
神。
次に角杙の
神。
次に妹活杙の
神二柱。【6】
次に意富斗能地の
神。
次に妹大斗乃辨の
神。
次に
於母陀琉の
神。
次に妹阿夜訶志古泥の
神。
次に伊耶那岐の
神。
次に妹伊耶那美の
神。
【7】ここに
天つ
神諸の
命以ちて、
伊耶那岐の
命伊耶那美の
命の
二柱の
神に「この
漂へる國を
修め理り
固め
成せ。」と
詔りて、
天の
沼矛を
賜ひて、
言依さしたま
ひき。【8】かれ
二柱の
神、
天の
浮橋に
立たして、その
沼矛を
指し下して
畫きたま
へば、
鹽こをろこをろに
畫き
鳴して、
引き上げたま
ひし
時に、その
矛の
末より
垂り落つる
鹽、
塁なり
積もりて
島と
成りき。【9】これ、
淤能碁呂島なり。その
島に
天降りまして、
天の
御柱を
見立て八尋殿を
見立てたま
ひき。
(
古事記)
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暗唱検定の長文は、次のページに掲載しています。
https://www.mori7.net/mine/as2.php
朗読と抄訳のページのリンクを今後作る予定です。
4月4週に5級の暗証検定を行います。暗証検定には、skypeを使います。
5級の長文(3ヶ月分約3000字)を6分以内で間違えずに暗唱できれば合格です。
5級に合格した人は、4級の暗証検定に取り組んでください。
【暗唱のコツ】
(1)最初の読みのときに読み間違えると、あとからはなかなか直りません。最初はゆっくり正確に読み、正確に読めるようになってからはできるだけ早く読むようにしましょう。
(2)暗唱の長文を印刷した紙は、いつも同じものを使いましょう。人間の記憶は、紙の位置とも結びついています。印刷物が古くなったら、同じものをコピーして使いましょう。
(3)すらすら読めるようになるまで、紙を見て暗唱しましょう。思い出しながら暗唱すると、思い出しながら暗唱する読み方になるのでかえって時間がかかるようになります。
■4級の1 千山/偶成/春望/方丈記/田子の浦ゆ
【1】
千山鳥飛ぶこと
絶え
万径人蹤滅す
孤舟蓑笠の
翁
独り釣る寒江の
雪
【2】
少年老い易く学成り難し
一寸の
光陰軽んず
可からず
未だ覚めず
池塘春草の
夢
階前の
梧葉已に秋声
(
偶成/
朱熹)
【3】
国破れて
山河在り
城春にして
草木深し
時に
感じては
花にも
涙を
濺ぎ
別れを
恨んでは
鳥にも
心を
驚かす
烽火三月に
連なり
家書万金に
抵る
白頭掻けば
更に短く
渾べて
簪に
勝えざらんと
欲す
(
春望/
杜甫)
【4】ゆく
河の
流れは
絶えずして、しかももとの
水にあらず。
淀みに
浮ぶうたかたは、かつ
消え、かつ
結びて、
久しくとどまりたる
例なし。
世の
中にある、
人と
栖とまたかくのごとし。 【5】たましきの
都のうちに、
棟を
並べ、
甍を
争へる、
高き、いやしき、
人の
住ひは、
世々を
経て
尽きせぬものなれど、これをまことかと
尋ぬれば、
昔ありし
家は
稀なり。
或は
去年焼けて、
今年作れり。
或は
大家亡びて
小家となる。【6】
住む
人もこれに
同じ。
所も
変らず、
人も
多かれど、いにし
へ見し
人は、
二三十人が
中に、わづかにひとりふたりなり。
朝に
死に、
夕に
生るるなら
ひ、ただ
水の
泡にぞ
似たりける。
【7】
知らず、
生れ
死ぬる
人、
何方より
来たりて、
何方へか
去る。また
知らず、
仮の
宿り、
誰が
為にか
心を
悩まし、
何によりてか
目を
喜ばしむる。【8】その
主と
栖と、
無常を
争ふさま、い
はばあさが
ほの
露に
異ならず。
或は
露落ちて
花残れり。
残るとい
へども
朝日に
枯れぬ。
或は
花しぼみて
露な
ほ消えず。
消えずとい
へども
夕を
待つ
事なし。
(
方丈記/
鴨長明)
【9】
天地の
別れし
時ゆ
神さびて
高く貴き
駿河なる
布士の
高嶺を
天の
原 振り放け
見れば
渡る日の
影も
隠ら
ひ 照る月の
光も
見えず
白雲も い
行きはばかり
時じくぞ
雪は
降りける
語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ
不尽の
高嶺は
田子の浦ゆうち
出でて
見れば
真白にそ
不尽の
高嶺に
雪は
降りける
(
山部赤人)
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これから、3回に分けて、教育を考える際の二つの変数について書いていきたいと思います。
その変数とは、自由度と計画度の横軸と、自主性と強制性の縦軸とで構成されたグラフに表される変数です。
自主性
┃
C ┃ A
計 ┃ 自
画━━━╋━━━由
度 ┃ 度
D ┃ B
┃
強制性
そして、現在の学校教育に代表される教育全般の行き詰まりと、その打開策について述べていきたいと思います。(つづく)
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受験勉強というのは、それほど面白いものではありません。既に答えのある世界で、他人と同じことをより速くより正確にやるという競争ですから、個性のはっきりしている子ほど飽きるのも早いのです。
しかし、現実に競争があるのですから、やらないわけには行きません。そこで、出てくるのが、最後の1年間(又は半年)で死に物狂いの集中力で得点力をつけるという方法です。
地道で計画的な勉強を考える人は、そういうやり方を不安視しますが、実はこの短期間の集中勉強というのは、大きな成果を上げるものです。
ただし、それまでに、基礎的な実力はつけておく必要はありますが、その基礎的な勉強は、学校で普通に勉強していればつくというレベルのもので十分です。
受験勉強というものは、本人の実力を測るものではなく、限られた範囲の試験での得点力を測るものですから、過去問を分析し自分の弱点を見極め、集中的に取り組めば、半年ほどで成績が急上昇します。
保護者の中には、こういうことを自分で身を持って体験している人がいます。そういうお父さんやお母さんは、子供の勉強にあまり口出しをしません。普通に勉強していれば、いざというときにがんばれるということがわかっているからです。
そして、それまでの勉強をあまり無理せずに行っていて、自分の自由な時間をたっぷり持っていた子供ほど、短期間の集中力は爆発的になるのです。
ところが、今は塾の情報が多いせいか、子供が小さいころから塾に通わせて受験勉強の先取りをする家庭が増えています。
もちろん勉強すること自体は、子供の仕事のようなものですから、それはそれでいいのです。
しかし、受験の先取り的な、学校でやらないような問題を解かせるような勉強は、多くの場合全くの無駄になることが多いのです。なぜなら、例えば小学校3年生で1時間かけてやっと身につけたようなことは、小学校5年生になると10分でもっと確実に身につけられるというようなことがあるからです。
そして、早めに無理な勉強をがんばっていると、勉強の生活に飽きるせいか、受験のときの短期間の爆発力が出ないのです。
勉強は、時間をかければ確かに成績は上がります。だから、受験の最後の1年間の集中力で成績を上げるよりも、早めにこつこつと成績を上げておいたほうがよいという考えもあります。
しかし、受験のための勉強に時間をかけるのは、実はもったいないことです。
これからの子供たちの成長に大事なことは、個性を伸ばし本当の実力をつけておくことです。
成績を上げるための勉強は、短期間の(と言っても半年か1年の期間ですが)集中力で取り組み、そのかわり、自分の好きなことに熱中し、経験と読書の質と量を高めていくことに多くの時間を費やすようにしていくといいのです。
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