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言葉の森で春の遠足合宿を行いました as/2564.html
森川林 2016/04/04 20:56 
 3月30日・31日の1泊2日で、春の遠足合宿を行いました。
 場所は、岡山県の前島で、瀬戸内海の海に囲まれた自然の豊かな島でした。

 1日目はウォークラリーと魚釣り、2日目は野外料理。
 小学1年生の子も積極的に仕事に取り組んでくれました。

 一緒に参加してくださったお母様方、ありがとうございました。

 写真の記録(約250枚)は、下記のページに掲載しています。(参加者のみ閲覧可)
https://www.mori7.net/stg/

 それらの写真の中から、一部を紹介します。


 フェリーに乗って出発。でも、たった5分で着きました。


 ウォークラリーは、島めぐり。大阪城などの石を切り出した場所で小休止。


 こんな花崗岩の大きな岩がたくさんありました。


 山道は結構険しく、途中で道がわからなくなり、携帯で現在地を聞きました。


 午後は釣り。夕日が落ちるまで寒い中、みんなで魚釣りをしました。


 でも、たった5匹(笑)。


 イシダタミガイという貝も取れました。


 野外料理です。焼いているのは、お肉と玉ねぎ。


 まぜご飯には、取ってきたゼンマイとイシダタミガイも入れました。


 お味噌汁には、釣ってきた魚も入っています。


 なぜか南国風の景色です。


 見晴らしのいい場所がありました。静かな瀬戸内海の向こうに浮かぶのは小豆島(かなあ)。


 魚釣りは、こんな雰囲気でした。後ろにある建物は、海水から塩を取るところだそうです。

 春休みは関西地方の企画でしたが、今度の夏休みは関東地方で夏合宿を行う予定です。

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教育にも社会企業の波 as/2563.html
森川林 2016/04/01 21:10 


 今日、メルマガで、大学生が始めたオンライン教育サービスの記事を見ました。
http://manavee.com/

 これから、こういう社会起業的なものが増えてくると思います。
 大人はつい、ビジネスとしてどう成り立つかということを先に考えがちですが、面白そうだからやってみようという若者的なノリがこれからは必要になるのだと思います。

 ここから、従来の企業活動にはない新しい形の文化が生まれてくるのではないかと思いました。

▽参考記事
「知的刺激に満ちた本『限界費用ゼロ社会』」
https://www.mori7.com/index.php?e=2531

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4級の暗唱検定用長文(3) as/2562.html
森川林 2016/03/30 05:01 


■4級の3 やまとうたは、ひとのこころをたねとして(古今集序文)

【1】やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。なかにあるひと、こと、わざ、しげきものなれば、こころにおもことを、見るみ もの、きくものにつけて、いいだせるなり。【2】はなになくうぐす、みずにすむかづのこをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。【3】ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えみ ぬおにがみをもあれとおもせ、とこをむなおん のなかをもやらげ、たけきもののふのこころをもなぐさむるは、うたなり。 
【4】このうた、あめつちのひらけはじまりけるときより、いできにけり。[あまのうきはしのしたにて、めがみを神おがみとなりたまことをいるうたなり。]【5】しかあれども、世によ つたることは、ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり[したてるひめとは、あめわかみこのめなり、せうしょうとのかみのかたち、かたににうつりて、かがやくをよめるえびすうたなるべし、これらはもじのかずもさだまらず、うたのやうようにもあらぬことどもなり。]【6】あらかねのつちにては、すさののみことよりぞ、おこりける。ちはやぶるかみには、うたのもじもさだまらず、すなにして、ことこころわきがたかりけらし。【7】ひとのとなりて、すさののみことよりぞ、みそもじあまりひともじはよみける。[すさののみことは、あまてるおほむおおんかみのこのかみなりとすみたまはむわんとて、いづものくににみやづくりしたまふもうときに、そのところにやいろのくものたつをてよみたまなり、やくもたついづもやがきつまごめにやがきつくるそのやがきを。]【8】かくてぞ、はなをめで、とりをうらやみ、かすみをあれび、つゆをかなしぶこころ、ことばおく、さまざまになりにける。【9】とところも、いでたつあしもとよりはじまりて、年月としつきをわたり、たかきやまも、ふもとのちりひぢよりなりて、あまぐもたなびくまでおのぼれるごとくに、このうたも、かくのごとくなるべし。

古今集こきんしゅう序文じょぶん

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4級の暗唱検定用長文(2) as/2561.html
森川林 2016/03/30 04:57 


■4級の2 天地初めて発(ひら)けし時(古事記)

 【1】天地あめつち初めてはじ  ひらけしとき高天たかまはらりませるかみは、あめ御中みなかぬしかみ次につぎ たかかみ次につぎ かむかみ。この三柱みはしらかみは、みなひとりがみ成りな まして、かくしたまき。
 【2】次につぎ くに稚くわか 浮かべるう  あぶら如くごと して水母くらげなすただよへるときに、あしかびのごと騰るあが もの因りよ 成りな ませるかみは、宇摩うまぢのかみ。【3】次につぎ あめとこたちかみ。この二柱ふたはしらかみもまたひとりがみ成りな まして、かくしたまき。
 【4】つぎりませるかみは、くにとこたちかみつぎとよ雲野くものかみ。この二柱ふたはしらかみもまた、ひとりがみ成りな まして、かくしたまき。【5】つぎれるかみは、かみ次につぎ いもかみ次につぎ つのぐいかみ次につぎ いもいくぐいかみ二柱ふたはしら。【6】次につぎ 能地のぢかみ次につぎ いもおおかみつぎかみ次につぎ いもかみ次につぎ 那岐なきかみ次につぎ いもかみ
 【7】ここにあまかみもろもろみことちて、那岐なきみことみこと二柱ふたはしらかみに「この漂へるただよえ くに修めおさ つくかたせ。」とりて、あめぼこ賜ひたまいて、ことさしたまき。【8】かれ二柱ふたはしらかみあめ浮橋うきはし立たした  て、そのぼこ指しさ 下しおろ きたまば、しおこをろ お こをろ お して、引き上げひ あ たまときに、そのほこさきより垂りしたた 落つるしおかさなりもりてしまりき。【9】これ、しまなり。そのしま天降りあまくだ まして、あめはしら見立てみた 八尋やひろ殿どの見立てみた たまき。

古事記こじき

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暗唱(121) 

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4級の暗唱検定用長文と暗唱の仕方(1) as/2560.html
森川林 2016/03/29 11:51 


 暗唱検定の長文は、次のページに掲載しています。
https://www.mori7.net/mine/as2.php
 朗読と抄訳のページのリンクを今後作る予定です。

 4月4週に5級の暗証検定を行います。暗証検定には、skypeを使います。
 5級の長文(3ヶ月分約3000字)を6分以内で間違えずに暗唱できれば合格です。
 5級に合格した人は、4級の暗証検定に取り組んでください。

【暗唱のコツ】
(1)最初の読みのときに読み間違えると、あとからはなかなか直りません。最初はゆっくり正確に読み、正確に読めるようになってからはできるだけ早く読むようにしましょう。
(2)暗唱の長文を印刷した紙は、いつも同じものを使いましょう。人間の記憶は、紙の位置とも結びついています。印刷物が古くなったら、同じものをコピーして使いましょう。
(3)すらすら読めるようになるまで、紙を見て暗唱しましょう。思い出しながら暗唱すると、思い出しながら暗唱する読み方になるのでかえって時間がかかるようになります。

■4級の1 千山/偶成/春望/方丈記/田子の浦ゆ

【1】せん山鳥ざんとりぶこと絶えた  
ばんけいじんしょうめっす 
孤舟こしゅう蓑笠さりゅうおう 
独りひと 釣るつ かんこうゆき

【2】少年しょうねん老いお 易くやす がく成りな がたし 
一寸いっすん光陰こういんかろんずからず  
未だいま めず池塘ちとう春草しゅんそうゆめ 
かいぜんよう已にすで しゅうせい
偶成ぐうせいしゅ

【3】くに破れやぶ 山河さんが在りあ  
しろはるにして草木そうもく深しふか  
とき感じかん てははなにもなみだそそぎ 
別れわか 恨んうら ではとりにもこころ驚かすおどろ   
烽火ほうか三月さんげつ連なりつら   
しょ万金ばんきんあたる 
白頭はくとう掻けか 更にさら 短くみじか  
べてしんえざらんとほっす 
しゅんぼう

 【4】ゆくかわながれはえずして、しかももとのみずにあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつえ、かつむすびて、ひさしくとどまりたるためしなし。なかにある、ひとすみかとまたかくのごとし。 【5】たましきのみやこのうちに、むね並べなら いらか争へあらそえる、たかき、いやしき、ひと住ひすまいは、世々よよきせぬものなれど、これをまことかとたずぬれば、むかしありしいえまれなり。あるい去年こぞけて、今年ことしつくれり。あるい大家おおいえほろびて小家こいえとなる。【6】ひともこれにおなじ。ところかわらず、ひとおおかれど、いにしひとは、二三十人にさんじゅうにんうちに、わづかにひとりふたりなり。あしたに、ゆうべうまるるなら、ただみずあわにぞたりける。
 【7】らず、うまぬるひと何方いずかたよりたりて、何方いずかたへかる。またらず、かり宿やどり、ためにかこころなやまし、なにによりてかよろこばしむる。【8】そのあるじすみかと、無常むじょう争ふあらそうさま、いばあさがつゆことならず。あるいつゆちてはなのこれり。のこるといども朝日あさひれぬ。あるいはなしぼみてつゆえず。えずといどもゆうべことなし。
方丈記ほうじょうき鴨長明かものちょうめい

 【9】天地あめつちの 別れわか ときゆ 神さびかん  て 高くたか とうとき 駿河するがなる 高嶺たかねを あまはら 振りふ 見れみ ば 渡るわた の かげかく 照るて つきの ひかり見えみ ず 白雲しらくもも い行きゆ はばかり ときじくぞ ゆき降りふ ける 語り継ぎかた つ  言ひいい継ぎつ かむ 不尽ふじ高嶺たかねは 
 田子の浦たご うらゆうちでて見れみ 真白ましろにそ不尽ふじ高嶺たかねゆき降りふ ける
山部赤人やまべのあかひと

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暗唱検定5~2級のページ as/2559.html
森川林 2016/03/28 21:54 


 暗唱検定の5級から2級のページができました。
https://www.mori7.net/mine/as2.php

 5級の検定試験は、4月4週に行う予定です。詳細は、追ってお知らせします。

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二つの変数 as/2558.html
森川林 2016/03/26 06:51 


 これから、3回に分けて、教育を考える際の二つの変数について書いていきたいと思います。
 その変数とは、自由度と計画度の横軸と、自主性と強制性の縦軸とで構成されたグラフに表される変数です。

   自主性
    ┃
  C ┃ A
計   ┃   自
画━━━╋━━━由
度   ┃   度
  D ┃ B
    ┃
   強制性

 そして、現在の学校教育に代表される教育全般の行き詰まりと、その打開策について述べていきたいと思います。(つづく)

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記事 2557番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
時間をかけるのは個性と経験と読書。勉強は短期間の集中力で as/2557.html
森川林 2016/03/23 18:53 


 受験勉強というのは、それほど面白いものではありません。既に答えのある世界で、他人と同じことをより速くより正確にやるという競争ですから、個性のはっきりしている子ほど飽きるのも早いのです。
 しかし、現実に競争があるのですから、やらないわけには行きません。そこで、出てくるのが、最後の1年間(又は半年)で死に物狂いの集中力で得点力をつけるという方法です。

 地道で計画的な勉強を考える人は、そういうやり方を不安視しますが、実はこの短期間の集中勉強というのは、大きな成果を上げるものです。
 ただし、それまでに、基礎的な実力はつけておく必要はありますが、その基礎的な勉強は、学校で普通に勉強していればつくというレベルのもので十分です。

 受験勉強というものは、本人の実力を測るものではなく、限られた範囲の試験での得点力を測るものですから、過去問を分析し自分の弱点を見極め、集中的に取り組めば、半年ほどで成績が急上昇します。

 保護者の中には、こういうことを自分で身を持って体験している人がいます。そういうお父さんやお母さんは、子供の勉強にあまり口出しをしません。普通に勉強していれば、いざというときにがんばれるということがわかっているからです。
 そして、それまでの勉強をあまり無理せずに行っていて、自分の自由な時間をたっぷり持っていた子供ほど、短期間の集中力は爆発的になるのです。

 ところが、今は塾の情報が多いせいか、子供が小さいころから塾に通わせて受験勉強の先取りをする家庭が増えています。
 もちろん勉強すること自体は、子供の仕事のようなものですから、それはそれでいいのです。
 しかし、受験の先取り的な、学校でやらないような問題を解かせるような勉強は、多くの場合全くの無駄になることが多いのです。なぜなら、例えば小学校3年生で1時間かけてやっと身につけたようなことは、小学校5年生になると10分でもっと確実に身につけられるというようなことがあるからです。
 そして、早めに無理な勉強をがんばっていると、勉強の生活に飽きるせいか、受験のときの短期間の爆発力が出ないのです。

 勉強は、時間をかければ確かに成績は上がります。だから、受験の最後の1年間の集中力で成績を上げるよりも、早めにこつこつと成績を上げておいたほうがよいという考えもあります。
 しかし、受験のための勉強に時間をかけるのは、実はもったいないことです。

 これからの子供たちの成長に大事なことは、個性を伸ばし本当の実力をつけておくことです。
 成績を上げるための勉強は、短期間の(と言っても半年か1年の期間ですが)集中力で取り組み、そのかわり、自分の好きなことに熱中し、経験と読書の質と量を高めていくことに多くの時間を費やすようにしていくといいのです。

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