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成績と学力とは違う――成績を上げるには成績を上げるための勉強が必要――「中学生定期テスト対策」オンエア講座) as/2596.html
森川林 2016/06/07 21:19 


 小学校低学年のころよくできていた生徒が、学年が上がるにつれてだんだん成績が振るわなくなってくることがあります。
 それは、低学年のころによくできていたのが原因です。

 小学校低中学年の勉強は、やれば誰でもできるようなものです。
 難しい問題というのは、文章の読み取りが難しいだけで、それ以外の本質的な難しさはほとんどありません。
 だから、問題を数多く解いていれば、誰でも勉強ができるようになります。

 しかし、低学年のころにそういう量をこなす強をして成績のよかった子は、学年が上がっても同じような勉強を続けてしまうのです。
 すると、できる問題をいつまでも解くような勉強をする一方、できなかった問題も一度か二度解いただけで先に進んでしまうことが多いのです。

 学年が上がると、易しい問題と難しい問題の差が出てきます。
 高学年や中学生校生の勉強は、易しい問題はパスし、難しい問題を日を置いて何度も繰り返すという重点の置き方を変える必要があります。
 つまり、成績を上げるためには、成績を上げることを目的とした勉強をしなければなりません

 「一夜漬けでは実力はつかない」という言葉はよく聞きますが、だから、成績を上げるためには一夜漬けは有効です。
 なぜなら、テストの目的は、実力をつけることではなく成績を上げることだからです。

 数学者の岡潔さんは、中学生のころのテストは、すべて一夜漬けの丸暗記で済ませていたそうです。
 そのかわり、毎日、学校の勉強とは関係のない自分の好きなことをやっていたそうです。


 既に答えが決まっている学校の勉強は、面白いものではありません。だから、成績を上げるためには、そのつまらない勉強をどういう計画でやっていくかという作戦を立てることが必要になります。

 「中学生定期テスト対策」講座では、中学生の人たちが、どういう予定で勉強の計画を立てたらよいかというアドバイスをしています。
 中学生のうちに自分で計画を立てる勉強をした人は、高校生になっても、大学生になっても、同じような計画的な枠組みを作れるようになります。
 この勉強に取り組むときの姿勢は、勉強そのものより大事なのです。

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暗唱検定5級の合格者6名 as/2595.html
森川林 2016/06/06 18:08 


 次の方が、暗唱検定5級の約3000字6分の暗唱に合格しました。
 おめでとうございます。

ああくた さん 小3 男 神奈川県 木 いのこ先生
けすうゆ さん 小3 男 神奈川県 寺オン生徒
らあお さん 小3 女 神奈川県 土 じゅん先生
らおい さん 小3 男 東京都 金 たこ先生
らゆに さん 小3 男 東京都 月 よここ先生
りらゆ さん 小4 女 神奈川県 金 ささみ先生

 暗唱検定用の長文は、下記のページに掲載されています。
 印刷物をご希望の方は、送料108円でお送りします(ただし郵送は国内の生徒のみ)
https://www.mori7.net/mine/as2.php

 暗唱検定試験は随時受け付けていますので、検定試験をご希望の方は、skypeをご用意の上、検定日の希望日時をご連絡ください。

■5級の暗唱長文

【1】あめニモマケズ
かぜニモマケズ
ゆきニモなつあつサニモマケヌ
丈夫じょうぶナカラダヲモチ
よくハナク
けっシテいかラズ
イツモシヅカニワラッテ
一日いちにち玄米げんまい四合よんごう
味噌みそすこシノ野菜やさいヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
【2】野原のはらまつはやしかげ
ちいサナかやブキノ小屋こや
ひがし病気びょうきノコドモアレバ
ッテ看病かんびょうシテヤリ
西にしニツカレタははアレバ
ッテソノいねたば負ヒおい
みなみウナ人アレバ
ッテコガラナクテモイトイ
きたニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイ
【3】ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ウイモノニ
ワタシハナリタイ
(「あめニモマケズ」 宮沢みやざわ賢治けんじ

【4】小諸こもろなる古城こじょうのほとり くもしろ遊子ゆうし悲しむかな  
みどりなすはこべは萌えも ず 若草わかくさくによしなし
しろがねのふすま岡辺おかべ 溶けと 淡雪あわゆき流るなが 

【5】あたかきひかりはあれど つるかおり知らし 
浅くあさ のみはる霞みかす て むぎいろわづかにあお
旅人たびびとむれはいくつか 畠中はたなかみち急ぎいそ 

【6】くれ行けゆ 浅間あさまえず うた哀しかな 佐久さく草笛くさぶえ
千曲川ちくまがわいざよなみの きし近きちか 宿やどにのぼりつ
濁りにご ざけ濁れにご みて 草枕くさまくらしばし慰むなぐさ 
(「小諸こもろなる古城こじょうのほとり」 島崎しまざき藤村とうそん


【7】昨日きのうまたかくてありけり 今日きょうもまたかくてありな
このいのちなにを齷齪あくせく 明日あすをのみおもわづら

【8】いくたびか栄枯えいこゆめの 消え残るき のこ たにくだりて
かわなみのいざよれば すなまじりみず巻きま 帰るかえ 

【9】嗚呼ああ古城こじょうなにをか語りかた  きしなみなにをか答ふこたう
いに静かしず おも 百年ももとせもきののごとし

千曲川ちくまがわやなぎかすみて はる浅くあさ 流れなが たり
たゞただひとりいわをめぐりて このきしうれい繋ぐつな 
(「千曲川ちくまがわ旅情りょじょううた」 島崎しまざき藤村とうそん

【1】春眠しゅんみんあかつき覚えおぼ 
処処しょしょていちょう聞くき 
夜来やらい風雨ふううこえ
花落はなおつること知るし 多少たしょう
(「春暁しゅんぎょう」 孟浩然もうこうねん

【2】くに破れやぶ 山河さんが在りあ  
しろはるにして草木そうもく深しふか  
とき感じかん てははなにもなみだそそぎ 
別れわか 恨んうら ではとりにもこころ驚かすおどろ   
【3】烽火ほうか三月さんげつ連なりつら   
しょ万金ばんきんあたる 
白頭はくとう掻けか 更にさら 短くみじか  
すべしんに ざらんとほっす 
(「しゅんぼう」 


 【4】もの本末ほんまつあり、こと終始しゅうしあり。先後せんこうするところれば、すなわみちちかし。 

 【5】いにしえ明徳めいとく天下てんかあきらかにせんとほっするものは、ずそのくにおさむ。そのくにおさめんとほっするものは、ずそのいえととのう。【6】そのいえととのえんとほっするものは、ずそのおさむ。そのおさめんとほっするものは、ずそのこころただしくす。【7】そのこころただしくせんとほっするものは、ずそのまことにす。そのまことにせんとほっするものは、ずそのいたす。いたすはものいたるにり。 

 【8】ものいたってのちいたる。知至ちいたってのちまことなり。まことにしてのちこころただし。こころただしくしてのちおさまる。おさまってのち家斉いえととのう。家斉いえととのいてのちくにおさまる。くにおさまってのち天下てんかたいらかなり。 

 【9】天子てんしよりもって庶人しょにんいたるまで、壱是いっしみな修身しゅうしんをもってもとす。そのもとみだれてすえおさまるものあらず。そのあつうするところものうすうして、そのうすうするところものあつきは、いまだこれらざるなり。
(「大学だいがく」)

 【1】はるはあけぼの。やうやうよ よ 白くしろ なりゆく、やまぎは わ少しすこ あかりて、むらさきだちたるくも細くほそ たなびきたる。

 【2】なつよるつきのころはさらなり。やみもな、ほたるの多くおお 飛びと ちがたる。また、ただひとふたつなど、ほのかにうち光りひか くもかし。あめなど降るふ かし。

 【3】あき夕暮ゆうぐれ夕日ゆうひのさして山の端やま はいとちこうなりたるに、からすどころへ行くい とて、つ、ふたつなど飛びと いそぐされなり。【4】まいてかりなどのつらねたるが、いと小さくちい  ゆるはいとかし。入りい はてて、風の音かぜ おとむしなど、はたいべきにあらず。

 【5】ふゆはつとめて。ゆき降りふ たるはいべきにもあらず。しものいとしろきも、またさらでも、いと寒きさむ に、などいそぎおこして、すみもてわたるもいとつきづきし。ひるになりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶ひおけ白きしろ はいがちになりてわろし。
(「枕草子まくらのそうし」 清少納言せいしょうなごん


 【6】「てんひとうえひとつくらずひとしたひとつくらず」とえり。さればてんよりひとしょうずるには、万人ばんにん万人ばんにんみなおなくらいにして、まれながら貴賤上下きせんじょうげ差別さべつなく、【7】万物ばんぶつれいたるこころとのはたらきをもって天地てんちあいだにあるよろずのものり、もって衣食住いしょくじゅうようたっし、自由自在じゆうじざいたがいにひとさまたげをなさずしておのおの安楽あんらくにこのわたらしめたもうの趣意しゅいなり。【8】されどもいまひろくこの人間世界にんげんせかい見渡みわたすに、かしこきひとあり、おろかなるひとあり、まずしきもあり、めるもあり、貴人きじんもあり、下人げにんもありて、その有様ありさまくもどろとの相違そういあるにたるはなんぞや。【9】その次第しだいはなはだあきらかなり。『実語教じつごきょう』に、「ひとまなばざればなし、なきもの愚人ぐじんなり」とあり。されば賢人けんじん愚人ぐじんとのべつまなぶとまなばざるとによりてできるものなり。
(「学問がくもんノススメ」 福沢諭吉ふくざわゆきち


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