言葉の森では、毎週の作文の電話指導をより充実させるために、オンエア講座の無料モニターを募集します。
■名称
「作文国語と勉強全般」
■対象学年
小学3年生~中学2年生(言葉の森の生徒、及び、森林プロジェクトで授業を受けている生徒。前半の作文の話は、作文課題集が必要なため)
googleハングアウトを利用して、学年別に6~7名の少人数で、主に作文の予習と算数数学の勉強を行います。
■内容
作文については、学年ごとの次の週の課題を、担当の先生の電話指導とは別に説明します。
この話をもとに、次の週に作文に書くことを準備すると書きやすくなります。
清書の作文をもとにした、書き方のアドバイスを行います。
また、参加する生徒の学年に応じた、算数数学を中心にした勉強全般のアドバイスもします。
算数数学の勉強に関しては、市販の教材をもとにした授業と質問受け付けを行います。
週に1回このオンエア講座に参加して、普段は寺子屋オンエアで自学自習をしていれば、学習塾に行かなくても自宅で勉強ができるという状態を目標にしています。
■期間
10月3週から12月3週まで。
■費用
無料。
■用意していただくもの
書く練習をしますので、ノートをご用意ください。
また、算数数学の勉強については、下記の教材をご用意ください。
「ハイクラステスト算数○年」(受験研究社)(該当学年のもの。中学生の場合は「数学」)
この教材に沿って、授業と質問受け付けを行います。
■利用環境
ハングアウトは、スマホ、タブレット、ウェブカメラつきPCのいずれからでも参加できます。
ハングアウトの利用には、Googleアカウントが必要ですが、ほとんどの人がgmailなどですでに取得していると思います。
ハングアウトを初めて利用される方のためにテスト接続を受け付けています。
■曜日と時間
( )内は対象学年。45分の授業のうち、前半は作文と国語、後半は算数数学と勉強全般を行います。
火曜日 18:00~18:45(既に小1~3の読書実験クラブを運営中)
〃 19:00~19:45(小5)
〃 20:00~20:45(中1)
水曜日 18:00~18:45(小3)
〃 19:00~19:45(既に小4~6の思考国算講座を運営中。あと1~2名空きあり)
〃 20:00~20:45(中2)
木曜日 18:00~18:45(小4)
〃 19:00~19:45(小6)
〃 20:00~20:45(既に中1~3の先行国数講座を運営中。あと1~2名空きあり)
■欠席など
欠席した場合のふりかえはありません。ただし、動画の記録をごらんいただけます。
祝日及び5週目は休みとなります。
■お申し込み
お電話でお申し込みください。
10月14日(金)の時点で定員を超えた学年は抽選とします。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。オンエア講座(41)
講演会「自宅で子供たちに作文を教えるコツ、それを将来自分のライフワークにする方法」
10月29日(土)13:00から横浜で、森林プロジェクトについての講演会を行います。
既に、森林プロジェクトの講師をされている方も、まだ森林プロジェクトに参加していないが子供の作文指導に関心を持つ方も、どなたも参加できます。
時間があれば、そのあと懇親会も行う予定です。
言葉の森のFacebookページのイベント欄に情報を載せておきますので、参加を希望される方はそちらからご連絡ください。
https://www.facebook.com/events/1219858614702796/
●講演内容
「自宅で子供たちに作文を教えるコツ、それを将来自分のライフワークにする方法」
●講師
中根克明(作文教室言葉の森代表)
●会場
ワークピア横浜(みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩5分)
http://workpia.or.jp/
●日時
2016年10月29日(土)
12:30受付
13:00開演
14:30終了
(そのあと参加できる方は懇親会へ)
●参加費
1,000円
※参加された方全員に、ここでしか手に入らないオリジナルの作文指導マニュアルの小冊子プレゼント。
====
日本を発展させる未来の産業は教育
私は、これから日本で生まれる新しい産業は、教育や文化や観光になるのではないかと思います。
その中でも、特に教育が新しく生まれる需要の中心になるのではないかと思っています。
その理由は、二つあります。
第一の理由は、世の中で最後に価値あるものとして残るものは創造だからです。その創造を生み出すものは、人間の創造性です。
だから、創造的な教育と、その基礎となる充実した学力を育てていくことが未来の産業の中心になると思うのです。
第二の理由は、教育は、生きた人間によって為されるからです。
教材という物があり、テストという方法があれば教育ができるというわけではありません。そこに、人間の出会いや触れ合いによる意欲が必要なのが教育です。
すると、その教育を担う人が必要になります。つまり、教育は教える人という新しい雇用を生み出す産業なのです。
言葉の森は、これからの社会における教育の役割を、大きく以上のように考えています。
そのために、言葉の森の30年以上にわたる作文指導という独自のノウハウを提供する「森林プロジェクト」を立ち上げました。
また、この森林プロジェクトを、作文指導だけでなくネットワークを利用した全教科の教育に結びつけるために、寺子屋オンエアという企画を進めています。
世界は、これから大きな経済的困難にぶつかると思われます。
既に、ヨーロッパでは、いくつかの最大手と言われる金融機関の破綻が噂されるようになっています。
経済成長力で世界を牽引してきたように見える中国も、今後は出口のない停滞に入る可能性があります。
世界経済の停滞と縮小は、日本にも大きな影響を与えるでしょう。
しかし、それでも、日本が最も新しい経済に移行する可能性に富んだ国なのです。
それは、日本が「失われた20年」を通して、世界で最も早くデフレに対応できる国になっているからです。
旧来の経済の急激な収縮のあと、新しい需要は日本の教育の分野で生まれてくると思います。
しかし、新しい産業としての教育は、従来の知識の詰め込みような教育ではありません。
創造性を育てる多様な教育で、それは子供の教育にとどまらず、大人も含めた日本の文化そのものを豊かにする教育になるはずです。
そういう未来の新しい日本に向けて、言葉の森は、これから創造性を育てる作文指導とともに、誰もが教育という仕事に参加できる森林プロジェクトを広げていきたいと思っているのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
デジタル情報は、どんなに価値あるものでも、コピーされればいくらでも複製できます。
しかし、人間はコピーはできません。
それは、人間が、その人だけの問題意識や、その人だけの未来の希望を持っているからです。
その人間の創造性を育てていくのが、本来の教育の目標だと思います。
10月29日(土)に横浜で講宴会を行います。
タイトルは、
「自宅で子供たちに作文を教えるコツ、それを将来自分のライフワークにする方法」
です。
森林プロジェクトで講師をしている人も、森林プロジェクトに関係なくタイトルに関心があるだけの人も、どなたも自由に参加できます。
参加方法は、のちほど言葉の森のFacebookページのイベント欄に載せておきます。
https://www.facebook.com/kotobanomori/
シェアしました。
シェアさせていただきます。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。言葉の森のビジョン(51) 森林プロジェクト(50) 未来の教育(31)
(放生図。
インターネットミュージアムより)
同じものを見ていても、それをどう感じているかは、この子の言葉の網の目の細かさによって変わってきます。
日本語には、同じようなものを表すのにも、さまざまな微妙な表現があります。
ただ生きていくだけであれば、言葉の種類はそれほど多くは必要ありません。
しかし、文化的に生きていくためには、使える言葉の種類は多いほどよいように思います。
10ヶ国語を操れるピーター・フランクルさんは、これまで習った言葉のうちで日本語がとても難しかったと言っていました。
その理由は、日本語は語彙が豊富だったからだそうです。
私も今日、「放生(ほうじょう)」という言葉を初めて知りました。^^;
新聞に、「放生図」(狩野永泰)という絵が出ていて、初めて見る言葉だったので調べてみたのです。
コンピュータが教育に使われるようになると、ビジュアルな説明で理解を助けるような工夫が行われます。
それはそれでいいのですが、言葉を使って表すという遠回りをせずに、ビジュアルに直接理解できるようにすると、それはかえって人間を野蛮にするような気がします。
放生などという言葉も、画像で見れば一目瞭然です。
しかし、言葉で理解するからこそ、より深い本質が自分のものになります。
不自由な言葉を使うからこそ、人間はより人間らしいものの見方や感じ方ができるのです。
子供の教育についても、語彙の豊富な子を育てていくことが、教育の基本になると思います。
そのためにも、読書と作文を組み合わせた勉強に力を入れていくといいのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
語彙力をつけるための本もたくさん世の中に出ていますが、やはり、読書で身につくものにはかなわないと思います。
読書をすることで、得ることはたくさんありますね。勉強も読書も、一生続ける価値がありますね。
勉強と読書は、一生続けたいですね。
「同じものを見ていても、それをどう感じているかは、この子の言葉の網の目の細かさによって変わってきます。」
「ただ生きていくだけであれば、言葉の種類はそれほど多くは必要ありません。しかし、文化的に生きていくためには、使える言葉の種類は多いほどよいように思います。」
「言葉で理解するからこそ、より深い本質が自分のものになります。」
激しく納得するとともに、子どもの教育だけでなく自分自身の人生の問題でもあると感じました。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。子育て(117) 国語力読解力(155) 教育論文化論(255)
言葉の森の通信教育を受けている生徒の保護者の中には、「勉強で習っているのは言葉の森だけです」という方がときどきいます。
実は、我が家もそうでした。
勉強は、学校でしていれば十分で、家でやる勉強的なことは読書だけでいいと考えていたのです。
言葉の森をやっていると、そのための自習があります。
それは、毎日課題の長文を読むことです。と言っても、千数百字の文章ですから、音読で3、4分です。これを毎日していました。
音読を聞くともなしに聞いていると、ときどき読み間違いがあったり、子供から言葉の意味について質問があったりします。
そこで、長文の内容についていろいろ話をします。
普通、親と子が話す内容は、日常生活のあまり意味がないものが多いと思いますが、長文をもとに話をすると、話の内容がかなり知的なものになります。
その中で、親の体験談を話したり、長文から少し脱線した別の話をしたりしました。
人間の頭脳は、言葉のインプットによって複雑になっていきます。
ドリルを解くような勉強をしても、小学生の間は、習ったことを繰り返して身につける条件反射的なものが多いので、考える力は対して育ちません。
それに比べると、親子の知的な話し合いは、楽しくできて、しかも考える力がつく、最良の勉強的なものなのです。
この音読も、言葉の森を習っていて、毎週一回作文を書く勉強があるから続けられることで、もし音読だけを単独で家庭学習としてやろうとしても、なかなか続けることはできません。
今は、学校でも音読の宿題を出すところが増えているようです。
しかし、この学校の音読は、読む文章が易しすぎ、読む繰り返しの回数が少なすぎるように思います。そのため、音読をもとに親子で知的な対話が始まるということもあまりないのではないかと思います。
言葉の森の音読でなぜ対話が特に必要になるかというと、その音読した長文をもとに感想文を書く課題があるからです(小3から)。
感想文のポイントは、自分の体験に結びつけて考えることにあります。そのためには、長文に関連した体験を考えなければなりません。しかし、子供の人生経験は短いので、親の経験談を聞かなければ、なかなか自分の体験と結びつけることができないのです。
そのかわり、親の話を聞いてくると、実例も増えるし、語彙も増えます。こういう蓄積が、公立中高一貫校の作文課題などでも自然に生きてくるのです。
言葉の森で作文を週1回書き、長文音読を毎日続けていると、勉強の流れができます。
ここに、毎日の読書を組合せれば、家庭学習の中身はこれで十分です。
そして、最近は、ここに暗唱検定や寺子屋オンエアのオプション学習も組み合わせられるようになりました。
暗証検定は、1回の検定料が540円です。
この暗証検定を目指して、毎日10分暗唱の勉強ができるというのは、家庭学習にとって大きなメリットになると思います。
また、寺子屋オンエアは、1時間オンラインで自学自習ができるシステムです。
家庭学習を、ほかの生徒と一緒にでき、しかも最後の10分に先生との話があるので、ひとりでやる家庭学習よりも励みになります。これも、料金は1日1時間1404円ですから、塾に行くよりもずっと割安で、しかも自分のペースで勉強ができます。
言葉の森では、このほかに、今オンエア講座という形で、先生の授業を聞いて勉強するようなオンラインの講座も開いています。
これらを組合せれば、家庭での勉強は言葉の森だけでいいという傾向はますます強くなっていきます。
ときどき、言葉の森の受講料8434円(小学生)は高いと思われる方がいますが、こういう家庭学習の中心として言葉の森を活用すれが、全く高いということはありません。
それよりも、安いと言われる作文の通信教育をやって、子供が作文が苦手になれば、そのマイナスの方がずっと大きいのです。
作文の勉強というものは、独学や家庭学習ではまずうまく行きません。
また、作文を教える教室もあるかもしれませんが、そこで小1から高3まで作文の勉強が続けられるようなところはまずないありませんし、また苦手な子が楽しく通えたり、中高大の受験作文まで対応できたりするところもまずないと思います。
自宅で作文の練習ができて、先生から毎週の電話指導があり、オプションの学習もできるという点で、言葉の森を家庭学習の中心にすれば、いろいろなことがうまく回っていくようになるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
オーバーなタイトルのように思われるかもしれませんが、これは私の実感です。
作文は、うまく教えてくれるところでなければかえって苦手になります。
勉強は学校でやっていれば十分で、学校より先に進むとしたら家庭学習で十分です。
だから、言葉の森の作文を中心にして読む力と書く力をつけ、自学自習で勉強をしていけば、余裕のたっぷりある小学校生活を送れるのです。
海外に住んでいると、だんだん日本語の勉強がおろそかになって行きます。親の言うことは聞かなくても、先生から電話があるとヤル気が出るのではないか、と思いました。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。言葉の森の特徴(83) 家庭学習(92) 暗唱(121) 寺子屋オンライン(101)
日本では長らく、作文教育は文学的な教育の一部として行われてきました。
小学生のうちから私小説の作家を育てることがゴールになるような雰囲気で作文指導が行われてきたのです。
もちろん、そういう生活作文的な作文指導も必要です。
そして、小学生は、そのような事実中心の作文からスタートしていくのが自然です。
しかし、作文教育の目標は、小説家を育てることではありません。
将来、社会に出て、自分の言いたいことを文章でしっかり表せる人になることが目標です。
そして、その上に更に、文章を書くことによって創造的な考えを生み出せるような人になることが目標なのです。
創造性を育てることについて、簡単なノウハウはありません。
しかし、少なくとも、教える先生がゴールは創造性にあるということを自覚していることが必要です。
受験に合格する作文ということも、もちろん一時的には目標になりますが、作文を教える先生は、その先の目的も自覚しておく必要があるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
教育の目的は、創造性を育てることにあります。
答えのある世界は、これからどんどん人工知能に肩代わりされていきます。
人間がする仕事は、希望を持つことと、問題を作ることです。
その両者に結びつく教育が、作文教育です。
だから、作文の評価で大事なことは、文章が正しく書けているとか、漢字が正しく使われているとかいう以前に、まずその子のオリジナルなものがあることなのです。
言葉の森は、世の中に作文教室の「さ」の字もないころから、作文指導をしてきました。
大学入試に小論文の課題が出てきたのは、言葉の森が作文教室を始めてからずっとあとです。
また、公立中高一貫校の入試に作文の課題が出てきたのは、ここ10年ほどのことです。
なぜそのように早くから作文指導に取り組んできたかというと、これからの教育で最も大事になるのは、創造性の教育だと考えていたからなのです。
大人は、ついつい美文を求めたがります。目標を間違えないようにしなければ。
創造性ということを意識すると、大らかな気持ちで指導できそうです(笑)。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。作文教育(134)
先日行った思考国算講座の記録(約45分間)の一部を紹介します。
参加者は小4~小6の生徒7人です。
ハングアウトを使ったオンエア講座なので、参加できる人数は最大でも8名程度です。
現在、オンエア講座は、このほかに小1~小3対象の読書実験クラブ、中1~中3対象の先行国数講座を行っています。
まだ曜日と時間が限定されていますが、将来はもっと多くの曜日と時間で、全国の生徒が自由に参加できる形にしたいと思っています。
現在、世界で行われているネットを活用した教育には、二つの問題があるように思います。
一つは、MOOCなどに見られるように、良質のビデオ授業を無償に近い低価格で配信する教育です。
これは、意欲があるが学ぶ機会がないという途上国の青年などが学習できるという点で優れていますが、ひとりで授業を聴いて勉強をするというのは、多くの人にとって継続しにくい面があるようです。
もう一つは、語学のマンツーマン教育のような時間と場所を自由に選べる個別教育です。
これは、生徒にとっても先生にとってもやりやすい仕組みですが、受講料が高額になる面があります。
一方、ネットではない従来のリアルな教育は、新しい問題を抱えています。
それは、少子化の中で、ある程度の人数が集まって勉強する場がなかなか確保できなくなっている点です。
地方では特にその傾向が強くなっているます。
言葉の森では、ネットを活用した教育として、このオンエア講座や寺子屋オンエアをこれからもっと使いやすい形にしていく予定です。
https://youtu.be/4m4Sng3VZWE
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
勉強の基本は、自学自習です。
先生に、手取り足取り教えてもらうものではありません。
しかし、質問をしたり、大きなアドバイスを聞いたり、生徒どうしが交流したりする場は、先生がある程度作っていく必要があります。
そして、その先生という役割は、子供のことを考えてあげられる人なら誰でもできると思います。
私は、密度の濃い勉強ができるのは、個別指導の1人でも、集団指導の数十人でもなく、6、7名ぐらいの人数ではないかと思います。
これぐらいの人数であれば、全員が参加する形の勉強ができます。
日常の勉強は、家庭での自学自習で、そしてたまに6、7人のグループで授業に参加するいう形の学習スタイルがこれから広まっていくと思います。
毎週自宅で勉強できるのがいいですね。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。オンエア講座(41) 公立中高一貫校(63) 思考国算講座(0)
子供の作文を、言葉の森を始めたときからずっときれいに保存していてくださる保護者の方がいます。
今の原稿用紙スタイルは、散逸しやすいので、ファイルをしておかないとばらばらになってしまいます。
だから、本当は、みんなにそうしてもらいたいのですが、毎週のことになるとつい後回しになってしまうことも多いと思います。
そこで、清書だけはテキスト化して、ウェブにアップロードしておくことをおすすめしています。
テキスト化して保存しておくと、子供が小さいころからの成長の記録がずっと残ります。
すると、成長の過程で語彙が豊富になっていくことがよくわかるのです。
その成長も一直線ではなく、いろいろなところで停滞があったり進歩があったりということがわかります。
作文の勉強というものは、テストの点数のように上達が目に見える評価がないので、長くやっていると飽きることも出てきます。
そういうときに、自分の作文の蓄積を見ると、進歩のあとがわかるのでやる気を取り戻すことが多いのです。
小学3年生になると、学校でローマ字を習うので、自分でパソコン入力ができるようになります。
アルファベットを教えるだけなら、小学1年生からでもできるので、もっと早くからパソコン入力をすることもできます。
しかし、せっかくパソコン入力した作文が増えても、そのままではまだバラバラです。
そこで、今考えているのは、kindleのセルフパブリッシングを利用して本という形にしておくことです。
テキストだけでなく、そのときの画像などもカラフルに入れられるので、子供にとっていい思い出になります。
これからは、子供だけでなく、お父さんやお母さんも、自分の個性を生かしてセルフパブリッシングをする機会が増えてくると思います。
日常的な記録であれば、ブログやfacebookに記事を投稿する形でいいのですが、本格的なまとまったことを書こうとすれば、やはり形として残るものにしていく方がいいのです。
そこで、言葉の森では、これから子供たちの記録をkindleのセルフパブリッシングで作品集にする企画を考えています。
これまで、プレゼン作文発表会をしたり、作文検定をしたり、作文の勉強を形のあるものとして生かす工夫をしてきましたが、今度はそれにkindle作品集の企画も加えていきたいと思っています。
【追記】
タッチタイピングに慣れるためには、自分の好きな歌を一曲歌いながら、その歌詞を入力する練習をすることをすすめています。
このやり方で毎日10分でもタッチタイピングの練習をしていると、すぐに手書きよりも早く打てるようになります。
しかし、書く過程はパソコン入力でいいのですが、考える過程には手書きが必要なので、構想図を書くときなど手書きの部分は残しておくことが大事です。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
日本には、万葉集という庶民が詩を書いた伝統があります。
同じように、これからkindleのセルフパブリッシングという庶民が本を書く文化が生まれてくるのではないかと思います。
これを子供たちの作文の作品集として作っていくことを考えています。
昔は子供たちの文集を作るとなると、文字だけで、モノクロで、手間がかかって、コストもかなりかかりました。
これからは、電子書籍の文集になるので、個人別の作品集が、カラフルな画像も入れて、ほとんど無料でできるようになります。そして、田舎のおじいちゃんおばあちゃんも、孫の作品集をすぐにスマホで見られるようになります。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。電子出版(0) 言葉の森のビジョン(51)
学力と成績は、同じもののように思われるかもしれませんが、ここで言う学力とは学ぶ力のようなもので、まだ成績として表れているとは限らない潜在的な学力です。
学力の根本は、日本語の力によって養われます。というのも、人間は言葉によって物事を理解し、言葉によって考えるからです。
だから、言葉を豊富に駆使できる人は、理解する力も、思考する力もあるのです。
同じ物事を見る場合でも、言葉のストックが豊富にある人は、その物事をより高い解像度で見ています。言葉のストックが少ない人は、より低い解像度で見ています。
同じものが同じように見えるのですから、差があることはなかなか自覚できませんが、そこにはやはり差があります。
料理の味でも、舌の肥えた人とそうでない人との差があるように、言葉による理解も言葉の肥えた人とそうでない人の差があるのです。
言葉のストックを豊富にするものは読書です。
読書には質と量がありますが、まず量を確保することが先です。
本をたくさん読んでいれば、自然に語彙が豊富になり、その語彙を自分で自由に使えるようになります。
作文力の土台も、読書力です。
作文を作文の上だけで上手にすることはできません。
それは、根っこを育てないでいて、花だけを大きく咲かせようとするようなものです。
まず根っことなる読む力をつけることが基本なのです。
読む力がある子は、潜在的な学力を持っています。
成績を決めるのは、勉強の有無ですから、学力がある子が必ずしもその学力に比例して成績がいいわけではありません。
しかし、読む力があり、学力がある子は、いざ勉強が必要になり勉強に取り組むようになると、すぐに成績を上げることができるのです。
成績は、勉強の時間に比例します。
勉強の方法というのももちろん成績に影響しますが、もとになるのは勉強の量です。
特に、低学年のときほど、勉強の量はそのまま成績に表れます。
だから、成績のいい子は、よく勉強をしている子なのです。
成績は点数として表面に現れるので、誰でも関心を持ちます。
成績がよければ安心し、成績が悪ければ不安になります。
しかし、本当に関心を持たなければならないのは、学力の方です。
では、学力と成績は、どこで見るとよいのでしょうか。
学力と成績の違いは、漢字の力に表れます。
学力のある子は、漢字の読みがよくできます。その学年ではまだ習っていない漢字についても読みだけは知っているという子が多いのです。
しかし、漢字の読みがよくできる子が、漢字の書きがよくできるとは限りません。
漢字の書きは、書き取りの勉強量に比例します。
だから、成績は漢字の書きに表れると言っていいのです。
両方できるのが、もちろんいちばんいいのですが、大事なのは読む力の方です。
読む力のある子は、書く勉強を始めればすぐに書く力もついてきます。
しかし、その逆はありません。
だから、読む力は読書量によって独自に育てていく必要があるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
子供は本さえ読んでいればいいというのは、読書が学力の土台になっているからです。
読書さえしっかりしていれば、小学校での勉強は、漢字の書き取りと計算の練習だけやっていればそれで十分なぐらいです。
作文の試験が多くなったのは、作文力は読書力に比例し、読書力は本当の学力に比例していることがわかってきたからです。
反対に、教科の成績は勉強時間に比例しているので、成績のよい子は勉強をよくしてきた子だということはわかりますが、そういう子が必ずしも高い学力を持っているわけではないということもわかってきたからです。
「生きる力」・「考える力」というのは、結局読書量に比例するということ。
高学年になると、授業時間数も宿題も増えるけれど、読書はしっかりと。生徒さんのご両親にもしっかりお伝えしていきたいです。
読書をしている子は、語彙力も豊富ですね。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。読書(95) 読書実験クラブ(9)