△木片をテープのりでくっつけると、オリジナルなレゴのような遊びができます。
昔の子供たちは、学校から帰るとすぐにいろいろな遊びを始めました。
メンコ、ビー玉、ベーゴマのような定番野遊びもありましたが、特にそういう名前のつくような遊びではなく、みんなで近くの低い山に行き、途中で戦争ごっこをしたりちゃんばらごっこをしたりしながら、山の尾根をずっと歩くような遊びもありました。歩いている途中に、アケビがなっていたり、クリがなっていたり、野ブドウがなっていたりするのを食べながら、ずっと尾根を歩いて、そして帰ってくるのです。
しかし、今はなかなかこういう遊びができません。
家の中では、ゲームという面白い遊びがあるので、みんなが集まるとすぐにゲームを始めるというところが多いと思います。また、近所に遊びに行くと言っても、交通が激しかったり、近くに適当な遊べる場所がなかったりということも多いでしょう。
そういう中で、親はどう子供の遊びの環境を作ってあげるかということが一つの問題になってきます。
遊びの工夫を考える場合、できるだけ子供たちの創造性を発揮できるような遊びを考えてみることです。
そのためには、まずゲームの時間は制限しておく必要があります。
ゲームは面白いので、楽しくやることはもちろんいいのですが、創造性のある遊びというのは、やはり、自然の中での遊びや、自分の手足を使った遊びだからです。
私の家では、昔、ゲームの時間は1日15分と決めていました。今では、この時間では短いかもしれませんが、大事なことはルールを決めた上で自由にやらせるということです。
次に、ゲーム以外の遊びの機会や環境を作ってあげることです。
その一つが、小さい木片などの材料をどっさり用意して、それで自由に何かを作らせる遊びです。子供は、材料があれば、特に何も指示しなくても自分たちで遊びを工夫します。
私が先日アマゾンで買ったのは、木材ブロックセット(421円)です。
http://amzn.asia/2rBxRP4
これに、テープのりという両面テープを使えば、オリジナルなレゴがいくらでも作れます。(先日、木々レゴという名前で紹介したものです)
材料が豊富にあると、子供たちは、大人が思いつかないようなさまざまな遊び方を考え出します。
こういう手軽な遊びができるものにはほかに、風船があります。(100個入りで500円~1000円)
この風船を使うと、家の中で風船バレーボールをしたり水風船を作ったりというような遊びができます。
ただし、この場合は、低学年の子の中に仲間はずれの子ができないように、親が最初に誘導してあげる必要があります。
昔の子供たちは、いろいろな学年の子が一緒に遊ぶことが多かったので、リーダー格の子が自然に、年齢に応じた役割などを決めていました。しかし、今の子はそういう機会があまりないので、年少者や弱者に対する配慮が必要だということを教えておく必要があるのです。
家の中に、小さなテントを張れるようにしておくのも、面白い遊びになります。
子供たちは、秘密基地というものを作りたがります。その秘密基地で何をするわけでもないのですが、自分たちがその場所の主人公になって、いろいろな物語の世界を楽しむということが遊びなのです。
ワンタッチで組み立てられるミニテントがあると、家の中でそういう秘密基地作りが始まります。(2~3人用で2000円ぐらい)
このように、子供時代の遊びは、楽しみながら創造を生かす貴重な機会にもなるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
今の子供たちは、遊びというと、ゲームだったり、遊園地に出かけることだったり、サッカーだったり、野球だったりと、ややパターン化しているな感じがします。
それだけ、子供たちを取り巻く環境が単調になっているのかもしれませんが。
子供たちに、自由に創造性を発揮して遊べる場を工夫してあげる必要があるのではないかと思います。
昔、うちの子供たちを近くの海に連れていくと、小学校低中学年のころだったと思いますが、兄弟二人でずっと岩の上を飛んだり水の中に飛び込んだりしながら何か喋っていました。
どうやら、二人の共通する物語の世界をそれぞれの役で演じているようでした。
子供時代は、こういう何ということもない遊びが楽しいのだろうなあと、昔の自分をふりかえってそう思いました。
シンプルな遊びほど、夢中になり、想像力が発揮できますね。
大人にとっては「なんじゃこりゃ」と思うものでも、子供の想像力にかかると宝の山だということはありますよね! 我が家の娘たちも休みの日には、色々な「ゲージュツ作品」を作り出しています♪
大人にとっては「なんじゃこりゃ」と思うものでも、子供の想像力にかかると宝の山だということはありますよね! 我が家の娘たちも休みの日には、色々な「ゲージュツ作品」を作り出しています♪
オリジナルレゴは、小学生に限らず、中高生、大人もはまりそうです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。遊び(6)
よく、病気の多くは生活習慣から生まれると言われています。だから、健康法も、たまに健康によいことをどっさりするのではなく、毎日の生活習慣の中で自然にできるようにしていくことが大事だと言われているのです。
同じことが、勉強についても言えます。
勉強は、成績という結果が表に出るので、特に多くの人の関心を引きます。
そして、自分の子供がよその子供よりも遅れているように見えると、親はついその差をすぐに埋めようとします。しかし、それは長年の生活習慣の中でついてきた差なので、生活習慣を変えることが第一なのです。
そういう生活習慣の中で、最も重要なものが、読書と対話です。
学力のある子は、よく本を読み、よく親といろいろなことを話しています。それが、勉強全体の成績に生きてきます。
ところが、成績だけを見ると、その差は勉強をすれば埋められるように思いがちです。そして、確かに、問題集を解かせるような勉強を繰り返せばその教科の成績は上がります。しかし、もともとの学力が伴っていないと、その成績を維持することは難しいのです。
言葉の森がすすめている家庭学習は、毎日の読書(高学年は50ページ以上)、親子の対話(週に1回は家族全員で)、毎日の音読(3分)、できれば毎日の暗唱(10分)、そして算数の問題集を1冊繰り返し解くこと(15~30分)、中学生の場合は英語の教科書の暗唱(10分)です。
全部やるのが大変だったら、読書と音読と対話だけでもかまいません。それも無理なら読書だけでもいいのです。その読書も最低限10ページ以上とすればいいのです。
こういうことを毎日続けて半年もたつと、いつの間にかいろいろなことができるようになって、作文も上手に書けるようになっていたとなるのです。
成績を直接上げようとするのではなく、生活習慣の中で学力をつけて、いつの間にか自然に成績が上がるようにしていくのです。
しかし、この毎日続けるということが大変です。どの学習も結果がすぐ出るものではありませんから、子供も張り合いがありません。
特に、今は塾でも通信教育でも、子供の関心を引くために目新しい教材を次々と提供しますから、そういう勉強に慣れた子は、同じことを淡々と続けることがなかなかできません。
だから、同じ勉強を毎日続けるためには、子供の自覚ではなく、親による習慣化が必要です。
よく、「親が毎日言わなければやらない」と愚痴のようなことを言う人がいますが、親が毎日言うのは当然です。一度言っただけで、それを黙々とやり続けるような子であったら、かえって問題です。
そして、どんなに習慣化したように見えても、ちょっと風邪で休む日があったり、旅行に出かけたりという例外が入ると、習慣はすぐに崩れます。
そのときに、再び習慣を立て直すのも、子供が自分でできるわけがありませんから、親の役割なのです。
成績は勉強をすれば上がります。しかし、学年が上がると、勉強をするだけでは成績が上がらなくなってきます。それは、学力の差があるからです。
塾に行かせて勉強させれば成績が上がると考える人は多いのですが、勉強をさせて成績が上がるのは最初のうちだけです。学力がなければ、その成績もまたじきに下がってきます。
成績を継続的に上げられる子は、塾に行っても行かなくても上げることができます。それが学力の差です。
学力をつけるのは、毎日の生活習慣です。そして、その習慣をつけるのが、親の仕事です。
ただし、それを親の責任だけに押し付けてしまうと、ほとんどの場合、何も改善しません。
生活習慣を新たに作るというのは、実はとても難しいことなのです。
例えば、夜更かしの子に早寝早起きの習慣をつけるというのは、口で言うのは簡単そうに見えても、実行するのはほぼ不可能なほど難しいと思います。
毎日の音読の習慣をつけるなどというのも同じです。習慣化するというのは、それぐらい難しいという親の自覚がまず大切です。
そして、言葉の森では、この家庭学習の習慣作りの支援とアドバイスができるように、寺子屋オンエアというオプション講座を行っています。
この講座は、勉強を教える講座ではありません。教わる勉強は、学校や塾でやっていれば十分です。その教わったことを定着させ、毎日の学力の生活習慣を作るための講座です。
今後、この寺子屋オンエアで、子供の勉強を見るだけでなく、保護者との連携を充実させていきたいと思っています。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
よく、子供の成績が悪いと、塾に行かせれば何とかなのではないかと考える人がいますが、塾に行かせて何とかなる子は、もともと学校の勉強だけでも何とかなっていたはずなのです。
大事なことは、勉強をさせることではなく、その土台となる家庭での学力の生活習慣をつけることです。
その上で、新しい勉強をするために塾に行くというならいいのです。
成績は目に見えますが、学力は目に見えません。
親は、成績ではなく、学力をつけることを第一に考えていく必要があります。
テストの点数に一喜一憂するのではなく、その背後にある子供の学力の土台を見る必要があるのです。
習慣は大切ですね。早寝早起き、毎日の勉強、続けていきたいです。
大事なことは、簡単なように思えることを「きちんと続けること」。勉強するという習慣をきっちり身につけさせていくことが未来につながるのですね。
歯を磨くことと同じように、勉強も毎日できるといいですね。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。家庭学習(92) 寺子屋オンライン(101)