小1の勉強は簡単です。
しかし、この小1のときの勉強のスタイルが、その後の子供の勉強スタイルの土台になります。
だから、勉強の中身ではなく、勉強の仕方を工夫することです。
そのやり方は、子供が何をどういう手順でやるのかを教えで、きるだけひとりで勉強をする習慣をつけることです。
そして、子供が勉強している間、親は近くにいてにこやかに見守るような立場にいるのです。
じっと見守っていると、つい注意をしたくなることも出てくるので、親も近くにいて読書をしたり仕事をしたりしているといいのです。
子供が何かを聞いてきたら、いつも優しく教えてあげ、何度同じことを聞いても、何度も同じように優しく教えてあげます。
子供が小さいころの勉強は、親の精神修養だと思ってやることです。
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小学1年生で勉強することなど、たかが知れています。どの教材でも誰が教えても、大差ないものです。ですから、市販の教材でも通信の教材でも自由に選んで、身近なお母さんが教える形で十分に勉強できるのです。
しかし、大事なのは、このときの勉強の仕方です。勉強の中身そのものは誰でもできる(できなければならない)基本的なものなので、どういう教材をどう教えてもできるようになります。しかし、そのときの勉強の仕方は、実は千差万別なのです。
そして、このときの勉強の仕方が、その後の子供の勉強の仕方の土台になります。だから、この時期は、何をやるかとか何を身につけるかということよりも、どうやるかということが大事になってくるのです。
では、どうやればよいのでしょうか。
まず第一に大事なことは、明るく楽しくやることです。少学校低学年は、苦しい勉強をする時期ではありません。苦しい勉強の方がやりがいが出てくるのは、もっとずっとあとになってからです。小学1年生のときは、できるだけ楽にできるように、少しでも子供が困っていることがあったら、どんどん手助けしてあげることです。
これは、作文でも同じです。低学年の子に、無理に自分の力で書かせる必要はありまぜん。楽に書かせることが大事で、そのためにはいくらでも助け舟を出してあげることです。
しかし第二に、自分のペースで自主的にやる勉強スタイルを作ることです。そのためには、何をいつどういう順序でやるかということを、一つの流れとして作り、子供が自分の意思でその流れに乗るようにすることです。
よく、お母さんが、「次は、これ。それが終わったら、今度はこれ」と指示するような勉強の仕方をしている家庭が多いのですが、それでは、やらされる勉強になってしまいます。勉強の開始は、親が指示しないと始められないこともありますが、どういう順序でやっていくかということは、子供が自主的にやるような仕組みを作っておくことです。
「小学1年生の勉強の仕方が、その後の勉強のスタイルを作る」
https://www.mori7.com/index.php?e=2306
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子供が小さいときの勉強でいちばん大事なことは、親がいつもにこにこしていることです。
勉強の中身などはどうでもいいのです。
子供には、勉強を教えすぎないことが大事です。
しかし、もう一つ大事なことは、矛盾するようですが、子供が何かを聞いてきたら、できるだけ脱線して話を続けることです。
子供は、この脱線が好きなのです。
小学1年生から自分で勉強するスタイルが見につくといいですね。
子どもが小学生になった途端、「自分でやりなさい」「自分で調べなさい」と言っていたような気がします。
「子供が何かを聞いてきたら、いつも優しく教えてあげ、何度同じことを聞いても、何度も同じように優しく教えてあげます。」
こんな優しい態度で接してあげたらよかったなぁと反省。
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算数の成績に遺伝はありません。
後天的な努力によって成績が上がります。
国語は後天的な努力によってはなかなか成績が上がらない気がします。
しかし、国語も先天的なものではありません。
短期間の努力で成績が上がらない気がするのは、国語力は生活の中で身につくからです。
例えば、学校でまだ習っていない漢字を読める子がいた場合、それは漢字の読みの勉強をしているよりも、読書の中で自然についたと考えられるのです。
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頭のよさが関係ある勉強というと、算数数学を挙げる人が多いと思いますが、算数数学は練習の仕方で成績がよくなるので、後天的な努力型の勉強です。もちろん努力には時間がかかりますが、やれば誰でもできるようになります。
では、もっと頭のよさに関係がある勉強は何かというと、それは国語力なのです。その国語力の中でも、小学生の場合は作文力が、中学生の場合は語彙力や読解力が、頭のよさに関係が深いというイギリスの心理学者の調査結果が出ています。
国語は、特に勉強をしなくても誰でもある程度はできるので、それほど差のつく勉強だとは思えないと思います。確かに、日常の話題のような易しい語彙だけで済ませられる国語の問題は、できる子もできない子もほとんど差がつきません。
作文でも同じです。身近な生活作文を書く範囲では、国語の得意な子も苦手な子も、同じようにそれなりの文章を書けるのです。
差がつくのは、抽象的な語彙が出てくる読解や作文の課題になったときです。そのときに、本当の学力のある子とない子の差が出てきます。そして、その差は、学年が上がるにつれてますます広がっていくのです。
「頭のよさは国語力に出る」
https://www.mori7.com/index.php?e=2304
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では、読書力をどうやってつけたらいいかというと、いちばんいい方法は、オンエア講座で、友達相手に本の紹介をすることではないかと思います。
読書自体の面白さが最も大切ですが、読み続けるきっかけは友達も読んでいるからということが多いのです。
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読書実験クラブや思考国算講座で、子供たちに読んでいる本の紹介をしてもらうと、みんなとても上手に本の中身を説明してくれます。
もちろん、低学年の子の多くは、最初から最後まで本のあらすじを言うような紹介が多いのですが。
そのお互いの本の紹介を聞いて、自分もその本を読んでみたという子がときどきいます。
こういう交流が広がれば、読書も更に楽しくなると思います。
小学生のころは、読書が好きなら勉強など何もしなくても大丈夫だと思います。
何もしなくてもというのは、学校の勉強だけでということです。
ただ、今は学校によっては荒れているところもあるかもしれないので、その場合はスタディサプリなどで補強しておけばいいのです。
教科書は、先生が教えることを前提にして作られているので、教科書だけでの独学は難しいと思います。
教科書の代わりになるものは、教科書準拠の参考書と問題集で、そういうものもいくつかあります。
数学の読解問題も、国語力がないと解けない場合がありますね。
先日、小4の娘がビブリオバトルをやりましたが、友達に読んでもらいたい本を一生懸命考えていました。本嫌いの子にリサーチして、読めそうな字数を聞いたり、男女問わず興味を持ちそうな題材の本を探したり……。相手に面白さがどう伝わるかを工夫している姿に考える力がついてきているのだなあと思いました。また逆に紹介された本の中にも、自分のテリトリー外の本があったようで、また読書の幅が広がりました。
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