受験の合格の連絡が次々に入ってきます。
もちろん、その分、不合格になった子もいるわけです。
しかし、いずれの場合も、それはいい結果になるのです。
合格した子は、その合格を励みにして、更にがんばっていけばいいのです。
不合格になった子は、その不合格をばねにして、新しい道を切り開いていけばいいのです。
合否の結果は、外からやってくるように見えますが、本当は自分の心の内側からやってきます。
本当の結果は、あとからやってくるのです。
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受験というのは、定員があるために、実力があっても不合格になる子がいます。
不合格は、誰でもうれしいものではありません。ただの点数が低かっただけなのに、まるで自分の人格が否定されたような感覚になるからです。
しかし、そこで、すぐに立ち直る子もいます。
それも、これまでよりもずっと元気になって立ち直るのです。
どうしたら、そういうことができるかというと、次のような考え方がすぐできるからです。
「僕が(私が)せっかくがんばってテストを受けたのに、その自分の実力を見られないない学校なんか、もう行ってやらない」
「あと何年かしたら、やはりこの学校に受からなくてよかったと言えるように、これからやっていこうっと」
もちろん、こういうことが言えるためには、がんばって受験勉強に取り組んだということが前提になります。
がんばったからこそ、不合格になったことに納得が行かず、そこから、自分で逆転する発想を生み出していくのです。
そういう子は、必ずそのようにがんばっていきます。
だから、何年かのちには、その学校に合格しなくてよかった、と本当に言えるようになります。
だから、受験というのは、合格を目標にしてがんばるからこそ、不合格になっても無駄にはなりません。
そして、強い子にとっては、不合格になった方がずっと大きな実りのあるものになります。
もちろん、合格で力のつく子もいます。
それは、合格によって更にがんばろうという気持ちになるからです。
すると、新しい学校での友達関係も、自然に前向きの子どうしでつながるようになります。
この友達との関係の中で、更に力がついていきます。
いずれの場合も、もとになっているものは、本人の意識です。
だから、本人の気持ちさえしっかりしていれば、あらゆることがよい結果だったということになるのです。
「合格で力のつく子、不合格でもかえって力のつく子」
https://www.mori7.com/index.php?e=2087
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世の中には、いいことも悪いこともあるが、結局最終的にはみんないいことになる、ということが最近よくわかってきました。
だから、何も心配することはないのです。
むしろ、大事なのは、「勝って兜の緒を締めよ」の方です。
人間には、必要なときに、必要な言葉が与えられる、という気がします。
いちばん肝心なときに、ふとその言葉を思い出すのです。
それは、外からやってくるように見えますが、本当は自分の心が作り出すのです。
不合格は、そのときは本当につらいものですが、後で振り返ると、意味のあることだったのだとわかると思います。
受験や就職試験、人生で起こる全てのことに言えますね。自分自身が精一杯努力して出た結果が、その人にとって一番いい方向に進んでいける結果なのだと思います。
一つの経験として受け入れ、次に進んでいきたいですね。
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暗唱検定の3級は、百人一首です。
ルビ振りで一部訂正や追加がありましたので、今3級を練習している人に、訂正の箇所が分かるものをお送りします。
ウェブの長文の方は直っています。
https://www.mori7.net/mine/as2.php
百人一首は、一首ずつ区切られているので、続けて暗唱するのが難しいと思います。
コツとしては、五七五七七の最後の七と、次の歌の最初の五をできるだけ区切らずに読むことです。
例えば、最初の二首では、「……露に濡れつつ、春過ぎて……」のように読むのです。
音読をしていると、その音読が耳に残るので、無意識のうちに、次の歌が出てくるようになります。
また、歌のつながりを、イメージ化できるストーリーにして、「露の玉の中から、春がポコンと飛び出してきた」のようにしてもいいと思います。
歌の頭文字だけを続けて覚えるという方法も、早く覚えるには有効ですが、そういう知的な操作が入ると、思い出しながら読むという読み方になるので、なかなか早くは読めません。
頭文字で覚えたものであっても、できるだけ音読だけで続けて頭に残るように読んでいくようにしてください。
百人一首は、本などでも豊富に出ていますが、暗唱するための教材は1種類に絞ってください。
人間は、その歌が教材のどの辺にあったかということも含めて記憶するので、教材が2種類以上になると、急に覚えにくくなります。
音読の繰り返しで自然に覚えるという方法のコツがわかると、いろいろな勉強に応用できます。
また、毎日暗唱の練習をしていると生活に張りが出てくるので、ほかのことも積極的に取り組めるようになります。
お父さん、お母さんも、子供さんと一緒にぜひ暗唱に取り組んでみてください。
【画像】
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人間は、物を覚えるときに、音の流れと、平面的な位置関係で覚えます。
だから、覚えるものは声を出して覚えた方がよく、覚える教材は、1枚の大きな紙に全部書いてあるようなものがいいのです。
そして、一度決めたら、その音読の順序を変えないことと、その最初の教材をほかのものに変えないことが大事です。
早速、百人一首の暗唱に合格した人がいました。
これまでの枕草子のようなものと違って、歌と歌の間につながりがないので、みんな苦労しているようです。
しかし、これも結局音読による慣れなのです。
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