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英語教育は小学3年生からでは早すぎる――小1~小3は日本語の基礎を作る時期 as/2865.html
森川林 2017/02/20 03:23 


 英語学習を始める最適の時期は、小学4年生からです。この時期になると、日本語の基盤はもうできているので、外国語の勉強をしても、日本語が混乱することはありません。

 しかし、わずか1年の違いですが、小学3年生では、英語教育は早すぎます。それは、小学1年生から3年生にかけては、ちょうど日本語脳が形成される時期にあたるからです。

 早期の英語教育をすすめている人は、こういう科学的な裏付けを知らないのだと思います。
「日本語人の脳: 理性・感性・情動、時間と大地の科学」
http://amzn.asia/1kq9phI
「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」
http://amzn.asia/fON88WZ

 今、幼児期からの英語教育に携わっている方は、英語の前提になる日本語教育にまず力を入れていただきたいと思います。
 そのことによって、かえってその後の英語教育が確実に進むのです。

====
 小さい子供を持つお母さん方の中には、「日本語など自然に身につくものだ」と考えている人も多いようです。
 そして、そのかわり、「自分は英語が苦手だったから、英語は子供のうちから早めに身につけていた方がよい」と考えてしまう人も多いようです。

 その結果、幼児期から英語教室に通わせ、更には、親子の会話にもときどき片言の英語を混ぜて話すような人も出てきます。
 そういうふうにして育った子供の中に、日本語が十分に発達しなくなる子がときどきいるのです。

 そういう子は、日本語が不十分になった分、英語が得意になっているかというと、そんなことはまずありません。
 小さいころは、同学年の子が知らないような英単語を知っているかもしれませんが、そういう差は中学生になり、高校生になれば、全くなくなってしまいます。
 特に、大学入試の英語は、英語力が半分、国語力が半分という問題です。国語で考える力がなければ、英語がいくら達者でも、考える英語は理解できないのです。

 英語教育を、小学4年生あたりからやらせるのは、決して早すぎはしません。むしろ、よいことだと思います。そのころは、中学生のころよりも、柔軟に英語の音を身につけることができるからです。
 しかし、英語教育を小学3年生以下でやらせるのは、早すぎます。まして、幼児期から英語の勉強をさせるというのは、子供の思考力の正常な発達を妨げるものになると言ってもよいと思います。

 渡部昇一さんは、「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」という本を出しています。単刀直入のわかりやすいタイトルの本ですが、中身はしっかりした英語教育論です。
 日本人は、日本語でものを考えます。日本語は、単に国語の教科だけで使われるのではなく、数学も理科も社会も美術も音楽も体育も、すべて日本語で把握して身につけているのです。

 だから、幼児期から小学校低中学年にかけての教育は、日本語力を育てることを第一に考えていく必要があります。
 日本語力を育てるためには、まず、早期の英語教育をしないこと、テレビなどの機械的な音声にできるかぎり触れさせないこと、そして、親子の対話と読書の機会を増やしていくことです。
 つまり、家庭での普通の日本語による生活を大事にしていくことなのです。


「大事なのは日本語力――早期の英語教育よりも、まず家庭での普通の日本語生活を」
https://www.mori7.com/index.php?e=2327
====

この記事に関するコメント
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森川林 20170220 1 
 幼児期からの英語教育をすすめるような勘違いしている人が周囲にあまりに多いので、敢えて記事を書きました。
 英語教育は、単なる英語の教育と考えるのではなく、幅広く言語の教育と考え、小3までは日本語教育に力を入れ、小4からの英語教育に結びつけるというように考えていくといいと思います。
 だから、英語教室を、日本語を大切にする英語教室というようにしていくといいのです。


nane 20170220 1 
 小学生からの英語教育に長年携わり優れた指導をしてきた鵜沢戸久子さんも、低学年の英語CDを聞く時間は1日15分までとしています。
 英語を勉強することはいいのですが、やりすぎに問題があるのです。
「日本人の小学生に100%英語をマスターさせる法」
http://amzn.asia/6LLSfl3


namura 20170220 10 
英語で挨拶ができる以上に、日本語で自分の意見をしっかりいえることが大切ですね。

森川林 20170220 1 
 英語教育の理想は、新渡戸稲造や内村鑑三や鈴木大拙を育てるような英語だと思います。

小2男TAKEDA 20180116  
3年生になると英語が学校で始める事に少し本人も不安になっているようです。 親もどうしてあげたら安心するのか分からないので、ひとまず中根先生お勧めの鵜沢戸久子さんの本を読んでみます。

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誰にでもできる暗唱の方法 as/2864.html
森川林 2017/02/18 20:01 


 暗唱の方法を使えば、普通の本も暗唱できます。
 本の文章を暗唱すると、作文を書くときに、その暗唱した文章の言葉やリズムが自然に出てくるので作文も上手になります。

 暗唱検定用の長文は、暗唱しやすいように100字ぐらいずつで区切ってありますが、本などの場合も同じです。

1.まず本をコピーして、暗唱したいページをできれば1枚の紙にまとめます。
 1枚にまとめれば、暗唱の文章がその紙の位置としても記憶に残るので頭に入れやすいのです。
 また、1枚の紙にまとめてあると、お風呂場の壁にその紙を水で貼って、シャワーなどを浴びながら暗唱の練習をすることができます。
 折りたたんでポケットに入れ、電車の中やバスの中でも暗唱することができます。私はよく歩きながら暗唱していますが、これは危ないのでやめた方がいいです。

2.暗唱したい文章に、100字ぐらいずつの区切りを入れます。鉛筆などで線を引いて区切るといいでしょう。
 100字ぐらいということですから、80字になることも、120字になることもあります。
 ちょうどいいところで区切れずに文の途中で区切るようになってもかまいません。

3.あとは、暗唱の方法どおりにやっていきます。
「暗唱の手引」
https://www.mori7.com/mori/mori/annsyou.html

 100字の区切りを9つ作ると、900字になります。これがひとまとまりの暗唱の単位です。
 この900字が暗唱できるようになったら、次の900字も暗唱します。そのようにして900字の暗唱のまとまりを増やしていけば、長い文章でも暗唱できるようになります。

 暗唱は、回数を決めて音読することが大事ですから、簡単に数えられるものがあると暗唱の練習がしやすくなります。いちばんいいのは、紙を折りながら暗唱することです。
 毎日10分の練習で、1年間続ければ、20ページぐらいの本を暗唱できるようになります。

 今年の夏合宿では、夕方の勉強の時間にこの暗唱の練習をやるようにして、参加者全員が何かの文章を暗唱して帰れるようにする予定です。

【参考記事】

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(1)
https://www.mori7.com/index.php?e=2716

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(2)
https://www.mori7.com/index.php?e=2717

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(3)
https://www.mori7.com/index.php?e=2718

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(4)
https://www.mori7.com/index.php?e=2719

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(5)
https://www.mori7.com/index.php?e=2722

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(5.5)
https://www.mori7.com/index.php?e=2736

暗唱力があれば、作文や国語ばかりでなく数学も英語も思いのまま(6)
https://www.mori7.com/index.php?e=2737

点数の教育ではなく、文化の教育をどう進めるか――暗唱力(7)
https://www.mori7.com/index.php?e=2742


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森川林 20170219 1 
 かつての日本には、音読と暗唱の文化がありました。
 音読と暗唱は、早い遅いの違いはあっても、やれば誰でもできるものです。
 これが、日本の子供たちの学力の基礎を形成していました。
 その名残りが、今の掛け算の九九です。
 
 この音読暗唱文化が、戦後の理解中心の教育の中で否定されてきました。
 音読と暗唱の代わりに行われた理解とテストによる教育が、できる子とできない子の差を生み出してきました。
 理解は、説明によって行われるものだけではなく、反復と慣れによっても行われるということが忘れられてきたのです。


nane 20170219 1 
 私の父母の世代は、音読暗唱文化の中で育ちました。
 だから、ほとんどの人が今の中卒ぐらいのレベルで、文章もしっかり書けたのです。

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●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
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●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
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●国語の勉強法
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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
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