勉強は、成績や点数として目につくので差があるように思いがちですが、その差は、誰でもやればすぐに埋まる差です。
その反対に、読書は点数もつかいないしテストにもならないので、差があるかどうかということはわかりません。
しかし、この読書力の差が実はかなり大きな差なのです。
読書力は、一朝一夕につくものではありません。
毎日の気長な読書の積み重ねのうちに、いつの間にか読む力がついていたというような気の長い話です。
そのためには、特に低中学年のうちは、子供の好きな本を読ませることが大切です。
親はつい、ためになるよい本を読ませようとしがちですが、そういう本は往々にして子供にとってあまり魅力のない本です。
毎日読んでいても、それが薬でも飲むように義務感で読んでいるなら、読書の楽しみというものにはなりません。
読んでいるうちに熱中して止まらなくなるような本が、子供時代の読書の理想です。
そして、そういう読書に熱中した子が、本の中から生きた語彙を吸収し、その語彙力が考える力になり、学力の土台になっていくのです。
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「読書は勉強よりも優先して」
https://www.mori7.com/index.php?e=2113
小学生の学力の中心は読書です。しかし、この読書の範囲の中には、図鑑、絵本、雑誌、新聞、学習漫画、漫画などは含みません。それらを読むのはもちろんよいことですが、読書としては、文章を読むようなものを中心にしていく必要があります。
読書は、時間のコントロールがしにくいので、勉強の最中には行いません。朝ご飯が終わって学校に行くまでの空き時間や、夕ご飯が終わって休憩している間の時間や、夕方の勉強が終わってあとは自由時間となる前の時間などに読む時間を設けるようにします。
読書は毎日行うことが必要で、毎日10ページ以上は読むと決めておけば、読書の苦手な子も必ず読書好きになります。本の好きな子は、毎日50ページ以上と決めておくとよいでしょう。
小学生が平均的に読む冊数は、1週間に約2冊と言われています。この読書量の差が、小学生の学力の差です。同じように勉強していて、よくできる子とよくできない子がいるのは、勉強の時間以外の家庭における読書の差と言ってもよいでしょう。
読書でどんな本を読むといいかということについては、言葉の森facebookグループに毎日おすすめの本の紹介がされているので参考にしてください。
「読書の好きな子になる庭」
https://www.facebook.com/groups/dokusho/
よくない読書選びは、子供の読む力よりも難しい本を読ませること、有名だからという理由で読ませることです。facebookグループで紹介された本などを参考に、子供が自分で好きな本を選ぶようにすることが大事です。
また、読書は、家庭の環境も大事です。テレビがいつもつけっぱなしであるような状態では読書はできません。子供に読書をさせるためには、親も自分の好きな本を読む習慣を作っておくことです。
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語彙の豊富な子は、同じものを見ても、それを人よりも深く見ています。
そういう生きた語彙を育てるのが、読書と対話です。
語彙力は、学力の土台になるだけでなく、その子の内面生活の豊かさにもなっているのです。
昔、勉強が忙しいから読書は行き帰りの電車の中だけで済ませる、という低学年の子がいました。
低学年で勉強が忙しいなどということは、本来あるべきことではありません。
もし宿題がたくさん出て大変だったら、そういう宿題はお母さんが手伝ってあげればいいのです。
それよりも、子供は読書と遊びと対話にもっと時間を使うことです。
毎日読書をすることで、大きな力が働きますね。
昨日、図書館で小4の娘がズッコケシリーズを7冊も借りてきました(笑)。昨日のうちに1冊読み終わり、2冊目突入。寸暇を惜しんで(笑)本を開いています。そんな夢中になれる本に出会えるって幸せですよね。
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子供が小学校低学年のうちは、どういう勉強のさせ方をしても大差はありません。
やること自体が簡単ですし、子供も素直なので、どういうやり方をしても力がつくのです。
しかし、そういうやり方がそのまま高学年や中学生になっても通用するかというと、必ずしもそうではありません。
それどころか、最初のやり方が悪いと、それが習慣になって、学年が上がるほどうまく行かなくなることがあるのです。
例えば、その悪い例の一つは、勉強の量を時間で決めて長時間やらせることです。
子供は、その決められた勉強時間を、できるだけ密度薄く、くたびれないようにこなす工夫をするようになります。
それが、高学年になってからの、非能率の大きな原因になります。
それよりも、勉強の量はページ数で決めて、終わったら自由に遊んでいいというようにするといいのです。
すると、子供は集中して取り組みます。
集中して取り組んで早く終わったら、追加の勉強などはさせずに、早く終わったことを褒めてあげるのです。
小4までの勉強は、してもしなくてもどちらでも大して差が出ないほど基本的なものです。
学校の勉強だけでも十分に間に合います。
だから、この時期は、勉強の中身よりも、勉強に取り組む姿勢を育てることを中心にする時期なのです。
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「家庭での自習のコツ」
https://www.mori7.com/index.php?e=2104
勉強の仕方には、コツがあります。
よいやり方をすれば、親も楽で、子も楽しく勉強でき、しかも実力がつきます。
よくないやり方をすれば、親もくたびれ、子も自信をなくし、しかも力がつきません。
人間の能力は、もともと変わりません。ちょっとしたコツの違いだけなのです。
自習のコツは、こんなふうに。
1、毎日やることを決めておき、子供が条件反射的に流れ作業でどんどんやれるようにします。
だから、長文音読、長文暗唱、漢字暗唱、算数問題集、(英語音読)、問題集読書、読書など、分量をあらかじめ決めて、その内容が変わらないようにします。
2、しかし、分量は、親から見て、ちょっと少ないかと思うぐらいにします。
だから、曜日によってやることを決めてもいいです。しかし、音読と読書は毎日必須です。
3、答えの丸付けは、子供本人がするようにします。×だったところは、自分で答えを見て理解するようにします。
答えを見てもわからない場合、親が簡単に教えずに、参考になるページだけ教えて、できるだけ子供が自分で考えるようにします。
だから、勉強は、子供が親に説明する時間がほとんどで、親が子供に何かを説明する時間はできるだけ少なくするようにします。
4、勉強の分量というのは、時間ではなく、ページ数です。時間で決めると、だらだら勉強する癖がつきます。
分量を決めた場合、予定より早く終わっても、勉強の追加はしないようにします。追加をすると、やはりだらだら勉強するようになります。
5、子供に対する注意はできるだけせず、またからかったり、笑ったりもせず、上から目線で話したりもせず、いつも笑顔で明るく褒めて励ますようにします。
6、勉強の内容面については、親はできるだけ話をせず、子供が中心に話すようにしますが、長文に関する似た話は、親ができるだけおもしろおかしく自分の体験談でたっぷり話してあげるようにします。
子供の話を引き出そうとするよりも、親が楽しく話をするように心がけます。両親だけで話が盛り上がって、子供が聞いているだけとなってもかまいません。
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昔は兄弟がいて、上の子が下の子に勉強の仕方のコツを教えるようなことがよくありました。
今は、母子二人だけで、どのくらい勉強させればいいのかというよりどころがないので、ついやりすぎてしまうことがあるのです。
こういうときに必要になるのは、やはり同じような子育てを経てきた経験者の話です。
低学年のうちの勉強は特に、難しいことをやる必要はありません。
というのは、その難しさとは、例えば算数の場合でも、問題文の中に子供がふだん使わないような言葉が入っていて読み取りにくいというような難しさだからです。
こういう問題ばかりやっていると、性格の悪い子になるのではないかと思います(笑)。
※これも覚書。特に2と5をしっかりとお伝えすること。
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知識を覚える勉強は、もう過去のものになります。
知識は、基本だけをしっかり押さえていればいいのであって、その量で評価するような時代ではなくなります。
クイズ王とか物知り博士などという言葉は、過去のものになりつつあるのです。
そのかわりに出てくるものは、考える力と、勉強に対する意欲です。
考える力の根本は、豊富な語彙と多様な経験です。
子供のころから、たくさんの本を読み、いろいろな経験をしていくことが大事なのです。
勉強に対する意欲は、友達との交流の中から生まれます。
受け身の勉強ではなく、発表する勉強の中から、もっと自分らしいものを作りたいとか、もっと新しいことを学びたいとかいう意欲が出てくるのです。
やらされる勉強は長続きしません。
それを、テストで競争させてやる気を引き出すような勉強の仕方は、勉強嫌いの子を作り出すだけです。
勉強は、小中学生のころはまだ面白いと思う人はあまりいませんが、高校生ぐらいになるとどんどん面白くなってきます。
その勉強の面白さを味わった子は、誰に言われなくても自分の力で勉強を進めていきます。
これからの日本に必要なのは、そういう考える力を持ち、勉強に対する意欲を持った子供たちです。
そういう意図で、言葉の森では思考発表クラブを始めました。
下記の動画は、3月から始める新小2の生徒を対象にした授業の例です。
こういう話をもとに、6、7人の少人数で、インターネットを使って、互いの読書や勉強を毎週発表していくのです。
https://www.youtube.com/watch?v=05hzhb-67Bs&feature=youtu.be
参考までに、受講料は月4回で月額2,160円です。
3月から無料体験学習を受け付けます。
対象は、新小1から新小6の生徒で、言葉の森の生徒以外の方も参加できます。
https://www.mori7.com/teraon/siha/siha.php
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教わる勉強がなぜつまらないかというと、ただ人の話を聞いているだけだからです。
そして、ちゃんと聞いていたかどうかがテストされるのです。
それよりも、勉強は自分で自主学習で進めておき、学校ではみんなが互いに勉強の成果を発表できるようにするといいのです。
勉強の出発点は感動です。
「わあ、面白いなあ!」という感動があれば、人間は誰に言われなくても、自分で勉強したり挑戦したりしていくのです。
これからは、覚える力ではなく、考える力、発表する力がますます必要になってくるのでしょうね。
月額2,160円で思考力、発表力が身につくとはお得ですね(笑)。
なんでもやらされるより、自分で進んでやるからこそ続くのだと実感します。
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1年生の子に作文を書かせれば、直すところがたくさん見つかります。
しかし、それを全部直して、それで上手に書けるようになるかというと、そういうことはありません。
それよりも、すぐに作文が嫌いになってしまいます。
これは、作文の勉強に限らず、子供の勉強すべてについて言えることです。
更には、子供の生活すべてについても言えることと言ってもいいでしょう。
親や先生は、直したり叱ったりする前に、その子がうまくできるような準備を入念にして、その結果できたことを褒めるような教え方をしなければならないのです。
直したり叱ったりしなければならないのは、子供に問題があるのではなく、そういう事前の準備をしなかったところに問題があります。
褒める教え方をするためには、何よりも事前の準備が大切なのです。
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「低学年は、作文を書くことに力を入れる前に、聞くこと、話すこと、読むことの土台を」
https://www.mori7.com/index.php?e=1756
低学年の子が何かを書くと、そこには必ずと言っていいほど欠点があります。
勉強というと、間違いを直すことと考えている人が多いので、大人はその欠点をすぐに直そうとしてしまうのです。
本当は、書くことを直す前の準備に力を入れて、書くときにはもうほとんど間違いがない状態で書かせればいいのですが、今の作文指導はそういう準備はなくただ突然書かせるような勉強になります。
だから、作文が苦手になる子が多いのです。
書く前に、もっと読んだり、聞いたり、話したりする指導に力を入れていく必要があるのです。
それは、学校だけでなく、家庭でももちろん同じです。
作文の勉強というと、すぐに文章を書かせることを考えがちですが、それが大きな勘違いのもとです。
特に、小学校低学年では、書く勉強はできるだけ後回しにした方がいいのです。
では何をするかというと、それは、書くことではなく、聞くこと、言うこと、読むことです。
書くことが花だとすると、聞いたり、話したり、読んだりすることは、それを支える根や葉や枝です。
花だけきれいに咲かせようとすると、子供に無理強いすることが多くなります。
しかも、子供の書く文章は欠点だらけなのが普通ですから、注意せずに済ませることができなくなります。
作文を書かせることや、その作文を添削することは、大人であれば誰でもできます。
しかし、いちばん力を入れなければならないのは、書く前の土台作りです。
作文を書かせるのは、注意したり直したりする必要がなくなってからです。
そうすれば、楽しく褒めるだけの勉強になるのです。
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勉強の基本は、自学自習です。
しかし、それはただプリントをやらせておけばいいというのではありません。
特に小学校低学年の場合は、親子の対話を楽しむ自学自習にする必要があるのです。
作文の勉強には、それが最もよく表れてきます。
褒めて伸ばす、参考になります。
お互い気持ちよく勉強も進めていくことができそうですね。
最後にほめてあげられるように誘導するというのがコツかもしれません。
作文に限らず、生活態度でも、いいところを褒めるようにすると、見違えるように良くなっていくことがあります。一つのことをほめると、それが全体にいい影響を及ぼすようです。
やさしくほめるために、親の準備が大事ですね。
小学1年生の子に作文を書かせると、すぐに、「次、どう書くの」と聞いてくる子がいます。
それは、書いたあと直されたことが何度かあったからです。
だから、子供の作文はできるだけ直してはいけないのです。
しかし、直さなければ、子供が間違った書き方を続けてしまいます。
だから、最初から直さなくてもいいような書き方を教えて、書いたあとは褒めるだけにしておくといいのです。
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作文の勉強は、最初は誰でも教えられるような気がします。
特に、子供が小学校低学年のうちはそうです。
しかし、ただ教えてただ書かせているだけでは、すぐに行き詰まってきます。
それは、例えば、子供が飽きてやらなくなってくるとか、親の言うことを聞かなくなるとか、どうしても書けなくなるとかいう形で表れます。
そして、そういう状態になると、作文を書くことそのものが嫌いになってしまうことが多いのです。
作文を書くというのは、実はかなり精神的なエネルギーを必要とする勉強です。
事情を知らない大人は、すぐに、「早く書いてしまいなさい」などと言います。
しかし、読書感想文の宿題などを思い出してみるとわかるように、作文は締め切りぎりぎりになるまで書き出せないのです。
だから、最初の教室選びが大事です。
最初に書き方の流れがわかれば、たとえ途中でやめることがあっても、また必要になったときにすぐに再開できるのです。
これからの入試は、思考力や発表力が求められるようになります。
知識の詰め込みでない勉強を身につけるために、これから作文力はますます重要になってきます。
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「作文教室を選ぶ基準は、本当に実力がつくかどうか」
https://www.mori7.com/index.php?e=2100
受講料の安さや、有名人の顔が売りの作文講座があります。しかし、そういう講座を選んで苦労するのは子供です。
最初は面白い教材のような気がしますが、面白く簡単にできるだけで実力がつくわけではありません。だから、学年が上がり課題が難しくなると、すぐに書けなくなり、親子で言い争いが始まるのです。
言葉の森には、「以前、○○でやっていたが、書けなくなったので」という理由で受講を始める人がよくいます。
その分、勉強の遠回りをしたことになりますが、書き方がわかれば誰でもすぐに書けるようになります。
言葉の森を小学生のころ受講していた生徒が、中学生や高校生になり時間がとれずいったん休会することがあります。
そういう生徒が、何年もたってから、「受験で小論文を使うので、また教えてもらいたい」とよく来るのです。
小論文を教えてくれる塾や予備校はたくさんあるはずなのに、なぜ小学生のころ習った言葉の森にまた電話をしてくるのでしょうか。
それは、高校入試の小論文でも、大学入試の小論文でも、ほかの塾や予備校と比較して、「やはり言葉の森の方がわかりやすかった」と思うからです。
作文の進歩には時間がかかるので、どういう教室がよいかわかりにくいところがあります。しかし、何年もたってから、あまり役に立たなかったということがわかっても遅いのです。
作文教室を選ぶ基準は、その教室が生徒からどれだけ信頼されているかということなのです。
▽今年の合格速報
https://www.mori7.com/as/2084.html
(この合格速報は、記事掲載時のものです。)
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何事も最初のスタートの仕方が大事です。
途中での軌道修正はできないわけではありませんが、かなりのエネルギーを必要とします。
しかし、人間にはカレンダーという時間の概念があります。
だから、「よし、3月から新しい気持ちでがんばろう」などと思うことができるのです。
ここが、時間の概念のない動物との違いで、だから動物はインプリンティングがそのままずっと続きます。
しかし、もちろん人間もそういう軌道修正をせずに、最初からいいスタートを切れればそれがいちばんいいのです。
言葉の森の作文の勉強は、やむを得ない事情で続けられなくなった子が、その後再開することが多いのです。
塾が忙しくなったり、部活が忙しくなったりした子が、また時間の都合がつくようになったからということで、再び同じ先生に教わるということがよくあります。
通信教育なのに、こういう人間的なつながりのあるところが面白いと思います。
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言葉の森では、これまでさまざまなオンエア企画を行ってきましたが、3月からそれらを「オンライン企画」という名称にし、次のような形で再開します。
なお、寺子屋オンラインの企画とは、Googleハングアウトのウェブ会議の仕組みを使って行う企画のことで、企画の参加に必要な機器は、スマホ又はタブレット又はパソコン(カメラ付き)のいずれかです。画面が大きい方が利用しやすいので、タブレット又はパソコンがおすすめです。
Googleハングアウトの利用の仕方は、随時説明します。
言葉の森でこれまで行ってきたオンライン企画は、「寺子屋オンエア」、「読書実験クラブ」、「思考国算講座」、「先行国数講座」、「学年別作文と勉強講座」などでした。
この3月から、これらの個別に行ってきた企画を、新たに「寺子屋オンライン」という名称の大きな企画の枠でまとめ、その中の個別の企画として整理し再開することにしました。
そのため、これまでの個別企画の名称が一部変わります。
以下は、新「寺子屋オンライン企画」の中の個別企画です。
【1】
●新名称:自主学習クラス(略称:自学クラス)
◆旧名称:寺子屋オンエア
○目標:真の学力と自主性を育てる。
対象は小1~中3
用意していただくテキストは、小学生の場合は「ハイクラステスト国語読解力」(受験研究社。該当学年分)、中学生の場合は「ハイクラステスト国語長文」(受験研究社)
学習内容
・読書チェック
・国語問題集読書チェックと関連問題
・算数数学問題集チェック(希望者。算数数学のテキストは「これでわかる算数数学」(文英堂。該当学年分。先取りも可))
・スタディサプリチェック(希望者。)
・理科社会英語問題集チェック(希望者。テキストはいずれも「これでわかる」シリーズ(文英堂)。ほかに英語暗唱教材として「英会話・ぜったい・音読 入門編」(國弘正雄・講談社インターナショナル))
・毎日の長文音読チェック(希望者。skypeのビデオメッセージで)
(勉強に関する質問や相談は、保護者掲示板、又はオンライン懇談会で受け付けます。)
曜日時間
・月~金の17:30~20:50の間の1時間以内(最後の10分間に先生からの電話指導あり)
費用ほか
・月4回、月額2,160円
・言葉の森の生徒以外は3ヶ月前納制の振込。
・祝日は休み宿題、第5週目は休みで、いずれも言葉の森のカレンダーに準じます。
・振替は同じ日に限ります。講師の担当時間の空きがないと振替を受けられないこともあります。
【2】
●新名称:思考発表クラブ(学年別)(略称:思発クラブ)
◆旧名称:読書実験クラブ、思考国算講座、作文と勉強講座(学年別)
○目標:思考力と発表力を育てる。
対象は小1~小6(学年別)
用意していただくテキストは、「これでわかる算数」(文英堂。該当学年分。先取りも可)
学習内容
・読書発表5分(読んでいる本の紹介)
・作品発表10分(作文の構想図・算数数学の類似問題・家庭での実験や経験)
・次週の作文の予習解説10分
・算数数学の作問解説5分
・保護者懇談15分(希望者。ただし4週目は原則全員参加。保護者懇談と並行して子供たちは実習。)
曜日時間(学年はいずれも新学年)
・火18:00~18:45(新小1)
火19:00~19:45(新小4)
・水18:00~18:45(新小2)
水19:00~19:45(新小5)
・木18:00~18:45(新小3)
木19:00~19:45(新小6)
・そのほかに同学年の希望者が4名以上参加できる時間帯
・4名未満の曜日時間は、希望者が集まるまで保留
定員
・定員6~7名の同学年の少人数制(最少4名~最多9名)
(定員を超える場合は、これまでやっていた生徒、言葉の森の生徒を優先します。)
費用
・月4回、月額2,160円
・言葉の森の生徒以外は3ヶ月前納制の振込。
・祝日は休み宿題、第5週目は休みで、いずれも言葉の森のカレンダーに準じます。
・振替はありません。その代わり授業の動画が見られます。
【3】
●新名称:オンライン作文コース(略称:オン作コース)
◆旧名称:オンエア作文
○目標:学習の場を先生や他の生徒と共有できる。
対象は言葉の森生徒なら誰でも
学習内容
・通常の作文の電話指導の際に、先生と話す画面を共有します。
・作文を書いている間、同じ時間に作文や他のコースを勉強している生徒とも画面を共有できます。
・開始時の電話説明はありますが、終了時の電話はありません。終了したら自主的に退出してください。
・代講や振替の場合は、通常の電話指導だけになります。講師によってはオンラインにまだ対応できない先生もいます。
費用
・言葉の森の受講料以外の追加費用は無料
【4】
●新名称:自然寺子屋合宿
◆旧名称: 〃
○目標:自然の経験と、友達の交流と、自主学習の方法を学ぶ。
対象は小1~小6(保護者、祖父母も参加できます)
場所
・那須高原(南ヶ丘牧場の近く)
期間
・7月22日~8月31日の間の2泊3日(2泊3日の連続参加も可)
(722-724、724-726、726-728、728-730、730-801、801-803、803-805、805-807、807-809、809-811、811-813、813-815、815-817、817-819、819-821、821-823、823-825、825-827、827-829、829-831)
合宿内容
・自然の中での経験
・友達との交流
・朝晩の読書と寺子屋オンライン学習(機器は現地で用意しています)
費用
・35,000円程度(2泊3日。東京集合。東京―那須塩原間の往復交通費含む。次の2泊3日も続ける場合は、プラス27,000円。何回でも継続可)
※詳細は4月ごろお知らせします。
【5】
●その他
次の企画も寺子屋オンラインの企画としてGoogleハングアウトを使って行います。
・プレゼン作文発表会
・作文検定
・暗唱検定
・オンライン懇談会
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盛りだくさんですね!
楽しみです
「寺子屋オンライン」企画の2回連続無料体験学習を受け付けます。
これまで参加されていた方には、別途郵送でご案内をお送りします。
必要な機器は、スマホ、タブレット、パソコン(カメラ付き)のいずれかですが、継続して受講される場合は、画面の大きいタブレットやパソコンの方が便利です。
いよいよ始まりますね。楽しみです。
新しい学習スタイル、多くの方に参加していただきたいですね。
合宿も楽しみです♪
親子で体験してもらいたいですね。
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言葉の森は、作文指導を専門としている教室ですが、どうして寺子屋オンラインのような企画を行うようになったかというと、それには次のような事情があります。
それは、子供たちの今の勉強の様子を見ていると、現在の日本の教育の問題点がさまざまな形で子供たちに影響を及ぼしていると思ったからです。
それらの問題点を克服する今後の方向として、言葉の森は、次の四つの大きな方針を考えています。
第一は、受験のための勉強から、実力のための勉強へ。
第二は、学校や塾で教わる勉強から、家庭と地域で自ら学ぶ勉強へ。
第三は、点数を目標とした勉強から、文化を目標とした勉強へ。
第四は、競争に勝つための勉強から、創造し独立するための勉強へ。
これらの方向を実現するものとして、作文教育以外に、ネットワークを使い、かつ人間どうしの触れ合いのある、受け身ではない自主性のある参加型の勉強をしようとして、寺子屋オンラインの企画を始めたのです。
さて、言葉の森がこれまで行っていた企画は、当初Googleハングアウトオンエアというサービスを使ったものでした。
しかし、その後、Googleハングアウトはオンエアの機能をはずすようになりましたので、言葉の森も、企画の名称を「寺子屋オンエア」から「寺子屋オンライン」に変えることにしました。
この寺子屋オンラインの概要と参加者募集を、明日の午後に記事としてアップロードします。
これまで寺子屋オンエアやオンエア講座やオンエア作文に参加されていたみなさんには、長い間お待たせして申し訳ありませんでした。
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寺子屋オンエアは、家庭学習だけで基本となる勉強力をつけるという企画です。
勉強は、誰かに教えてもらうよりも、自分ひとりでやった方がずっと能率よくできるものです。しかし、家庭でひとりでやっていたのでは、あまり張り合いがありません。また、たまには、誰かに聞きたいことが出てきます。そのときに、一緒に勉強している友達がいて、見守っていてくれる先生がいれば、家庭でのひとりでの勉強もずっとやりやすくなります。
インターネットは、そういうグループ学習と個人の学習を結びつけることができるようになりました。家庭という最も居心地のよい環境で、友達や先生と一緒に勉強することができるようになったのです。
ところで、今言葉の森が考えているのは、この寺子屋オンエアの未来の形です。
基本となる学習は、確かに寺子屋オンエアでできるようになります。しかし、その能率のよい勉強でできた自由な時間を、ただテレビを見たりゲームをしたりしているだけでは、充実した時間の使い方とは言えません。
そこで、その自由な時間も、寺子屋オンエアの特別コースに参加できるようにするのです。その特別コースには、ロボット作りコース、音楽交流コース、ファッションコース、お菓子作りコース、テーマ別た読書会コースなど、教える先生の個性と生徒の個性がマッチしたものが多数できるはずです。
通常の交流は、家庭でネットを使って行いますが、時どきは実際に会って交流する機会も作ります。
これからの時代は、特に個性や創造性が必要となってきます。その個性や創造性もまた、人間どうしの交流の中で進んでいくのです。
「寺子屋オンエアの未来形―勉強力をつけたあとは個性を伸ばす教育」
https://www.mori7.com/index.php?e=2308
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なぜ今の勉強がつまらないかというと、答えのあることをただ教わるだけだからです。
答えのあるものは、自学自習で身につけ、その代わり空いた時間を、自分の好きな勉強に集中しそれを発表できるようにするといいのです。
そのコミュニケーションを生かすものとして、現在のネットを中心とした科学技術のツールを使っていきます。
これが、寺子屋オンラインの考え方です。
子供たちが「学校ごっこ」をやるとしたら、たぶん先生役は人気があって、生徒役はあまりなり手がないと思います。
人に教えることは主体的なことで面白いのですが、教わることは受け身で全然面白くないからです。
だから、この教育を逆転して、子供たちが主体的に学び、先生はそれを見守りときどき支えるというような関係にしていく必要があります。
今、教育はそういう過渡期にあるのだと思います。
効率よく勉強できる家庭学習の弱点「張り合い・モチベーション」をうまくカバーしているシステムです。みんな、自主的に、積極的に、家庭学習を楽しんでいます。
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子供の真の学力は、問題集を解くような勉強では身に付きません。
問題集を解く勉強法は、同じく問題を解く形の入試の時期に合わせて短期間で集中的に取り組み、入試の成績を上げることに使うものです。
入試の成績を上げることと、真の学力とは違うものなのです。
しかも、近年の入試は、日本特有のガラパゴス化した問題になっています。
入試で評価されるものは、本当の学力というよりも、そのガラパゴス化した問題に対する訓練度です。
だから、家庭では、今の世間の勉強の風潮から一歩距離を置いて、子供の真の学力形成に役立つ勉強を進めていく必要があります。
そして、入試の時期だけは、合格するための勉強と割り切って、入試問題を解く練習に集中すればいいのです。
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問題を解くような形の勉強であれば、子供がある程度自主的に進めていけます。しかし、作文の場合は、そういう問題・解答形式の勉強ではありません。毎日、読書や音読などの読む自習を行い、毎週、自分で考えて作文を書くということで力がついていきます。
作文は、親子の対話を楽しむ形で進めていく勉強です。これは、小学生には特に重要です。小学校1、2年生は自由な題名ですから、毎週授業の始まる前に、「今週はどんなこと書くの」と子供に聞き、親が子供と作文に書く内容について話をします。また、書いた作文が返却されたときも、その作文の内容について家族で対話をします。この際、決して欠点を指摘して直すようなことはしないでください。欠点は、読む力がつく中でほとんど自然に直ります。欠点を指摘すると、作文を書くことが億劫になります。対話は、いつも楽しい雰囲気で行ってください。この対話のときに大事なことは、お父さんやお母さんの子供時代の似た話などをたくさんしてあげることです。そのときに、子供には、少し難しい言葉で、少し長い文で、少し難しい内容の話をするようにします。この対話によって親子のコミュニケーションが豊かになるとともに、子供の頭がよくなります。
小学校3、4年生の場合は課題が決まっているので、親子の対話は更にしやすくなります。次の週の課題を見て、お父さんやお母さんが似た話を子供に聞かせてあげてください。場合によっては、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに取材してもよいでしょう。また、作文が返却されたときも、親子でその作文を話題にして話をするようにしましょう。この場合、やはり大事なことは、欠点を指摘して直すようなことはしないということです。作文はできるだけよいところを見て励ますようにしてください。
小学校中学年までに親子の対話の習慣を作っておくと、その親子の関係はあとまで続きますし、その対話によって子供の頭がよくなります。理解力や思考力は、問題を解くような形の勉強では身につきません。対話と読書によって最も確実に身につくのです。ですから、対話のときは、楽しい雰囲気で、少し難しい言葉で、少し長い文で、少し難しい内容の話をするように心がけてください。
小学校高学年や中学生になると、子供が自分の作文を親に読まれるのを嫌がる面が出てきます。その場合は、作文ではなく、課題の長文をもとにして対話をしていきましょう。課題の長文は、ホームページでも読むことができますから、事前にお父さんやお母さんもその長文に目を通しておくとよいでしょう。
課題の長文をもとにした対話は、次のような形で進めることができます。まず、子供に、次の週の課題がどういう内容か説明させます。そのためには、子供が事前に長文を読んでおかなければなりません。題名だけの課題の場合は、子供がどんなことを書くつもりか考えておかなければなりません。この子供に内容を説明させるということが、子供の思考力と表現力を育てる勉強になります。子供に説明させたあと、親がその課題についての関連する話をしてあげます。親の話を聞くと、子供が自分の経験を通して考えただけの作文よりも話題が広がり、感想も深まります。
小学校高学年になると、普通の家庭ではどこでも親子の対話は少なくなります。特に、お父さんは子供との日常的な接点があまりないので、対話をするとしても勉強や成績のことばかりになりがちで、ますます対話が難しくなります。ところが、作文の勉強を通して話をすることによって、親子が毎週知的な対話を楽しむ習慣ができるのです。
「問題を解く勉強ではなく、読んで話して考えて書く勉強だから国語力がつく」
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人類の長い歴史から見ると、問題を解く勉強は最近になって生まれたものです。
それは、入学試験が問題を解かせる形で出されることに対応して、同じような問題を解かせる勉強法として生まれたのです。
では、それまでは、人間はどのような勉強をしていたかというと、日本の場合それは素読と筆写と対話でした。
この素読と筆写と対話と、もう一つ算盤によって培われた理解力と思考力と表現力によって、日本は急速な近代化を成し遂げたのです。
しかし、明治政府が欧米に追い付くために採用した教育法は、教科書をもとにした一斉授業と、その授業の理解度を評価するためのテストと入学試験でした。
この言わば間に合わせ的に採用した欧米流の教育法が、その後もずっと引き継がれてきて、今制度疲労を起こしつつあるのです。
今の日本の入試は、ガラパゴス化しています。
日本だけに通用する学校の序列をもとに、入試だけに通用する難問が出されています。
その難問を解く力は、思考力ではありません。難問の解法を知識として詰め込むことです。
だから、子供の本当の成長を望むならば、入試向けの勉強は短期間に集中して取り組むことです。
そして、その代わりそれまでの日常的な勉強は、読書と作文と親子の対話を中心にしていくといいのです。
同じ時間をかけるなら、真の学力形成に役立つ勉強をする方がいいですね。でも、そのことを分かっていない親も多そうです。(私も偉そうなことは言えませんが……。)
作文の勉強には親子の対話が不可欠であることを、先生はもちろん、お父さん、お母さんもしっかり認識しておく必要がありますね。
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