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小2の思考発表クラブは、読書紹介と作文の予習と算数の似た問題作りが授業の中心ですが、それ以外に参加する生徒が自由に自分のしたことを発表してくれます。
今回は、マヨネーズづくりに挑戦してそのことを書いてくれた人と、空気砲を作ってその動画を載せてくれた人などがいました。
ほかの子のやっていることを見ると、自分もやってみたくなるというのが面白いところです。
お母さんは大変だと思いますが。
思考発表クラブでは、ローカルな話題が次々に出てきます。
先日たまたま聞いたら、ある子は福岡で、ある子は大阪で、ある子は名古屋でした。
そういう子たちがgoogleハングアウトの中で、近所の子供たちと同じような感覚で交流しているのが不思議と言えば不思議です。
これを今度、海外の特にアジアの子供たちと翻訳ソフトを使いながら交流できるものにしていきたいと思っています。
友だちに観てもらうことを楽しんでいますね。
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子供には個性があります。
勉強についても、得意な分野があるように、苦手な分野もあります。
その苦手な分野は、それぞれの理由で苦手になっています。
同じように教えているのに、できる子とできない子に分かれるのはそのためです。
そのとき、つい教える側は、同じように教えていてできないのだから、その子の側に問題があると思ってしまいます。
しかし、それは個性的にできないということなのです。
こういうときに個別にその子の勉強を見ることができるのはお母さんやお父さんです。
今は教科書準拠の参考書があるので、その参考書の説明の仕方を参考にすれば誰でも教えられます。
親は自分の持っている知識で教えるのではなく、参考書や問題集の解説をもとに教えるようにすればいいのです。
だから、参考書や問題集選びは、解説が詳しいものを第一にすることです。
学校や塾から渡される問題集があまりよくないのは、解説が詳しくないことです。
中には、解答をはずした問題集を渡されることさえあります。
勉強は学校と子供の関係だけでできるのではありません。そこに必ず親の支援が必要になります。
学校でわからないから塾に行くという考え方では、塾に行っても同じようにわからないことは出てきます。
その子の個性を個別的に見てあげることができる最良の存在が親なのです。
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できる問題は皆同じようにできるが、できない問題は人それぞれにできない
https://www.mori7.com/index.php?e=1933
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元気な人は皆同じように元気だが、元気でない人はそれぞれに元気がない。(どこかで聞いたようなセリフだなあ)
他人からいい方法を聞いて、そのとおりにやっても同じような成果が出ないことがあります。
それは、方法は同じでも、その方法以外のところで人それぞれに違いがあるからです。
そして、その違いは、本人でなければわかりません。
勉強でも同じです。
合っているところは、皆同じように合っていますが、間違っているところは人それぞれの理由で間違っています。
そのそれぞれの理由を見つけて、それぞれにできるようにするのが勉強です。
そういう勉強は、小中学生の場合は親が、高校生以上の場合は本人がやらなければできません。(高額の家庭教師なら別ですが)
だから、勉強は家庭でするのがいいのです。
▽関連記事
「国語の成績を上げるために――読解問題の解き方、記述の仕方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1795
今日は、強風。
でも、涼しくていい気持ちです。
「風がないときは皆同じように静かなベランダだが、風の強いときはそれぞれに異なるものが飛んでいく」(レフ・トルストイ)
今日も、いい一日をお過ごしください。
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家庭こそが子供たちの本当の教育の場です。
家庭は、勉強以外のこともたっぷり学べる場だからです。
お父さんやお母さんと一緒の時間を過ごすこと自体が、子供たちの成長につながっています。
そのためにも、お父さんやお母さんは、家庭ではいつもにこやかでいることです。
家庭教育の大切さを主張する人は多いです。
それは、その人たちが家庭の中で自分は成長したと感じているからです。
家庭塾を開いていた岸本裕史さん、全日本家庭教育研究会を創設した平澤興さん、そのあとを継いだ外山滋比古さん、村上和雄さんなど。
しかし、今、子供たちの教育を学校や塾に任せる傾向が強くなっています。
学校や塾で見るのは、成績だけです。成績以外の多様な教育をカバーできるのは家庭です。
家庭は学校や塾の宿題をやる場ではなく、独自の幅広い教育の場なのです。
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プレゼン作文発表会のご案内
2017年5月27日(土)13:30~15:00
参加を希望される方は、5月22日(月)までにお電話又は言葉の森のウェブフォームからお申込みください。
youtube動画のアップロードの締切も5月22日までとします。発表会の参加は無料です。
■はじめに
作文の勉強の目的は、読む力をつけること、書く力をつけること、考える力をつけることです。
そして、このほかに、もう一つ大きな目的があります。それは、個性を伸ばし、創造性を育てることです。
作文の評価には、項目ができるように書くこと、目標の字数まで書くこと、正しい表記で書くこと、多様な表現で書くことなどがあります。
これらの目標ができることは、もちろん大切です。
しかし、本当は、もっと大事なことがあります。それは、面白い作文を書くこと、自分らしい作文を書くこと、まだ誰も書いていないことを作文に書くことです。
この自分らしい個性や創造性は、これまで評価される機会があまりありませんでした。
プレゼン作文発表会は、この個性と創造性を発揮する場です。
これまでに書いた作文の中から自分らしい内容のものを選び、文章だけでなく、絵や写真や実物や音楽などと組み合わせて、みんなの中で発表していきましょう。
そして、機会があれば、自分の発表を、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんにも見せてあげましょう。
このプレゼン作文発表会は、通信で勉強する生徒も自宅から参加できるように、youtubeやgoogleハングアウトのクラウドサービスを利用して行います。
これらのサービスの利用の仕方は、言葉の森が詳しく説明します。
生徒のみなさん、ぜひふるってご参加ください。
■こんな流れで発表します
【まず、作文を決めます。】
スマホで撮ったものをアップロードすれば簡単です。
「どの作文にしようかなあ。」
「ネコの話がいいんじゃない。」
「ニャン。」
「パパのことカッコウよく書けよ。」
「ニャニャン。」
【自宅で撮影します。】
ジジジジジ
「さて、そこで飛行機は……。」
ジジジジジ
「ニンジンといっしょに飛んでいきました。」
ジジジジジ
「おしまい。」
「なんかヘンな作文だなあ。」
【撮影した動画をyoutubeに限定公開でアップロードし、そのURLをご連絡ください。】
「さあ、アップロードだ。」
「はじめてね。」
「ワクワクするなあ。」
「いなかのおじいちゃんにも見せようか。」
「有名人になったらこまるなあ。」
「その心配は、まずないでしょ。」
【発表会当日。】
「あ、ぼくのユーチューブだ。」
「なかなかいい線行っているね。」
「次の子は、ドイツから参加するんだって。」
「ほう。そいつは、どいつだ。」
「……。」
「あ、この子は神奈川だ。」
「そりゃあ、かなわんがな。」
「……。」
「静岡の子もいるよ。」
「それは……、しず(お)かに聞かんとな。」
「……。」
「最後のは苦しかったでしょ。」
■参加賞
youtubeに作文の発表をアップロードした方全員に、豪華な参加賞をお送りします。
■youtubeへの動画のアップロードの仕方
■Googleハングアウトの入り方
(1)Googleハングアウトの会場のリンク先をクリックすると、そのままハングアウトに参加できる状態になります。(初めてハングアウトを使用する場合は、アプリのインストールが始まる場合があります。)
(2)参加する前に、マイクをミュートにしておいてください。
参加ボタンとクリックすると参加できます。
(3)カメラは必要に応じてオン又はオフにしてください。
(4)退出する場合は退出ボタンを押します。退出しても、リンク先をクリックすればまたすぐに参加できます。
(5)カメラが使えなかったり、マイクやスピカーの音が聞こえなかったりする場合は、設定を確かめてください。
(6)設定を変えも、マイクやスピーカーが使えないときは、パソコンのスピーカーの音量が最小になっていないかどうかを確かめてください。
また、カメラがほかのアプリで同時に使われていないかどうかを確かめてください。
それでもできない場合は、いったん退出してまた参加するか、パソコンを再起動して参加するかしてください。
(再起動すると直ることがよくあります。)
※接続テストは随時受け付けています。言葉の森事務局までご相談ください。
前回の作品の例
前回は、幼長から高1まで約30名の人が参加しました。そのうちの作品の一部です。
生徒の発表の動画 | 生徒(PN) | コード | 学年 | 所在地 |
---|
ぼくとかめくんPart2 | おられ | orare | 小1 | 茨城県 |
食欲の秋 | ぎろろ | giroro | 小3 | 広島県 |
さんま、くり、ぎんなん!!秋だ | わさび | riyoto | 小3 | 千葉県 |
目指せ頂上、苦あれば楽あり | しんこ | sinko | 小5 | 岐阜県 |
人生のスパイス | わめも | wamemo | 小6 | 東京都 |
プレゼン作文発表会以外に、言葉の森で現在行っている企画
言葉の森では、プレゼン作文発表会以外に、次のような企画も行っています。
詳しい案内をご希望の方は言葉の森事務局までお電話でお申込みください。
■1.暗唱検定
約3000字の文章を7分以内暗唱する検定試験。
枕草子、百人一首など、日本の古典から精選した暗唱長文がウェブで見られます。
自宅からgoogleハングアウトで随時参加可。
検定料540円。
■2.思考発表クラブ
2020年入試改革対応。考える力、発表する力を育てる参加型の高度な勉強。
読んでいる本の紹介、作文課題の予習を兼ねた構想図作成、算数の似た問題発表などを行います。
1クラス6~7名までの少人数指導、保護者懇談会あり。月額2,160円
■3.自主学習クラス
国語問題集読書を中心に、読書、暗唱、算数、スタディサプリなどの自学自習を先生がチェックします。
家庭で自分のペースで自主的に行う勉強をサポート。1クラス25人までの個別指導。
月額2,160円。
■4.夏の自然寺子屋合宿
7月23日から8月23日の間で2泊3日(連泊も可)。
午前中はオンラインで勉強、午後は自然の中で遊ぶ企画。
交通は貸切バス。出発は品川1000~合宿所は那須高原~帰宅は品川1730。
参加費36,720円(交通費含む、消費税含む。連泊の場合は2泊3日ごとに30,240円)
小中学生対象。保護者も参加できます。
■5.幼長、小1対象の親子作文コース
まだ文字が十分に書けない子対象。親が作文を書きそれを模倣することによって作文の書き方を自然に習得。
小1からの作文と読書の習慣づくりに役立ちます。
現在作文指導を受けている方は、無料でそのまま親子作文コースに移行できます。
本人が自分で書くようになったら普通の作文指導に戻ります。
■6.作文講師資格講座「森林プロジェクト」
言葉の森35年間の教材と指導法を提供。小1から高3までの一貫指導教材。
自宅で子供に作文を教えることができます。
森林プロジェクトのメンバーの交流や研修があります。
言葉の森生徒の保護者は54,000円(分割の場合は4,500円×12回))
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5月27日(土)午後1時半からプレゼン作文発表会を行います。
土曜日の午後が都合がよいという方の割合がいちばん多かったので、この時間帯になりました。
時差の関係で直接参加しにくい海外の方は、youtubeの作品アップという形でご参加ください。
みなさんの個性ある作品発表をお待ちしています。
今回からgoogleハングアウトは25人まで入れるようになりました。
生徒とお父さんお母さんだけでなく、田舎のおじいちゃんおばあちゃんも参加できます。
おじいちゃんおばあちゃんが、孫の作文発表のあと質問するなどという場面も出てくるからもしれません。
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日本人の国民性もあると思いますが、子供が、いい成績と悪い成績の両方を持ってきたら、親はまずその悪い成績の方に目が行くと思います。
いい成績を褒めるのは後回しにするか、あるいはすっかり忘れて、悪い成績の方だけを話題にしてしまうのです。
作文の場合は、この欠点指摘がもっと強く出てきます。
というのは、子供たちの書く作文はどこかしらに必ず不十分なところがあるので、ついその欠点の方に先に目が行ってしまうのです。
言葉の森の生徒のお母さんに、よく電話面談などで、「子供の作文はいいところだけ見て褒めてあげてください」と言いますが、「いいところがないときはどうするのですか」と聞くお母さんも多いのです。
子供の立場に立ってみるとわかりますが、時間をかけてそれなりに苦労して書き上げた作文を、お母さんが見て、「字がきたない」「漢字を使っていない」「この文がおかしい」「意味が通じない」などということばかり言われたら、次回から作文を書きたいとは思わなくなるでしょう。
それなのに、お母さん方の中には、先生に、「うちの子はいくら言われても大丈夫ですから、直すところをたくさん言ってください」と言う人がいるのです。
欠点を直すという方法で作文が上手になるのだったら、日本中の子供は、すぐにみんな作文が上手になっているでしょう。
しかし、そうはなっていません。
欠点を指摘するのは、教える側の工夫がないからです。
長所を指摘して伸ばすところに、本当の教え方の工夫があるのです。
その工夫の一つが、言葉の森で行っている事前指導です。
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ないものを数えるのではなく、あるものを生かそう
https://www.mori7.com/index.php?e=1815
5月18日のfacebook記事より
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持っていないものを数えるのではなく、持っているものを活用しよう。
ないものを使おうとするのではなく、あるものを使おう。
お金がないのなら、お金以外のものを使えばいいし、時間がないのなら、時間以外のものを使えばいい。
若さがないのなら、若さ以外のものを使えばいいし、経験がないのなら、経験以外のものを使えばいい。
どちらも何もないとしたら、ゼロからスタートできるという利点がある。
そう考えると、みんな何かを持っている。
小学生の作文の課題で、「私の長所短所」「家族の長所」という題名があります。
すると、短所だけはすぐに思いつくのですが、長所がなかなか出てきません。
ないものは見つけやすいのですが、あるものはなかなか気がつかないのです。
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実力と成績とは区別して考える必要があります。
入試のための成績を上げるには、苦手を改善することが第一です。
入試は総合点で決まるからです。
しかし、その子の本当の実力を伸ばすには、得意なものをどんどん生かしていくことです。
学校時代は苦手を直すことが中心になりますですが、社会に出てからは長所を伸ばすことが大事になってくるからです。
作文の勉強で大事なのは、書いたあとではありません。
書いたあとにいくらていねいに添削しても、それで力がつくわけではないからです。
大事なのは書く前の準備で、その一つが事前指導で、もう一つが家庭での準備です。
その家庭での準備を充実させるものとして、思考発表クラブの授業を掲載しています。
作文がうまくなっていく生徒さんは、家庭で課題についてよく話し合っています。また、ご家族がそれを楽しんでいるのです。実際に多く生徒さんに作文指導していると、本当によくわかります。
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小4の5.1週の課題は、「家族でスポーツをしたこと」。
連休中に、家族で共通に楽しめるスポーツができるといいですね。
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思考発表クラブは、次の週の作文の予習と、算数の似た問題作りと、それぞれの生徒の読んだ本の紹介、作品の発表、そのあとの保護者懇談と盛りだくさんです。似た問題作りは、力作が多いのでいつもい感心しています。
これまでの勉強は、答えを早く見つける勉強だったので、よくできる子にはつまらなかったと思います。
答えのある勉強で百点を取っても嬉しくも何ともありません。(何ともではないですが)
いちばん面白いのは、自分で作り出す勉強です。そのために、子供の生活時間はもっと余裕のあるものにしていくべきだと思います。
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あるとき、全然作文が書けない、書けても間違いだらけ、しかも字数もほんのわずか数行だけ、そして、何よりも文章がほとんど読めないという小学校高学年の子が、言葉の森の教室に来ました。
本人もお母さんも、どうしたらいいか途方に暮れていました。
その子とお母さんに説明した勉強法は、何しろ毎日、長文を音読すること、できれば暗唱するぐらいまで読むことでした。
音読は、ただいろいろな文章を音読すればいいのではありません。
その文章を暗唱できるぐらいまで同じものを繰り返し読むことが大事です。
ところが、大抵の子は、同じものを繰り返し読むのは退屈するので、次々に新しい文章を音読したがります。
それでも音読をしないよりはましですが、繰り返し読むのに比べて効果はぐんと落ちます。
学校で音読の宿題を出すところが増えてきましたが、全体に繰り返しの回数が少ないのではないかと思います。
その子の学校はそういう宿題がなかったので、言葉の森の長文の音読だけを毎日続けました。
その子は漢字がほとんど読めなかったので、言葉の森のサイトで全部ルビ振りにしたものを印刷して、同じものを1週間読むということにしました。
そして、それに加えて毎日の読書も必ずやってくるようにしたのです。
すると、ある時期から急に作文が長く書けるようになり、数年たつと同学年の生徒よりも語彙の豊富な立派な文章を書けるようになりました。
そして、高校入試では、数年前には考えることもできなかったような第一志望の高校に合格したのです。
その間、やっていたことは毎日の音読と読書だけです。
大事なことは、その音読と読書を毎日一日も欠かさず続けたことです。
勉強でうまくできないことがある子の勉強の仕方には特徴があります。
それは、お父さんやお母さんが、あるとき集中して教えるような勉強の仕方をしていることです。
休みの日に数時間集中してそのことを教え込むような勉強の仕方をすると、確かに何とかできるようになります。
しかし、そこで、親も子もくたびれ果ててしまうのです。
そして、しばらくすると、またもとの何もしない状態に戻ります。
ある時期集中して勉強するという勉強スタイルは、お父さんやお母さんの教え方だけでなく、子供の勉強スタイルにも出てきます。
そういう子は、やっているときはすごくがんばっているように見えます。
しかし、そういう勉強法では効果が出ないので、やはり自分はその勉強は苦手なのだと思ってしまうのです。
小中学生の勉強に、苦手ということはありません。ただ、毎日やる仕組みを作っていないだけなのです。
勉強の基本は、あるときたくさんではなく、毎日少しずつです。
言葉の森の自主学習クラスも、この毎日少しずつが自然にできるようになることを目的にしています。
特に、国語問題集読書のような勉強は、家庭でやるとすぐに飽きてしまいます。
成果がすぐに目に見えないような勉強こそ、この毎日少しずつという勉強の仕方が大事なのです。
▽自主学習クラス
https://www.mori7.net/teraon/jiga/
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よく、○○が苦手という子がいますが、小・中学校の義務教育の勉強では、苦手も何もありません。
ただその勉強をやっていないだけです。
しかし、やると言っても数日間集中するような勉強法では成果が出ません。出てもすぐに元に戻ります。
家庭で無理のない勉強法を決めて、それを毎日続けることが大事です。
しかし、この毎日続けてということに、まず子供が飽きて、次に親が飽きてしまうことが多いのです。
毎日短時間でいいから同じことをやっていると、必ず力がつきます。
しかし、そこでちょっと力がつくと、すぐに問題集を次々とやるような勉強に戻ってしまう人が多いのです。
同じものを徹底して繰り返すという勉強はそれほど続けにくいのです。
できる子はどの子も、1冊を完璧に仕上げるような勉強法をしています。
逆にできない子は、次々に新しい問題をやるような勉強法をしています。
勉強法の習慣は、それほど変えにくいのです。
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以前、勉強の量と質と環境と想念について書いたことがありました。
この中でも最も大事なものは、量と質で、簡単に言えば、時間をかけて正しい勉強の仕方をすれば誰でも成績は上がるようになっています。
逆に言えば、勉強で苦手なものがある場合は、時間をかけていないか、正しいやり方でやっていないかのどちらかです。
よく、苦手な教科があるという人がいますが、そのほとんどは、その苦手な教科に時間をかけて勉強していないだけです。
勉強の質という点で言うと、できない問題をできるようにするというのがその質の中身です。
しかし意外と、できない問題を飛ばして、できる問題だけをやる勉強の仕方をしている人が多いのです。
できる問題をやっているときは、気分のいいものです。
通い慣れた道をドライブするようなもので、苦労せずに気軽に勉強ができます。
そして、やった問題に全部○がつけば、本人も嬉しいし、周りの人もそれを褒めてくれます。
勉強に慣れることも大事な小学校低中学年のころはそれでもいいのです。
そのころには、できない問題などはまずほとんどないからです。
低中学年で、なかなかできないような問題をやらせるとしたら、その勉強法の方が逆に問題があります。
しかし、その小学校低中学年の、できる問題をやる勉強法のまま、中学生になっても、高校生になっても、更には大学受験の時期になっても、質の伴わない勉強をしている生徒が意外と多いのです。
この勉強法の良し悪しについては、本人が自覚しにくいだけでなく、学校や塾の先生も気が付きにくいものです。
見えるのは、勉強している量だけで、その質の面が本当にわかるのは本人だけだからです。
だから、家庭でお父さんやお母さんがときどき勉強の仕方を見てあげる必要があるのです。
そして、その土台作りとして、小学校低中学年のころは、子供に次のように言っておくのです。
「○がつくのはいいことだけど、×がつくのは、その分自分が成長するのだからもっといいことなんだよ」と。
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勉強を進めるための4つの見方
https://www.mori7.com/index.php?e=2008
facebook記事より。
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その1、量。
ある程度の時間をかけることは必須です。
勉強が苦手だという子のほとんどは、ただかけている時間が少ないだけです。
その2、質。
時間をかけているわりに成果が上がらない子は、無駄の多いやり方をしています。
例えば、簡単にできる問題を何問も解き、はた目には勉強しているように見えてもただの作業になっているような場合です。
その3、環境。
勉強する以前の環境作りも大切です。
例えば、テレビやゲームの時間には明確なルールがなければなりません。
ルールを守ることが難しい場合は、捨てちゃうことです(笑)。
その4、想念。
「勉強は、誰でもやればできるようになる。人間には、皆その能力がある。早くできるかちょっと時間がかかるのか違いだけ」
そういう確信を親がまず持つことです。
何だか自分の仕事の仕方にもあてはまりそう。反省。
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勉強は難しいものではありません。
答えがわかっていて、その答えの導き方もわかっているのですから、あとは勉強の量と質だけです。
本当に難しいのは、答えのないもので、そこには努力と工夫と飛躍が必要になります。
勉強を難しくしているのは、正しくないやり方をしていることだけなのです。
どんなことでもそうですが、大事なのは才能の有無ではなく、努力の量と質です。
ただ成果が出るまでに時間がかかることがあるので、苦手な人は、それをつい才能の問題と考えてしまうだけです。
だから、子供に最も身近なお母さんが、才能ではなく努力だということをしっかりと確信しておくことが大事です。
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