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小6の思考発表クラブの授業紹介5.2週 as/2944.html
森川林 2017/05/08 16:37 


 これまで、思考発表クラブの授業では、(1)作文課題をもとにしたyoutubeなどの紹介と構想図書き、(2)算数の似た問題作りを行ってきましたが、今回新たに、(3)理科実験工作の紹介もしていきたいと思います。
 今回は、過冷却の実験の紹介です。
 家庭ですぐにできることなので、こういう身近な実験や工作を通して自然科学の面白さを味わっていけるといいと思います。

●授業の動画
https://youtu.be/bszK-JvM6u0

●作文の予習

▼5.3週
★日本語は、いままで

 【1】日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語です。どこの言語も初めは部族言語なのですが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言語の刈りこみが行われてくるわけです。【2】その刈りこみがはなはだしいのが英語です。英語というのは、外の視点と内の視点が合作でつくり上げためずらしい言語なのです。その点、ロシア語などは、多分にまだ内部の視点だけの言語ですが、それは国際普及の度合いが少ないからです。【3】日本語などはその最たるもので、これまで外側の目というのはまったくなかった。
 日本人は、自分の国の言語を国語と言ったり日本語と言ったりしますが、国語、日本語の対立は実はこの問題と関係があるのです。【4】国語として日本人が自分の言語を見るときは、完全に内側の視点で見ているのです。みんな、日常の文法などは知っているという前提で、日本語の文学とか詩が論じられる。つまり基本的知識のある者同士の話なのです。【5】ところが、外国人は、ことばのきまりも発音の仕方も知らないで日本語を習うのですから、外の視点しか持っていないということです。
 そして、私たちの母語である日本語は、いま徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきています。【6】もし外国人が日本語を学ぶ勢いがこのまま五十年、百年とおとろえなければ、日本語も大きく変わると思うのです。それは、英語が四百年の間にまったく変わってしまったのと同じで、日本語が国際普及するに従って、外の人の影響力が国内の日本語にもおよんでくる。【7】ただ、だからといって、日本本来の内側の視点は閉鎖社会のなごりだからやめるというのは、大きなまちがいです。英語でさえも、いまだにイギリス人しかわからない、彼らだけの内側の視点の部分があるのです。その外側に、人工的に刈りこまれた英語の部分が付加されてきたということなのです。
 【8】日本語はまだこの部分が少ない。その証拠に、日本語の字引はすべて国語辞書です。日本語の辞書は、ほとんどすべて日本語を内側の視点からしか見ていません。ですから、日本語国際普及の一つの大きな課題は外の視点を取り入れた日本語辞典をつくることで∵す。【9】これは、一つの大事な国家的事業であり、個人ではできないことですから、国際交流基金などが中心にやるべき仕事だと思います。
 日本語は、外国人によって学ばれ、使われた経験がないために、植木屋を十年も入れなかった庭みたいでめちゃくちゃに枝がのびているという状態です。【0】多くの西洋の言語は、ヴェルサイユ宮殿の庭木のように、整然と刈りこまれ、人工的な手入れがされているのです。かつて大学の先生をやめてフランスで日本語を教えていた学者が、ことごとにフランスには整然たる文法があるのに、日本語には文法がないと言ったのも、そのへんの問題だと思うのです。
 フランスでも、十六、十七世紀のフランス語は、植木屋の手の入らない日本語みたいな状態にありました。それを研究所をつくり、一種の理念にもとづいた人工フランス語をつくって、それを世界普及のフランス語の中心にしたわけです。だから、それはフランス人にとっても学ばなければならない「外国語」でした。高等教育を受けたフランスの知識階級が話すフランス語と庶民が話すフランス語がいまだにちがうのは、庶民はお金をかけてフランス語を勉強していないからなのです。外国人がフランス語を学ぶのが易しいのは、人工的に整理されたフランス語だからです。それを文法と、かの学者は呼んだわけです。
 日本語にはそれがないのです。日本語は、明治からいままで百年の間におどろくほど変わりました。戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語なのです。これは、外国に日本語はこれですよと教えるときには大きな障害になるわけです。ですから、日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。そして、これは国家的な事業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないと、どうにもならないと思うのです。


▽外国人がキレそうになる日本語の特徴
https://youtu.be/e-g1qe0T9B8

・同じ漢字で読み方が違う(生→なま、い、しょう……)
・1本、2本、3本
・日本語の国際化でこういうものも、シンプルになるのだろうか。そのためには、ある程度の許容も必要か。

▽【海外の反応】この日本語は英語に取り入れるべきだ!→海外「「適当」,「懐かしい」,「もちもち」,「面倒くさい」,「しょうがない」」
https://youtu.be/vHip6GCqSPE

・日本語にしかない言葉……適当、やっぱり、しょうがない、面倒くさい、なつかしい、さすが、よろしくお願いします、など。
・国際化でこういう言葉が文化として広がる可能性がある。(もったいないなども)

▽ベトナム、第一外国語が「日本語」に!|竹田恒泰チャンネル
https://youtu.be/tQ8X47aQiAY


●算数の似た問題

「これでわかる算数小6」P25-3-(2)
「これでわかる数学中1」P32-4-(3)

●実験工作
「でんじろう先生のわくわく自由研究」より
・いろいろ冷凍実験 P60~62

▽過冷却水の実験(Supercooling Experiment)
https://youtu.be/3lyMhjeuxEI


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森川林 20170508 1 
 日本語と日本語以外の言語との比較が、こんなにもたくさん国語の問題として出てくるのは、日本だけの特徴のようです。
 こういう日本語の特徴をいろいろな実例をもとに考えた経験があると、国語の入試問題で日本語論や日本文化論が出たときに、「ああ、あの話だ」とすぐに推測できるようになります。
 今回から、更に理科実験工作も加えました。これも、お父さんやお母さんと一緒に家庭で取り組んでみるといいと思います。


nane 20170508 1 
 机の上での勉強は、頭で考えるものですから、やれば誰でもできるようになります。
 実験や工作は、体を使って考えるものですから、頭だけではなく心も動きます。
 こういう心の動きを伴う勉強というのが、これから大事になってくると思います。


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森川林 2017/05/05 01:16 

△生徒の作った算数の問題

 次週5.2週の課題は、「飼っている生き物」。
 自分が今飼っている生き物だけでなく、お父さんやお母さんが子供のころに飼っていた生き物の話を聞いてみよう。
 また、田舎のおじいちゃんおばあちゃんにも話を聞いてみよう。いろいろ面白い体験が聞けるはず。
 昔は、飼っているわけでもないのに、一緒にいるような生き物も多かった。

●授業の動画
https://youtu.be/CN5ZZx9EOEU
●作品の紹介

●作文の予習
▼5.2週
★飼っている生き物、りょうりを作ったこと

▽昆虫の飼育方法~カブトムシの飼い方~【コメリHowtoなび】
https://youtu.be/LTdsz1tV4Nw


▽鈴虫の一生  bell ringing cricket's whole life
https://youtu.be/zu22i_sSe-4


▽ザリガニを飼いたくなる動画
https://youtu.be/_3qzdJBDHzo


▽ネコとウサギの日常 - Everyday of cats and rabbit - 【2 Cats 1 Rabbit & Let's play hide-and-seek! 】
https://youtu.be/63Hl0g7qAJk

(2分20秒あたりが面白い)

▽我が家の鳥 一斉にシャワーします
https://youtu.be/43eyrQjGvzw


▽【アリ飼育】 アリたちの紹介 編集しなおしました 【ant farm 】
https://youtu.be/T7rgN8Ntfiw

(こんなの作ってみたいね。)

●算数の似た問題

「これでわかる算数小4」P60-6
「これでわかる算数小5」P39-2


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今年の夏合宿は読書三昧の合宿に as/2942.html
森川林 2017/05/04 06:19 

△言葉の森合宿所は、那須高原南ヶ丘牧場と那須サファリパークの中間です。近所にはペニー・レインというビートルズの音楽が流れるパン屋さんがあります。

 物語の本は、すぐに熱中できるものが数多くあります。
 そして、最後まで読み続けられます。

 しかし、説明文の方はそうではありません。
 知的には面白いものでも、読んでいると、途中で飽きることも多いのです。

 また、物語の本の場合も、現在のものがテンポが速く飽きずに読み続けられますが、昔の名作と言われる物語の中には、途中で退屈に感じるものもよくありますす。

 そういう、読み終えると面白さがわかるが、読んでいる途中で飽きやすい本をどう読むか、ということで考えたのが付箋読書です。
 付箋読書とは、自分が読みたいと思う方法10冊ぐらい並べておき、1冊を読んで飽きてきたら付箋を貼り次の本に移るという本の読み方です。
 これを繰り返していると、何時間でも飽きずにいろいろな本を読むことができます。

 ただし、この方法は理屈で言ってもなかなかわからないので、今度の夏合宿で実践してみようと思いました。
 合宿に参加する生徒が、それぞれのおすすめの本を数冊持ってきます。
 そして、グループごとに互いの本を貸し借りする形で付箋読書を行います。

 45分本を読んだら15分休憩というような形であれば、午前中、読書三昧の生活ができます。
 朝の10分間読書ならぬ、午前中の3時間読書です。

 そして、たっぷり読書をしたあとに、午後は自然の中で自由に遊びます。
 更に、夕方は、午前中の読書と午後の体験を活かして作文を書きます(笑)。

 実は、作文と読書との間には深いつながりがあります。
 文章を読む時間が多くなると、言葉が浮かんできやすくなり、その後の作文も書きやすくなるのです。

 作文の題材は、実際の体験が直前に豊富にあるので、いくらでも思いつきます。
 作文の中には、その日一緒に遊んだ友達なども登場すると思うので、その作文をプレゼン発表するような機会を作れば、更に面白いと思っています。

 面白い夏合宿にするためにはどうしたらいいかということを考えて、以上のようなことを思いつきました。
 名付けて「読書三昧の夏合宿」です。
 7月23日から8月23日まで、2泊3日を1単位として連続して開催する予定です。

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森川林 20170504 1 
 これまでの夏合宿は、子供たちの交流が中心でした。
 今年ももちろんそうですが、今度は場所が固定しているので、必要な道具をいっぱい持ち込めます。
 例えば、ビニールプール、ウェットスーツ、防水カメラ、クロームブックなどなど。
 こういう合宿所を、将来全国各地に作っていきたいと思っています。


nane 20170504 1 
 読書はもともとひとりで楽しむものですが、同じ本を共通して読んでいると、普段の話題の中にその本をもとにした話が出てきます。
 思考発表クラブでの本の紹介を見ていると、そういう本の楽しみ方もあるのだとわかってきました。
 そこで、今年の夏合宿は、読書を共有する合宿にしようと思いました。
 更に、共通の体験をもとに、作文もプレゼン発表会で共有する予定です。
 それを、家で待っているお父さんお母さんにgoogleハングアウトで配信することを考えています。
 合宿所の場所を固定化すると、いろいろな企画ができるようになりました。


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小6の思考発表クラブ5.1週の授業紹介 as/2941.html
森川林 2017/05/03 18:46 

△小6の生徒が書いた5.1週の作文の構想図

●授業の動画
https://youtu.be/R0mgTLGA7Dc


●連絡
○アップロード画像の縦横を確認するには
 保存したファイルを見ただけでは正しい縦横はわからない(表示だけ正しく見えるようになっていることが多いので)
 ウィンドウズの場合は、右クリックで→プログラムから開く→ペイントを選択。
 ペイントで開くと正式の縦横が分かるので、直す場合は回転させて上書き保存しておく。

●作文の予習
▼5.2週
★少年のころの桜は(感)
https://www.mori7.com/mine/iwa.php?tyoubunnsyuu=on&yama=ha&tuki=05&syuu=2

 言葉は実態よりも不完全なものだが、言葉によって現実の受け取り方が異なることもある。
 多様な言葉を持つことの大切さ、など。
 言葉によって、世界をモノクロで見るか、カラーで見るかぐらいの違いが出てくる。

▽東京の桜吹雪 Cherry blossoms blizzard in Tokyo 東京観光 花吹雪 櫻花 ?花 Cherry pohon 花見 千鳥ヶ淵 飛鳥山 新宿御苑
https://youtu.be/KLPkThYJDKg


▽栃木県 奥日光 千手ヶ原のカラマツ林と紅葉
https://youtu.be/6B0xkLZht_Q


▽日本語は本当に興味深い... 豊かな表現が可能な日本語の特徴に外国人が反応(海外の反応)
https://youtu.be/v9I-0XatAb8


●算数の似た問題

「これでわかる算数小6」P19-4
「これでわかる数学中1」P33-8


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森川林 20170503 1 
 思考発表クラブに参加する生徒の中で、いちばん関心が高いのが、ほかの人がどんな本を読んでいるかという「本の紹介」のところのようです。
 読書好きの生徒が多いせいか、どの子も、学年相当よりもかなり難しい本を読んでいます。
 もちろん、易しい面白い本も登場しますが。
 読書は個人の楽しみですが、ほかの人に紹介するのは、また別の楽しみがあるようです。


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森川林 2017/05/02 16:27 

△土星探査機について小3の生徒が書いた構想図。

●授業の動画
https://youtu.be/jS1FMNTvDh4

 5.1週の作文は、自分が今しているお手伝いの話を中心に、お父さんやお母さんが子供のころにしていたお手伝いの話を取材して書いてみよう。

▼4.4週
★清書

▽読み聞かせ
「理科好きな子に育つふしぎのお話365」より
・花と昆虫は助け合って進化した(P100)

▽見つめてみよう!植物の世界 (16)花と虫

https://youtu.be/-O6k6NhfsD0
(13分というやや長いyoutubeだが、内容は面白い)

▽杉花粉 Pollinosis of Cedar

https://youtu.be/YfIzCb1U9yk

▽かんぴょう成長記 受粉

https://youtu.be/gYg9_xw4zIY

▼5.1週
★お手伝い、星空を見たこと

 以下のyoutubeは特に見なくてもいいです。
 このようなお手伝いがあるという例として載せます。

▽Panasonic vacuum cleaner掃除機 でおそうじをしたよ!
https://youtu.be/8n-vYNHO9xU


▽子どもの自立心を育てる!上履きお手伝い術
https://youtu.be/7PtJeMCjQrU


▽446_6歳5ヶ月子供『皿洗いできるようになってた』6 years old
https://youtu.be/l7OwU2OaR9U


▽紹介します。子供が進んでお手伝い。かわいい服のたたみ方。
https://youtu.be/lxn7y7h7NTo


▽ごみ出しを愛犬がお手伝い 沖縄・国頭村
https://youtu.be/K_b8Qwuyy4k


▽お手伝い犬
https://youtu.be/FifhZ_uqbiY


▽三角形で小回り パナソニック、ロボ掃除機発売へ(15/01/22)
https://youtu.be/F_MK4KNny2M


▽ライフロボティクス【吉野家の店舗における食器洗浄工程へCOROを導入】
https://youtu.be/dF3OaVB_q00


●算数の似た問題

「これでわかる算数小3」P26-問題1
「これでわかる算数小4」P56-5


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森川林 20170502 1 
 小3のクラスは8人なので、いちばんにぎやかです。しかも、みんな力作を次々にアップロードしてくれるので、先生の授業はあとで自分で見てもらう形になっています。
 このころは、それぞれの個性も出て、しかもまだ学校はそれほど忙しくないといういちばん自由な勉強ができる時期なのかもしれません。
 本当は、高校3年生までこういう自分の好きな勉強を続けられれば、そのまま大学の特色入試や推薦入試に合格するのだと思います。

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家庭学習と学校の宿題がぶつかったとき as/2939.html
森川林 2017/05/02 05:47 


 家庭で決めた勉強と同じようなものが学校の宿題として出て、勉強がぶつかってしまうことがあります。
 よくあるのが音読の宿題です。

 昔は音読の宿題などはなかったので、言葉の森が音読の家庭学習の話をすると、「音読にどういう意味があるのですか」と質問を受けることがかなりありました。
 ところが、今は、「学校でも音読の宿題があるので、子供が両方やるのは嫌だと言うのです」というような相談をときどき受けます。

 勉強の中心は、あくまでも家庭で決めたものです。
 宿題を中心に勉強していると、その宿題がなくなったときに、その勉強自体をしなくなってしまうからです。
 勉強はひとつのことを継続することが大事なので、家庭で決めたやり方を、学校の宿題の有無にかかわらずやっていくのがいいのです。

 しかし、家庭学習を優先して、宿題を無視するというわけには行きません。
 そこで妥協案として話しているのが、家庭学習は朝、宿題は夕方というやり方です。

 朝ご飯の前の時間帯は、よほどくたびれて起きられないないというのでもないかぎり、確実に時間がとれます。
 夕方の時間帯は、ある程度習慣化することができますので、ときどき臨時に時間がとれなくなるときがあります。
 特に高学年になると、夕方の時間は、できたりできなかったりすることが多くなります。

 家庭学習のような、誰からもチェックされない勉強は、途中で例外的な中断があると、それをきっかけにやらなくなってしまうことがあります。
 音読のような勉強は、1日やらないとそのままやらなくなってしまうことが多いのです。

 だから、大事な勉強は朝やることにして、大事でない勉強、又は宿題のような強制的な勉強は夕方やるようにしておくといいのです。
 時間が離れていると、子供は同じ勉強であっても、抵抗なく取り組みます。

 ただし、今の世の中では、子供に要求されていることを全部やらせようとすると、時間がどんどん不足してきます。
 子供の時間管理をして、力を入れることと、ある程度手を抜くことをアドバイスすることが親の大事な役割になっていると思います。

 そして、子供には、世の中は、自分の原則を貫くことも大事だけど、周囲と妥協してやっていくこともあるということを肯定的に話してあげるといいのです。

====
学校からもらってきた成績表で作文のところだけCの場合
https://www.mori7.com/index.php?e=2378

 成績表をもらう時期になると、よくある話です。
 言葉の森の生徒の保護者から、「ほかの成績はいいのに、作文のところだけCなんです」という相談を時どき受けます。

 あるお母さんの話では、学校の家庭訪問のときに、習い事の話が出て、作文を習っていると言ったすぐ次の学期から、作文だけがCになったそうです(笑)。
 こちらは、またかと思って笑って聞いていますが、そういう成績をつけられた子供はたまりません。せっかく熱心に勉強しているその勉強だけがとりたてて駄目だと評価されるのですから結構傷つきます。
 しかも、そういう子たちが決まって明るく素直な性格のよい子なのです。

 算数、理科、社会などのほかの教科では、こういうことはありません。また、同じ国語でも、漢字力や読解力の評価ではこういうことはありません。
 それらは客観的に評価できることですし、誰かが特別の教え方をしているわけではないので、言わば誰でも教えられる勉強なので、先生の権威も傷つかないからです。

 国語の専門の先生は、国語という教科に対して思い入れのあることが多く、特にそれが作文という勉強には強く表れます。
 作文は、専門的なベテランの先生でなければ十分に教えることができないという思い込みがあるのです。

 どの世界にも、未熟な人はいます。学校の先生だから特別ということではありません。
 もちろん大多数の先生は、そんなことにヤキモチを焼いたりせず、むしろ子供をよいところを励ます接し方をしています。
 先生という仕事で最も大事な性格が、このいつでも子供のよいところを見て明るく励ますことがができるということなのです。

 では、子供がそういう「作文のところだけがC」という成績をもらってきたとき、お母さんはどうしたらいいのでしょうか。
 子供には、次のように言ってあげるといいのです。
 「作文というのは、いろいろな見方があるけど、お母さんはあなたの作文はとてもいいと思っているのだから大丈夫。いつか、あなたが大きくなったとき、この作文Cの評価が楽しい想い出話になると思うよ」
 このように明るく爽やかに、むしろその悪い評価を楽しむような気持ちで話してあげるといいのです。

 そして、こういう話し方によって、子供は不本意な悪い評価を受けたときに、どう対処していけばいいのかという人生の大事なコツも学んでいきます。

 「行蔵こうぞうは我に存す。 毀誉きよは人の主張」(勝海舟)
 他人の評価は過去のものとして明るく受け流し、自分は自分のよいと思ったことを実行していけばいいのです。
====

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森川林 20170502 1 
 今の子供は、やらなければならないことが昔の子供より多い気がしています。
 自分で選んだ習い事も含めて、やれと言われたことを全部やっていると、傍から見るとうまくこなしているように見えても、内実はどれも密度薄くやるようになります。
 だから、重点は何で、重点でないものは何かということをある程度親が指示してあげる必要があります。
 私が思う重点はやはり読書で、次が音読又は暗唱で、そのあとは自由な遊び時間です(笑)。
 それで余力があったら、ほかのことをするといいのです。


nane 20170502 1 
 昔の子供は暇でした。年がら年中遊んでいました。
 宿題もなかったし、塾もなかったし、習い事などもほとんどありませんでした。
 それでもみんな、まともな社会人になっていきました。
 今は、何かそれが逆になっているような感じがします。
 たぶんそれは、重要でないことをやらされすぎているからではないかと思います。


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小5の思考発表クラブ4.4週の授業紹介 as/2938.html
森川林 2017/04/30 20:08 

△4.2週「私は小さい頃(感)」の構想図を書いた人の作品

 作文の勉強の特徴は、浅くも深くもを書けるところにあります。
 例えば小学校5年生の作文で、「大笑いしたこと」という題名課題が5.1週にあります。

 大笑いしたという実例は誰でもたくさん経験があります。
 だから、作文の材料は簡単に見つかります。

 しかし、笑いの本質とか、笑いが人生に対して持つ意味とか、笑いと社会というようなことを考えると、その作文をいくらでも深く考える作文にすることができます。
 ここで、考える力のつく作文になるか、ただ出来事を書くだけの作文になるかの違いが出てきます。

 では、どうしたら考える作文になるかというと、一つは生活時間の余裕です。
 勉強や宿題に追われている生活では、1時間作文を書くということになかなか集中できません。
 子供の成長には、自分の考えをじっくりまとめる時間が必要なのです。


 もう一つは家族の協力です。
 お父さんやお母さんと、「笑い」というものについていろいろな実例や感想を話し合う時間をとってもらうのです。
 これは無理に高度な話をする必要はありません。楽しい雑談のようなものでいいのです。
 こういう家族の対話の蓄積が、子供たちを成長させていきます。

 この親子の対話による作文の準備というのは、公立中高一貫校の受験作文のときは更に必要になります。
 しかし、受験に作文を使わない場合でも、親子の対話は高学年になるほど重要になってきます。

 とは言っても、何もないところで突然親子の対話をするのは難しいところがあります。
 思考発表クラブは、そういう親子の対話のきっかけを作るための予習の授業をしています。
 小5の授業は、毎週水曜日の19:00~19:45です。
 参加型の授業ですから、内容はやや高度ですが、普段の勉強でものたりなさを感じている人には面白いと思います。
 言葉の森の生徒以外の方も参加できます。

●授業の動画
https://youtu.be/FgraVxVbRc8


▼5.1週
★大笑いしたこと、家族でスポーツをしたこと

▽電車の中でつられ笑い!! 笑いの魔力 おもしろ動画 funny train
https://youtu.be/8ZmUZbwmxhw


▽6秒で笑える 爆笑おもしろ動画まとめ集
https://youtu.be/eODMPgGM7Dc


▽健康21 40 笑いと健康 その1
https://youtu.be/kksxtkbQVf4


▽平成23年 枚岡(ひらおか)神社 お笑い神事
https://youtu.be/tsmalOhDnTM

(2分30秒あたりから)

●算数の似た問題

「これでわかる算数小5」P32-問題2
「これでわかる算数小6」P14-問題2

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森川林 20170430 1 
 小5の5.1週の作文課題は、「大笑いしたこと」ですが、高学年の作文は、半分は実例で、半分は主題です。
 低中学年のころは、実例だけで作文を書くのが普通ですが、高学年や中高生では、その実例を通してどういう主題を表しているかということが重要になります。
 この主題を充実させるために、事前の準備が大事になってきます。


nane 20170430 1 
 子供は、時間の余裕があれば、必ずよりよい作文を書こうとします。
 ときどき実力はあるのに、決められた字数ぎりぎりで、項目も一応全部入れただけという作文を書く子がいます。
 そういう子は、日常生活の勉強が忙しすぎるのです。
 実は、勉強が忙しい子は、今は成績がよくても、あとになるほど伸びなくなります。
 それは、考えるという最も大事な勉強を省略しているからです。


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夏休みの合宿の勉強の企画 as/2937.html
森川林 2017/04/30 15:46 


 言葉の森では、この夏に自然寺子屋合宿を行います。
 せっかくの合宿ですから、その中で行う勉強は普段できないことをやっていきたいと思っています。
 また、同じやるのであれば言葉の森独自の勉強をしたいと思っています。

 読書感想文の指導をするということも考えましたが、子供たちにとってはあまり面白く感じられないでしょう。
 何年か前、言葉の森で読書感想文の指導を夏休みに行ったところ、次々に学校代表に選ばれる子が出てかえって困惑したことがあります。
 そこで、読書感想文は普段の勉強の中で実力をつければ良いということにして、もっと別のユニークな勉強をしたいと思いました。

 第一は、漢字の読みです。
 書きは、これから次第に重要ではなくなります。
 しかし、読みができていないと、ふりがながふってある本しか読めなくなります。
 子供たちは自分の興味に応じて大人の読むような本を読みたいと思うようになるはずですから、小学生の間に小学6年生はもちろん中学3年生までの漢字、つまり常用漢字約2000字を全部読めるようにしていくことが目標です。
 教材には、言葉の森の漢字集を使います。

 第二は、長い作文を書く練習です。
 手書きの作文やパソコン入力の作文では、1200字書くのに1時間から1時間半かかります。
 それではとても長い作文は書けません。
 そこで構想図を書いたあと、音声入力をする形で1万字の作文を書くことを目標にします。
 1万字の作文であれば、夏休みの自由研究としても使えると思います。

 朝は漢字の勉強、夜は長い作文の勉強、そして日中は自然の中でたっぷり遊ぶというような夏合宿にしていきたいと思っています。

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2025年1月の教材のPDFがプリントできます。 http 12/17
森林プロジェクト掲示版
創造発表クラス 森川林
創造発表クラスとプログラミングクラスの今後  創造発表 12/12
森川林日記
Re: 読解検 森川林
> 問一 B 2.3行目の「むっつりと」という文章が問題文に 12/12
国語読解掲示板
読解検定小六  あかそよ
答えに納得できないので教えてください。 問一 B 2. 12/9
国語読解掲示板
Re: 標準新 あかそよ
ありがとうございます。 考えてみたけど、やっぱり難しいです 12/5
算数数学掲示板
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習