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小6の思考発表クラブの授業紹介5.2週 as/2944.html
森川林 2017/05/08 16:37 


 これまで、思考発表クラブの授業では、(1)作文課題をもとにしたyoutubeなどの紹介と構想図書き、(2)算数の似た問題作りを行ってきましたが、今回新たに、(3)理科実験工作の紹介もしていきたいと思います。
 今回は、過冷却の実験の紹介です。
 家庭ですぐにできることなので、こういう身近な実験や工作を通して自然科学の面白さを味わっていけるといいと思います。

●授業の動画
https://youtu.be/bszK-JvM6u0

●作文の予習

▼5.3週
★日本語は、いままで

 【1】日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語です。どこの言語も初めは部族言語なのですが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言語の刈りこみが行われてくるわけです。【2】その刈りこみがはなはだしいのが英語です。英語というのは、外の視点と内の視点が合作でつくり上げためずらしい言語なのです。その点、ロシア語などは、多分にまだ内部の視点だけの言語ですが、それは国際普及の度合いが少ないからです。【3】日本語などはその最たるもので、これまで外側の目というのはまったくなかった。
 日本人は、自分の国の言語を国語と言ったり日本語と言ったりしますが、国語、日本語の対立は実はこの問題と関係があるのです。【4】国語として日本人が自分の言語を見るときは、完全に内側の視点で見ているのです。みんな、日常の文法などは知っているという前提で、日本語の文学とか詩が論じられる。つまり基本的知識のある者同士の話なのです。【5】ところが、外国人は、ことばのきまりも発音の仕方も知らないで日本語を習うのですから、外の視点しか持っていないということです。
 そして、私たちの母語である日本語は、いま徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきています。【6】もし外国人が日本語を学ぶ勢いがこのまま五十年、百年とおとろえなければ、日本語も大きく変わると思うのです。それは、英語が四百年の間にまったく変わってしまったのと同じで、日本語が国際普及するに従って、外の人の影響力が国内の日本語にもおよんでくる。【7】ただ、だからといって、日本本来の内側の視点は閉鎖社会のなごりだからやめるというのは、大きなまちがいです。英語でさえも、いまだにイギリス人しかわからない、彼らだけの内側の視点の部分があるのです。その外側に、人工的に刈りこまれた英語の部分が付加されてきたということなのです。
 【8】日本語はまだこの部分が少ない。その証拠に、日本語の字引はすべて国語辞書です。日本語の辞書は、ほとんどすべて日本語を内側の視点からしか見ていません。ですから、日本語国際普及の一つの大きな課題は外の視点を取り入れた日本語辞典をつくることで∵す。【9】これは、一つの大事な国家的事業であり、個人ではできないことですから、国際交流基金などが中心にやるべき仕事だと思います。
 日本語は、外国人によって学ばれ、使われた経験がないために、植木屋を十年も入れなかった庭みたいでめちゃくちゃに枝がのびているという状態です。【0】多くの西洋の言語は、ヴェルサイユ宮殿の庭木のように、整然と刈りこまれ、人工的な手入れがされているのです。かつて大学の先生をやめてフランスで日本語を教えていた学者が、ことごとにフランスには整然たる文法があるのに、日本語には文法がないと言ったのも、そのへんの問題だと思うのです。
 フランスでも、十六、十七世紀のフランス語は、植木屋の手の入らない日本語みたいな状態にありました。それを研究所をつくり、一種の理念にもとづいた人工フランス語をつくって、それを世界普及のフランス語の中心にしたわけです。だから、それはフランス人にとっても学ばなければならない「外国語」でした。高等教育を受けたフランスの知識階級が話すフランス語と庶民が話すフランス語がいまだにちがうのは、庶民はお金をかけてフランス語を勉強していないからなのです。外国人がフランス語を学ぶのが易しいのは、人工的に整理されたフランス語だからです。それを文法と、かの学者は呼んだわけです。
 日本語にはそれがないのです。日本語は、明治からいままで百年の間におどろくほど変わりました。戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語なのです。これは、外国に日本語はこれですよと教えるときには大きな障害になるわけです。ですから、日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。そして、これは国家的な事業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないと、どうにもならないと思うのです。


▽外国人がキレそうになる日本語の特徴
https://youtu.be/e-g1qe0T9B8

・同じ漢字で読み方が違う(生→なま、い、しょう……)
・1本、2本、3本
・日本語の国際化でこういうものも、シンプルになるのだろうか。そのためには、ある程度の許容も必要か。

▽【海外の反応】この日本語は英語に取り入れるべきだ!→海外「「適当」,「懐かしい」,「もちもち」,「面倒くさい」,「しょうがない」」
https://youtu.be/vHip6GCqSPE

・日本語にしかない言葉……適当、やっぱり、しょうがない、面倒くさい、なつかしい、さすが、よろしくお願いします、など。
・国際化でこういう言葉が文化として広がる可能性がある。(もったいないなども)

▽ベトナム、第一外国語が「日本語」に!|竹田恒泰チャンネル
https://youtu.be/tQ8X47aQiAY


●算数の似た問題

「これでわかる算数小6」P25-3-(2)
「これでわかる数学中1」P32-4-(3)

●実験工作
「でんじろう先生のわくわく自由研究」より
・いろいろ冷凍実験 P60~62

▽過冷却水の実験(Supercooling Experiment)
https://youtu.be/3lyMhjeuxEI


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森川林 20170508 1 
 日本語と日本語以外の言語との比較が、こんなにもたくさん国語の問題として出てくるのは、日本だけの特徴のようです。
 こういう日本語の特徴をいろいろな実例をもとに考えた経験があると、国語の入試問題で日本語論や日本文化論が出たときに、「ああ、あの話だ」とすぐに推測できるようになります。
 今回から、更に理科実験工作も加えました。これも、お父さんやお母さんと一緒に家庭で取り組んでみるといいと思います。


nane 20170508 1 
 机の上での勉強は、頭で考えるものですから、やれば誰でもできるようになります。
 実験や工作は、体を使って考えるものですから、頭だけではなく心も動きます。
 こういう心の動きを伴う勉強というのが、これから大事になってくると思います。


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小4の思考発表クラブ5.1週の授業紹介 as/2943.html
森川林 2017/05/05 01:16 

△生徒の作った算数の問題

 次週5.2週の課題は、「飼っている生き物」。
 自分が今飼っている生き物だけでなく、お父さんやお母さんが子供のころに飼っていた生き物の話を聞いてみよう。
 また、田舎のおじいちゃんおばあちゃんにも話を聞いてみよう。いろいろ面白い体験が聞けるはず。
 昔は、飼っているわけでもないのに、一緒にいるような生き物も多かった。

●授業の動画
https://youtu.be/CN5ZZx9EOEU
●作品の紹介

●作文の予習
▼5.2週
★飼っている生き物、りょうりを作ったこと

▽昆虫の飼育方法~カブトムシの飼い方~【コメリHowtoなび】
https://youtu.be/LTdsz1tV4Nw


▽鈴虫の一生  bell ringing cricket's whole life
https://youtu.be/zu22i_sSe-4


▽ザリガニを飼いたくなる動画
https://youtu.be/_3qzdJBDHzo


▽ネコとウサギの日常 - Everyday of cats and rabbit - 【2 Cats 1 Rabbit & Let's play hide-and-seek! 】
https://youtu.be/63Hl0g7qAJk

(2分20秒あたりが面白い)

▽我が家の鳥 一斉にシャワーします
https://youtu.be/43eyrQjGvzw


▽【アリ飼育】 アリたちの紹介 編集しなおしました 【ant farm 】
https://youtu.be/T7rgN8Ntfiw

(こんなの作ってみたいね。)

●算数の似た問題

「これでわかる算数小4」P60-6
「これでわかる算数小5」P39-2


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今年の夏合宿は読書三昧の合宿に as/2942.html
森川林 2017/05/04 06:19 

△言葉の森合宿所は、那須高原南ヶ丘牧場と那須サファリパークの中間です。近所にはペニー・レインというビートルズの音楽が流れるパン屋さんがあります。

 物語の本は、すぐに熱中できるものが数多くあります。
 そして、最後まで読み続けられます。

 しかし、説明文の方はそうではありません。
 知的には面白いものでも、読んでいると、途中で飽きることも多いのです。

 また、物語の本の場合も、現在のものがテンポが速く飽きずに読み続けられますが、昔の名作と言われる物語の中には、途中で退屈に感じるものもよくありますす。

 そういう、読み終えると面白さがわかるが、読んでいる途中で飽きやすい本をどう読むか、ということで考えたのが付箋読書です。
 付箋読書とは、自分が読みたいと思う方法10冊ぐらい並べておき、1冊を読んで飽きてきたら付箋を貼り次の本に移るという本の読み方です。
 これを繰り返していると、何時間でも飽きずにいろいろな本を読むことができます。

 ただし、この方法は理屈で言ってもなかなかわからないので、今度の夏合宿で実践してみようと思いました。
 合宿に参加する生徒が、それぞれのおすすめの本を数冊持ってきます。
 そして、グループごとに互いの本を貸し借りする形で付箋読書を行います。

 45分本を読んだら15分休憩というような形であれば、午前中、読書三昧の生活ができます。
 朝の10分間読書ならぬ、午前中の3時間読書です。

 そして、たっぷり読書をしたあとに、午後は自然の中で自由に遊びます。
 更に、夕方は、午前中の読書と午後の体験を活かして作文を書きます(笑)。

 実は、作文と読書との間には深いつながりがあります。
 文章を読む時間が多くなると、言葉が浮かんできやすくなり、その後の作文も書きやすくなるのです。

 作文の題材は、実際の体験が直前に豊富にあるので、いくらでも思いつきます。
 作文の中には、その日一緒に遊んだ友達なども登場すると思うので、その作文をプレゼン発表するような機会を作れば、更に面白いと思っています。

 面白い夏合宿にするためにはどうしたらいいかということを考えて、以上のようなことを思いつきました。
 名付けて「読書三昧の夏合宿」です。
 7月23日から8月23日まで、2泊3日を1単位として連続して開催する予定です。

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森川林 20170504 1 
 これまでの夏合宿は、子供たちの交流が中心でした。
 今年ももちろんそうですが、今度は場所が固定しているので、必要な道具をいっぱい持ち込めます。
 例えば、ビニールプール、ウェットスーツ、防水カメラ、クロームブックなどなど。
 こういう合宿所を、将来全国各地に作っていきたいと思っています。


nane 20170504 1 
 読書はもともとひとりで楽しむものですが、同じ本を共通して読んでいると、普段の話題の中にその本をもとにした話が出てきます。
 思考発表クラブでの本の紹介を見ていると、そういう本の楽しみ方もあるのだとわかってきました。
 そこで、今年の夏合宿は、読書を共有する合宿にしようと思いました。
 更に、共通の体験をもとに、作文もプレゼン発表会で共有する予定です。
 それを、家で待っているお父さんお母さんにgoogleハングアウトで配信することを考えています。
 合宿所の場所を固定化すると、いろいろな企画ができるようになりました。


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