ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2968番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
昔テレビで一億総白痴化、今はyoutubeで as/2968.html
森川林 2017/06/06 06:21 


 昨日の小6の思考発表クラブで、子供がyoutubeなどインターネットを長く見るようになって、その分読書量が減っている気がする、という相談がありました。

 昔、テレビが普及し始めたころ、評論家の大宅壮一氏は、一億総白痴化という言葉で、テレビが人間の思考力や想像力を低下させていると警鐘を鳴らしました。

 このテレビよりも誘惑度の高いのが、インターネットの世界です。
 テレビや漫画は、つい惰性で見るので無駄な時間を過ごしがちです。
 インターネットは、それ以上に惰性で見てしまうことが多いのです。

 数年前、イギリスの中学生がSNSに時間を取られ、読書をしなくなったという記事が載っていました。
 これは、日本でも同じ事情になりつつあると思います。

 では、どうしたらいいかというと、これはやはり自己コントロールによる、生活とインターネットの共存しかないのです。
 禁止というのは、小学校低学年のころはあり得ますが、高学年や中学生の子に禁止というのは、問題を先送りするだけになります。

 誘惑に負けるというのは、子供だけの問題ではなく、大人も含めた人間の本質的な問題です。
 それを克服するのが、広義の教育です。

 私の考えの基本は、「よく遊び、よく学べ」です。
 youtubeも楽しむ、SNSも楽しむ、そして読書も、勉強もたくましくやり遂げる、しかし、そういうことができない人とも仲よく接する、という人間像の目標を立てて、そこに近づくように親子で努力していくということな のです。

▽参考記事
「国語の成績は、氷山の水より上の部分。下の部分は、親の価値観と生活習慣」
https://www.mori7.com/index.php?e=2184

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170606 1 
 子供がyoutubeやSNSに夢中になっていたら、親はどうしようかと悩むと思います。
 しかし、そういう無駄な回り道に見える時間も、将来子供が自立するためには必要です。
 放置するのでも、禁止するのでもなく、共存するという仕組みを作っていくことがこれからの子育てには必要になってくるのです。


nane 20170606 1 
 子供が小さいころに、命令や禁止を中心に子育てをしていると、その子が成長したときに、本人の自主性に訴えるということができなくなります。
 だから、親の言うことを何でも聞くような子供時代にこそ、その子の自主性を尊重して接していく必要があります。
 人間にはもともと、よりよく生きたいという本質があるので、その本質を引き出すことが子育ての基本方針になると思います。


匿名 20200310  
親がまともで躾もきちんとしている場合、情報の取捨選択が正しく行われるので問題はないのかも知れません。しかし良識のない親、躾もいい加減な親の場合、ネットにはテレビと違って放送倫理などはありませんから子供が誤った情報を信じてしまったり過激な思想に染まってしまったりなどの危険性が高まると思います。今はゆとり世代が親であり、政府の教育方針も歪んでいますので、近い将来、偏った知識を持つ倫理観に欠ける大人が量産されるというような事態が生じるかもしれませんが、政治に無関心で教育よりも学歴を重視する現代社会ではそれも仕方ないことなのでしょうね。

森川林 20200310  
 匿名さん、ありがとうございます。
 今の教育の問題点のひとつは、家庭での教育が後退していることです。
 いちばんの格差はそこにあるのではないかと思っています。

くまモン 20200420  
TVの問題は、その受動性にありました。
時間とともに音声と映像は強制的にながれるもので、
読書のように自主的に速度をコントロールできるものではありません。

また、放映されるチャンネルはせいぜい10であり、
その中において各番組の意図は限られています。
その多くはCMスポンサーの意図であり、
否応なしに視聴者は資本主義に組み込まれるものでした。

この2点において、先見の明があった大宅壮一氏は、
文明破壊装置という定義をしたのでしょう。
その聡明さは特筆たるものがあります。

YouTubeがTVにとってかわるのは間違いないと思いますが、
大きな違いはマウスクリックを挟むという能動性です。
ここにどんな影響度が生まれるか、注目しています。

森川林 20200420  
 くまモンさん、ありがとうございます。
 YouTubeの特徴は、発信する手段にもなるということです。
 今は、ユーチューバーが再生回数を競い合っているところがありますが、それはまだYouTubeが成熟していないからです。
 将来は、不特定多数の再生回数よりも、ある特定の仲間と価値ある情報を共有するという形に進化していくと思います。

かいわれ大根 20200706  
テレビ等の営利が絡んだ扇情的・短絡的な報道内容に自らが操作されていることに気づくのは、上記の匿名コメントがそうであるように、大人の我々でも個人の努力のみでは難しいことです。
それに加え、Youtubeなどに代表されるインターネットの広告やコンテンツが、人々から収益を得るための仕掛けは、試行錯誤を繰り返し、年々多様化・巧妙化しています。
ですので、これらの誘惑とうまく付き合っていくには、各家庭ごとの対応では足りないのではないか、と危惧しております。
同じ志を持った家庭同士が連携し、情報交換を密に行い、インターネットと共存できる具体的方法を共有することが肝要だと思います。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
インターネット(25) 子育て(117) 

記事 2967番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
作文を勉強する意義は創造性を育てること as/2967.html
森川林 2017/06/05 05:11 


 作文の勉強をする意義として、入試に作文が増えてきたからという考えがあります。
 しかし、それは作文を勉強する意義としては表面的なことです。

 入試に作文が出てきたのは、作文力読書力というものが真の学力を表していると考えられてきたためです。
 だから、作文力をつけるには、読書力、対話力、思考力を総合的につけていく必要があります。
 その点で、作文は勉強の集大成とも言えるものです。

 しかし、言葉の森は作文の意義をそれ以上に創造的な学力を育てる勉強として考えてきました。
 そのための方法は、構成、題材、表現、主題の4つの分野にわたって自分らしい書き方を心がけていくことです。

 よく、「書くことが好きになる」と言いますが、作文の何が楽しいのかといえば、この創造するという面が楽しいのです。

 作文によって創造の楽しさを感じた子供たちは、将来社会に出て仕事や研究をするようになったとき、やはり自分の持ち場で創造的なものを作り出していくと思います。

▽「創造性教育試案」
https://www.mori7.com/index.php?e=2768

 今年の読書作文キャンプも、子供たちができるだけ自由に創造性を発揮できるように企画していきたいと思います。
 遊びでも、勉強でも、大人がお膳立てしたものを受け身で楽しむようなものではなく、自分で自由に工夫してやるようなものにしていきたいと思っています。
https://www.mori7.net/stg/

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170605 1 
 創造性が大事だということは誰でもよく言いますが、その定義は実はあまりはっきりしていません。
 だから、創造性という言葉は、内容のないただの飾りのようなものとして使われていることが多いのです。
 その創造性教育を内容のあるものとするのが、作文教育です。


nane 20170605 1 
 今、森リンを修理しているため森リン大賞を発表していませんが、早くこれを直して、今度は、森リン大賞以外に、創造作文大賞のようなものも作っていきたいと思っています。
 ここには、例えば、小学校低学年の子でも、ユニークなたとえや実例や感想を書けば、その創造性を評価するという仕組みです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造力(9) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習