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記事 2972番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
勉強が得意になるきっかけは単純 as/2972.html
森川林 2017/06/12 08:03 


 人間が何かを得意になるきっかけは単純です。
 自分のやったことが褒められたり感心されたりしたことがあったからです。
 それをきっかけにして、そのことに時間をさくようになって、だんだんと得意になっていったのです。

 能力というものの多くは、持って生まれた才能によってではなく、どれぐらい長く続けたかという時間によって形成されます。
 苦手に見えることであっても、いつも褒めて、練習をさせ続けていれば、必ず上達していきます。

 例えば、音読が下手な子であっても、何も直さずに、ただ、「読むのがだんだん上手になってきたね」と言っていれば、自然にその褒め方に合うように上手になっていきます。

 大事なことは、褒めた結果がすぐに出るとは思わないことです。

▽参考記事
「作文の苦手は作られる」
https://www.mori7.com/index.php?e=2611

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森川林 20170612 1 
 よくプロの優れた技術を持っている人に、上達の秘訣を聞くと、「ただ長い時間やっていたからです」という返事を聞くことがあります。
 これは決して謙遜で言っているのではなく、たぶん本当にそうなのです。
 持って生まれた才能は、かけた時間に比べれば二義的なものなのです。

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小学生の勉強は、読み書き計算だけでよい as/2969.html
森川林 2017/06/07 05:09 

△木の俣渓谷(今度のサマーキャンプで遊びに行くところです)

 小学生のお母さんから、よく、「理科や社会はどういう勉強をしたらよいか」と聞かれます。
 私の返事は、「理科や社会は学校でやっていれば十分」です。

 学習塾や通信教育などで勉強すると、国語や算数だけでなく、理科や社会もついてきます。
 どうせ勉強をするならバランスよく全教科やる方がいいという考えもあります。しかし、小学生のうちに時間の余裕があるからと言って、与えられたメニューを全部やっていると、学年が上がるにつれて勉強の時間に追われるようになってきます。

 理科や社会は、広い意味で読書の一種ですから、本を読む力さえつけておけば、わざわざ学校の授業以外に勉強する時間を設ける必要はないのです。

 そのかわり、重点を置くのは、国語の読む力です。読む力とは、ある程度難しい文章も楽しく読めるという力です。
 極端に言えば、この読む力さえついていれば、あとは本人がやる気になったときにどうにでもなるのです。

 もう一つは、算数が苦手にならないくらいに、つまり普通か普通以上にできるようにしておくことです。
 というのは、算数はいったん苦手になると、どこから手を付けていいかわからなくなることがあるからです。
 しかし、これも普通に勉強していれば特に問題はありません。

 この国語と算数を重点にした勉強で、生活に余裕を持たせるようにし、その余裕の時間で、読書や対話やさまざまな経験をしていくのです。

 小学4年生までは、勉強面で難しいことは何もありません。
 だから、親が勉強をさせれば、誰でも成績が上がります。

 しかし、ここで必要以上に成績を上げても、それはその後の学年の成績には結びつきません。小4までは普通にほどほどにできていれば十分です。

 高学年になって成績が伸びる子は、低中学年で勉強をしていた子ではなく、読書や対話をしっかりしていた子なのです。

▽参考記事
「幼児期の勉強の要は、親子の対話と作文」
https://www.mori7.com/index.php?e=2166

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森川林 20170607 1 
 今の日本の勉強環境は至れり尽くせりなので、その分無駄なこともかなり多いのです。
 子供時代に必要なのは、同じ無駄でも、無駄な勉強ではなく無駄な遊びの方です。
 無駄な勉強はあとに何も残りませんが、無駄な遊びは子供に多くのものをもたらすからです。


nane 20170607 1 
 江戸時代の寺子屋教育の理論面を支えた貝原益軒は、「学問は本、技芸は枝」と言いました。
 世の中には、いろいろな習い事がありますが、いちばんの中心は学問です。
 そして、その学問の中心は読む力なのです。


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