保護者懇談会で保護者の方から、メモを取るのに使いやすい筆記用具があるでしょうかという質問を受けました。
速記者などは0.9mmの太い芯のシャーペンを使っているので、そういう軟らかい軽い筆記具がいいとは思うのですが、私の答えは、「自分の好みのものならどれでもいいです」でした。
同じように、よく参考書や問題集や辞書で、どういものがいいでしょうかと聞かれることがあります。
これに対しては、いろいろな考えがあると思いますが、私の場合は、「手触りや見た感じで自分の気に入ったものがいちばんよい」という単純なものです。
その理由は第一に、出版されて何度か改訂されているものは、その価値が大体同じだからです。
第二に、参考書や問題集や辞書の目的は、日常的に繰り返し使うことだからです。
だから、持ち運びしやすい、軽い、薄い、手頃な大きさ、見た目がいいなどということが大事になってくるのです。
つまり、デザインが自分の好みに合っているということが最も重要な基準なのです。
これは、車選び、スマホ選び、衣服選びなどと同じです。
大事なことは、使いたくなるものを使うということです。
話は少しはずれますが、これに関連して、高価な食器などを購入した場合、それを大事にしまっておくのはもったいないと思います。
普段いつでも目に触れるように、日常の中で使うことがその価値を生かすことになります。
豊かかな生活とは、たくさん持っていることではなく、少しのものをたくさん使うことなのです。
※しかし、消しゴムだけは見た目ではなく機能性で選ぶ方がいいです(笑)。
見た目のかわいい消しゴムで、全然消せないものが多いからです。
それから、もうひとつ、問題集選びは解答ができるだけ詳しいものがを基準にするといいと思います。
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高校3年生で、「合格した先輩から参考書と問題集を譲ってもらった」と言っていた子がいました。
それも、いいとは思いますが、やはり1年間使う参考書や問題集は、自分の好みのものを選ぶ方がいいです。
高2の終わりの春休みに、丸一日使って、書店かアマゾンで参考書と問題集選びをするのです。
その日の出費は大事な投資ですから、いいと思うものはすべて購入し、その後実際に使ってみてからその中の1種類に絞り1年間繰り返し5回以上使うのです。
この場合も大事なのは、人の意見ではなく自分の好みです。
消しゴムは、軽く消せて、消しカスが散らばらない「ぺんてる アイン消しゴム まとまるタイプ」がおすすめです。
教室で作文を書いている子で、作文を書いたあとの消しゴムのカスを集めてティッシュに包みゴミ箱に捨てて帰る子がいます。
一方、机を消しゴムのカスだらけにして、イスもしまわずに帰ろうとして、あとで机の中を見ると忘れ物があったという子もいます。
子供たちは、みんなそれぞれ個性があります。(個性か。)
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思考発表クラブでは、授業の初めに読書紹介をしています。
最初は、勉強に入る前のウォーミングアップのつもりではじめました。
しかし、みんなが次々と自分の読んでる本を紹介するので、それだけでかなり時間を取るようになりました。
これがなかなか面白いのです。
本好きな子が多く、その子たちがそれぞれ自分の読んでいる本を紹介します。
すると、それを聞いていた子が、その本に関心を持ち自分でも読んでみたくなります。
よく、「先週、○○君が読んでいた本を、私も図書館で借りて読みました」などという話が出てきます。
そういう良い循環が生まれています。
子供は、親や先生の奨めた本よりも、友達の読んでいる本に関心を持ちます。
特に、中学年、高学年はそうです。
読書好きな子は、どの学校にもいます。
しかし、学校生活の中で本好きな子供どうしが、読んだ方を紹介するというような機会はまずありません。
本の好きな子供たちにとって、思考発表クラブは、読書の幅を広げるよい刺激になっているようです。
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読書に熱中できるというのは、大人にとっても子供にとっても生活に余裕があるからです。
仕事や勉強に追われる生活からは、創造的なことは生まれません。
特に子供時代は、読書に没頭できる時間があることが何よりも大切だと思います。
子供たちの話し合いの中で驚くのは、どの子もほかの人たちへの思いやりを持って話していることです。
小さな子に配慮して話すようなことが自然に行われています。
何か、自分たちが子供のころと随分違うなあと思います。
昔の子供は、道端で猫を見つけると必ず石をぶつけていましたが(笑)、今の子供はそういうことはまずしません。
たぶん、人間性が進歩しているのだと思います。
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