ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3022番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
小学1年生は勉強の仕方を確立する大事な時期――間違いは褒めて直すもの as/3022.html
森川林 2017/09/05 07:04 


 子供の勉強のスタイルは、小学校1、2年生のころに作られます。
 そのころは、どういう勉強法でも差は出ませんから誰も何も問題に感じません。
 しかし、学年が上がるにつれて、小学校低学年のときに作られた勉強スタイルが響いてきます。

 真面目なお母さんによくある勉強のさせ方で、細かい間違いをすぐに注意してしまうということがあります。
 子供が作文を書いているときに、まちがった書き方をするとすぐに注意してしまうのです。

 その結果、子供はしっかりした正しい書き方を身につけるかというと、そうではありません。
 すぐに親に便り、親に聞くような子になっていくのです。
 自分の力で書いて間違いを注意されるよりも、親に聞いてそのとおりに書いておけば心配は要りません。
 親がつきっきりで作文を見てやらないと書けないという子は、意外とそういうところに原因があります。

 そういう子は、学年が上がるとどうなるかというと、今度は逆にわからないことがあっても親に聞かない子になっていきます。
 そして、音読の宿題なども、親から離れてやるようになります。
 その結果、間違いがいつまでも残るような勉強をする子になってしまうのです。

 では、間違いがあったらどうしたらいいかというと、それはその場では注意しないのです。
 その代わり、次回に作文を書くときに、書く前の事前のアドバイスとして気をつけて書くところを話します。
 それも、いくつも言わずにたったひとつだけに絞っておきます。
 そうすれば、子供はそれを守って書くことができます。

 そして、作文がそのとおりに書けたら、今度はたっぷり褒めてあげればいいのです。
 間違いは注意して直すのではなく、褒めて直すものなのです。

◆◆褒めて育てる作文指導で作文も国語も好きになる――言葉の森◆◆

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170905 1 
 いい勉強のさせ方の基本は、実は単純です。自分が子供だったらどう思うかということを想像してやっていけばいいのです。
 朝から晩まで難しい問題集でたっぷり勉強したいなどという子はひとりもいません。
 子供は、勉強でも遊びでも、何しろ楽しくやっていきたいのです。


nane 20170905 1 
 あと、勘違いの勉強のさせ方でよくあるのが、「自分で調べなさい」「自分で考えなさい」と、自分の力でやらせようとすることです。
 勉強は、親がどんどん手助けをして楽にやらせるのがいいのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 家庭で教える作文(55) 

記事 3021番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
小学4年生が反抗期の始まり=自立の始まり as/3021.html
森川林 2017/09/04 05:36 


 小学校低学年のうちにお母さんの言うことを聞いて、しっかり勉強するとてもよい子だった子供が、小学4年生になるとお母さんの言うことに次第に反発するようになります。

 同時に、小学4年生から算数の問題がほんの少し難しくなります。
 本格的に算数が難しくなるのは小学5年生からですが、小学4年生のうちも、少し分かりにくい単元があるのです。

 そこでお母さんがそれまでの小学校低学年のうちの勉強の教え方と同じように教えようとすると、子供がなぜかなかなか言うことを聞かなくなるという場面に遭遇することがあります。

 それは実は、子供の自立心の表れなのです。

 もしこの時期にそれまでと同じように素直にお母さんの言うことを聞いているような子は、その後かえって成長のバランスが崩れる可能性があります。

 人間はロボットではないので、必ず自分自身の力で判断し、自分の力で成功したり失敗したりしたいと思うものなのです。

 この時期の親の対応は、親子の関係だけでなく友達との関係を生かしながら子の勉強を見ていくことにあります。

 言葉の森の思考発表クラブなどを見ていても、小学校4年生あたりから友達との関係が学ぶ意欲の源泉になっている印象を受けます。
 子供は親の言うことが聞かなくなっても、友達の言葉には素直に反応するのです。

 子供は、それまでの狭い親子関係から、親も含めたより大きな人間関係に移ることによって自分の自立する空間を広げていきます。

 反抗期ということで考えると親は焦ることもありますが、自立実の時期だと考えればもっと大きな目で見ることができます。

 それまでの、親のとってのいい子から、自立したひとりの人間としていい子になっていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170904 1 
 反抗期自体は誰にもあるので何も問題はないのですが、反抗期が激しいのは、子育てに熱心なお母さんの、それまでの素直だったいい子に特にあるので、それで大きな問題のように感じてしまうのです。
 しかし、親に反抗するパワーがなければ、あるいは親のパワーの方が強すぎれば、その方が子供にとてあとでもっと大きな問題になっていきます。
 親が発想を切り換えさえすれば、反抗期は、お赤飯でお祝いしてもいいぐらいのことなのです。

nane 20170904 1 
 動物の世界では、いつまでも甘えようとする子供を、親が突き放す時期があります。
 人間の場合は、親がいつまでも保護しようとするのを、子供が反発する時期があります。
 それだけ、人間は人工的な環境で暮らしています。
 だから、反抗期は、子供が自然の環境に戻ろうとする意欲の現れなのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 発表学習クラス(0) 
コメント21~30件
……前のコメント
読書を阻むもの 森川林
暇なときは読書をすればいいのですが、今は、スマホで情報に流さ 6/10
記事 5096番
国語の読解検定 森川林
国語読解の問題は、適当に解いて「当たった」「外れた」と言って 6/9
記事 5095番
デジタル教科書 森川林
デジタル教科書という考えがありますが、教科書とか自分の好きな 6/8
記事 5093番
国語読解クラス 森川林
 国語力は、知識として身につけるのではなく、国語力を育てる生 6/7
記事 5092番
国語力はテクニ 森川林
「国語力をつけるために、特に読書をする必要はない」という耳あ 6/6
記事 5091番
リアルな通学教 森川林
 未来の教育は、対話型の少人数オンラインクラスの教育になりま 6/5
記事 5090番
クリティカル・ 森川林
西洋には、批判を通して新しい考えが生まれるという弁証的な発想 6/4
記事 5089番
優しい母が減っ yori
私の母は、もう中学2年生なのに、スマホをもたせてくれません。 6/3
記事 979番
日本を復活させ 森川林
 日本を復活させる道筋は、創造教育文化国家を目指すこと。 6/1
記事 5081番
4月の森リン大 森川林
 大学生や社会人になった元生徒の子供たちが、自分が中学生だっ 5/31
記事 5085番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習