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勘違いの勉強のさせ方――自分の力でやらせようとする as/3023.html
森川林 2017/09/06 05:59 


 昨日、子供の勉強のさせ方についての面白い動画を見つけました。(家庭学習のFacebookグループでも紹介しましたが)

▽「勉強って楽しい」と思える子に育つ、とっておきの方法を教えます
https://www.youtube.com/watch?v=PHTU6M3Ut34

 ここに描かれていることは、本当によくあります。
 お母さん方が、よい勉強のさせ方だと思ってやっていることが、実は正反対の勘違いだったというケースが実に多いのです。

 作文の勉強に関して言えば、その一つの極めてよくある勘違いが、子供に自分だけの力で書かせようとすることです。
 例えば、わからない漢字があったら、子供に自分で辞書で調べさせるというようなやり方です。
 親がその場で優しく教えてやれば済むことを、わざわざ面倒なやり方で子供に負担をかけるような勉強のさせ方をしてしまうのです。
 この結果どうなるかというと、子供に実力がつくどころか、次第にに面倒なことは親に聞かずに黙って済ませるというふうになってしまうのです。

 ちなみに、自分で辞書を引くというのは、作文の勉強の中でやらずに、辞書を引く練習そのものとしてやって慣れておくことです。
 もし、作文の中でやるとしたら、子供に辞書を引かせるよりも、親が自分が興味を持って辞書を引くという姿を見せることです。
 親のそういう姿を見ていると、子供は自然に辞書を引こうと思うようになります。

 勉強は、子供の力だけでやらせようと思わずに、少しでも困っているところが見えたら、親はすぐ手助けをしてあげることです。

 しかし、こういうことは文章で書かれているだけでは実感としてわからないので、なかなか習慣を変えることは難しいようです。
 そこで、今考えているのは、やはりオンラインの懇談会や面談を通して話をしていくということです。
 勘違いの勉強のさせ方をしないためにも、親と先生のコミュニケーションをもっととっていくようにしたいと思っています。


 なお、この動画を見つけたのは、小4の9月の作文課題「好きな勉強」の構想図を思考発表クラブ書いてもらうのに、参考になるものをyoutubeで探していたからです。

 こういう動画を親子で見て話し合うと、家族でいろいろ面白い対話ができると思います。

この記事に関するコメント
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森川林 20170906 1 
 よく、「親に教えてもらっていたら、いつまでたっても自分でできるようにならない」と言う人がいますが、そういうことはありません。
 なぜなら、子供は、というか人間は、人に教えてもらうより自分でやってみたいと思っているからです。
 自分でやるのは、自信がついてからです。
 だから、子供が自信を持てるようになるまで、何度でも優しく教えてあげればいいのです。


nane 20170906 1 
 実は、上の子には、親は結構厳しくなりがちです。
 しかし、下の子には、どうでもよくなるせいか(笑)、かなり甘くなります。
 勉強面では、厳しく育てた子の方ができるようになることが多いのですが、先に行って社会人になるころには、そういう勉強面での差というのはどうでもよくなって、その子のトータルな実力が出てくるようになります。
 だから、小さいころからそんなに厳しくやる必要はないのです。
 ということを、年をとってからみんな気がつくのです(笑)。


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小学1年生は勉強の仕方を確立する大事な時期――間違いは褒めて直すもの as/3022.html
森川林 2017/09/05 07:04 


 子供の勉強のスタイルは、小学校1、2年生のころに作られます。
 そのころは、どういう勉強法でも差は出ませんから誰も何も問題に感じません。
 しかし、学年が上がるにつれて、小学校低学年のときに作られた勉強スタイルが響いてきます。

 真面目なお母さんによくある勉強のさせ方で、細かい間違いをすぐに注意してしまうということがあります。
 子供が作文を書いているときに、まちがった書き方をするとすぐに注意してしまうのです。

 その結果、子供はしっかりした正しい書き方を身につけるかというと、そうではありません。
 すぐに親に便り、親に聞くような子になっていくのです。
 自分の力で書いて間違いを注意されるよりも、親に聞いてそのとおりに書いておけば心配は要りません。
 親がつきっきりで作文を見てやらないと書けないという子は、意外とそういうところに原因があります。

 そういう子は、学年が上がるとどうなるかというと、今度は逆にわからないことがあっても親に聞かない子になっていきます。
 そして、音読の宿題なども、親から離れてやるようになります。
 その結果、間違いがいつまでも残るような勉強をする子になってしまうのです。

 では、間違いがあったらどうしたらいいかというと、それはその場では注意しないのです。
 その代わり、次回に作文を書くときに、書く前の事前のアドバイスとして気をつけて書くところを話します。
 それも、いくつも言わずにたったひとつだけに絞っておきます。
 そうすれば、子供はそれを守って書くことができます。

 そして、作文がそのとおりに書けたら、今度はたっぷり褒めてあげればいいのです。
 間違いは注意して直すのではなく、褒めて直すものなのです。

◆◆褒めて育てる作文指導で作文も国語も好きになる――言葉の森◆◆

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森川林 20170905 1 
 いい勉強のさせ方の基本は、実は単純です。自分が子供だったらどう思うかということを想像してやっていけばいいのです。
 朝から晩まで難しい問題集でたっぷり勉強したいなどという子はひとりもいません。
 子供は、勉強でも遊びでも、何しろ楽しくやっていきたいのです。


nane 20170905 1 
 あと、勘違いの勉強のさせ方でよくあるのが、「自分で調べなさい」「自分で考えなさい」と、自分の力でやらせようとすることです。
 勉強は、親がどんどん手助けをして楽にやらせるのがいいのです。


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