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作文はできることに力を入れるから楽しく書ける(1) as/3034.html
森川林 2017/09/12 10:16 

 作文の指導が難しいのは、直さなければならないところがたくさんあるからです。
 30人の生徒がいれば、30人それぞれに様々な作文の欠点があるのが普通です。

 そこで例えば、「字をもっとていねいに書きなさい」とか、「漢字を使って書きなさい」とか、「姿勢をよくして書きなさい」とか、「鉛筆の持ち方に気を付けなさい」とかいうことを注意していると、作文はどんどん暗い勉強になっていきます(笑)。

 そして、そういう注意を受けない、よく書ける子の作文を模範作文としてみんなに見せるようなことをすれば、書けない子はますます作文が書けなくなります。

 言葉の森に来る子供の中には、作文が好きでたまらないという子と、作文が嫌いでたまらないという子の両方がいます。

 作文が嫌いでたまらない子というのは、これまで注意されたり比較されたりして作文を評価されてきた子です。

 そういう子が、体験学習で楽しく作文を書けるようになるのはなぜかというと、できないことを教えるのではなくできることを教えているからです。
(つづく)

(2)

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森川林 20170912 1 
 それまで作文を書くのが嫌で嫌でたまらなかった子が、言葉の森の体験学習に来て、その日のうちにどんどん書けて、先生に褒められて嬉しそうに帰るということがよくあります。
 子供は誰でも、その子にできそうなことであれば、喜んでやるのです。
 嫌がるのは、できそうもないことをやらせようとするからです。


nane 20170912 1 
 作文を教える前に、お母さんによく言います。
 「子供は作文の勉強、お母さんは褒める勉強です」。
 そういうと、ほとんどの方が納得してくれます。
 そして、その子は、ずっと楽しく勉強していって、やがて本当に褒められる子になるのです。


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見えるのは結果だが、身につくのは過程 as/3033.html
森川林 2017/09/11 05:52 


 算数数学の勉強で、答えが出れば結果が出たことになります。
 しかし、その勉強で本当に大事なことは算数数学的な考え方が身につくことです。
 物事を見たときに、理詰めで考えれば正しい答えが出るということに対する確信が湧いてくるのです。

 答えを出すだけであれば、短期間にできるようになります。
 しかし、考え方が身につくようになるまでには長い時間がかかります。

 作文も同じです。
 文章として書かれたものは結果で、それはそれなりによく書けたり書けなかったりします。
 しかし、その結果とは別に、作文を書く過程で作文を書く力が育っているのです。

 長い時間をかけて作文の勉強をしてきた生徒は、何を書いてよいいか分からないときでも、一応何かしらは書けるという確信を持っています。
 こういう確信を持てるようになることが、作文の勉強が身につくことなのです。

 暗唱も似ています。
 ある文章を暗唱できるということは結果です。
 しかし、本当にできるようになるとは、その文章がいつでもどんなときでも、ふと頭の中に浮かんでくるようになることです。
 そして、その暗唱の練習の中で、どんな文章でも繰り返せば暗唱できると言う確信が持てるようになるのです。


◆小学1年生から高校3年生・社会人まで作文の一貫指導◆

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森川林 20170911 1 
 勉強でも習い事でも、できるようになればいいのではなく、できることに対する確信が持てるようになることが大切です。
 作文の勉強を長い間してきた子は、どんな書きにくいテーマが与えられても、迷わずに書き出します。
 何とかなるはずだという確信があるからだと思います。


nane 20170911 1 
 作文を書くことにまだ自信が持てないうちは、教えられたとおりに書こうとします。
 しかし、作文を書くことに自信が持てるようになると、教えられたこととは意地でも違うことを書こうとするようになります(笑)。
 こういう力をつけることが、作文教育の目的になると思います。


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