ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3070番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
受験作文コースの練習の仕方(1) as/3070.html
森川林 2017/10/19 07:48 


 受験で作文や小論文を使うという場合、そのための練習はなかなか難しいものです。
(以下、作文・小論文をまとめて作文と書きます。※)

 英語や数学であれば、すべて答えがある問題ですから、どういう問題が出されるか過去問を分析してその問題に合うような練習に取り組めばそれで成績は確保できます。

 ところが、作文の勉強は、過去問の模範解答を見ても、実際の試験で出る問題は全く違います。
 同じように、国語の問題も、過去問を解いたからといって、試験の成績がよくなるというあてはありません。

 では、どうしたらよいかと言うと、どういう問題が出されても得点できるだけの国語力、いい文章を書けるだけの作文力を作っておけばいいのです。

 とは言っても、作文の実力向上を実感するのは、受験作文に本気で取り組んでから約1年かかりますから、ほとんどの受験生は練習時間が足りません。

 そこで言葉の森では、短期間に合格する作文力をつける方法を作っています。
 それは、過去問に類似するようなテーマを何本か書いてみるという練習です。

 過去問をそのまま書くということもありますが、基本は、過去問に類似した傾向の問題を書くということです。
 そこで大事なことは、その傾向に沿って価値ある体験実例、社会実例、光る表現、深められた主題を準備してくることです。
 作文の書き方という構成の部分は、言葉の森の考案した独自の構成法でアドバイスします。
 生徒が準備するのは、構成以外の、題材と表現と主題です。
(つづく)

★言葉の森の受験作文コースを受講している保護者の方向けに、のオンライン個人面談を行っています。(生徒の同席も可です。)
 個人面談を希望される方は、面談予定表のページからお申し込みください。


 作文と小論文を区別して考える人がいますが、上手な文章を書くが目標ということであれば、作文も小論文も同じです。
 強いて区別を言えば、題材が中心になるのが作文で、主題が中心になるのが小論文です。
 中心になるとは、その部分の分量が多いということではなく、文章全体の重点がどちらになっているかということです。
 しかし、その区別は黒白はっきり分かれるわけではなく灰色の範囲もかなりあります。
 そこで、言葉の森では、作文も小論文もひとまとめにして作文と使うことが多いのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171019 1 
 入試に作文試験があり、それがかなり得点に影響するという場合、受験生はかなり不安です。
 というのは、どういう問題が出されるかわからないからです。
 実際に、書きようがない問題が出されることもあります。
 だから、受験作文は、実力と自信をつけておくという対策しかないのです。


nane 20171019 1 
 受験作文コースで練習した生徒は、合格した子も合格しなかった子も含めて、お世辞かもしれませんが、「作文だけはよく書けました」と言ってくれます。
 試験に臨む方法がわかるので、取り組みに迷いがなくなるからだと思います。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 

記事 3069番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
小1オンライン相談会で出された質問から(2) as/3069.html
森川林 2017/10/18 09:37 


 前回の記事に引き続き、小1オンライン相談会で出された質問に関して、こちらからお答えした内容を載せておきます。

7.
 課題の音読を嫌がるという質問がありました。
 特に長い長文は嫌がって、短い長文ばかりを読みたがるということです。
 これは、行数を区切って例えば10行だけ読むとか、「。」(句点)3つ分だけ読むとかというふうにしておくといいです。
 要は、毎日読むという習慣をつけることが大事ですから、量は少なくてもいいのです。
 ただしその代わり、早く読めるようになったからといって途中で追加させないことです。
 決めた分量が早くできたら、褒めるだけにして、追加しないことが大事です。
 追加をさせる勉強になると、子供はやがてだらだら勉強するようになります。
 そのだらだら勉強の弊害はあとあとまで残ります。

8.
 勉強のタイミングについて質問がありました。
 学校から帰ってすぐという習慣ができるといいです。
 しかし、それができていない場合、今から習慣を作るのは難しいかもしれません。
 朝ご飯の前の時間が、毎日確実にできる時間帯ですから、朝ご飯前に勉強をする習慣を作るのが理想的です。
 また、夕ご飯の場合などもよい勉強時間です。
 ご飯のあとは、基本的に勉強しない方がよく、特に作文は書かない方がいいです。
 食後に頭を使う勉強をするのは、かなり無理があります。
 特に、高学年の作文は、食後は避けることです。
 食後は、頭を使わない読書をする時間にあてるといいと思います。

9.
 私立の小学校で、算数や国語の問題が難しく、平均点が30点から40点のテストがよく出されるが、どうしたらよいかという質問がありました。
 学校の先生は、よく趣味的に難しい問題を出します。
 教育ということをあまり考えていないからです。
 だから、学校のペースに合わせずに、親が点数ではなくその試験の内容を見て、それが子供にとって必要かどうかを判断して重点を決めておくといいです。
 必要ではないと思う場合は、できなくてもいいと割り切ることが大切です。
 家庭で予習をする場合、教科書をもとに教えるのは無理があります。
 教科書は、学校の先生が教える仕組みで作られているからです。
 「これでわかる○○」シリーズの参考書兼問題集のように、解説が詳しく書いてある市販の教材をもとに、親の自己流の教え方ではなく、その参考書に書いてある教え方で教えていくとわかりやすくなります。

10.
 国語の読解問題ができないという相談がありました。
 学校のテストや市販の難しい問題集のテストの場合、できなくてもよいものもかなりあります。
 点数ではなく内容を見て、解けるべき問題かどうかを親が判断することが大事です。
 できるべき問題ができていない場合、市販の問題集などをやる必要はありません。
 国語力は、国語的な生活時間の長さによって決まってきます。
 問題集を解くような勉強は、その問題集の勉強が終わったらおしまいです。
 面白いから、空き時間にときどき問題集を開いて問題を解という子はまずいません。
 これに対して、読書は、興味の持てる本だと少しの空き時間にも続きを読むようになります。
 国語力は、国語の勉強をさせることではなく、読書の楽しさを味合わせる方向でつけていくことです。
 国語の成績のよい子は、国語の問題集を解くような勉強はまずしていません。
 ただし、学年が上がった場合は、読書だけでは易しい文章ばかりになる可能性があるので、問題集読書を並行していくといいです。

11.
 暗唱の文章を、正しく読まずに自分なりに読んでしまうという質問がありました。
 暗唱をするときは、最初の読み方だけはゆっくり正確にすることが大事です。
 最初に間違って読んだものを、あとから直すことはまずできないと考えておくことです。
 それぐらい、最初の数回の読み方は大事なのです。
 ゆっくり正しく読めるようになったら、そのあとはできるだけ速く読むようにします。
 速く読むときは、歩きながら読むなど体を動かしながら読むようにするのがコツです。
 こういうコツがわかるためにも、子供に暗唱をさせる前に、親が暗唱の練習を実際にしてみるといいと思います。
12.
 暗唱検定は内容が難しいので、いつからやったらいいかという質問がありました。
 幼児や小学校1~3年生は、意味がわからなくても読み方さえわかれば暗唱ができます。。
 だから、暗唱検定の取り組みは、なるべく早くやっておくといいです。
 小学4年生以降になると、暗唱の文章を覚えようという気持ちが出てくるので、かえって暗唱が難しくなります。
 繰り返し音読すれば自然に身につくという感覚をつかめるのは、小学校低学年のころです。
 その感覚をつかんでおくことが大事です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171018 1 
 勉強の仕方のコツを知っていると知らないとでは大きな差があります。
 大抵は、そのつど親が軌道修正しながらやっていくので問題はありませんが、それでも最初によいやり方を知っておくことは大事です。
 近道だと思ってやっていたことが、実はあとから見ると遠回りだったということがよくあるからです。


nane 20171018 1 
 子育てには、やりすぎの問題と、やらなさすぎの問題の両方があると思います。
 これまで見てきた範囲で言うと、やらなさすぎの方はあとで何とかなりますが、やりすぎの方は何とかするのにかなり時間がかかります。
 小学校低学年のころは、子供が素直なので、特にやりすぎになりやすい時期です。
 これを避けるには、低学年のころから子供の自主性を大事にしげおくことです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習