小学校1、2年生のころは、まだ作文が自由には書けない子がほとんどです。
作文力の土台は読む力ですから、読む量がまだ不足しているうちは、作文は書けません。
ところが、日本語は世界でも珍しい言文一致の度合いが強い言語ですから、口に出したことを文字にすれば、作文らしいものは一応誰でも書けるのです。
しかし、それを作文として見てしまうと、いろいろな表記ミスが出てきます。
例えば、句読点は、口に出す言葉にはありません。
また、会話のカギカッコも、段落もありません。
微妙なのは、小さい「つ」ですが、これも口に出す言葉では音として出てきません。
だから、子供が最初に書く作文らしきものには、こういう表記ミスが出てきてしまうのです。
しかし、もしそこでこれらをミスとして直そうとすれば、子供はなぜそれを直さなければならないかわかりません。
それは、子供の書く文章が、口頭の文章をもとにしているからです。
年齢が上がると、書く文章は、読む文章をもとにしてきます。
すると、表記の仕方もわかってきます。
しかし、聞く文章や言う文章をもとにしているうちは、書く文章は表記上のミスがあって当然なのです。
では、どうしたらいいかというと、読む文章の量を増やすことです。
しかし、これを一般的な読書として量を増やすだけでなく、子供が書く作文の中で読む文章を増やしていくのです。
これが、親子作文の出発点です。
(つづく)
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新しい勉強は、小学1年生から始めると、それがそのまま生活習慣の一部となります。
しかし、作文は1年生からは始めにくいものです。
作文は、話し言葉をもとにしているのではなく、書き言葉をもとにしているからです。
その書き言葉の練習を勉強として行うのではなく、親子の対話として自然に行っていくのが親子作文です。
ただし、これを保護者だけに任せるのでは負担が大きくなります。
そこで、親子作文も、オンライン作文で情報を共有しながら行っていくのです。
小学1年生のころは、親が指示したことがどの子も素直に取り組みます。
しかし、ここで大事なことは、真面目にやりすぎないことです。
大事なことは、何しろ楽しくやることと、子供の自主性を引き出すことです。
そのためには、いろいろなことをやらせすぎないようにして、学力の基本となる遊びと読書と対話を中心にすることです。
遊びと読書と対話を総合して取り組むためのきっかけになるのが、親子作文です。
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思考発表クラブの子供たちの勉強の様子を見ていると、どの子もとても熱心なことに驚きます。
勉強内容の画像のアップロードなどで、お母さんの協力があるので、そういう親子のやりとりが励みになっている面もあると思います。
また、参加している同じくらいの学年の友達とのいやりとりが楽しいということもあると思います。
どの子も、よく準備したことを自分なりに深く考えて発表しているので、それらの発表を聞いているだけでも勉強になるぐらいです。
そこで、三つのことを考えました。
第一は、思考発表クラブの発表が毎週だと負担が大きいかもしれないので、月に1回程度は、それまでに最もよかったと思う発表をコピーして、全体会で発表し直すということです。
今の思考発表クラブは、曜日と時間が決まっているので、他の曜日や他の時間の生徒の発表を見学する機会がありません。
そこで、新しい発表を休む代わりに、他の曜日や時間の発表も見学できるというような機会を作るといいかと思っています。
第二は、オンライン作文の生徒も、ただ作文を書くだけでなく、月に1回程度は、自分の作文を発表する機会を設けてもいいのではないかと思いました。
プレゼン作文発表会という企画のミニ版のようなものを定期的に行い、それを刺激にして毎週の作文に意欲的に取り組めるようにしたいと思います。
第三は、自主学習クラスの生徒も、やはりただ自学自習をして先生にチェックしてもらうだけでなく、月に1回程度、参加者どうしで互いの勉強の報告会を行い、そこで、自分が勉強したことをもとに、似た問題を作り発表するというような場を設けたいと思いました。
こういうオンラインの小発表会を定期的に行い、また年に1,2回は、もっと参加者の規模を大きくした文化祭のようなものを開きたいと思っています。
作文や勉強は、何かの手段として行うだけでなく、それ自体を一つの目的のように行うようになるのが理想です。
言わば、作文の文化や勉強の文化を作るというような形で、取り組んでいきたいと思っています。
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手段としての勉強とは、何かのために苦しくても頑張るという勉強です。
目的としての勉強とは、それ自体が楽しいからやるという勉強です。
目的としての勉強にも苦しいときがあるかもしれませんが、それは楽しいから苦しくても頑張るという苦しさです。
作文も同じです。
作文が好きな子は、書くことを楽しんで書いています。
そういうそれ自体が楽しい勉強に取り組んでいきたいと思っています。
子供たちの発表とそのあとの相互の感想を聞いていると、みんな相手のいいところをよく見て、とても好意的に感想を述べています。
こういう安心できる場というのも、楽しい勉強というのには大切だと思いました。
私は、日本人にはディベートとか、批判とか、論争とかいうのは、向いていないのではないかと思います。
論争をすると、お互いにどんどん萎縮して、そのうち揚げ足取りのようになることが多いのです。
それよりも、互いのいいとろこを見つけようとすると、そこから自分なりの創造的な気づきが生まれてきます。
だから、違いを批判し合うよりも、違いを認め合う方が建設的になることが多いのです。
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今回のプレゼン作文発表会は、これまでのgoogleハングアウトではなく、別のウェブ会議サービズ「Zoom(ズーム)」を使います。
操作方法はかなりわかりやすいと思いますが、事前にアクセスして使い方を確認しておいてください。
パソコンからでも、スマホからでも、タブレットからでもアクセスできます。
▽発表の仕方、リハーサルの仕方
発表会の当日は、カメラの前で直接発表しても、あらかじめyoutubeにアップロードした動画を発表してもどちらでも結構です。
直接発表する場合は、カメラの前で原稿を読みながら、その作文に関連した絵や写真や物を見せていってください。
必要に応じて、バックに音楽などを流してもいいです。
youtubeにアップロードする場合も同じです。アップロードした場合は、その動画のURLを事前に保護者掲示板からお知らせください。
▽マニュアル
http://zoom-japan.net/manual/
・「ZOOM革命」の田原さんのページです。Zoomは変化が速いので最新の情報とは限りません。
・マニュアルは、全部読む必要はありません。基本操作の「ルームに入室する」から「ルームから抜ける」までを読んでおいてください。
▽プレゼン作文発表会の会場(事前の練習用の会場)
https://zoom.us/j/615473587
・このURLは、プレゼン作文発表会、及び、事前の練習、リハーサルに使います。
・発表会の本番前に、一度はアクセスしておいてください。最初だけ、アプリのインストールがあります。
・練習、リハーサルでアクセスできる時間帯は、11月13日(月)~11月18日(土)の平日16:00~18:00、土曜10:00~12:00の間です。
・ミーティングのIDを尋ねられた場合は、上記のURLの末尾と同じ「615 473 587」と入れてください。
・参加する名前は自分で決められます。また決めたあとも随時変更できます。名前はペンネームにして結構ですが、その際生徒コードもひらがなでわかるように入れておいてください。(例:山ちゃん(ああさ)など)
生徒コードがない方、又はわからない方はご連絡ください。
・近くにある複数の端末から同時に入ると、端末どうしがハレーションを起こす場合があります。その際は、それぞれの端末をスピーカーではなくイヤホンで聞くようにしてください。
・ご不明の点は、言葉の森の教室までお電話ください。(電話0120-22-3987)
▽発表会の当日
・プレゼン作文発表会は11月25日(土)13:30~15:00です。(終了時間は多少前後するいことがあります。)
・発表会の会場(URL)には、13:15から入れます。
・発表する生徒本人以外の方も自由に参加できます。
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25日のプレゼン作文発表会のリハーサル会場ができました。
今度のウェブ会議システムは、googleハングアウトではなく、Zoomです。
初めての人でも参加しやすいと思います。
接続の練習は、平日16:00~18:00で受け付けています。
この3日間は、このZoomを使ったオンライン企画をずっと考えていて、昨日と一昨日はホームページの記事も更新できませんでした。
Zoomでできてgoogleハングアウトできないことや、googleハングアウトでできてZoomでできないことなどがあり、いちいち細かくチェックしていたのです。
しかし、そのかわり面白いアイデアがたくさん出ました。
とりあえず、初回は、プレゼン作文発表会にZoomを使いますが、今後、思考発表クラブも、自学自習クラスも、オンライン作文も、このZoomとこれまでのgoogleハングアウトをうまく使い分けて進めていきたいと思っています。
自学自習クラスとオンライン作文は、これまで生徒と講師のやりとりだけでしたが、今後は生徒どうしの発表会のようなものも毎月できるようにしたいと思います。・
生徒どうしの交流の場は、「中庭」という名称にします。
生徒は、時間のあるとき、いつでも中庭に来ることができて、そこで友達と会ったり、ミニ発表会を行ったりするのです。
いろいろ面白いことをやっていきたいと思います。
プレゼン作文発表会は、急遽googleハングアウトではなくZoomにしました。
いつものように泥縄式で、こういうのでよくみんなから怒られるんです(笑)。
しかし、これからも、迷ったらとりあえず先に進むということでやっていきたいと思います。
Zoomという選択肢はあることは知っていたのですが、インターネットの世界はナンバーワンになるものを使っていないと、あとで乗り換えることになると思ったので、googleハングアウトにしたのです。
今、GAFAということが言われていますが、私はこの中で総合力という点でgoogleがいちばん可能性があると思っていました。
しかし、インターネットの世界もだんだん成熟してくると、専門店化してくるのかもしれません。
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