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稼げる大人になるというよりも、自ら仕事を作れる大人になる――「仮想通貨のあとに来るもの」のつづき as/3128.html
森川林 2018/01/09 08:15 


 先日、ホームページの記事で、仮想通貨のことについて書きました。

 今、仮想通貨の取引所の新規登録がかなり混み合っているようなので、仮想通貨はすでに多くの人の認識の上では市民権を得ています。
 そして今年は、実経済の中でも、法定通貨の現金や預金と同じような存在感を得るようになるのだと思います。

 もちろん、仮想通貨にはビットコイン以外にいろいろなものが出ていますから、ブロックチェーンの仕組みそのものが本質的に信頼できるものになるという意味です。

 こういう時代に何が起きるかというと、先日の「仮想通貨のあとに来るもの」の記事でも書いたように、世の中の経済的な価値を各人が作れるような時代が来るということです。

 昨年の2月に、NHKクローズアップ現代で、「稼げる大人になる」という教育に関する企画がありました。
 しかし、この「稼げる大人」の前提となっているものは、今の社会における「稼げる」という基準です。

 これからの時代に登場するのは、今の社会を前提にした稼げる力ではなく、新しく来る時代で稼げる力なのです。
 それは何かと言えば、稼ぐことではなく仕事を作ることです。

 しかし、今の大人はもちろん子供も、仕事を作るという観点からの教育を受けていません。
 だから、多くの人が、仕事を作るというと、これまでの経済の中心であった工業製品やあるいは工業的なソフトを作るというようなことで考えてしまうために、そのようなことは一部の人にしかできることではないと思ってしまうのです。

 ところが、これから来る時代は、多数の消費者兼労働者と少数の生産者に分離した社会ではなく、すべての人が消費者でありかつ生産者であるような社会です。
 それは、社会における消費の中心が、物財やサービスの消費ではなく、自分自身の向上や創造という教育と文化の消費になるからです。

 この教育と文化における消費と生産の多様性は、物財やサービスの多様性の比ではありません。
 本人が心から好きなものというのは、ある意味ですべての人がそれぞれに違うほど微妙に異なっているからです。

 例えば、スマホの多様性でどれが好きかという選択はせいぜい数十種類ですが、自分がどういう人間になりたいかとか、どういうことが本当に好きかという多様性は、文字どおり一人ひとり違います。

 その個性のロングテールをもとにして生まれるのが、消費と生産がともに一人の人間の中に存在するような社会なのです。

 そして、その多様性を生かすために、今の勉強の中心となっている学力ももちろん必要になるということです。

 学力は、いい学校に入り、いい会社に入るために必要なのではなく、自分の手でいい仕事を作るために必要なものになるのです。

この記事に関するコメント
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森川林 20180109 1 
 これからの教育に必要になるのは、個性を育てることです。
 しかも、それは受け身の個性ではなく、創造する個性です。
 ところが、創造する個性は、受け身の個性よりもずっと時間がかかります。
 だから、はたからみると、それは無駄なことをしているように見えるのです。
 その無駄を許容することが、これからの教育に求められてくると思います。


nane 20180109 1 
 仮想通貨に投資することは、長期的に見れば、銀行に預金することよりもずっとよいと思います。
 しかし、もっとよいのは、そのお金を(もしあれば)使うことです。
 お金を価値あるものを育てるために使うというのが、お金の本当の使い方です。
 その第一は、自分に対する投資です。


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日曜日、20年前の生徒が突然訪問 as/3127.html
森川林 2018/01/08 05:58 


 日曜日、教室で仕事をしていると、玄関でチャイムの音が鳴りました。
 配達の人かと思って出てみると、30代半ばの女性が一人いました。

「どなた様ですか」
と聞くと、
「あ、やっぱり先生。こんにちは。○浦真由美です」
 名前を聞いてすぐに、ああと思い出しました。

 20年ぐらい前に、教室で教えていた小学生の子でした。(もう子ではありませんが)
 近くを通ったとき、言葉の森の看板を見て懐かしくなり、教室のある3階まで上がってきたそうです。

 名前を聞くと、昔のことを自然に思い出しました。
 その子が小学6年生のころに書いていた作文に、お父さんの話があったことを思い出し、そのことを話すと、
「先生、そんなことよく覚えていますね」
と笑っていました。

 作文を教えている先生は、共通の経験があると思いますが、子供の書いた作文は結構細部まで覚えているものなのです。
 もちろん、子供も、自分の書いたものをよく覚えています。

 しばらく話をしたあと、
「それじゃあ、今度Facebookページに来たらいいよ」
と言うと、そうしますと言って帰っていきました。

 自分は、当時、決してよい先生の役を果たしていなかったと思うのですが(今も)、このように懐かしく思って訪ねて来てくれる人を見ると、感謝をしたい気持ちでした。

 言葉の森には、最近、昔の生徒のお母さんが、子供を習わせに来るようになりました。
 人によっては、そろそろ孫が登場するころかもしれません。

 今度、Zoomか合宿所で同窓会を開き開きたいと思っています。

この記事に関するコメント
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森川林 20180108 1 
 20年ぶりの昔の生徒というと、顔を見ただけではわかりません。
 しかし、名前を聞くと、思い出します。
 たぶん、道を歩いているときも、そういう生徒が結構いるのでしょう。
 そういう生徒が、森プロのメンバーになって、いろいろ一緒にやっていけたら面白いと思います。
 とりあえず、今年はもっと交流や研修に力を入れていく予定です。

nane 20180108 1 
 作文に、子供はときどき自分の内面的なことを書きます。
 作文の先生は、いいところを見る指導をしているので、そういう微妙なことも肯定的に受け止めます。
 子供にとっては、それが信頼のきずなになるようなのです。
 だから、作文を教える人は、冷たく表記のミスなどばかり注意していたらダメなのです(笑)。


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