■通信教育でも通学教育でもない言葉の森の新しいオンライン教育
通信教育の長所は、自宅でいながらにして勉強できることです。
しかし、その反面短所もあります。それは、孤独な勉強になりやすく、子供が単調な勉強に飽きてしまうことがあることです。
一方、通学教育の長所は、先生や友達とのリアルな交流があることです。
しかし、その反面短所もあります。それは、教室に通うために時間がかかることと、子供の勉強の内容が家庭で把握しにくくなることです。
言葉の森のオンライン作文少人数クラスは、この通信教育の長所と通学教室の長所を組み合わせた新しい形の教室です。
自宅のパソコンから、オンラインの教室につなげ、同年齢の子供たちと話し合いをしながら楽しく勉強を進めていくことができます。
必要な機材は、パソコン又はタブレット又はスマホだけで、難しい操作や設定は全く必要ありません。
■自宅でリラックスして学習し、同年齢の子供たちと切磋琢磨をして成長する
これからの勉強は、与えられた知識をただ覚えるようなものではなく、自分で考えて発表し互いに意見交換するようなものになってきます。
従来の受け身の勉強の場合は、大人数の一斉指導と、テストによる競争を組み合わせる形で勉強ができました。
しかし、作文のような個性が表れる主体的な勉強では、一斉指導やテストよりも、少人数の生徒どうしの顔の見えるやりとりが重要になってきます。
○×式で答えられる知識の勉強は、答えが一つですから、その知識のある人なら誰でも教えることができます。
しかし、作文や読書のような答えがない勉強は、教える人よりも、勉強する本人の意欲が重要になってきます。
そこで、同年齢の子供どうしの切磋琢磨の機会が必要になってくるのです。
オンライン少人数クラスで、読んでいる本を互いに紹介する機会を作るだけでも、参加する子供たちの読書の質と量は向上します。
それぞれの生徒の作文のよいところを互いに認め合うだけで、子供たちの作文の勉強に対する意欲は着実に高まっていくのです。
■家庭での親子の対話と経験を大事にする言葉の森の教育方針
言葉の森の勉強の特徴は、子供と保護者と先生の三者が連携して勉強を進めていくところにあります。
特に、作文のような本人の体験の実例が重要になる勉強では、準備として身近なお父さんやお母さんと対話をすることが大いに役立ちます。
子供の語彙力と思考力は、紙の上だけの無味乾燥な勉強によってではなく、両親との生きた会話の中で伸びていきます。
例えば、作文の課題が、「ぼく(わたし)の好きな遊び」という題名であったとしたら、事前にお父さんやお母さんが子供のころ好きだった遊びを取材するというようなことが作文の題材をより豊かに広げます。
小学生時代に、親子の対話の習慣がつくと、中高生になって作文の課題が難しくなったときも、必要に応じて親子で対話をすることが自然にできるようになります。
この親子の対話による協力が、受験作文の場合には、特に重要になってきます。
受験直前になってからの即席の対話ではなく、受験がまだずっと先の低学年のうちから親子の対話の習慣を作っておくことが大事なのです。
■中学入試だけでなく、高校入試、大学入試にも対応した小中高一貫カリキュラム
言葉の森の作文指導は、小中高一貫指導のカリキュラムです。
生徒の年齢層は、下は幼稚園年長生、小学1年生から、上は高校生、大学生、社会人まで幅広いのが特徴です。
高校生の場合は、大学入試に小論文があれば、その試験に対応した指導をします。
言葉の森の受験作文小論文指導は長い蓄積があるので、どのような傾向の問題に対しても対応できます。
小学生のときに楽しく作文を書く練習をすることが、そのまま大学入試の小論文を書く力をつける指導になっているのです。
言葉の森では、小学生のときから作文の勉強を始めて、中学生、高校生までずっと続ける生徒や、途中でやめてもまた再開するという生徒が多いのです。
作文に特化した勉強で何年間も継続して学習を続けられるというのが、言葉の森の作文指導の特徴です。
■知識の詰め込みではなく、思考力、共感力、創造力を大切にする教育理念
言葉の森が作文教室を始めたころは、まだ入試に作文や小論文の試験が今のようにはなかった時代です。
言葉の森が作文専科の教室を始めた動機は、答えのある勉強は独学でできるが、答えのない勉強は評価してくれる第三者がいなければできないと考えたからです。
だから、作文指導を通して行う教育も、常に、子供たちの個性、知性、感性を育てることに結びつけて考えています。
近年は、入試に作文小論文のあるところを受験する生徒が増えてきたために、受験に合格する指導もおこなっています。
しかし、もともとの原点は、個性、知性、感性を育てるための作文教育です。
個性、知性、感性を別の言葉で言えば、創造力、思考力、共感力です。
単に上手な文章を書くことが目的なのではなく、作文を書くことを通して人間的にバランスよく成長することが言葉の森の勉強の目的なのです。
■オンライン作文少人数クラスの体験学習を受付中
言葉の森では、現在、先生と生徒の1対1の電話通信指導を中心に作文の通信教育を行っています。
この1対1の電話指導は、長年の実績があり、幼児・小学生から、高校生・大学生・社会人まで確実に実力をつける指導法として定着しています。
しかし、言葉の森では、これまでの1対1の電話指導の更に先を行く指導法として、少人数クラスのオンライン指導を行うことにしました。
これは、ウェブ会議システムを使い、同年齢の少人数の生徒と、担当の先生が対話をする形で進める授業です。
このような少人数クラスのオンライン指導を始めた理由は、生徒どうしの勉強面での交流があることによって、作文の勉強に更に意欲的に取り組めることがわかってきたためです。
このオンライン作文の少人数クラスに参加する際に必要な道具は、パソコン又はタブレット又はスマホだけで、難しい設定は全く不要です。
また、オンラインの少人数クラスの授業から、これまでの1対1の電話指導だけの授業に戻ることもいつでもできます。
●オンライン作文少人数クラスの時間割(2018年3月から開始予定)
○新小学4・5・6年生・中学生 月曜 19:00~19:45
○新小学1・2・3年生 水曜 17:00~17:45
○新小学1・2・3年生 木曜 17:00~17:45
○新小学4・5・6年生・中学生 木曜 19:00~19:45
(2018年2月10日改定)
※勉強が時間内で終わらない場合でも、そのままZoomのクラスに残って勉強を続けられます。
※各クラスの定員は、いずれも5~6名です。
※授業は、月4回あります。欠席した場合は別の日に振替ができます。
※受講料は月額8,434円、入会金は10,800円です。(ご兄弟の場合の入会金はお一人分だけです)(受講料・入会金などは、オンライン少人数クラスの授業も、電話指導だけの授業も同じです。)
なお、言葉の森は、オンライン作文少人数クラスのほかに、自主学習クラスと思考発表クラブでも、オンラインの少人数の授業を行っています。
●オンライン自主学習少人数クラスの時間割(2018年3月から開始予定)
○新小学1・2・3年生 月曜 17:00~17:45
○新小学1・2・3年生 火曜 17:00~17:45
○新小学4・5・6年生・中学生 金曜 18:00~18:45
○新小学4・5・6年生・中学生 金曜 19:00~19:45
(2018年2月10日改定)
※勉強が時間内で終わらない場合でも、そのままZoomのクラスに残って勉強を続けられます。
※自主学習クラスの勉強の内容は、国語・読書は必須、算数・英語は選択。そのほかに暗唱、スタディサプリにも対応します。
※現在、1対1の自主学習クラスの授業を受けている人で、新し少人数の自主学習クラスに移動する人は、担当の先生が代わります。
※受講料は、月額2,160円です。
●オンライン思考発表クラブの時間割(現在既に行われています)
○新小学4・5・6年生・中学生 月曜 18:00~18:45
○新小学1・2・3年生 火曜 18:00~18:45
○新小学4・5・6年生・中学生 火曜 19:00~19:45
○新小学1・2・3年生 水曜 18:00~18:45
○新小学4・5・6年生・中学生 水曜 19:00~19:45
○新小学1・2・3年生 木曜 18:00~18:45
※授業が終わったあとも、友達と続きの話をしたい人は、「中庭」に移動して話を続けられます。
※受講料は、月額2,160円です。
●オンライン少人数クラスの一覧票
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1700~1745 | 自学(小123)
| 自学(小123)
| 作文(小123)
| 作文(小123)
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1800~1845 | 思発(小456中)
| 思発(小123)
| 思発(小123)
| 思発(小123)
| 自学(小456中)
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1900~1945 | 作文(小456中)
| 思発(小456中)
| 思発(小456中)
| 作文(小456中)
| 自学(小456中)
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全国で初めてだと思いますが、オンライン作文の少人数クラスがスタートします。
答えのある勉強は点数をつけたり、競争をさせたりして、励みにすることができますが、答えのない勉強はそうではありません。
言葉の森で作文を学んでいる生徒は、それでもまだやる気があります。
それは、先生とのコミュニケーションがあるからです。
しかし、作文は、手を抜こうと思えば、いくらでも手を抜ける勉強です。
正解のない勉強は評価が甘くなるので、その甘さに安住してしまう子も多いのです。
しかし、友達どうしの交流があれば、そういうことは言っていられません。・
それは、遊びが、やはり正解がないものであるにかかわらず、熱中することからもわかります。
そういう子供どうしのコミュニケーションの要素を取り入れたのが、このオン・ラインの少人数クラスです。
言葉の森は、全国初ということが多いのですが(笑)、今回も全国初の取り組みになると思います。
しかし、オンライン作文の少人数クラスというのは、コンセプトがわかりやすいので、参加希望者は多いと思います。(言葉の森の生徒の場合は、追加の料金などはかかりません。)
将来は、1対1の電話指導はむしろ少なくなり、ほとんどの講師と生徒がオンラインの少人数クラスで勉強するようになると思います。
少人数の規模は、5~6名で、生徒どうしの交流が生かせるようにする予定です。
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日本は、言霊の幸はふ(さきおう)国と言われてきました。
万葉集の時代には、貴族だけでなくさまざまな身分の人がそれぞれに歌を作り、歌を交わすという豊かな言葉の文化が育っていました。
江戸時代に日本を訪れた外国人が驚いていたことに、日本人が女性も含めて日常生活の中で頻繁に手紙を書いてやり取りをしていたということがあります。
また、太平洋戦争で日本軍と戦ったアメリカ軍がやはり驚いたのは,日本の兵士たちが末端の兵隊も含めて、多くの人が手帳にその日の日記を書いたり歌をしたためたりしていたことです。
私の父に昔、戦時中に書いたものを見せてもらったことがあります。
戦争が終わり志那から引き揚げるときに、日本に近づく船の上から見た富士山に対する思いが簡潔に書かれていました。
日本の多くの兵隊が、このように戦争のような非常時の中にあっても、文章を書く文化を持っていたのです。
このように言葉を大切にする文化というものが、日本の歴史に深く流れていたのですが、最近そこに陰りが出てきているように思います。
読解力のテストで、中高校生の約半数が教科書の中に書かれている文章を正しく読み取れていないかったという結果が出ています。
教科書の文章が読み取れないのであれば、例えば新聞の文化欄のコラムなどはさらに読み取ることができないのではないかと思います。
高校生の不読率(1ヶ月に1冊も本を読んでいない人の割合)が5割を超えているという調査もあります。
文章を読み取れない子、本を読めない子が年々増えているのです。
読解力というものは、見方を変えれば思考力と同じですから、日本の子供たちの読解力が低下しているということは、将来の日本人の思考力が低下していくということではないでしょうか。
そして、この読解力の低下よりもさらに大きな問題であるにもかかわらず、その問題がまだはっきりと見えていないものに作文力の低下があります。
ひとまとまりの長い文章を書く力が、全体的に低下しているのです。
読解力が思考力であるとすれば、作文力は創造力です。
子供たちの作文力が低下しているということは、将来の日本人の創造力が低下していくことだと言ってもいいのではないでしょうか。
この現状を改善するためには、子供たちの中に、本を読む文化、作文を書く文化を育てていく必要があります。
言葉の森が作文教室を始めた動機は、普通の勉強は独学でもできるが、作文は第三者からの評価がないと本人だけで実力を向上させることができないと考えたからです。
言葉の森が作文教室を始めてから、他の作文教室も少しずつ生まれてきましたが、まだ日本の子供たちに作文の文化を広げるところまでは行っていません。
そこで、言葉の森はこれまでの長年の作文指導の蓄積を生かして、森林プロジェクトという作文講師資格講座を開始しました。
この作文講座を受けることによって、言葉の森の膨大な教材や教授法をすべて使えるようになります。
作文指導というものは、かつては国語の大家でなければできない難しい指導分野だと言われてきました。
しかし、言葉の森の指導法を使えば、今では誰でも小学生から高校生までの高度な作文指導ができるようになっています。
また、言葉の森では、これまでの作文指導のほかに、更にオンラインの思考発表クラブなど新しい教育システムを開発しています。
近年の情報通信技術の発達と、教育に対する保護者の意識の変化によって、作文を含めた新しい教育を広げる条件が次第に広がっています。
また、子供たちの作文教育の普及とともにもう一つ大事なことは、これから大人たちも、今の仕事以外に自分の好きな仕事を始める時代が来ているということです。
子供たちの作文指導というのは、成績を上げるための詰め込み勉強とは違って、子供の思考力や創造力を育てるという意義のある仕事です。
この仕事に携わることによって、作文以外にも自分の得意な分野を深めて子供たちに伝えることのできる可能性が広がります。
言葉の森では、この森林プロジェクトという作文講師資格講座をただの講座の受講だけで終わらせずに、受講後も日常的な講師どうしの研修や交流の場として発展させていきたいと考えています。
「すべての子供たちに豊かな日本語の作文力を」という趣旨に賛同される方は、ぜひ森林プロジェクトに参加して、言葉の森と一緒に日本に作文文化を広げ、言霊の幸はふ国を育てていきましょう。
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先日の森林プロジェクトのオンラインカフェで、人によっては30人も40人もの生徒を抱えて、さまざまに教え方を工夫をしている教室があることを知りました。
作文教室を開いていると、普通の勉強の教室とは違ういろいろな問題に出合います。
例えば、ひとりでもお喋りな子がいると、ほかの子が作文を書けなくなるということがありました。
そのお喋りの原因は、書くことを準備せずにただ教室に来るだけの子がいることです。
これは、予習シートを渡すことによって大きく改善され、今ではほとんどの子が教室に来てすぐにしっかりと作文を書くようになっています。
今後も、森林プロジェクトで定期的なオンラインカフェを開き、日本の子供たちに作文文化を広げていきたいと思っています。
なお、森リンがやっと復活し、12月分から再び森リン大賞が選出されるようになりました。
これまでの森林プロジェクトの作文教室は通学が中心でしたから、教え方の研修や共有がなかなかできませんでした。
今後は、オンラインの少人数クラスの教室を広げるので、多くの人の教え方のレベルが上がると思います。
ところで、オンラインの少人数の教室というのは、ほかのところではまずやっていません。
それは、臨時の休講や代講に対応することが難しいからです。
森林プロジェクトでそれができるのは、講師の間の連携プレーが可能だからです。
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上智大学(推薦) M.Hさん
(中2まで在籍;担当講師より) 「(年賀状が届き)作文を書いていて良かったと思える日が来ました。」と書かれていました。
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言葉の森では、現在小学1年生から6年生まで約30名の生徒が思考発表クラブに参加しています。
この思考発表クラブを始めた目的は三つあります。
第一は、ただ答えを覚えるだけの知識の詰め込みを中心とした勉強は、もう時代遅れになっていると思ったからです。
まだ多くの生徒は、辞書を調べればわかるような知識を詰め込むことに長い勉強時間を割いています。
しかし、これからはそういう知識力よりも自分で物事を考える思考力が重視されるようになります。
そこで、思考発表クラブでは、答えのない勉強、つまり自分で考えて自分なりの問題と答えを作る勉強を中心にすることにしました。
その一つが、作文の構想図の作成と、今読んでいる本の紹介です。
そして、ほかにも理科実験や工作や社会経験や算数の似た問題作成など、自分の興味を発揮できるような勉強の発表をしています。
ただし、あまり盛り沢山に勉強ををすると時間がなくなってしまうので、今は作文の構想図、読書紹介、その他の自由な発表という形が中心になっています。
自由な発表の勉強というのは、取り組み方によって手を抜くことも力を入れることもどちらもできますから、自分の都合に合わせてやって行けばよいのですが、ほとんどの子は、毎週よく工夫した発表を行っています。
思考発表クラブの第二の目的は、自分が発表し、他の人の感想や質問を受け、また自分自身も他の人に対する感想や質問を述べるという人間どうしの相互の交流がある勉強をしてほしいと思ったからです。
思考発表クラブに参加する子供たちは、互いに見知らぬ者どうしです。
しかし、どの子もすぐに慣れて、他の人の発表のよいところを評価したり、他の人の発表を参考に新しい自分の発表を考えたりと、相互の交流がとてもスムーズに行われています。
何よりも感心するのは、特に教えたわけでもないのに、どの子も相手のよいところを見て評価するような話し方を自然にしていることです。
そのため、どのクラスもとても和やかな雰囲気で発表が行われています。
思考発表クラブの第三の目的は、子供の勉強を、先生と教材と子供自身に任せるのではなく、親子で関わりを持って勉強を進めるような機会を作りたいと思ったからです。
子供が何かを実験したくなったり、新しい思いつきを実行したくなったりしたときに、お父さんやお母さんの協力がなければひとりではできないものが数多くあります。
例えば、レモンで電池を作るというような実験などは、レモンを買ってきたり、コードを買ってきたりという準備がなければ子供の力だけでは実行に移すことはなかなかできません。
また、自分が書いた構造図や、行った実験の写真を掲示板にアップロードすることも。子供の力ではなかなかできません。
この保護者の協力があることによって、親子が知的な取り組みで経験を共有する場が持てるようになっています。
確かに、保護者の負担はあると思いますが、親が子供と勉強的なことで深く関われる時代というのは過ぎ去ってみるとほんのわずかです。
小学生の時期にこのような機会を持てるということが、子供にとっても親にとってもよい経験になりいい思い出になっていくと思います。
さて、このような思考発表クラブに参加する子供たちの成長を見ていて、特に印象に残ったことが三つあります。
その一つは、子供たちの読んでいる本が、だんだんとその子らしいものになってくることです。
それまでは、親に言われるままに親のすすめる本を読んでいた子が、ほかの子供たちの影響を受けて、次第に自分の読みたい本を読むように変わるということがありました。
自分からの動機で本を読むという習慣がつくと、読書生活は確実にその子の生活の一部になっていきます。
また、読書も、学年が上がると、やはり他の人の影響を受けるせいかだんだんと読む本のレベルが上がっていくようです。
第二に、子供たちの発表の仕方がとても上手になってくることです。
本の紹介でも、短い時間で自分がいちばん面白かったところや簡単なあらすじを説明するというのは意外と難しいものです。
最初は、とりとめなく話していた子が、その発表を繰り返すうちに、自然に上手に発表ができるようになってきました。
今、入学試験では、ペーパー試験だけでなく、作文小論文や面接という形が増えてきています。
この面接又は口頭試問という形の試験に関して言うと、毎週みんなの前で自分の考えを発表し、他の人の発表に感想を述べるということをしていると、それが自然に面接に必要な応答力の練習になっていくと思いました。
第三に、作文の構想図の作成に関して、保護者への取材が充実してくることです。
毎週の作文の課題について、あらかじめどんなことを書くか考えてくるのが構想図ですが、そこにお父さんやお母さんに聞いたことが加わると作文の材料がさらに広がります。
子供たちは、その構造図を書くために、自然にお父さんやお母さんに取材するようになるので、親子の対話がそこでもまた充実してきます。
親子が、作文の課題のような知的な話題について、共通の話し合いの場を持つというのは普通はなかなか機会がないと思います。
それが、構想図をみんなの前で発表するという目標があると、自然にそういうことができるようになるのです。
小学生時代に、このような親子の対話が毎週できるというのは、子供の語彙力の向上にとって大きな意義を持っています。
この思考発表クラブというのは、新しいコンセプトの勉強なので、参加する前はどういう感じでやるか分かりにくいと思います。
しかし、実際に参加してみると、どの子もこの勉強の面白さが分かるようで、ほとんどの子は毎週欠かさずに出席しています。・
風邪を引いて学校で休んだときも、自宅でできる思考発表クラブだけは参加するというような熱心さで取り組んでいます。
現在、この思考発表クラブの授業の時間帯は限られていますが、将来は希望に応じてクラス数を増やしていく予定です。
思考発表クラブも、作文の勉強と同じように無料体験学習が2週続けてできますから、体験学習を希望される方は言葉の森までお問い合わせください
なお、この思考発表クラブに関しては、当面、言葉の森の生徒、及び生徒のご兄弟に限定して募集します。
また、現在、思考発表クラブ、自主学習クラスのいずれかを受講している生徒のご兄弟も、この思考発表クラブにいつでも参加できます。
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思考発表クラブをやっていて驚いたのは、初めは恥ずかしがって話していた子供たちが、どんどん話が上手になり、積極的に自分の感想を言うようになったことです。
最近の入試では、作文のほかに、面接をするところが増えてきています。
これまでは、面接の練習というと、直前に擬面接をやるようなことしかできかったと思いますが、思考発表クラブで毎週作品を発表し感想を述べ合うというのが、意外に面接などの練習になっていると思いました。
しかも、ディベートのような勝敗を競うやりとりとは違って、互いのよいところを認め合う建設的な話の仕方です。
こういう話し方は、将来社会に出てからも役に立つと思いました。
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東大寺学園中学校 M.Yさん
洛北高校附属中学校 M.Yさん
(講師より) 洛北高校附属中学校に進学して、好きな囲碁をしながら勉強をしたいとのことでした。作文も、囲碁と向き合う姿勢を体験実例にして書いていました。
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言葉の森が作文教室を始めたころは、作文教室というコンセプト自体が世の中になかったので、教室の趣旨を説明するところからかなり苦労しました。
今行っている思考発表クラブも、やはりコンセプトが世の中にないので、どういうことをしている教室なのかわかりにくいと思います。
しかし、だからこそ広めていく意義があると思っています。
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言葉の森では、勉強の中心としている作文の指導のほかに、オプション講座として自主学習クラスという講座を行っています。
これは、主に国語の問題読書を中心に、家庭で自学自習する仕組みをオンラインで先生がチェックする形の勉強です。
1時間ほどの時間枠なので、国語の問題集読書のほかに、算数の問題に取り組んだり、また余った時間を読書に充てたりして、どの生徒も自主学習の時間を有意義に過ごしています。
ところで、これまでの自主学習クラスは、先生と生徒がマンツーマンでやりとりする形式でしたので、子供どうしの交流というものがありませんでした。
しかし、この1対1の関係だけですと、授業の活気が乏しくなる麺があります。
子供たちの勉強に対する意欲は、同じぐらいの学年の友達と経験を共有するところから生まれてきます。
そこで、今回新しく5、6人の少人数のクラスで授業を行う少人数制自主学習クラスを開設することにしました。
今のところは、まだ曜日と時間を限定してのスタートですが、今後希望に応じて時間の枠を増やしていく予定です。
勉強で最も能率がよい方法は、自宅で自分の決めた勉強を行うことです。
どこかに出かけて勉強する形だと、人に教わることが当然のようになり、自然に受け身の勉強になっていきます。
もちろん、人に教わる勉強も必要です。
だから、どこかに出かける勉強も当然必要なことがあるのです。
しかし、教わるのはただのきっかけであって、勉強の中身は自宅で行う自学自習にあるという自覚を持つことが大切です。
家庭で自分に合った参考書や問題集を繰り返し学習できれば、短い時間で能率よく勉強を進めていくことができます。
言葉の森では、この家庭で行う自主学習という本来あるべき勉強のスタイルを広めていきたいので、自主学習クラスの受講料は月額2,160円と驚くほど低価格に設定しています。
この低価格は、決して内容が薄いことによる低価格なのではなく、できるだけ多くの子供たちが他人に教わる受け身の勉強ではなく、自分で主体的に行う勉強をしてもらいたいという理由による低価格です。
自主学習クラスも、言葉の森の作文指導と同じように2回の無料体験学習ができます。
少人数制自主学習クラスの参加を希望される方は、お電話でお問い合わせください。
現在、少人数制の自主学習クラスは、下記の時間帯で募集しています。
○新小学1・2・3年生 月曜 17:00~17:45
○新小学1・2・3年生 火曜 17:00~17:45
○新小学4・5・6年生・中学生 金曜 18:00~18:45
○新小学4・5・6年生・中学生 金曜 19:00~19:45
(2018年2月10日改定)
なお、この少人数制自主学習クラスに関しては、当面、言葉の森の生徒に限定して募集します。
ただし、現在、1対1の自主学習クラスで受講している人は、この少人数制自主学習クラスの方にいつでも移行できます。
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教育の環境は、昔に比べて格段によくなっています。
教材もカラフルになり、ICTの機器もさまざまに利用され、1クラスの人数も少なくなっています。
しかし、子供たちの学力が向上しているように見えないのはなぜかというと、主体的に勉強する意識が欠けているからだと思います。
ほとんどの子は、人に言われてやらされる勉強に慣れているので、密度の薄い勉強を長時間やっているだけなのです。
勉強をやる気のない子にやる気を持たせるためにはどうしたらよいか、という相談をときどき受けます。
しかし、そういう子のほとんどは、学年相応よりも勉強の時間が長すぎるのです。
子供は、勉強をするときになれば、誰が止めても勉強するようになります。
それまでの間は、無理のない時間で、別の言葉で言えば、親が少しものたりないと思うぐらいの時間でやっていくのがいいのです。
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前回の会合から時間がたってしまいましたが、毎月1回は会合の機会を持つ予定です。
ただし、全体の集まりだけだと、聞いている時間が長くなってしまうので、ワールドカフェ方式で全員が話のできる時間を確保したいと思います。
具体的には、途中で少人数の分科会に分かれてもらい、その分科会で出た話を、その後の全体会で共有するという形です。
全体会に関しては録画しておき、参加できなかった人も視聴できるようにします。
カメラは全員オフでかまいません。そうすれば、服装や部屋の片付けなど気にしないで参加できます(笑)。
次の日を予定していますので、途中参加、途中退出も含めて、少しでも参加できそうな方はコメントに入れておいてください。
※Facebookグループの森プロプロの方に先の連絡したので、ホームページでの連絡が遅くなってしまいました。
森林プロジェクトの講師登録をしている人は、森プロプロの方にも参加しておいてください。
■日時
1月18日(木)20:30
■会場(Zoomです)
tps://zoom.us/j/448785923
今回の話のテーマは、次のようにします・。
1.全くの初心者が最初に何をしたらいいか
2.集客のためのホームページ作りの工夫
3.オンライン指導の始め方
4.その他(自由に希望を書いてください)
★参加予定の方は、人数を把握したいので、参加できそうな時刻、参加したいテーマも書いておいてください。
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これから、森林プロジェクトの人たちと一緒に、作文教育を中心とした新しい教育を広げていきたいと思っています。
作文指導の話だけでなく、教室運営の話などをたっぷりしていく予定です。
言葉の森の提案する新しい教育に関心のある方は、ぜひご参加ください。
森林プロジェクトは、今は、作文講師資格講座を行っていますが、今後は、オンライン学習の研修も進めていく予定です。
オンラインのクラスの運営というのは、やっているところがほとんどないと思うので、新しい課題がたくさんあって楽しい企画になると思います。
新しいことの好きな方、大歓迎です。
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私は、これからの子育てで大事になるのは、もはや学校の成績に表れるような学力をつけることではないと考えています。
というのは、これまで受験勉強の指導をいろいろしてきて、成績を上げるコツというものがあることがわかってきたからです。
、点数を上げるためには、正しい解法を何度も繰り返して身につけ、それを適用することに慣れるという訓練さえすればよいということがわかってきたのです。
しかし、そういう単純な方法があるのに、ほとんどの生徒はそのような勉強の仕方をしていません。
例えば、1冊の薄い参考書や問題集を4回も5回も繰り返し、徹底して自分のものにするという勉強を、多くの子は嫌がります。
それよりも、次々と新しい参考書を読んだり、新しい問題集を解いたりする方が、勉強をしている気になるからです。
だから、逆に言えば、正しい勉強法で長時間勉強する仕組みさえ作れば、誰でも成績は上がるのです。
しかし、そういう成績を上げたところで、その子の本当の学力が向上するわけではありません。
成績が上がることと真の学力がつくことは、似ていますが実はかなり違うのです。
今の受験の点数は、勉強のコツとかけた時間に比例して点数が上がるようになっています。
したがって、今の受験勉強でいわゆる偏差値の高い学校に進んだ子が本当に学力があるかというと、そういうことはありません。
勉強に時間をかけた子が、いい学校に入ったというだけなので、その子たちが大学生になり、社会人になり、仕事で活躍するようになると、学校の成績とは全く関係のない実力というものがわかってくるのです。
高学歴の人の特徴は、書類などを渡すとすぐに読んで理解できることと、文章を書くときに誤字がほとんどないことです。
逆に言えば、それ以外に優れたところはあまりないのです。
しかし、仕事にはそれ以外のところでさまざまな要素が必要です。
そのさまざまな要素の総合力になると、学歴の高い低いは全く関係がなくなってくるのです。
受験勉強の行き過ぎによる成績重視の教育の弊害は、既にあちこちに出てきています。
日本で一番難しいと言われるような大学を出た人でも、話してみると意外に教養がないと感じられることがよくあります。
その反対に、そういう学歴を持たない人でも、バランスの取れた的確な判断力や実行力を持っている人がいます。
昔のことですが、私の父は尋常高等小学校しか出ていませんでしたが、考えることに関しては私はいつも父には負けていると思っていました。
どこの学校を出たとか、成績がどうだったかということとは、全く関係のない本当の実力と学力の世界とういものがあり、それで世の中は動いているのです。
ところが、私がそういう話をすると、周囲のほとんどの人は、「そうは言ってもね」というような顔をするので、これまでそういうことをあまりはっきり言うことは控えてきました。そのわりには、言っているかもしれませんが。
しかし、今世の中で活躍している人たち、つまり社会の先端のところにいるような人たちの声を聞くと、ほとんどの人が、もう今までのような学力ではなく、これからはもっと違う学力が必要になると言っているのです。
これからの入試は大きく変わってきます。
単に時間をかけて解法の知識を詰め込んだ子がよい成績を上げるというような試験ではなく、自分らしい考える力を持てる子が評価されるような仕組みになっていいきます。
その能力とは、抽象的な言葉で言えば創造力ですが、もう少し身近な言葉で言うと、面白い人間であるということです。
それは、もちろんお笑いの面白さではなく、みんなが考えつかないようなことを考えたり、みんながやらないようなことを一生懸命やったりする、そういう面白さです。
だから、これからの子育てのいちばんの重点は、面白い子を育てるということになると思っています。
プレジデントオンラインに、ちょうどこの話に関連するような、成績よりも面白い子という記事が載っていました。
▽早慶生の4割強が「AO・推薦」となるワケ
http://president.jp/articles/-/24158
この記事に関するコメント
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昔は、私も、成績の良し悪しが大きな差になると考えていました。
しかし、社会に出てからの活躍を見ると、成績の良し悪しとは違う要素の方がずっと大きいのです。
それは、ひとことで言うと、面白い生き方ができる子かどうかというような差です。
自分も面白いし、周囲も面白くできるというのが、人間の本当に大事な能力なのだと思います。・
日本には、もうこれ以上、ちょっとした秀才というのは要りません。
そういう秀才的な能力は、人工知能にどんどん取って代わられていくからです。
それよりも大事なのは、イグノーベル賞を取るような人材を数多く育てていくことです。
それこそが、人間にしかできないことだからです。
面白い子を育てることに大賛成です。産業界の要請か?英語とITが重視される昨今、祖国語は国語であることをもう一度認識し、読み、書くを再度鍛えなおし想像力の逞しい面白い子を育てたいものです。
みっちゃん、ありがとうございます。
思考力と創造力は、母語と密接に結びついていると思います。
日本人の場合、最も深い思想は、日本語で考えないかぎり出てこないのです。
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