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マインドマップ風構成図の意義と方法(まず意義から) as/315.html
森川林 2008/11/22 04:13 
マインドマップ風構成図


音声
2倍速

文章
 マインドマップというのは、創案者であるトニー・ブザン氏の商標です。
 ここで説明するのは、マインドマップの手法ではありません。私(森川林)が、マインドマップが日本に紹介される前から、独自に行っていた発想法です。ただ、枝分かれをする外見がマインドマップに似ているので、マインドマップ風の構成図という名前で説明しています。

 では、マインドマップ風構成図の意義と方法を説明します。
 これから、中学生以上の生徒のみなさんは、このマインドマップ風構成図を書いてから作文を書くという形で勉強していく予定です。

 まず、意義を簡単に説明します。
 脳の中には、たくさんの情報があります。このたくさんの情報を、人間は短期記憶を使って考えています。
 短期記憶というのは、7つぐらいのものを覚えておく記憶です。例えば、初めて聞く電話番号は、その場でしか復唱することができません。そういう記憶が短期記憶です。記憶には、このほかにいろいろな種類がありますが、今はあまり関係ないので説明しません。
 短期記憶は短い時間しか覚えていられませんが、いくつかの記憶単位を一つのまとまりにすると覚えやすくなります。これをチャンク化と言います。例えば、√5を2.2360679と覚えるのではなく、「フジサンロクニオームナク」と覚えるようなやり方です。一つ一つの数字を覚えるのではなく、数字のグループをひとまとまりの意味をもったものとして覚える覚え方です。
 さて、人間は、7つぐらいの短期記憶という狭い筒を通して脳の中の多数の情報を見る、という形でものを考えます。だから、筒が見ているところは思考の材料になりますが、筒が通り過ぎたところやまだ見ていないところは、思考の材料になりません。短期記憶の枠からこぼれてしまうのです。
 そこで、作文を書くときに、少し文を書くと少し考える、また少し文を書くと少し考える、という書き方をするようになります。つまり、書きながら考える、又は考えながら書くという書き方をしてしまうのです。
 このために、文章を書くのは、とても時間のかかる作業になります。また、書きながら考えるので、構成がうまくまとまらない場合も出てきます。言わば、書き上げてみないと、どういう作文になるかわからないというという書き方です。
 ところが、マインドマップ風構成図は、とりあえず頭の中にある情報をすべて紙の上に並べることができます。これは、ブレーンストーミングやKJ法などの考え方と似ています。
 書き上げた材料を眺めると、それは自分の脳の中にある材料を眺めていることと同じです。全体を眺めているうちに、無駄のない構成ができてくるのです。

 したがって、マインドマップ風構成図を活用した新しい作文の書き方は、次のようになります。
 マインドマップ風構成図は思考する作業だけを分担します。作文は表現する作業だけを分担します。作文を書きながら立ち止まって考えるような書き方は、もうしません。このように思考と表現を分離することで、能率をアップすることができるのがマインドマップ風構成図の特徴です。
 更に、これは能率を上げるだけではなく、新しい「知」を創造するということにも結びついていきます。
 以上が、マインドマップ風構成図の意義です。


四行詩
 これまでは、狭い筒の中から、ものを見ていた。
 これからは、ものをいったんすべて並べて、広い視野でものを見ることができる。
 すると、大事なことは、並べる手法ではなく、並べる中身の方になってくる。
 並べる材料が少なければ、筒から見ても広げて見ても、見え方は変わらない。

笑い
「人間がものを考えるときの記憶は、短期記憶なんだよ」
「それで、怒りやすいんだね」
「それは、短気記憶」
「じゃあ、のんびりしている人は、のんき記憶だね」あのなあ。


 この記事は、森川林のブログにも掲載されています。
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10168002141.html

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明日、「マインドマップ風構成図の意義と方法」アップロード予定 as/314.html
森川林 2008/11/21 20:59 
 もう構成図も、音声入力も済ませましたが、明日原稿をアップロードする予定です。
 できれば、来春1月から、中学生以上の生徒には、マインドマップ風構成図の書き方をマスターしてもらいたいと思います。
 普通の作文の書き方よりも3倍から10倍能率がよくなります。しかも、疲労度はぐんと減ります。
 明日をお楽しみに。

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ホームページのアクセス直りました as/313.html
森川林 2008/11/18 15:29 
 18日15:30ごろ、ホームページのアクセスが回復しました。

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現在ホームページの一部にアクセスできません as/312.html
森川林 2008/11/18 14:42 
 データベースにアクセスが集中したため、14:30ごろから言葉の森のホームページの一部にアクセスできません。
 しばらくお待ちください。

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教育の未来 as/311.html
森川林 2008/11/18 11:37 
 今日は、教育の未来について考えてみます。
 レイ・カーツワイルは「ポスト・ヒューマン」という著書の中で、未来の人間の姿について述べています。だいぶ厚い本なので、ひとことで要約することはできませんが、私がそこで受け取ったのは、人間の未来は「知」の未来であるということでした。
 これからの職業には、すべて知的なものが介在してきます。今までは、「勉強だけではなく○○も大切だ」という言い方がなされてきました。しかし、これからは、そういう言い方は成り立たなくなります。「(勉強力も当然の前提として)○○も大切だ」となるのです。
 しかし、大事なことは、ここで言う勉強は、現在のような勉強ではないということです。
 現在の勉強は、ひとことで言うと、競争のための勉強です。それは、「知」のための勉強ではありません。
 現在の勉強の目的は、試験で他人に勝つことになっています。そして、勉強の方法は、いかに点数の差をつけるかとなっています。このため、低学年からの勉強漬け、重箱の隅をつつくような問題、ゆがんだテスト問題、成績に対する子供の打算的な考え(それは社会の大人の考えの反映ですが)などが生まれています。
 未来の勉強は、学力の向上と創造が結びつき、それが人間の幸福と社会の貢献につながるものになると思います。
 さて、2000年ごろまでのOECDのPISA学力調査では、日本はトップレベルでした。それが、その後日本のレベルは急速に下降し、現在のトップはフィンランドとなっています。そして、フィンランドに多数の教育視察団が訪問していますが、私はフィンランドに学ぶよりももっと大事なことがあるのではないかと思っています。
 かつて、日本はPISAのトップクラスを占めていましたが、更に時代をさかのぼると、江戸時代の日本の教育水準は、世界でもダントツのトップクラスでした。それは、国民の識字率などで裏付けられています。
 フィンランドに行くことも大切ですが、私たちは足元つまり日本の過去の伝統に学ぶ必要があるのではないでしょうか。
 そして、日本の教育力の根がどこにあるかというと、私は、貝原益軒の「和俗童子訓」が全国に広がったことにあるのではないかと思っています。
 現在、人類が手に入れる知識の量は、1年で2倍になると言われています。これは、苫米地英人氏の「残り97%の脳の使い方」という本の中に、アメリカの公的機関の情報として紹介されています。
 こういうことを考えても、私たちは今、旧来の勉強から訣別して新しい勉強を獲得する時代に入っているのではないかと思います。

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教育論文化論(255) 

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ハワイのあお先生から教室新聞 as/309.html
森川林 2008/11/18 10:38 
 ハワイで作文教室を開いているあお先生から、教室新聞が届きました。
 楽しそうに勉強している様子が伝わってきます。いいなあ。


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11月14日18:32(日本時間)にファクスを2枚送られた方 as/308.html
森川林 2008/11/15 11:36 
 11月14日18:32(日本時間)にファクス2枚送られた方へ。
 たぶん海外の生徒の方だと思います。
 作文用紙の裏面だけが送られているようですので、お心当たりの方は再送してください。

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カラーで書くマインドマップ風構成図 as/307.html
森川林 2008/11/12 12:53 
 これは、森川林のブログの記事(11月10日)を加筆修正したものです。

 今日はマインドマップ構成図の新しい書き方について説明します。
 最初、私は、カラーペンで書くというマインドマップのやり方に疑問を持っていました。その理由は、第一に、カラーペンは常備しにくいということです。第二は、色分けがわずらわしいということです。第三に、費用もかかるということです。
 ですから、マインドマップを日常的に活用するためには、簡単に使えるシャーペン1本がふさわしいと思っていました。
 しかし、同時に、世界の多様性を生かさないのはもったいないという気持ちもありました。この場合の多様性は、色彩の多様性ということです。
 そんなことを思いながら、文房具店に行くと、きれいなカラーペンがあたので8本購入しました。メーカー名を言うと、PILOTのフリクションボール0.5ミリ8本セットです。このカラーペンのいいところは、カラーのボールペンなのに消しゴムのように消せるということです。(しかし、その後、「消せる」ということは逆に保存性に問題があるかもしれないと思ったので、今は普通のカラーペンにしています)
 せっかく買ったカラーペンを使ってみようと思い、試しにマインドマップ風構成図を書いてみました。すると、書いているうちに、いい書き方を発見しました。それは、次元の変わるときに色を変えると、あとから見たときに見やすいということでした。
 次元というのは、新しい話題が開始されたとき、既に書いた線をまたいで遠くに線を引くとき、複数のページにわたったとき、次のページに行ったり前に戻ったりしたとき、などです。
 また、このカラーペンは、消せるペンなので、まちがって線を引いたときに訂正することができます。見た目がすっきりしてきれいだというのは、仕事や勉強をするときに意外と重要な要素です。
 もちろん、カラーペンは必須ではありません。また、あまり細かく色分けする必要もありません。しかし、今回の発見で、カラー性もうまく生かせば役に立つということがわかりました。

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