東京都立西高校(推薦) M.Hさん
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福岡県立輝翔館中等教育学校(中高一貫校) R.Eさん
(担当講師より)
9月半ばに言葉の森に入ってから、いちばん不安だったという作文に毎週欠かさずに取り組んできました。言葉の森以外の塾には行かず、お父さんお母さんと3人で最後までがんばったそうです。合格という結果はもちろんですが、家族が一つになって取り組めたことが何よりも尊い宝物になったと喜んでいらっしゃいました。
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時間をかけているわりに成績が今ひとつという子の場合、勉強時間が長すぎることが多いようです。
それは、どうして長くなるかというと、勉強の量が多いからです。
そして、なぜ多いかというと、ぃろいろなものをやるという勉強の種類が多いからです。
勉強の種類が多くなると、1つの教材についてせいぜい1回しかやらないようになります。
本当は、1つの教材は4回から5回繰り返すぐらいで初めて身につくのです。
それは、読書も同じです。
1度しか読んでいない本は、結局自分の中ですでにわかっているものしか読んでいません。
2度、3度繰り返し読む中で、初めて自分の中に新しいものの見方や考え方が定着してくるのです。
しかし、同じものを繰り返す勉強というのは、子供にとっては飽きるものです。
それを飽きずにやるコツは、目標があり、一緒にやる仲間がいることです。
暗唱検定に合格する人が年々増えていますが、その理由の一つは、検定試験という目標があることです。
もう一つは、友達がやっているという話を聞くことです。
今度、言葉の森では、作文のクラスと、自主学習のクラスを、少人数の交流ができるオンラインクラスとして行える曜日と時間を設けました。
この中で、子供たちが勉強の交流を楽しめればいいと思っています。
▼参考記事
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「勉強で大事なのは学ぶ「物」ではなく学ぶ「事」――退屈な勉強を続けるには」
https://www.mori7.com/as/2533.html
寺子屋オンラインの勉強のよいところは、「物」ではなく「事」を中心に勉強していけることです。
「物」中心の勉強とは、教材中心の勉強です。教材が優れていることはもちろん大切ですが、どんなによい教材であっても、その教材を繰り返し使って自分のものにすることがなければ、価値は半減します。
しかし、多くの家庭で、子供たちは、学校の宿題、塾の宿題、通信教材、市販の教材など、ひとつの教科で複数の教材を使って勉強しているのです。
学校の勉強が時間的には最も長いのですから、中心になるのは学校の教材です。しかし、学校の教材は受験に対応するような難しい問題は載っていないことが多く、しかも学校で先生が教えることを前提に作られているために解説の部分が弱いのが難点です。
だから、学校の教材プラス家庭で選ぶ市販の教材というのが勉強の教材としては最もよい組み合わせになります。
しかし、同じ教材で勉強をするときの問題は、同じものを繰り返しやるという勉強の鉄則を守った学習は、実は退屈だということです。
そのため、子供が飽きないように、目新しいものを次々とやるような勉強スタイルに戻ってしまうことも多いのです。
退屈な勉強を続けるコツは、まず同じ時間に同じことを勉強するという勉強の習慣を作ることです。次に、タイマーなどを使った自分なりの記録で自分自身と競争できるような目標を作ることです。そして、もうひとつは、ほかの人と一緒に勉強することです。
寺子屋オンラインでは、まだ生徒どうしの交流はありませんが、それでも同じ時間に同じような勉強している人の姿が見えるということは、自分の勉強の励みになっています。
今後は、オンエア特別講座で、勉強以外の交流もできるようにする予定です。すると、勉強する「こと」自体がもっと楽しくなってくるはずです。
(2018年3月より、オンライン作文、自主学習クラスとも、思考発表クラブと同じように子供たちの交流ができる少人数クラスがスタートします。ただし曜日と時間はまだ限られています。)
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成績のいい子の教科書や参考書を見ると、あちこちに書き込みがあったり、背表紙がはずれかけていたりして使い古された感じがします。
それだけ、何度も使っているのです。
1冊を繰り返し使っていると、ある話がどのページのどの位置に書いてあったかという地図のようなものが頭の中にできてきます。
そのときに。その教材が自分の中に定着したことになるのです。
とは言っても、小学生にはまだそこまでは無理です。
だから、小学生のうちは、勉強は同じことを繰り返しやるものだという感覚だけをつけておくといいのです。
昔、生徒から、こんな話を聞いたことがあります。
「うちのおじいちゃん、英語の辞書を覚えながら食べちゃったんだって」
そして、表紙だけで中身のない英語の辞書を見せてくれたそうです。
気合いの入りすぎたおじいちゃんですが、本当に身につけたいものは、食べてしまうぐらい繰り返すといいのです。
シュリーマンの勉強も、本多静六の勉強も、塙保己一の勉強も、繰り返すという点で共通していました。
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世の中には、いろいろな習い事があります。
勉強的な習い事は、やっている子とやっていない子の差が大きく出ます。
しかし、そのほとんどは、誰でもやればすぐにできるようになるものです
生活の中で行う読書や対話は、差があまり出ません。
しかし、子供の本当の学力を考えたとき、この生活の中で行う読書や対話が実は最も大きな差になっているのです。
▽参考記事
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「もとになる勉強、枝葉の勉強――作文と結びつけて読む力をつける」
https://www.mori7.com/as/2789.html
教育に関する情報が豊富にあると、かえってその中で、何が重要で何が重要でないかを見失ってしまうことがあります。
親も子供も熱心にやっているように見えても、その方向が脇道にそれている場合も多いのです。
勉強の中心は、家庭で毎日取り組むと決めたことを繰り返す勉強です。生活の中で毎日当然のように行う平凡な勉強の積み重ねが、もとになる勉強のです。
これに対して、学校や塾から宿題で出されるような勉強は、枝葉の勉強です。宿題のプリントをもらってきて、それをやるような勉強は、繰り返して身につけるというようなことがしにくいので、結局一回きりの勉強にになってしまうことが多いからです。
子供が小さいときは、そういうばらばらのプリントをこなすような勉強も、親がファイルをして整理してやらせることができます。
しかし、子供がひとりでそういうプリント類の管理をすることは難しいので、学年が上がると、与えられた勉強を次々とこなすだけの勉強になりがちです。
宿題というと、やることが義務のように思うので、その勉強を第一に考えてしまう人が多いのですが、自分のペースでやると決めた勉強がもとになる勉強で、人から与えられた勉強は枝葉の勉強だという区別をしておくことが大切です。
勉強の内容として大事なものは、第一に読む力をつけることです。小学生時代は特に、速く、楽に、和多く読む力をつけておくことが勉強の中心になります。
第二に大事なものは、計算する力です。これも、速く、楽に、正確に計算する力をつけておくことです。
それは、計算が苦手だと、その延長で算数や数学が苦手だと思ってしまうことがあるからです。
ただし、計算力はあくまでも第二です。
計算は電卓に代わってやってもらうことができますが、読書は機械に代わってやってもらうことはできません。
計算力に比べると、読書力の差は表面には出ませんが、実はこの読書力の差がいちばん大きいのです。
読む力を更に発展させるものとして、音読、暗唱、親子の対話などの勉強もあります。これらは単独で取り組むよりも、作文の勉強の中で取り組むようにすると定着します。
習い事の中には、子供の個性にあったさまざまなものがあります。英語、プログラミング、スポーツ、音楽など、今は多様な学習の機会がありますが、それらは、読む力、計算する力の勉強に比べると、あくまでも枝葉の勉強と考えておくことが大切です。
子供の好きな分野で個性を伸ばすことは大事ですが、その個性も、もとになる土台の勉強ができて初めて生きてくるのです。
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読書力の差は、点数の差としてはほとんど表れません。
だから、後回しにしてしまう人も多いのですが、本当は最も優先して取り組むものです。
その方法は、簡単です。
毎日、自分の好きな本でいいから、10ページ以上読むと決めて、それを習慣にしていけばいいのです。
大事なことは、「毎日」ということと、「自分の好きな本」ということです。
読書力の差は理解力の差ですから、学力の中心となるものです。
しかし、読書力というものが点数として表されることはありません。
読書力の差は、語彙力の差となって現れます。
だから、作文には、その子の読書力が出てくるのです。
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先日、賢い子は理科が好きだという話を書いたら、何人かの方から賛同をいただきました。
人間にはもともと、知的好奇心があるので、自然界の不思議な現象の背景にある理屈などを知ると嬉しくります。
それは、子供も同じです。
今は、勉強というと、そういう知的好奇心の必要がない、忍耐力だけが必要なことをやらされている子が多いので、子供が本来勉強好きだということを信じられない人もいると思います。
しかし、本当はどの子も勉強は好きなのです。
だから、大人の役割は、そういう子供の知識欲に応えられるような環境を用意することです。
その最も手軽な方法が、科学の本を読む機会を作ることです。
これは、子供だけでなく、大人にとっても面白いので、親子でその科学の話題をもとに話がはずむこともあります。
また、その話のついでに、では実際に確かめてみようとなって、親子で実験が始まる場合もあります。
言葉の森の作文指導は、作文と言っても、文学的な面だけでなく科学的な面も重視しているので、そういう科学の話題とは相性が合います。
言葉の森が、自動採点ソフトの「森リン」を開発した動機も、子供が自分の書いた作文を自分で客観的に評価できるようにするためでした。
科学に関心のある子は、学年が上がるにつれて作文が上手になる傾向があります。
それは、作文の性格が、小学生時代の生活作文から、説明文、意見文、論説文へと次第に変化していくからです。
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「賢い子を育てる、お母さんの科学的関心」
https://www.mori7.com/as/2794.html
子供が、最初に接するのは、両親、特にお母さん、そしてお父さんです。
子供は両親を通して、社会に接していきます。だから、親の関心が子供の関心に結びつくのです。
親が科学的なものの見方に関心を持っていれば、子供もそのような関心を通して世の中を見るようになります。
これが、賢い子を育てる出発点です。
本を読んだり、勉強をしたりする以前に、子供が親の関心に自分の関心を重ね合わせることが大事なのです。
しかし、もとから科学好きな親ならまだしも、多くのお母さんは科学的なことにはあまり関心がないと思います。
そこで、使えるのが、子供向けの科学の本です。
子供と一緒に科学の本を読んでいると、「へえ、そうなんだ」と、世の中や自然の現象についての新しい理解に感心することがあります。
特に、自然界は、科学的な考え方の宝庫です。
自然の中にあるものは、どれもそれなりに必要な科学的裏付けを持って成り立っているからです。
これに対して、人間社会の現象は、にぎやかな話題が多い割に、科学的な裏付けを通して理解するということはあまりありません。
また、一般に勉強と言われるものも、科学的なものの見方にはあまり結びつかないものがかなりあるのです。
特に、成績にすぐに結びつくような勉強は、知識と手続きの理解でなりたっているので、それはそれでとても必要なことなのですが、子供を賢い子にするということにはあまり結びつきません。
むしろ、勉強の時間が多すぎると、勉強以外の読書や遊びや対話の時間が減る場合もあり、その方が子供の成長にとってマイナスになることもあるのです。
最近出た科学の本として面白いと思ったものは、「理科好きな子に育つふしぎのお話365」(誠文堂新光社)です。
390ページもあり、結構重たいので、読み聞かせに使うとしたらお母さんはかなり大変です。
しかし、ルビがふってあるので、ある程度お母さんが読み聞かせをして、子供が興味を持てば、続きを自分で読むようになると思います。
科学の本の選び方として大事なことは、ただ知識が書いてあるだけでなく、因果関係のような構造が書いてあることです。
科学の本とは少し違いますが、時事問題などでも、事実の経過が重要なのではなく、その背後にある因果関係の解説が大切です。しかし、世の中にある時事問題に関する本でそういう観点で書かれているものはあまり多くありまぜん。
知識が大事なのではなく、その知識の背後にある科学的な関係を知ることで、知的な好奇心が刺激されることが大事なのです。
以上のような科学的関心について考えたのは、ドクター・中松さんの「私は死んでる暇がない」を読んだのがきっかけです。
これも、とてもいい本ですから、子供向けではありませんが、ぜひ多くの方におすすめしたいと思います。
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賢い子は理科が好きです。
では、どうして賢いのに、学年が上がるにつれて理科や数学が嫌いになる子がいるかというと、それは教え方の問題なのです。
今の理科と数学は、試験で差をつけるためというのが主な理由ですが、間違えやすいところやわかりにくいところを中心に勉強が組み立てられています。
教科書がわかりやすく書かれている場合でも、教える先生が一工夫してわかりにくい問題に発展させるようなことがあります。
そして、いったんわかりにくくなった理科や数学が、どうしたらわかるようになるかという道筋を教えてくれる先生がほとんどいないからです。
話は変わりますが、言葉の森の作文指導は、どんなに作文が苦手な子でも、すぐに書くことが好きになります。
それは、どうしたらいい作文が書けるかという道筋がわかるようにしているからです。
先生の役割は、評価することではなく、子供が自分でできるようにしてあげることなのです。
作文の勉強で、最もわかりにくい指導が、「もっとわかりやすく書きなさい」という言葉です。
また、「もっと自分らしく」とか、「もっと感情を豊かに」とか、「もっと、盛り上がりがあるように」などという指導もよくあります。
子供は返事のしようがないので、「はい」などと言いますが、それで何をどうしたらいいのか結局わかりません。
だから、先生はできるだけ客観的、科学的に、子供が確実に理解できる言葉で話す必要があります。
国語や作文の先生ほど、理科的に物事を考える素養が必要なのです。
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この春から、言葉の森が新たに開始する作文の学年別少人数クラスは、ある意味で作文の最先端の授業となります。
作文指導の内容については、もちろん言葉の森が日本の民間作文教育の最古参であり最先端ですから、その内容は保証できます。
それ以上に重要なことは、作文を書く側にとっても、教える側にとっても、これまでの作文指導とはかなり違う先進的な授業を行うようになることです。
新しいクラスは、同学年で同レベルの子供たち5、6人の少人数で授業を行います。
これが、通信教育の優れているところです。
つまり、通信教育は生徒の対象が全国規模ですから、それぞれの生徒の進度に合わせたきめこまかなクラス分けが可能になるのです。
授業は、Zoomの画面で、担当の先生が、全員に共通する課題の話をするところから始まります
次いで、それぞれの生徒から似た例や感想などの話を聞き、書く前の事前の準備の交流を行います。
その後、各自が一斉に作文を書き出します。
書き終える時間は生徒によってまちまちですから、書き終えたものは各生徒がスクリーンキャプチャーで保存し、画像の泉にアップロードしておきます。
スクリーンキャプチャは、次のように行います。
1.カメラの前に自分の作文を映します。
2.パソコンのキーボードの「Prt Scr」(プリントスクリーン)を押します。
すると、クリップボードにその画像がコピーされたことになります。
3.ウインドウズの場合は標準でついているペイントを立ち上げます。(左下のウインドウマーク→Windowsアクセサリ→ペイント)
ペイント以外に、画像編集ソフトを持っている場合はそのソフトを立ち上げます。
4.そのペイント又は画像編集ソフトに、クリップボードにコピーされているはずの画像を貼り付けます。(Ctr+Vで、貼り付けられます)
5.その画像を名前をつけて保存します。(アロするときにわかりやすいように、デスクトップなどに保存しておくといいと思います)
6.画像の泉に行きます。
https://www.mori7.net/izumi/
7.そこにアップロードします。
担当の先生は、あとでその「画像の泉」の画像を引き出し、ペンタブレットで赤ペン添削を行い、それを先生のパソコンに保存しておきます。
次の週の授業では、課題の説明とともに、前の週にそれぞれの生徒が書いた作文の赤ペン添削を一人ずつ説明していきます。
その先生の説明を、生徒はレコーディングで保存しておくことができます。(Zoomの画面の右下にあるレコーディングボタンを押します。
自分の書いた作文に対する赤ペンと先生の口頭による解説が共有画面で表示されますから、それをレコーディングしておくのです。
保存したい部分がが終わったら、レコーディングを終了します。
このレコーディングされた動画は、Zoomを終了したあとに保存が開始されます。)
先生の添削と講評をレコーディングしておくとあとで保護者にもその授業の内容が分かようになります。
オンライン少人数クラスは、進度に合わせた共通の課題と項目で指導していますから、5、6人の同年齢の子どもたちのアドバイスは、本人だけでなく他の生徒にとっても参考になります。
このようにして、郵便物を使わず、また電話やSkypeも使わず、Zoomと画像の泉で授業が成り立つようにします。
郵送を使わないので、作文を書くのは、作文用紙ではなく、作文ノートになります。
作文ノートだと、書いたものが散逸しないので、保管しやすくなります。
作文ノートは、各自ご用意ください。おすすめするのは、
「コクヨ キャンパスノート 用途別 B5 作文罫 200字 30枚 ノ-30K20」(小学校中高学年向き)
「コクヨ キャンパスノート 用途別 B5 漢字罫 150字 30枚 ノ-30KA15」(小学校低学年向き)
です。
お近くの文房具店にない場合は、アマゾンなどでご購入ください。
オンライン少人数クラスのいいところは、子供たちが互いの交流の中で、作文を通した友達関係を作っていけることです。
作文を通じての友達というのは、ある意味で極めて深い繋がりを持った友達になります。
また、指導する先生の側も、普通の通信教育のような赤ペン添削だけの指導ではなく、赤ペン添削をきっかけにした口頭説明による指導内容ですから、同じ時間の指導の密度は5倍から10倍になります。
というのは、例えば400字の赤ペン講評の場合、文章で書けば5分から10分はかかりますが、口頭で5分から10分説明すれば、その文字数は2000字から4000字になるからです。・
現在の作文教育のいちばんの問題点は、指導に時間がかかり、評価に時間がかかることから、先生の負担が大きくなることです。
それが、作文教育の普及を妨げる最も大きな要因となっています。
作文評価の能率化については、言葉の森が開発した自動採点ソフト森リン(もりりん)を使うことによって、かなり客観的な評価ができるようになりました。
そして、今回の少人数クラスの画面を使った口頭説明によって、指導についてもかなり密度の濃い教え方ができるようになります。
こういう口頭による少人数対象の説明が可能なのは、言葉の森が独自の項目指導を行っているからです。
事前指導のノウハウがない中で、口頭説明をするのであれば、先生の思いつきで話すような内容しか出てきませんから、指導が先生の力量に左右されることになります。
また、共通の指導項目がない場合は、生徒にとって、他の生徒に対する講評を聞くことはそれほど参考になりません。
同じ指導項目の中で先生の話があるから、他の人に対する講評が、自分にとっても役に立つのです。
このように、指導のしやすさと、学習の密度と、人間的な触れ合いという三つの長所を同時に実現するのが、この春から始める作文のオンライン少人数クラスです。
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今回のオンライン少人数クラスの作文は、勉強の楽しさから言っても、指導のしやすさから言っても、画期的なものになると思います。
何よりもいいのは、作文を通して生涯の友達ができるようになることです。
ちょうど、学校のクラブ活動でできる友達と同じような感じで、作文という勉強を通してオンラインのつながりができます。
そして、夏休みの読書作文キャンプで、リアルな交流を深めるのです。
オンラインの少人数クラスの作文は、生徒の側にとってはかなり簡単です。
難しい設定も必要なく、やり方さえ教えれば、子供でも楽にできます。
そして、何より楽しく勉強ができます。
しかし、教える側にとっては、仕組み作りにかなり準備が必要です。
いちばんの問題は、急な休講などにどう対応するかということです。
また、パソコンが急に動かなくなったときどうするかという問題などもあります。
しかし、これらの困難を克服してあまりある価値が、このオンライン少人数クラスにはあると思います。
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知能の高さは、国語と理科の成績に相関が高いという調査結果があります。
考えることの好きな子は、自然に国語や理科が好きになるからです
昨日26日の発表交流会の内容は、理科的な話が多く、みんなお互いに興味深く聞いていました。
感想文の練習の場合でも、生活の中の新しい経験の場合でも、「なぜだろう」と思うことはよくあります。
昔は、その「なぜだろう」という疑問はそのまま忘れられてしまうことが多かったと思いますが、今は、自然や社会の仕組みを説明する本が数多く出ています。
また、インターネットで検索すると、それ以上にわかりやすい情報が出ていることがあります。
子供たちの中には、それを見て、自分でも実験してみようと思うことも多いのでしょう。
学力が身につく度合いは、人の話を聞いたり、本を読んだりすることよりも、自分で実験したり、発表したり、人に教えたりすることの方がずっと高いと言われています。
自分でやってみたことは、聞いただけのことよりも、確実に自分の中に定着します。
その意味で、こういう勉強的な発表の機会があることは、子供たちの知的生活に大きなプラスになっていると思いました。
思考発表クラブでも、作文の課題の解説を、できるだけ理科や社会の話と結びつけて紹介しています。
今後、理科実験を特別に取り上げて話す場を設けてもいいかと思っています。
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考えることの好きな子は、理科的な話を好みます。
また、国語という教科も好きなようです。
国語の中でも、特に考える内容の説明文に興味を持ちます。
これらの勉強に、実験や発表というアウトプットの要素が加わると、ある意味でゲームより面白い勉強になるのだと思います。
同年代の子供たちの作文や理科や社会の発表が、子供たちには大きな知的刺激になっているようです。
「そんなことができるんだ。じゃあ、自分も今度やってみよう」と思うからです。
勉強は、人から教わるよりも、自分で発表したり人に教えたりすることでより深く定着します。
基礎の勉強は自主学習で、発展的な勉強は発表学習でという役割分担がこれからできてくると思います。
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25日(木)の発表交流会は、少人数でしたので、発表ごとに質問や感想を聞くことにしました。
たまたま、木曜日の思考発表クラブを生徒と先生が集まったので、互いに一度聞いたことのあるような発表もあったと思います。
今回の発表交流会は、事前に参加フォームで参加を連絡してもらうというところがわかりにくかったようです。
次回は、どんな人が参加しているかを見て、参加する日程を選べるようにできると思います。
本日27日(金)は、1月の最後の発表交流会になります。
見学だけで参加する形でも結構ですので、発表交流会を見てみたい人はぜひどうぞ。
子供は、見学だけで参加する場合、読んでいる本の紹介をしてください。
大人は、見学だけで参加できます。
ただし、いずれもカメラはオンでお願いします・。
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学校にいる間は、人間の能力には差があるように見えますが、社会に出てからは、能力の差のようなものは関係がなくなります。
社会に出てからは、自分からやると言うか、あとからついていくという言うか、そのどちらが多いかが最も大きな差になります。
だから、子育ての一つの目標は、自分からやると言える子を育てることです。
小さな挑戦、小さな自信が積み重なって、大きな挑戦になっていくのです。
子供たちが自信を失ってしまうのは、点数で評価されることが多くなるからです。
だから、親はいつも、子供を点数とは関係のないところで認めてあげることです。
実際、社会に出たら学校時代の点数など関係なく、積極的に生きるかどうかがほとんどすべてだからです。
発表交流会の意図も、そういうところにあります。
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