保護者懇談会で出された質問をいくつか紹介します。
小学2年生の保護者の方から、理科の勉強をどうしたらいいかという質問がありました。
理科の勉強は教科書を読んでいればいいので、家で特にやる必要はありません。
学校の教科に合わせてすべての教科の学習を家庭でやろうとする必要はありません。
読む力を育てる読書を最優先し、次に、算数を苦手にしないように問題集を一冊仕上げることを家庭学習の目標にしていくといいです。
読書と算数が勉強の基本で、それ以外は特にやらなくていいのです。
小学3、4年生のころはまだ時間の余裕があるので、ついいろいろななことをやってしまいがちです。
しかし、そうすると、学年が上がったときに義務的な勉強の時間が増えて身動きが取れなくなります。
読書を中心に、自由な時間が確保できる生活にしていくのがいいのです。
もう一つは、子供がプログラミングをやってみたいと言うがどうするかという質問でした。
プログラミング教室には、いろいろなレベルのものがあります。
レゴを組み立てて走らせて楽しむというようなものから、発展的に人工知能の学習まで進めるようなものもあります。
ただ、プログラミングのようなブームになっているものに子供は関心を示しがちですが、プログラミングの技術は自分でやろうと思ったときに独学でも十分にできます。
プログラミングの知識や技術を身につけるよりも大事なことは、読む力をつけておくことで、読む力さえあれば必要になったときに何でもできるというふうに考えておくことが大切です。
しかし、もし子供がプログラミングに興味を持っているとしたら、お母さんも先に勉強してプログラミングの内容を把握しその面白さや難しさを経験しておくことが大切です。
そして、親子でプログラミングを共通の話題として話ができるようになれば、それがいちばんいいやり方になると思います。
以上のような話をしました。
懇談会では話しませんでしたが、理科の好きな子供を育てるには、家庭で理科実験などをしていくといいと思います。
思考発表クラブ(3月から寺オン思考発表クラスという名称になりますが)では、高学年の子供たちがよく理科実験を発表しています。
理科実験に関する本はいろいろ出ているので、それをもとに親子で実験をしてみると、大人でも面白い発見があります。
それをみんなの前で発表するということにすれば、知的な楽しい交流ができると思います。
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子供はみんな理科が好きです。
自然の不思議に接することに、知的な喜びがあるのです。
しかし、教科書で勉強する理科はだんだん面白くなくなります。
わざとわかりにくいことを覚えさせて、テストをして評価するような勉強になるからです。
だから、子供を理科好きにするには、家庭で理科のさまざまな実験や観察をしていくといいのです。
これまでの思考発表クラブで、オンラインの少人数クラスは結構楽しくできることがわかりました。
今後は、森林プロジェクトの人で自分の得意分野がある人は、例えば理科実験クラスなどを開設していくと面白いのではないかと思っています。
自分がやりたいと思っているのは、四コマ漫画クラスと、手乗り文鳥飼育クラスです。
文鳥クラスでは、みんなで手乗り文鳥を育てて、それを見せ合うということをします。
そして、たまにリアルで集まって、部屋の中で飛ばして遊ぶとか。
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言葉の森での作文の勉強は、中学1年生から意見文の課題になります。
題名だけの課題のときもありますが、ほとんどは、高校入試問題レベルの説明文を読んで、それについていろいろな構成で自分の意見を書くという練習です。
小学6年生まで実例中心の作文を上手に書けていた生徒が、中学生の意見文になると意見の語彙力が伴わないために急に作文がうまく書けなくなることがあります。
しかし、それも毎週難しい長文を読む練習をすることによって、中学3年生になるころにはどの生徒も自分らしい意見文が書けるようになります。
小学6年生で受験が終わると、もう作文の勉強は必要ないとばかりにやめてしまう人もいますが、本当はこの中学生からの意見文で、本格的に小論文の練習を始めていくといいのです。
言葉の森には、中学生から作文の勉強を始める人ももちろんいます。
そういう人たちに共通する動機は、中学受験などの勉強で国語が苦手だったということがわかったので中学生から本格的に国語の勉強をやり直したいということです。
勉強を始める目的がはっきりしているので、中学生から新たに勉強を始める生徒は上達するのも早いという傾向があります。
小学6年生の人は、ちょうど今の時期はこれからの勉強をどのように進めていこうかと考えているところだと思います。
塾や部活で忙しくなる人もいると思いますが、できるだけ時間の都合をつけて意見文の勉強を続けていきましょう。
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作文の勉強というのは、やったことのある人ならわかると思いますが、実はかなり大変なのです。
中学生以上になると、まず気合いが入っていないと書けません。
次に、まともに書こうと思うと、すぐに1時間半ぐらいたってしまいます。
そして、その結果が学校のテストなどで生かされることはありません。
学校に作文の授業というようなものがないからです。
では、なぜ作文の勉強をするかというと、深く考える力をつけるためなのです。
だから、今中学生の生徒たちが大きくなって、大学生や社会人になったころに、自分が中学生時代に書いた作文を読み直してみると、その作文のレベルの高さに改めて驚くことが多いのです。
中学生は、まともに書こうと思うと、1200字の作文を1本仕上げるのに1時間半ぐらいかかります。
時間のないときは要約と感想だけでいいと言っても、なかなかそれでは納得しない子も多いのです。
そこで、今度は、忙しいときは音声入力でやっていいとしようかと思っています。
音声入力なら、1200字の作文は10分ちょっとです。あとで手直しをする時間入れても合計20分ほどです。
必要な機材は、ICレコーダーとパソコンだけですから、誰でも用意できると思います。
もちろん時間の取れるときは、手書きで書いていいのです。
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