寺オン自主学習クラスの案内に、日本語暗唱、英語暗唱の項目を追加しました。
英語の音声ファイルも一部聞けるようにしています。
https://www.mori7.net/teraon/index.php?e=1#673
併せて、日本語暗唱のページも、google chromeで4ページに印刷できるようにしました。(これまではIEで印刷する設定にしていたため、google chromeではレイアウトが崩れていました。)
https://www.mori7.net/mine/as2.php
暗唱は、力のつく勉強で、誰でも取り組めるものですが、家庭だけで続けるのは難しい面があります。
それは、お父さんお母さんが、自分が暗唱の勉強というものをしたことがないために暗唱の効果というものに確信が持てず、子供に暗唱を続けさせることが難しいためです。
寺オン自主学習クラスでは、子供たちどうしが暗唱を発表する形で勉強を進めていくので、家庭での毎日の暗唱練習もやりやすくなります。
(英語の暗唱で最初に練習する文章の例(「「英語好きな子に育つたのしいお話365」より)
▽以下の文章を1か月で暗唱できるようにします。
【1】Once upon a time, an old childless couple lived in a village near a river. One day, the old woman was washing clothes by the river. Suddenly, a giant peach floated down the river. 【2】The old woman pulled it out and took the peach home to eat it with her husband.
The husband came home from the mountains, and they decided to eat the peach.【3】But when they were about to cut it open, they heard a voice from inside that told them “Be careful !" The peach split open, and a cute boy jumped out.
The couple decided to call the boy Momotaro, or peach boy.
【4】The boy grew quickly, growing as much as the height of one bowl of rice a day,or even two, and became strong and powerful. Momotaro was also very kind, and helped the old couple with various chores. 【5】One day he said to his father “I want to do something for my country! I heard that there were many ogres on an islandwho do bad things, and I want to stop them and bring back all the thing from others." 【6】The couple was surprised, but gave him some dumplings, which made him even more powerful, clothes, a headband, a flag and a sword. On the way to the island, Momotaro was joined by a dog, a monkey, and a pheasant, which followed him for a share of the dumplings. All three wanted to help him fight the ogres.
【8】After a long walk, they arrived at the beach and saw Ogre Island and its fortress.Momotaro built a boat, and all four went across to the island. The monkey unlocked the gate, and all the animals helped Momotaro defeat the ogres. 【9】The pheasant pecked at their eyes with his beak, the monkey used his hands to claw the ogres, and the dog his teeth to bite them. Momotaro fought the ogres with his sword.The defeated ogres, promised to be good from now on, and gave Momotaro all their treasures.
Momotaro and his three friends made their way back home. Momotaro divided the treasure among the other villagers, and Momotaro and the old couple lived in comfort for the rest of their lives.
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英語の暗唱のページを作りました。
音声ファイルもあるので、そっくりに暗唱できるといいと思います。
英語の暗唱に取り組む前提として、日本語の暗唱検定の5級以上に合格していることを条件にしました。
日本語で暗唱のコツがつかめていれば、英語の暗唱も同じようにできるからです。
中学1年生になると、英語は知的に学ぶようになります。
小学4年生のころは、知的な理解を保留にして、英語の音読に慣れるという勉強の仕方ができます。
これが、小4~小6の英語の利点です。
しかし、小学3年生以下は、英語ではなく日本語の習得が最優先になります。
したがって、小3までは日本語の暗唱を練習していきます。
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これまでの受験は、覚えた知識をいかに正確に再現できるかという能力の評価が中心になっていました。
それは、考える勉強と思われている入試の算数数学の世界でも同じです。
算数数学も、入試問題のレベルで言えば解法の記憶と組み合わせと再現にすぎません。
もちろん、その習得には時間がかかりますし、物事を数学的に処理する土台として重要ではあるのですが、基本は記憶と再現なのです。
さて、今後の入試は、人工知能に代替される記憶の再現を中心にしたものではなく、人工知能に代替されない人間の能力を見るものが中心になってきます。
世界の大学の入試の主流は、ペーパーテストから人物評価のようなものに移りつつあります。
東大・京大が、推薦入試・特色入試の枠を作ったのは、日本だけが記憶力中心の入試を行っていたのでは、世界の水準から立ち遅れることが分かったためです。
では、人工知能に代替されない人間の能力とは何でしょうか。
それは、学力の面に関しては創造性です。
その創造性の根底にあるものは、自分の好きなことを追求したいという意欲です。
好きなことがあり、その好きなことに費やした時間のあることが、その人物の個性とほぼ同じものだと言えるのです。
個性が、社会に役立つ創造性となるための前提として必要な学力は、センター試験の8割が取れていれば十分で、あとは必要に応じていくらでも身につけていけるという考えが、これからの入試の基本的な考えになっていきます。
ところで、人物評価をどのようにするかと言うと、それはその人物の未来の夢や理想ではなく過去の実績です。
受験作文コースの生徒の志望理由書を見ていると、その志望理由書の内容だけで合格間違いなしと思われるような子もいます。
それは、過去の実績がしっかり書かれているということです。
その反対に、志望の理由として自分の憧れや希望や理想を書いただけのものは、結局誰も同じような内容になってしまいます。
つまり、その人が未来に何をしたいかではなく、過去にどのようなことをしてきたかという蓄積が、その人物そのものと見なされるのです。
今、思考発表クラスに参加している生徒の中に、毎回、個性的な作文構造図や独自の理科実験をアップロードしてくる子供たちがいます。
こういう、今の世間の概念では勉強と言えないような勉強を毎週している子は、逆に将来は、その蓄積を見せるだけで特色入試は合格圏内に入るようになるのではないかと思います。
これからの世の中は大きく変わります。
廃(すた)れつつある過去の社会を基準にして子育てを考えるのではなく、来たるべき未来の社会を基準にして子育てを考えていくことです。
その子育てにおける勉強の仕方の基本は、これまでのような苦しいことに耐えて無理に頑張らせる勉強ではなく、つまり人工知能と競い合うような勉強ではなく、本人の個性を生かした伸び伸びとした楽しい勉強になるはずなのです。
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今、大学で半ば実験的に行われている特色入試が、今後は入試のあらゆる場面で行われるようになってきます。
すると、今のような画一的な受験勉強は次第になくなり、代わりにその子の個性と実力を伸ばしていくことが勉強の基本になっていきます。
そして、その方が、子供たちはもっと楽に学力を伸ばせるようになるのです。
今の大人の多くは、自分の本当に好きなことがよくわかりません。
それは、過去の教育の中で、好きなことをやるのではなく、義務的なことをきちんとこなすことばかりを教えられてきたためです。
しかし、本当は、好きなことがいちばんの目的で、義務的なことはその目的を実現するための条件にすぎなかったのです。
これからの子供たちの教育は、この本来の順序で行われるようになると思います。
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