言葉の森のオンライン少人数クラスの紹介(生徒保護者向け記事)
| 自宅でみんなと一緒に勉強できるオンライン少人数クラス。
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■オンラインの作文少人数クラス
言葉の森では、これまで担当の講師によるマンツーマンの電話作文指導を中心に行ってきました 。これは、作文の得意な子にも苦手な子にも、その子の実力に合わせた指導できるという点で効果があるものでした 。
しかし、環境の変化が少ないために、子供がスランプに陥ったときなど、そのスランプ状態からなかなか抜け出せないということもありました。
そこで言葉の森は、この春からオンラインによる少人数クラスの作文指導も併せて行うことにしました。
これは、Zoomという Web 会議システムを使い、5、6人の少人数で全員が参加できる形で作文の発表や交流をしながら勉強を進めていくというコースです 。
全員が毎回作文を発表するので、今のところまだ作文があまり得意でない子には向いていないと思います 。(将来は、作文の苦手な子にも対応した少人数クラスも行っていく予定ですが)
この少人数クラスの利点は、参加者が毎回他の生徒との交流で刺激を受けながら勉強を進めていくことができる点です 。
ただし、現在電話通信コースで担当の先生と順調に勉強を進めている子は、そのままそのコースで継続していった方がいいと思います 。
■オンラインの自主学習少人数クラス
この作文の少人数クラスと同じように。言葉の森では、自主学習の少人数クラスと思考発表の少人数クラスも開催しています。
自主学習の少人数クラスとは、国語の問題集読書と感想記述、算数の問題演習と似た問題作成、日本語の暗唱(小3まで)と英語の暗唱(小4から)という、主要教科の基本的な勉強を生徒どうしの交流を活かす形で進めていくクラスです。
■オンラインの思考発表の少人数クラス
思考発表の少人数クラスとは、読んでいる本の紹介、作文の構想図発表、自由な学習や経験の発表を行っていくクラスです。
このクラスは、既に1年以上経過していますが、参加者は毎回熱心に発表を行い、活気のあるクラスになっています。
■お問合せは事務局まで
いずれも体験学習が2回できます。詳しい資料をご希望の方は言葉の森事務局までご連絡ください。
ウェブで案内をご覧になる方は、下記のページにアクセスしてください。
https://www.mori7.net/teraon/syoukai/
■オンライン少人数クラスと担当講師(2018年3月現在)
時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 時間帯 | 土 |
---|
1700~1745 | 自主学習・中根 | 自主学習・中根 | 作 文・細田 | 作 文・木村 | | 900~945 | 作 文・中根 |
1800~1845 | 思考発表・富山 | 思考発表・安藤 | 思考発表・木村・竹本 | 思考発表・冨田・村田 | 自主学習・中根 | 1000~1045 | |
1900~1945 | 作 文・湯谷 | 思考発表・塚田 | 思考発表・大西 | 作 文・市川 | 自主学習・中根 | 1100~1145 | |
この記事に関するコメント
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今の子供たちは習い事が多いせいか、よく、土曜日しか空いていないという声を聞くことがありました。
そのうち、土曜日の体験学習がいっぱいになり、今は9時から10時の間は、担当する先生の空き時間がほとんどなくなってしまいました。
そこで、3月から土曜日にも、新たに少人数クラスを設けることにしました。
まだ始めたばかりで空いていますが、そのうちすぐに定員になってしまうと思いますので、土曜日の体験を希望される方はお早めにご連絡ください。
昔、土曜日の午後の通学クラスを開いていたとき、土曜日の午後クラスは中高生の部活のような雰囲気でした。
勉強が終わると、みんなでお喋りをしたり、パソコンで遊んだり、楽しくやっていました。
オンラインクラスも、勉強が終わったら、「じゃあ、中庭で遊ぼう」というようなことになるかもしれません。
(中庭というのは、フリーに使えるZoom会議室のことです)
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■小学1~3年生は、毎日の自習の習慣作りを
幼稚園年長から小学3年生のころは、だれでも好きなことを自由に書ける時期ですから、作文の勉強を特にする必要はあまり感じないと思います。しかし、このあと、小学校高学年から、中学生、高校生へと進むと、作文の勉強は小論文の勉強へと発展していきます。
言葉の森では、大学受験生の小論文、現代文の指導につながるかたちで小学生の作文の勉強を位置づけています。小学生のときに上手な作文を書くことが目的なのではなく、大人になってからも必要な表現力と思考力を育てていくことが指導の目的です。
国語の勉強は、学校で習う面よりも日常の生活の中で身につける面の方がずっと大きい特殊な勉強です。英語や数学は、学校や塾で勉強すればそれに応じて成績は上がりますが、国語は、生活の中で年齢に応じた読書や対話の習慣をつけていかなければ塾や学校でいくら勉強をしても、その効果は限られています。
小学校の低学年の時期は、この学習習慣を無理なくつけることのできる最も大事な時期です。学校の勉強だけしていれば十分なこの時期に、家庭で毎日決まった勉強をする習慣をつけ、特にその中でも年齢に応じた読書の習慣をつけていくことが、その後の勉強の進み具合に大きく影響します。
言葉の森では、毎日の自習として、1日10分程度の音読の自習を生徒にすすめています。よい文章を音読できるということは、そのまま自分が書く作文にも自然にその文章のリズムを応用していくことができるということです。現代は、知的に理解すればそれで終了というかたちの勉強が多いので、音読や暗唱の効果ということはなかなか理解されにくいようですが、国語の学習はほかの教科の勉強とは異なり、頭で理解するだけでなく心でまるごと感じとるという要素が必要ですので、ぜひ毎日の自習に取り組んでいってくださるようお願いします。
また、読書は低学年のうちに毎日の習慣として身につけておくものです。習慣として定着させるためには、本を読む日があったり読まない日があったりするような読み方ではなく、毎日欠かさず読むということが必要です。自分で読むことがまだ難しいうちは、お母さんやお父さんが読んで聞かせてあげてください。
| 水面上の作文と、水面下の読書・音読。
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■小学4~6年生は、作文教室と塾との両立を
現在の受験体制のもとでは、高学年になるにつれて、塾などに通わないと学習がしにくくなるという状況があります。しかし、学習の主体はあくまでも家庭学習にあります。家庭学習での主体性がないと、塾のスケジュールに流されたり、志望校の受験とは部分的な関係しかない偏差値に左右されたりしてしまいます。
小学生も高学年になると、塾に通う時間が増え、一時期、言葉の森との両立が困難になることがあります。しかし、両立が困難な時期は、大体数カ月で終わり、そのあとは、時間的に忙しくはなるものの、再び同じようなペースで学習を続けていけるものです。
作文の学習は、ちょうど高学年から「説明文」「意見文」の段階に入り、思考力を要求されるようになります。この段階の学習は学校などでもあまりなされず、本格的な国語力をつける点でとても重要なものです。
言葉の森では、曜日や時間の変更は、随時できるようになっています。また、通信指導による学習も、他の教室の通信指導と比べて、きわめて継続しやすいものになっています。高学年になり、塾の時間が増えて忙しくなった方も、曜日や時間の変更によってできるだけ両立させる工夫をしていってくださるようお願いします。ただし、塾によっては言葉の森との両立が時間的に困難になるところもあります。そのためにやむをえず退会される場合は、中学入学後のなるべく早い時期に再開されることをおすすめします。
■中学生は、小論文の前段階としての作文練習を
| 生活作文の山、意見文の山、小論文の山。
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作文力、読解力のうち、意見文を書く力と論説文を読みとる力は、中学生以降に本格的にのびる分野です。小学生の間に既に意見文を書いたり読んだりする段階にまで進んでいる生徒もいますが、全体的にみて、構成の形式を身につけたり文章を要約をしたりすることが精一杯で、内容のある意見文を書ける生徒は限られています。これは、表現力、読解力に、まだ、本人の内面的な成長がともなっていないためです。
小学6年生までに学習する生活文中心の作文と物語文中心の読書は、作文力、読解力の半分にすぎず、もう半分は、中学生以降の意見文、論説文の練習によって完成します。
しかし、実際には、中学、高校では、作文、読書の学習はほとんどなく、あるとしても、その多くは、小学校の延長のようなかたちでおこなわれています。また、中学生の時期は、作文の学習がいちばん続けにくい時期でもあります。その理由は、(1)中学生の時期が、無邪気に出来事を書くわけにもいかず、かといって、自由に意見文を書くほどには語彙が充分ではないという過渡的な時期にあたること、(2)宿題や定期テストなど、外から拘束される勉強の時間が比較的多くなり、自主的な勉強の時間がとりにくくなること、(3)中学校自体も、作文や読書の指導をほとんどしなくなるので、学習の意義やきっかけを見つけにくくなること、などという事情があるからです。
現在の受験体制のなかで行なわれる勉強は、人生にとって価値のある分野というよりも、点数の差がつきやすい分野に重点が置かれがちです。基礎的な知識を身につけるという点で、点数で測られるような勉強も大切ですが、生涯にわたって役立つのは、考える力、読書する力、発表する力など、点数の差のつけにくい、したがって現在の受験体制の中では、重点の置かれにくい分野です。
しかし、最近では、大学入試でも小論文や面接が重視されてくるなど、単なる知識の量よりも、それらの知識を活用する力を評価するようになってきました。中学生での作文、読書の学習は、小学生の学習の延長としてではなく、高校生以降の小論文学習や論説文読書の先取りであるという前向きの姿勢をもって取り組んでいくことが大切です。
中学生が、作文、読書の学習を継続していけるように、言葉の森では、学習の時間に弾力性をもたせています。具体的には、(1)曜日や時間の変更や振替は、いつでもできるようにしています。(2)テスト期間中の欠席は、その前後にふりかえることができるようにしています。(3)ホームページの動画によるヒントなどを充実させ、先生の説明を受けられないときでも作文を書けるようにしています。
3月から4月にかけては、決まった時間に授業を受けることがむずかしいことも多いと思いますので、出席できるときに出席するというかたちにして、新しい生活のペースを早く作っていってくださるようお願いします。
この記事に関するコメント
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3月の今の時期は、新しいことを始めたくなる時期です。
新しいことを始めることも大事ですが、続けてきたものを続けるということもまた大事です。
新しい経験をすることで学ぶこともありますが、あとに残るのは長く続けてきたものだからです。
言葉の森でも、「作文はもう一応書けるようになったから、今度は別のことを」と言う人がときどきいますが、子供が書くことを好きであれば、その好きなことを続けていった方がいいのです。
特に、小6~中1に変わると、作文の構成の仕方も大きく変わってきます。
この時期に、意見文の基礎をしっかり身につけていくことが大事なのです。
小6まで本をよく読み、作文もよく書き、いろいろなことを考えていた子が、中学生になったから作文は卒業で今度は勉強だと割り切ってしまうと、途端に本も読まなくなり、文章も書かなくなり、何も考えなくなり(笑)ということがよくあります。
中学で作文の勉強がないのは、先生が指導し切れないからであって、必要がなくなったからではありません。
長い目で見たら、読むことと書くことは、最後まで残る勉強の基本なのです。
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