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ハイパー作文クラスに続けて、ハイパー国語・算数・英語・理科・社会も as/3246.html
森川林 2018/03/19 07:35 

 私はこれまで、頭さえよくしておけば成績は勉強し始めたときからすぐに上がるから心配ないと言ってきました。
 そして、実際にそういう形で子育てをしてきましたし、言葉の森の生徒たちの中にも、受験期に入ってからぐんぐん成績を上げる子を数多く見てきました。
 だから、子供時代は勉強に追われるよりも、のびのびと過ごした方がよいと思っていました。

 しかし、のびのびと過ごしている子供たちの中に、勉強の方法が正しくない子もかなりいて、そういう子供たちはいざ勉強始める時期になってもやはり能率の悪い勉強の仕方を続けてしまうことも多かったのです。

 そこで今回、寺子屋オンラインの少人数クラスでハイパー作文を始めたことをきっかけに、自主学習クラスと思考発表クラスでもハイパー国語・算数・英語・理科・社会という要素を取り入れることにしました。

 これは、具体的には、国語の読解力・記述力をつけること、算数のいわゆる難問を解く力を身につけること、英語の丸ごと理解と文法的な緻密さを身につけること、理科・社会の幅広い知識をマスターすることなどです。

 幸い、今の世の中は、優れた市販の教材が数多く出ています。また、ネットでの教材も広く利用できるようになっています。
 そこで、作文、国語、算数、英語、理科、社会の成績を上げることを目標にして、さらにその上にプラスアルファの創造的な勉強を行うクラスとして少人数クラスを運営していきたいと思っています。

 こういう運営が可能になるのは、やはりオンラインの少人数クラスという要素があるからです。
 勉強は、どんなにいい先生が、いい方法で教えても、子供たちが家庭の中で日常的にその指導に沿った学習を行わなければなかなか力はつきません。
 子供たちの家庭学習に欠かせないのは、母親または父親が勉強の内容を把握していて、必要に応じてチェックできることです。

 寺子屋オンライン少人数クラスでは、オンラインの授業のあとで随時保護者懇談会を開き、質問や相談を受けたりアドバイスをしたりすることができます。
 この、家庭とタイアップして行える教育というのが、学力のつく最も効率のよい教育のスタイルなのです。

 家庭学習だけでは、偏った勉強の仕方になることがあります。
 先生が教える形の勉強だけでは、日常的な学習の徹底が不十分になることがあります。
 先生と両親という複数の大人の目によって、バランスよく能率のよい勉強の仕方がしていいけるようになるのです。


▽参考ページ
「寺子屋オンライン紹介」
https://www.mori7.net/teraon/syoukai/
「寺子屋オンライン案内」
https://www.mori7.net/teraon/

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森川林 20180319 1 
 勉強にはコツがありますが、そのコツを実行するのは本人です。
 これまで、子供にも、保護者にも、いろいろな勉強のコツをアドバイスしてきましたが、それをそのとおり実行できた子はあまりいませんでした。。
 例えば、過去問は春に取り組むということを、毎年高校3年生に言ってきましたが、ほとんどの生徒は秋や冬の受験近くになってから腕試しというような形で過去問に取り組むことが多かったのです。
 しかし、今回の寺子屋オンライン少人数クラスは、直接家庭での学習に関与する度合いが高まります。
 そこで、作文だけでなく、教科の勉強も、成績を上げることを一つの目標として取り組むことにしたのです。


nane 20180319 1 
 成績を上げるには、時間をかけるという要素も必要です。
 しかし、時間をかけることを中心にするのは、受験期の半年か1年だけです。
 それ以外の勉強は、時間はできるだけかけずに、勉強の質を高め、自由な時間を確保することが大事です。
 今の親は、子供が小学校低中学年のうちから、勉強に時間をかけすぎている人が多いと思います。


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デジタルよりも紙、ばらばらのプリントよりも製本されたもの as/3245.html
森川林 2018/03/18 07:26 

 デジタルの情報は便利です。
 検索もできるし、コピーもできるし、必要に応じて自分の好きなように加工できます。
 だから、情報はデジタルで処理していくといいのです。

 しかし、学習はそうではありません。
 それは、学習というものが、情報を身体化する作業だからです。

 身体化には時間がかかります。
 コピー、貼り付けという機械的な作業ではできません。
 何度も同じことを繰り返して、少しずつその情報が自分の身体に染み込んでいき、やがて意識せずにその情報が引き出せるようになるのです。

 その身体化に必要なものは、同じものを、同じ順序や同じ配置で、同じように繰り返すことです。
 そのときに、デジタル情報の加工のしやすさがかえって定着を妨げます。

 身体化された情報は、あの辺の棚にある、あのぐらいの大きさの本の、確かあの辺に書いてあったはずだという身体の感覚と結びついています。
 だから、学習の基本は紙ベースで、その補助的なールとしてデジタルがあると考えておくといいのです。
 その紙についても、ばらばらになりやすいプリント類ではなく、1冊に製本されている問題集の方が基本になるのです。

▽関連記事
「もとになる勉強、枝葉の勉強――作文と結びつけて読む力をつける」
https://www.mori7.com/index.php?e=2789
====
 教育に関する情報が豊富にあると、かえってその中で、何が重要で何が重要でないかを見失ってしまうことがあります。
 親も子供も熱心にやっているように見えても、その方向が脇道にそれている場合も多いのです。

 勉強の中心は、家庭で毎日取り組むと決めたことを繰り返す勉強です。生活の中で毎日当然のように行う平凡な勉強の積み重ねが、もとになる勉強のです。

 これに対して、学校や塾から宿題で出されるような勉強は、枝葉の勉強です。宿題のプリントをもらってきて、それをやるような勉強は、繰り返して身につけるというようなことがしにくいので、結局一回きりの勉強にになってしまうことが多いからです。

 子供が小さいときは、そういうばらばらのプリントをこなすような勉強も、親がファイルをして整理してやらせることができます。
 しかし、子供がひとりでそういうプリント類の管理をすることは難しいので、学年が上がると、与えられた勉強を次々とこなすだけの勉強になりがちです。

 宿題というと、やることが義務のように思うので、その勉強を第一に考えてしまう人が多いのですが、自分のペースでやると決めた勉強がもとになる勉強で、人から与えられた勉強は枝葉の勉強だという区別をしておくことが大切です。


 勉強の内容として大事なものは、第一に読む力をつけることです。小学生時代は特に、速く、楽に、和多く読む力をつけておくことが勉強の中心になります。

 第二に大事なものは、計算する力です。これも、速く、楽に、正確に計算する力をつけておくことです。
 それは、計算が苦手だと、その延長で算数や数学が苦手だと思ってしまうことがあるからです。

 ただし、計算力はあくまでも第二です。
 計算は電卓に代わってやってもらうことができますが、読書は機械に代わってやってもらうことはできません。
 計算力に比べると、読書力の差は表面には出ませんが、実はこの読書力の差がいちばん大きいのです。

 読む力を更に発展させるものとして、音読、暗唱、親子の対話などの勉強もあります。これらは単独で取り組むよりも、作文の勉強の中で取り組むようにすると定着します。

 習い事の中には、子供の個性にあったさまざまなものがあります。英語、プログラミング、スポーツ、音楽など、今は多様な学習の機会がありますが、それらは、読む力、計算する力の勉強に比べると、あくまでも枝葉の勉強と考えておくことが大切です。

 子供の好きな分野で個性を伸ばすことは大事ですが、その個性も、もとになる土台の勉強ができて初めて生きてくるのです。
====

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森川林 20180318  
 通い慣れた道は、道順を意識しなくても歩けます。
 それは、道順が身体化されているからです。
 勉強も、同じです。
 早く身につけるためには、1冊の同じ本を同じ順序で繰り返しやるのがいいのです。
 1冊の問題集のできなかったところにだけ印をつけてやり直すというのは手間がかかりますが、それが身体化のいちばん能率のよい方法なのです。


nane 20180318  
 作文の構想図を手書きで書のは、手で書く方が頭が活性化するからです。
 しかし、清書はパソコン書きで能率よくやるのがいいのです。
 その反対に、志望理由書は、下書きはパソコンで情報処理的に行い、清書は手書きで仕上げるのです。


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