ウェブ添削の試運転がスタートしました。
このウェブ添削は、理屈は簡単ですが、準備が大変でした。主なところでは、画像を自動縮小する、画像を自動回転する、ウィンドウズとマックのそれぞれに対応するページを作る、などです。更に、使い始めてから、IE6とIE7で表示に差があるということもわかってきました。
しかし、これまでのPDF利用は、今後は絶対にしないつもりです。なぜかというと、PDFはウェブ2.0にはならないからです。
PDFは単体で完成をめざしているソフトです。これは、ワードも似ています。つまり、HTMLの中に組み込むことができないということです。
こういうアプリケーションは、個人の仕事をする場合には便利です。しかし、最大の欠点は、共有ができないということです。他人と共有するためには、プリントアウトしてアナログ化しなければなりません。
これに対して、HTMLに組み込めるテキストやJPGは共有や再利用が可能です。しかし、HTMLの弱点は、仕様がアバウトすぎることです。しかも、日本語の縦書きやルビ付きに対応しているブラウザは、インターネットエクスプローラしかありません。サファリも、ファイアーフォックスも、グーグルクロムも、オペラも、全部だめです。今後は、中国のブラウザに期待するしかありません(笑)。本当は、日本が独自にブラウザを開発すればいいのですが。
このウェブ添削によって、作文2.0が可能になりました。これまでは、生徒と先生が単独で作文の勉強をする形でした。これからは、作文も指導も共有できるようになります。この結果、代講、振替、担当交代なども、更にスムーズにできるようになります。全生徒の勉強内容を、全講師がいつでもリアルタイムで論議できるというのが作文2.0です。
まだ、さまざまなブラウザの仕様に対応するために改良する点がかなり残っていますが、今後、日本初、世界初のウェブ添削を広げていきたいと思っています。
(この文章は、マインドマップ風構成図をもとに音声入力した原稿をテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
記事のもととなった構成図です。
音声入力
構成図をもとに音声入力した原稿を2倍速にしたものです。
2倍速
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「日本の四重苦をどう克服するか」
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10175583602.html
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今日は、暗唱のコツを一つ説明したいと思います。
暗唱という勉強は初めてする人が多いので、覚えにくいやり方で勉強してしまうことも多いようです。また、親自身が子供のころ、暗唱という勉強をしたことがないので、子供に説明しにくいということもあります。これは、戦後、日本の文化から暗唱という勉強の伝統がいったんなくなってしまったからです。
暗唱の仕方は、朗読の仕方とは少し違います。朗読は、「、」や「。」で区切る読み方をします。これは、意味を理解しながら読む読み方です。逆に言うと、理解したつど記憶から消えていくような読み方をしているということです。文章をその場で噛み砕いて消化する読み方なので、読んだ文章は読んだ先から忘れてしまうのです。
暗唱は、朗読とは違い、抑揚なく早口で「、」や「。」で区切らずに読んだ方が読みやすくなります。つまり、意味を消化するよりも先に、文章をいったん丸ごと覚えるということを優先します。これは、落語の「寿限無(じゅげむ)」を覚えるのと同じような覚え方です。いったん覚えたあとは、いつでも思い出して意味を消化することができるので、まず覚えることを優先するということです。
昔は、五、六歳で四書五経を素読する練習をしました。また、貝原益軒は「百字を百回ずつ」読むことを提案しました。これらもすべて、覚えることを優先すれば、理解はそのあとについてくるという考え方をしていたためです。
マインドマップ風構成図
記事のもととなった構成図です。
音声入力
構成図をもとに音声入力した原稿を2倍速にしたものです。
2倍速
笑い
「おばあちゃん、ジュゲムおしえて」
「はいよ。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところ……」
「グー」
「やぶらこうじのやぶこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだい……」
「スー」
「ぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけー!」
「わっ、おどろいた。おばあちゃん、すごいね」
「寝てたのに」
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「Safariの短所、PDFの短所をなくすには」
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10175147231.html
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海外で受講されている生徒と、7月にファクス送信モニターに応募された生徒のみなさんを対象に、1月からウェブ添削を開始します。(一部、試験的に12月から開始しています)
このほかの一般の生徒のみなさんは、システムが安定的に運用できる見通しがつくまでご利用はお待ちください。
これまでは、ファクスで送られた原稿は、事務局で赤ペンを入れたあと、PDFファイルに変換して作文の丘にアップロードしていました。
これからは、ファクス原稿をJPGファイルに変換してアップロードします。このJPGファイルの作文画像に、担当の先生がウェブ上で赤ペンを入れるという形になります(12月中は、試験的に事務局で赤ペンを入れています)
また、JPGファイルのアップロードとともに、本文も一緒に送れるようにしました。本文はなくてもかまいませんが、空のままだとエラー表示が出ますので、「○月○週の作文を送ります」のような短い一言を一緒に送るようにしてください。
このウェブ添削は、これまでの郵送やファクスに取って代わる新しい作文送信システムです。
リアルタイムでカラーの手書き原稿を送ることができ、担当の講師がウェブ上で赤ペンを入れることができるというこの方法は、将来の作文通信添削の主流になると思います。(まだ添削の仕方などに慣れるまで時間がかかるので、教室の生徒全体に広げるのはしばらく先になります)
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「港南台のウインターイルミネーション」
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来春以降、実施することを考えている企画です。
1、通学教室を展開していきます。
これまでは、暗唱自習をノウハウ化していなかったので、通学教室は広げていませんでした。
しかし、言葉の森はもともと通学教室主体で運営していたので、通学教室の指導の蓄積はたっぷりあります。
通学教室のメリットは、生徒の勉強の敷居が低くなること、必要に応じて父母との面談が実施できることです。
今後、暗唱自習を取り入れながら、小規模の通学教室を全国に広げていく予定です。
2、中学生以上はマインドマップ風構成図の指導を取り入れていきます。
生徒のみなさんの中には、既に自分でマインドマップを使った書き方をしている人もいると思います。
通学教室でも、マインドマップ風構成図(以下、構成図)を書いてから作文を書くという方法によって、密度の濃い文章が早く書けるという効果が出ています。
今後、ノウハウを整理して、通信教室の中学生以上で構成図を書く練習を取り入れていく予定です。
3、3月末に作文検定試験
昨年3月末に実施したものと同じ作文検定試験を2009年3月にも実施します。
通信生は、自宅で試験を行うようになるため、正式の検定試験ではなく検定試験模試となります。
しかし、通信生でも、通学教室に来て検定試験を受ける場合は、正式の作文検定試験となります。
詳細は、3月に入りましたら、言葉の森新聞でお知らせします。
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これまで、言葉の森新聞で、長文暗唱の仕方を載せてきました。
これを見て、自宅で暗唱に取り組んでいる人の参考になるように、更に具体的な説明をします。
勉強のコツとして、いったん始めたことは最後までやり続ける、ということが大事です。始めたことを途中でやめると、子供は、始めたことを学習せずに、途中でやめたことを学習してしまうからです。
この長文暗唱は、これまでの音読よりもずっと面白いはずです。音読は、同じものを読むのが飽きるので継続しにくい面がありましたが、暗唱は、できなかったことが10分でできるようになるという手ごたえがあります。
また、暗唱は、読解力と作文力の実力向上により早くつながります。もちろん、より早くと言っても暗唱を始めてすぐに実力向上が目に見えるわけではありませんが、ほかの方法よりも確実に成果が上がります。
暗唱の代わりに、音読や読書でも実力はつきます。しかし、音読は毎日継続しにくいという面があります。また、読書は小学校高学年以降の多読が大事なのですが、多くの人は小学校高学年以降にだんだん読書量が減るという傾向があります。暗唱は、この音読と読書の不足をカバーし、更にそれ以上の効果をもたらすと思います。
以下、わかりやすく絵で説明をしていますが、絵が表示できない人のために、文章の説明を入れておきます。
「1枚目の図の説明」
1、暗唱の自習のために用意するものは、長文のコピー(課題フォルダのままでもよい)、10分間を計るタイマー(なくてもよい)、タイマーの代わりとなる回数カウンター(なくてもよい)、などです。
2、タイマーや回数カウンターがない場合、回数を数えやすくするために「正」の字を書くとか、おばあちゃんに数珠を借りるとかいう方法もありますが、もっと簡単に紙でカウンターを作ることができます(図解参照)
3、暗唱の分量は、1日100字(4行分)ぐらい、時間は10分ぐらい、時間ではなく回数で数える場合は30回ぐらいを目安としてください。
「2枚目の図の説明」
4、最初は、長文を見ながら、100字(4行分)を何度も音読します。この場合、ある程度早口で音読した方が覚えやすくなります。大体15回(4〜5分)で空で言えるようになると思います。
5、長文を見ないでも言えるようになったら、そのまま空で暗唱を続けます。大事なことは、長文を見てすらすら言えるようになるまでは、空で言おうとしないということです。つっかえたり考えたりしながら覚えようとすると、その「つっかえたり考えたり」を覚えてしまうので、かえってすらすらとした読み方を覚えにくくなるからです。
6、空で暗唱しているときは、歯磨きをしたり、お風呂に入ったり、ご飯を食べたりと、ほかのことをしながら暗唱を続けることができます。ですから、長文を見ながら暗唱する正味の時間は最初の4〜5分だけです。
7、長文を読み始めてから10分(30回)ぐらいで、すっかり暗唱できるようになります。
8、1日目に100字暗唱できるようになったら、それはもうそのまま何もせずに、2日目は新たに続きの100字を暗唱できるようにします。同様に、3日目、4日目と100字ずつ暗唱します。
9、5日目からは、4日間で覚えた400字分を通して暗唱します。6日目も7日目も同様です。
10、短時間の勉強は、毎日決まった時間にやる方が続けやすいので、原則として毎日暗唱する時間をとるようにします。
このようにして、毎日の暗唱を続けていくと、途中から自分でも頭がよくなっていく感じがつかめるようになると思います。
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早速息子に暗唱させてみました。
すらすら言えるようにするまでがまず一苦労なのですが、ただ長文を読むだけとは違って、目的があるせいか、目を輝かせて取り組んでいます。頭が輝くようになるにはまだしばらくかかりそうですが、目が輝くようになっただけでも十分だと思っています。
それから、息子に、チラシを折りながら数える方法を教えてみたのですが、面倒がってなかなかやらないので、この方法はボツになりました。とりあえずは、台所にあったタイマーを使っています。
チラシを折って覚える方法は、実は、暗唱することと同じぐらい大事です(笑)。
なぜかというと、こういう経験を積み重ねることで、自力で何かをするという姿勢が身につくと思うからです。
暗唱ができるようになると、最初はお母さんも褒めますが、この褒め言葉を最初のうちだけで終わらせずに、これからも飽きずにずっと続けていってください。
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小1の女の子。
作文を書いている途中に、「むー」。
「どうしたの。○○ちゃん」
「むー」
「そう、むーなんだね(笑)」
「むー」
「ふうん、むーなんだあ(笑)」
「むー」
「はいはい、むーだね(笑)」
「むー」
相手をすること十数分。
ただ「ム」というカタカナを教えてほしいということでした。
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同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。息抜き(19)
今日は、教育の目的について考えてみたいと思います。
現在の教育の目的は、受験に合格することになっています。昔は、それでもよかったでしょう。なぜなら、学歴社会が厳然とあったからです。もちろん、今でも学歴社会は残っています。有名大学を出れば、その人物の保証書となるという面での学歴です。しかし、現在では、その保証書は紙切れだけで、真の保証とは言えない状態です。
よい学校に入ることは、単なるスタート地点に着くことでしかありません。そう考えると、教育の目的も、受験に合格することだけではなく、その先の社会人になってからのことも考えなければならなくなってきます。
図式的に言うと、受験という近距離の目的で教育をすると、受験が終わったあとそのまま失速する可能性もあるということです。
社会人になってからの生活は、仕事又は人生です。人生における成功とは、何でしょうか。それは、人間の幸福、向上、創造、貢献という四つの目的を実現することだと思います。
仕事は、他人と関わる面を持っています。仕事とは、自分の得意を生かして、人、物、金、知を動員することだと言えます。これからの教育は、そういう能力を育てる必要があるのです。
そこで、大事なことの第一は、得意分野を育てるということです。
第二は、その得意分野を現代の社会にどう生かしていくかという生かし方を学ぶということです。
「得意を育てる」「生かし方を学ぶ」、この二つが教育の目的になると思います。それは、「竿を手に入れて」(得意分野)、「釣り方を身につける」(生かし方)こととも言えます。
これに対して、試験で合格していい学校や会社に入るということは、いい魚屋さんに行って魚を買うことと言えるかもしれません。
この二つの発想の違いは、長い年月のうちに大きな差になってきます。つまり、これからは、就職さえも、釣り方を身につけるための勉強と考えていく必要があるということです。
さて、得意を育てるためには、どのような教育が必要なのでしょうか。いちばん大切なのは、小さいころから意欲を育てていくということです。そのために幸福を味わう能力を身につけることが必要です。この幸福感が仕事の動機になっていくのです。……(1)
生かし方を学ぶということは、総合力をつけるということです。その力は、第一に、トータルな理解力、読解力をつけるということです。……(2)
第二に、自分で考えて物事を統合する力をつけるということです。……(3)
第三に、必要な道具を使いこなす技能を身につけるということです。……(4)
以上の四つの能力は、それぞれ、(1)心身(2)科学(3)哲学(4)工学と言い換えることもできます。
将来、豊かな社会の中では、生活のための仕事ではなく、人生のための仕事をするということになってきます。教育も、そのような時代における仕事を目的として考えていく必要があると思います。
マインドマップ風構成図
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構成図をもとに音声入力した原稿を2倍速にしたものです。
2倍速
四行詩
近くをねらえば、当たる確率は高くなるが、矢は近くに落ちる。
遠くをねらえば、当たる確率は低くなるが、矢は遠くまで飛ぶ。
勉強の目的を、受験だけに向けるのではなく、
受験の先に続く自分の人生に向けよう。
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「身体の活用」「社会とは何だったのか」「未来のコモデティバスケット」
(いずれも四行詩)
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10173054688.html
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