ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3326番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
ブラック勉強とホワイト勉強 as/3326.html
森川林 2018/05/30 09:24 

 天外伺朗さんの本で、「ホワイト企業」という考え方があることを知りました。
 ブラック企業というのは、会社の業績を上げるためには社員を犠牲にしてもやむを得ないとする考え方です。
 業績が上がれば社員に還元できるのだからという理由で、業績第一社員第二としているのです。

 ところが、業績第一社員第二と考えると、肝心の業績もなかなか上がらなくなります。
 その反対に、社員第一業績第二という経営をしていると、自然に業績も向上してくるというのです。

 同じことが、子供の勉強についても言えるのではないかと思いました。
 成績第一子供第二というと何か変ですが、今の子供たちの勉強生活はそのようになっているのではないでしょうか。

 これは、成績を上げていい学校に入ればその結果として楽しい生活が送れるだろうから今は苦しくても我慢するという考え方です。 しかし、この考え方だと、成績もなかなか上がらないのです。

 その反対に、子供が楽しく幸福に暮らすこと、つまり子供の笑顔を第一にし、成績や合格は第二と考えていると、自然に成績もよくなっていきます。
 確かに、短期間の成績に関しては、そのときの頑張り方が影響します。
 しかし、長い期間の成績を考えると、成績よりも子供の幸福を第一に考えていくことで、子供は勉強だけでなくあらゆる面で成長していくのです。

 これをブラック勉強と対比する形で、ホワイト勉強と名付けることができます。
 このホワイト勉強を支える母親がホワイトマザーであり、その母親を支える父親がホワイトファザーなのです。
 なんだかわけのわからない言葉になりましたが。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20180530  
 子供がテストで悪い成績を取ってきたとき、お母さんが言うひとことは、
「人生は長いんだから大丈夫」と、まず安心させてあげることです。
 そして、実際に、子殿もころの成績は、その後の人生に何の影響も与えないのです。
 子供の人生に影響を与えるものは、いかに幸福な子供時代を過ごしたかということだけです。
 こういう考えを大前提にして、家庭での勉強は楽しさ第一でやっていくことです。


nane 20180530  
 天外伺朗さんは、この本の中で、子供時代に無条件の受容を経験することが大事だと述べています。
 その無条件の受容を与えるのは、多くの場合母親です。
 無条件の受容と対比されるのが、子供をコントロールすることです。
 勉強に関するコントロールの例は、「成績がよかったら何かを買ってあげる、悪かったらお小遣いを減らす」というようなやり方です。
 本当は、成績がよくても悪くても、お母さんはにこにこしていればいいのです。
 昔の母親は、ほとんどの人がそうだったのではないかと思います。
====
「日本一労働時間が短い“超ホワイト企業”は利益率業界一!」 山田昭男のリーダー学
http://amzn.asia/fPj68jl

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 

記事 3325番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
創造的で個性的な学力が将来の人間形成につながる as/3325.html
森川林 2018/05/29 18:51 

 この動画は、ある日の発表学習クラスの勉強の様子(一部)です。

 このクラスは、現在、小3から小6の生徒が参加しています。
 今、小5と小6になっている生徒は、1年ほど前からこのクラスでの勉強を続けているので、発表の仕方も自然です。

 驚くことは、どの子も、かなり高度で準備に時間がかかることを、普通の勉強のような感じで発表していることです。
 この授業のあと、読んでいる本の紹介や、互いの発表に対する質問感想などがありますが、それもどの子も自分から進んで積極的に行っています。

 こういう創造的で学問的な発表をする背景には、家庭での親子の協力があります。
 それは、考えようによっては、親の負担のように思う人もいるかもしれませんが、親と子が共通の話題で知的な対話と創造を楽しむということができる時期は、長い人生の中でほんのわずかです。
 そして、そのわずかな時期の経験が、その子の生涯の学問に対する姿勢を形成します。

 今、日本中の子供たちに、勉強に対するアンケートを取れば、勉強が好きという子の割合より、勉強が嫌いという子の割合の方がずっと多いと思います。
 しかし、それは、勉強そのものに問題があるのではなく、勉強の仕方に問題があるのです。

 自主的で、創造的で、友達どうしで自由な交流できる勉強であれば、勉強は遊びと区別がつかないくらい面白いものです。
 そういう経験をした人が、将来、仕事に対しても、遊びと同じぐらい熱中して仕事をするようになるのです。

 この子たちの学校の成績がどの程度かは聞いていませんが、このように自分から勉強ができる子であれば、センター試験の8割を取るぐらいは、受験前の1年間取り組めば楽勝です。半年でも大丈夫です。
 そして、東大の推薦入試の学力とは、こういう自分から進んで個性的で創造的なことに取り組む学力なのです。

 もちろん、それは、東大に入ればいいということではありません(笑)。
 そういう学力をもって、これから世の中で活躍していくことができるということです。

 実は、どの子も、本来、この子たちのような、創造的で個性的な学力を持っています。
 それが、学校や塾でわけのわからない難問をやらされ、テストで点数をつけられ、競争を煽られているうちに、次第にすり減らされていくのです。

 これから、多くの子供たちに、こういう本当の勉強の面白さを伝えていきたいと思っています。


 寺子屋オンライン作文コース、発表学習コースの無料体験学習を2回受けられます。
▽寺子屋オンライン送信フォーム
https://www.mori7.net/teraon/teraform.php

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20180529  
 これまで子供たちは、あまりにも受け身の勉強にならされてきました。
 テストで100点を取るなどということは、本当は面白くも何もないことなのです。
 それは、やれば誰でもできることだからです。
 それよりも、自分しかできないことや、自分しか考えつかなかいことを工夫して勉強すれば、それは遊びと同じぐらい面白い勉強になるのです。

nane 20180529  
 勉強の本当の面白さは、点数や競争や賞や罰とは関係がありません。
 それは、仕事の本当の面白さと同じです。
 他人に勝って嬉しいというのは、低いレベルの喜びです。
 創造的なことは、勝ち負けや他人の評価とは関係なく面白いのです。
(もちろん、人間には、低いレベルの喜びも高いレベルの喜びもどちらも必要ですが。)


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 教育論文化論(255) 
コメント31~40件
……前のコメント
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
記事 979番
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
記事 979番
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習