引き続き、天外伺朗さんの本からの話です。
山田昭男さんの会社では、伝票のチェックなどを省略していました。そして、社員には、「どんどんごまかせよ」と言っていたそうです。それで、ごまかしは全くと言っていいほどなく、岐阜県で利益率1位の会社だったのです。
天外さんの解説によると、「ごまかせよ」と言うのは、相手がごまかさない人間だということを前提にしているので、それを聞いた社員は無意識のうちにごまかすようなことはしなくなるというのです。
こういう例は、よくあります。
日経新聞の「私の履歴書」などで、「親から勉強しろと言われたことは一度もなかった」と、子供時代を述懐する人がよくいます。
むしろ、親からしっかり勉強させられたということで立派になった人はあまりいないのではないかとさえ思います。
「勉強しなさい」と、親が言うことは、その子供を、「言わなきゃ勉強をするわけない」と思っているところから来ています。
すると、子供は無意識のうちに、自分を勉強をしない存在として受け止めるので、逆に勉強しなくなるのです。
では、どうしたらいいかというと、「しっかり遊びなさい。勉強なんていつでもできるんだから」と言うのがいいのだと思います。
せめて、「よく学び、よく遊べ」の、遊びを重点にするぐらいがちょうどいいのです。
しかし、これは、すぐにできる人と、なかなかできない人とがいると思います。
なかなかできない人は、天外さんの話によれば、自分自身が無条件に受容された経験が少ないからだそうです。
だから、子供をコントロールしていないと不安になるのです。
できるだけ、子供をコントロールせず、子供が自主的にやるような形に仕向けていくことが、これからの子育ての最も工夫するところになると思います。
▽参考資料
「日本一労働時間が短い“超ホワイト企業”は利益率業界一!」 山田昭男のリーダー学 (人間性経営学シリーズ)
http://amzn.asia/0W5y2w6
■寺オン作文コース、発表学習コース、自主学習コースの方へ(共通)
1.これまでの経験から、生徒数は4~6名がいちばん交流がしやすいようなので、今後、6人を上限としていきたいと思います。(現在、7名のところはしばらくそのままで運営します)
2.クラス一覧表にあるように、曜日時間によっては、生徒数が少ないところと多いところがあります。また学年の範囲も幅が広くなっています。
他のクラスに移動を希望される方は、移動される前に、そのクラスの見学をしてくださって結構です。(見学の場合も、読書紹介をしていただく場合があります)
3.移動を希望する曜日時刻が現在すでに満員の場合でも、希望の予約を受け付けます。一つのクラスで希望の予約の人が3人以上になった場合は、現在のクラスと一緒にして学年などを勘案してクラスを再編成します。その場合、本人の希望どおりの編成にならない場合もありますので、ご了承ください。できるだけ継続しつつ、しかし、時どき変化があるような形で運営していきたいと思います。
4.保護者懇談会は、自由参加ですが、時間的に忙しい方もできるだけ月に1回はご参加ください。それも難しい場合は、保護者懇談会のご都合のよい時間に参加されるようにお願いします。
5.今回は、4月中特別4回の体験学習が終了し、受講料引き落としが6月5日から始まる方が十数名いらっしゃいました。
引き落とし予定の金額は、下記のページの領収書欄で確認できますので、お確かめください。
https://www.mori7.net/paypal2/ryousyuu.php
6.現在の発表学習コースは、「作文構想図・自由研究・経験発表を中心としていた元思考発表クラブ」と、「国語・算数数学・理科・暗唱・英語暗唱を中心とした元自主学習クラス」が合同する形でやっています。そのため、曜日時間によって理科的な研究や自由発表の多いクラスと、国語・算数の似た問題や暗唱練習の多いクラスとがあります。参加者は全部をやる必要はありませんので、また、他の人の発表内容と同じにする必要はありませんので、それぞれの家庭で特に力を入れて取り組むものを決めて発表を行っていってください。
7.欠席や遅刻をする場合は、必ず教室までご連絡ください。また、授業の5分前には、できるだけ会場に入っておいてください。これは、将来子供たちが社会生活を行う上でも基本の習慣になります。
■寺オン作文コースの方へ
1.寺オン作文コースに慣れてきた方は、発表学習コースの体験もご検討ください。これからの学力として必要な創造力、表現力、思考力の練習として最適です。
2.作文コースの勉強の流れは、次のようになります。
(1)授業のあとに、その週の作文を書く。
(2)書いた作文は、作文の丘から送る。
(3)次の週の授業の動画を資料室で見る。
(4)構想図や予習シートを書く。
(5)次の週の授業のあるときまでに発表室にアップロードしておく。
■発表学習コースの方へ
1.決められたことを全部義務感でやろうとすると、負担が大きくなる場合がありますので、次を基準にして取り組んでください。
(1)作文の勉強をしている人は、作文構想図(又は予習シート)は必修とします。作文の勉強も兼ねられるので、無理なくできると思います。ただし、4週目の清書の週は作文構想図は必要ありません。
(2)読書紹介も必修とします。読書は、あとでほかの人が見てもわかるように、できるだけ発表室に本の表紙の写真もアップロードしておいてください。
(3)国語、算数、理科、暗唱、英語暗唱、自由研究、経験発表などは、できる範囲でやっていくようにしてください。しかし、やると決めたものは、たとえ出来が悪くても、できるだけ毎週発表するようにしてください。
2.国語、算数、暗唱の発表をしていても、毎日の学習に結び付けられず、発表するときだけの勉強になっているという方は、自主学習コースを受講して、家庭学習の習慣をつけるようにしてください自主学習コースは、平日の17:20~20:50の間で希望の曜日時刻に先生からの自主学習の電話チェックを受けられます。
3.発表学習の中で自由な研究発表を中心にしている方は、毎週のテーマを見つけるのが大変なこともあると思います。その場合は、次のようにやっていくと、毎日の生活の中に位置づけやすくなります。
(1)毎日、子供が発表学習の「準備日記」をつけます。これは、発表学習の準備として、その日にあった、「どうしてと思ったこと」「不思議に思ったこと」「面白そうだと思ったこと」などを日記に書くことです。国語・算数・理科の学数を中心にしている人は、それらの勉強の中で、「難しかったこと」「新たにわかったこと」「面白そうだと思ったこと」などを書いていくといいと思います。
(2)その準備日記を、週に1回、家族で話ができる土日の朝食や夕食のあとに子供に発表させます。そして、両親が、準備日記の内容から子供本人の興味や関心に応じて、学問的に取り組めそうなテーマを考えてあげます。
(3)学問的な取り組みには、実験すること、観察すること、調査すること(参考書などを見て)などがあります。いずれも、子供が部分的にでも自分で取り組めるようなものを考えます。
(4)できれば、その学問的な取り組みに、その子でなければできないような個性的、創造的な内容を盛り込みます。個性や創造には、「絵をかく」「ダジャレなど面白いことを書く」「写真を撮る」なども含みます。
4.発表学習のキーワードは、家庭・親子・対話・学問・創造・発表・交流です。こういう学習を毎週やっていくことが、これからの学力として最も必要になる思考力、表現力、創造力を育てることにつながります。
■4月中に特別キャンペーン4回無料体験学習をされた方へ
1.特別企画の体験学習企画プレゼント期間中に参加された方に、後日図書カードをお送りします。
この特別キャンペーンの説明は、4月14日の「寺子屋オンラインの概要説明会」の10分20秒からのところで説明しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NHlsLms2mgI&feature=youtu.be&t=10m20s
■自主学習コースの方へ
1.自主学習コースは、自分のペースで学習できるのがよい点ですが、生徒によっては、ひとりで勉強するので張り合いがないという場合もあると思います。
その場合は、発表学習コースにも週に1回参加して、ほかの人との学習の交流を経験されるようにしてください。
発表学習コースの見学や体験を希望される方は、寺オンフォームから、又は、お電話でお申し込みください。
https://www.mori7.net/teraon/teraform.php
※この「寺子屋オンライン通信」は、寺オン作文コース、発表学習コース、自主学習コースの方に、6月2日に発送します。(海外の方にはメールでお送りします。)
早めにごらんいただけるように、言葉の森のホームページにも掲載しました。